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ママと赤ちゃんでカフェへ

2023年03月30日 | 楽しいお話し

 カフェ・・・この言葉が日本に定着し、一般化したのはスターバックスコーヒーが上陸してからなのかな?というのが私の見解です。
 もともと「cafe(フランス語)」「cafee(イタリア語)」は、コーヒーを指す単語。それが転化して「コーヒーを飲むところ」となりました。現在、イタリアでは、そういう場所はカフェではなく「bar(バール)」と呼ばれるのが一般的ですが・・・
 それまで、日本人にとって「コーヒーを飲むために行く店」は喫茶店、と呼ばれる店でした コーヒーを飲むということが目的ではなくとも、デートの場だったり、商談をしたり、音楽を聴いたり、ボーっとしたり・・・多く人々は喫茶店を利用しました
 しかし、この喫茶店という言葉からは、「親子」や「ベビーカーと母親」というイメージは湧いてはきませんよね?要するに、喫茶店とは、長年日本人の憩いの場であったものの、その場には「子ども」や「赤ちゃん」「子育て中の親達」の世界からは遠く離れた場所、だったのです。そう思われませんか?
 では、子育て中のお母さんが「ほっとするために、おいしいコーヒーを飲みたい」と思ったとしたら、どうしたのか???

 1980年代後半に、幼児期の二人の我が子達の子育てをした、専業ママだった私は、コーヒーが大好きでした。独身時代に勤めていた英会話学校は、日系二世のアメリカ人の経営で、毎日、出勤するとパーコレーターで沸かしたコーヒーが常にありました。それまで紅茶党だった私も、そこで毎日飲む「薄~いアメリカンコーヒー」はガブガブ飲めて、いつしか「特別の時に飲むのがお紅茶」「毎日ガブガブ飲むのがコーヒー」という定義になっていきました なので、子どもが生まれてから、一番恋しかったのが「コーヒー」でした。
 今では、瓶入りのインスタントコーヒーだけではなく、ドリップ式でも簡単に楽しめる本格派コーヒーがありますが、40年近く前にはそういうものもまだまだ普及していなくて・・・
 当時の私の「夢」は、駅前の喫茶店でコーヒーを飲むこと、だったのですから、泣き笑いをしてしまいます
 週末であっても、母親が自分の楽しみと満足のために、わざわざ夫に子どもを預け(それほど長時間ではなくとも)出かける、なんてことは、非常に稀なことでしたし・・・今のママ達にこんな話をしても、理解しがたいことでしょうが、笑。

 5月生まれの孫。娘は、青葉茂る良い気候にママになりました。今は、生後1か月でも安心して乗せられるベビーカーもある時代です。彼女は、ちっちゃな赤ちゃんである我が子をベビーカーに乗せ、近くのオシャレなカフェによく出かけていました。我が子が泣いては、お店や他のお客様のご迷惑になるからと、外の小さなテラス席に座り、時にはカフェラテのミルクを豆乳に替えたり、ショットを追加した濃い目のチャイにしたり・・・飲んでいる途中で、孫が少しむずかると、ベビーカーの押し手に取り付けたカップホルダーにカップを入れ、近くの公園のベンチで残りを飲む、とか。
 当時、「今日は一緒に行ってみない?」と初めて娘から誘われた時、私は耳を疑い、何を言っているのか、にわかには理解できませんでした 生後数か月の赤ちゃんを連れて、コーヒーを飲みに行く

 そんな夢のような場所は、「喫茶店」ではなく「カフェ」でした
日本に根付いた「カフェ」の文化。フランスでも、イタリアでも、アメリカでもない、日本のカフェ文化。なんてステキなことでしょう

 


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