COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
実験
SIGMA DP2 Merrill
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フィックスド・ラグのコルトベルトに、どうやってベルトを取り付けるかいろいろ悩んだ。
海外では、ヒルシュの製品でオープンエンド・タイプの幅17mmのベルトがいくつか出ている。
しかし取り寄せに時間がかかるし、時計と組み合わせてみてマッチしなかった場合、そのベルトは使い道がなくなってしまう。
なにしろ一度取り付けると交換不可能なので、何種類か取り寄せたとしても、決めた1本以外の残りのベルトはすべて無駄になってしまう。
バンビから、バーに引っ掛けるだけで装着出来る「楽着」という製品が出ている。
クリップ状に曲がった先端部を、ラグ棒に引っ掛けるだけの「カンタン装着」のベルトで、幅17mmも用意されている。
これをいくつか買ってみたのだが、どれも革の質感がイマイチで、グレード的に時計とマッチしなかった。
価格の安い製品なので仕方がない。
次に通常のベルトを、フィックスド・ラグ向けに改造できないかと考えた。
ベルトに開いているバネ棒の通し穴は、通常革の先端部を折り返して作られている。
その折り返し部分を一度分解して、時計のバーの隙間をくぐらせた後、再度元に戻し固定すればいいのだ。
ところが調べてみると、折り曲げた後に、上からミシンで縫い込んで仕上げたものが多い。
分解するために糸を解くのは簡単であるが、もう一度縫い直さなければならず、その際同じ質感の糸を用意するのが難しい。
そう考えると、無闇にばらすのも躊躇われる。
手持ちのベルトをいろいろ見ているうちに、ヒルシュの製品とディ-モデルの製品は、折り返し部分を接着剤で固定するだけで、上から縫製していないことがわかった。(すべてのモデルがそうであるかどうかはわからない)
これは加工するのに非常に都合がいい。
コルトベルトと手持ちの何本かのベルトを組み合わせてみた結果、ヒルシュのキャメルのブラックが、けっこうしっくりくることがわかった。
ブラウン系のベルトも合うのだが、すでに金無垢のバセロンがその組み合わせだし、コルトベルトはブラックのベルトと組み合わせて使いたいと考えていた。
そこで、ヒルシュのキャメルを、かわいそうではあるが、分解(破壊)実験の対象として選ぶことにした(笑)
というわけで今日の時計ベルト。
コルトベルトにヒルシュのキャメルのブラックをつけた。
作業は次のような手順。
まずベルトのラグ側先端部の折り返し部分を指で慎重に剥がした。
その際に、裏側に残っている接着剤を取り除いてきれいにしておく。
次にコルトベルトのバーに通して再度折り曲げて、革用のゴム系接着剤で固定する。
簡単な作業で、15分ほどで完了してしまった。
ただし失敗がきかないので、特に接着作業は慎重に行った。
後で剥がれてきたら、瞬間接着剤で補修すればいいだろう。
それほど強力に接着する必要がないなら、接着剤は使わず、強力な両面テープでも何とかなるかもしれない。
ヒルシュのキャメルは、キャメル調のシボの入ったカーフ型押しベルト。
裏側には同社独自のノー・アレルギーのハイテク・レザーが使われている。
比較的安価な製品で、当初はバセロン用に買ったのだが、今ひとつグレードが合わなくて使う機会がなかった。
それが今回同じ幅17mmのコルトベルト用として復活したのだ。
貴重なシボ入りカーフのベルトであり、個人的に気に入っている製品である。
少し薄っぺらいが、アンティークにはかえってマッチする。
この製品は、日本で売られているものと、海外のものとで形状に相違がある。
ヒルシュの製品の中ではデュークなどもそうなのだが、日本向けモデルの方がほっそりとしたデザインで、先端部の形状も変更されている。
どういう経緯かはわからないが、日本専用に設計を変えているのかもしれない。
コルトベルトとの組み合わせは、狙い通り引き締まったスマートさがあり、非常に好ましい印象を受ける。
これなら、正式な場でのドレス・ウォッチとしても通用するだろう。
今日一日着けて歩いてみた。
オフの日には少し地味かなとも思ったが、これはこれで悪くない。
ただベルトを接着してしまったので、次に交換する時は本当に破壊するしかないだろうが・・・
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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つい先日、古いティソの時計を手に入れてベルトを交換しようとしたら、はめ殺しのタイプでびっくりしましたw初めてのタイプだったのでどうしようかと検索をかけていたらこちらにたどりつきましたw 市販のベルトを眺めて、ミシンで縫われていないタイプのものを探し剥がして再度接着という感じでうまくいきましたw
ありがとうございますw
手前味噌ながら私は腕時計のブログなどやらせていただいております。「腕時計っていいよね」というブログです。良かったら、暇な時にみにきていただけたらうれしいですw
ベルトははめ殺し用に作られたものも売られているかと思いますので調べてみてください。
内部までいじられる本格的な腕時計ブログですね。
ゆっくり見させていただきます。