クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

「人」を思って・・・

2022年03月30日 | その他

 キエフ、マリウポリ、ハリコフ、リビウ・・・ どれだけの日本人が、こういう地名を知っていたでしょう。「チキンキエフ」は美味しいですね。でも、私は「ロシア料理」だと思っていました マリウポリは、辛うじて昨年に調べて、知った地名です。ここ2年間、私がすっかりハマってしまっている「オスマン帝国外伝」というトルコのテレビドラマシリーズ。オスマントルコが最も栄えた時代の話ですが、そこに登場するのスレイマン一世のお后「ヒュッレム(ヨーロッパでは、ロクセナーナ、という名前で呼ばれているそうですが)」の出身地がウクライナで、そのヒュッレムを記念して「マリウポリ」に壮麗なモスクがある、ということを知ったばかりでした。
 首都でもない地方都市「広島」や「長崎」が、世界中の多くの人が「聞いたことのある日本の都市名」として記憶に残っているのも戦争のせいです。まさに、マリウポリやハリコフもそうですね・・・
 今年の冬は雪が多い コロナの第6波が治まらない とニュースで毎日流れていた日々から一転。わずか1か月で、すっかり変わり果てたウクライナの町々、人々の惨状が映像で流れます。

 ロシア国内では私達が見ているような映像は流れないとのこと。でも、日本に住むロシアの人達は、毎日私達と同じ映像、報道を観ているのですよね。彼らは、どんな思いでこの現状を受け止めているのでしょう。ふっとそんなことを考えることがあります・・・
 残念ながら、私にはウクライナ人の友人も知人も、一人もいません。でも、わずかですが、ロシア人の知人は数人います。その中の一人、「モイセイキン」というジュエリーブランドの社長さん。大変勉強家で、日本語の覚えては、来日のたびに一生懸命話してくれていました。いつも一緒にいる相手のことを考える、大変真面目な笑顔のステキな方でした。けれど、きっと今までのように簡単には会えなくはなるのでしょうね

 内戦であれ、どういう意味のある戦争であれ、悲惨な目に遭うのは「人」です。〇〇人、ということではなく、日々、一生懸命に生きている「人」が、怖ろしい思い、辛い思い、苦しい思い、悲しい思いをするのは、本当に本当に悲しいことです・・・

 今回のことを、幼い子ども達に「正確に」説明することは不可能のように思います。ただ、「人を悲しませてはいけない」「人を泣かせるようなことをしてはいけない」と教えることは出来ますよね

 一日も早く、この悲惨な状況が収束することを祈りたいです 祈りは、きっと見えないパワーになって届くもの。一緒に祈りましょう

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご卒業、修業、おめでとうございます!

2022年03月20日 | その他

 「暑さ寒さも彼岸まで」という通り、このお彼岸の三連休が終わると、一気に春がやってきそうですね。靖国神社のソメイヨシノの標準木も今日は「開花」となる見込み
 3学期を終えたみなさん、ご卒業を迎えたみなさん、本当におめでとうございます

 昨日、無事に小学校を卒業されたマナーズの卒業生とお目にかかりました。
どのお子さんともそれぞれ、様々な思い出があります。マナーズを巣立っていかれた年次は覚えきれませんが、一人一人のお子様との時間は、忘れられるものではありません。どれもこれも、私の宝物です
 昨日お目にかかったH君。私の身長を抜いていく勢いで、立派に成長された姿は本当に眩しく、大感激でした。
 7年も経てばもう時効でしょうから、ちょっと披露させていただきますが 年中クラスに入ったばかりのH君は、なかなかすんなりとママ離れが出来ず、毎回、大泣きでした みなさんもご存知の通り、お子さんが大泣きをするからと言って、私はビビるわけもなく、笑。そして、H君の場合、私が心強かったのは、H君ママが、我が子の大泣きする様子を「心配して悲しまれる」のではなく、「嫌だわあ、家では元気者なのに」と、大らかにその様子を落ち着いて受け止め、私に任せてくださっていたことでした
 私は毎回、入口の近くに椅子を持って行き、靴を履いたままで大泣きをするH君に「泣いていて良いよ。ここは、泣く人のお席だからね。泣くのに疲れたり、気がすめば、入っていらっしゃいね」と言い、毎回、他の子ども達とクラスを始めます。3週目になると、泣く時間が短くなりました。そして、私と他の子ども達が楽しそうにアナウンサーごっこをしていると、チラッ、チラッと私を見て、「ボクは〇〇だよ。」などと言い始めました。
 私は、だんだん、椅子の位置を入口から遠いところに持って行き(入っていらっしゃい!と声をかけると、それは拒否をして、また泣き始めるので)、30分ほどかけて通常の席の位置に移動させます
 一旦、他の子ども達と同じところに座り、カリキュラムの中に入ってしまうと、まるで何ごともなかったかのように普通に過ごせるのですよね、フフフ。子どもって、本当に面白いです でも、また次の週になると、大泣き 私はママに「これはお決まりの儀式ですから、気になさらず」とお声をかけ、ママも苦笑いで応じてくださいました。
 正直、私はH君ママをえらいなあ・・・と思ったものです。苦笑いで「では、よろしくお願いします」とドアを閉められた後も、本当は我が子の泣き声を聞きながら、ママご自身が泣きたい思いでその場を離れられたはず・・・ご心配だったでしょうし、ただただ、そういう状況はお辛かったはずですからね まさに、こういう時、親としての懐の深さ?親としての根性?が試されますねえ・・・

