内容紹介
遠く遙かな未来、滅亡の危機に瀕した人類は、「母」のもと小さなグループに分かれて暮らしていた。異なるグループの人間が交雑したときに、、新しい遺伝子を持つ人間──いわば進化する可能性のある人間の誕生を願って。彼らは、進化を期待し、それによって種の存続を目指したのだった。
しかし、それは、本当に人類が選びとった世界だったのだろうか?
絶望的ながら、どこかなつかしく牧歌的な未来世界。かすかな光を希求する人間の行く末を暗示した川上弘美の「新しい神話」
読書備忘録
むむ・・・わからんっ!
難しい・・・途中、おいて行かれそうになった。
「大きな鳥にさらわれないように」あたりから、情景が浮かび始めふむふむと・・・それでも名前が番号だったりと、ややこしい。
もうひとりの自分・・・クローン
大きなサイチョウの入った鳥かごを持つアンダーソンがショウキョと言って・・・
このサイチョウがね・・・
え?と読んでいたら、研究所に行ったのね。
特殊な能力を持つ子供たちが現れた。
透視ができる子、知能指数が非常に高い子、無意識に火を熾す子、手を使わないで物を動かせ、人の気持ちをよみ、少し先のことが予想できる子・・・変異個体
人類が誕生してから、ついに絶滅するまでには。何十万年も。まあ、一つの種の生命としてはさほど長いものじゃなかったけれど、それでも母たちがいなかったら、もっとずっと短い命だったにちがいない・・・あ、最初の母ね。
なぜなの、あたしのかみさま
気配って・・・神か・・・
人類の滅亡にむかっていたのだろうか・・・
SF? ファンタジー? 壮大なお話でした。
文庫が出たらもう一回読んでみよう。
何しろ図書館本!お待ちの方がたくさんおられますもので・・・。