 その次の週、お決まりの儀式が始まった時、私はふっと思い立ち、大泣きするH君の様子を携帯電話の動画で撮りました。お構いなしに大泣きするH君。
 私はそんな泣いているH君に声をかけました。「ねえねえH君、ちょっと、自分の泣いている姿を見てみない?先生さあ、携帯電話のビデオで撮ってみたから。ねっ、見てみてよ、どんなふうに泣いているか
 H君は、泣くのを止め、「見てみる・・・」と言いました。私が再生を始めると・・・みるみるうちに、H君の表情が歪み・・・そして、固い表情になり、次にはふくれっ面になったのです。
 私自身、彼の心の中にどんな変化が起こったのか、興味津々でした。
 「どうしたの?何で怖い顔をしてるの?」とたずねると、「ぼく、こんなふうに泣いてるの?」と小声で聞いてきました。なので、私は「そうよ、いつもいつもこんな風に泣いてるのよ。自分の泣いているのを見るのって、初めてでしょう?どう?カッコいい?」と、ちょっと意地悪にたずねてみると・・・もっともっとふくれっ面になり「かっこ悪い」とひと言。
 その次の週から、彼は泣くのを止め、ママにバイバイをして、他の子ども達と同様、笑顔で私に挨拶をして、好みの席につくようになりました

 そのH君、土曜日に無事に小学校を卒業し、春からは中学に進学します 小学校入学前から一生懸命に続けているスポーツに打ち込み、彼は学業にも真っすぐに向かっている様子です。
 ほぼ私と同じ身長になり、眩しく成長した姿に「泣いていた姿」を重ねた私。愛しくて、愛しくて 別れ際、さすがにハグは無理だよな、と思い、固く握手をして、別れました。

 思うような1年を送れた子ども達も、自分の思い描いたような理想的な1年を過ごせなかった子ども達も、春からの新しい一年を思い、充実した春休みを過ごして欲しいな、と思います

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国を覚えるカリキュラム

2022年03月10日 | ためになるお話し

 3月に入り、一気に春めいてきましたね 古人が三寒四温と言う通り、時々天気予報で「寒の戻り」と言われても、実際にはキーンとした寒さ、にはなりません。やっぱり、春は確実に近づいています。
 保税展開催のご案内を兼ねて、3回続けてジュエリーのお話をしました ご興味のある方には「ふむ、ふむ」と楽しんでいただけたと思います、いや、そう思いたいです 
 じつは、ウクライナ情勢の急な展開で、ジュエリー界にも激震が走りました。今後は、ジュエリーに関しても、様々な影響、それもかなり重大な局面を迎えることになります。そんなお話を「一般的な興味深い知識」として、今回の話題に!とも思ったのですが・・・さすがに4回続けてジュエリーの話題をするのはどうかな、と思い直しました。しつこいですが、一つの知識としては十分に有意義な話題だと思うので、是非また別の機会に

 オリンピックは無事に終わり、現在はパラリンピックの会期中です。夏のパラリンピック同様、冬のパラリンピックでも、様々な障害をものともせず、競技に打ち込み、懸命にがんばる姿には尊さを感じます
 卒業生のみなさんの中でも、オリンピック、パラリンピックの開催年次にマナーズに通ってくださった子ども達は、みな「30か国ほど、国の名前を覚えよう!」という課題に取り組んでくださったことと思います。年中児クラスでは、10個少ない20か国。
 今年の年長、年中さんにも、同じ課題を出しました。コロナ禍にあって、華々しい開催ではないために、少々盛り上がりには欠け、「外国?国の名前?」という感覚で、かなり残念なのですが・・・
 つい先日、クラスでこんなことがありました。
年長児クラスでは、「最低10個、20個は言えて欲しいなあ」という私の言葉に、子ども達は勇んで覚えてきた国の名前を言い始めました。よくあることなのですが、子ども達の中には、「アメリカ」や「フランス」「イタリア」というメジャーな国の名前を言うのではなく、敢えて「シエラレオネ」「ジブチ」「トルクメニスタン」というような、大人でも「む?どのあたりかな?」などと思ってしまうような国ばかりの名前を言う子がいます 悪いとか、変だとか言っているのではないのですよ。ただね、きっとそういう子は今後の成長過程でも、灯台下暗しのことがあったり、ナルシスト的な姿勢で苦労したりすることが起こるのではないかな?なーんてね。ちょっと苦笑しながら聞いています

 そして、クラスの後。
帰り際になって、その子の保護者の方から「うちの子は、前回と違う名前をあげていましたか?」とのおたずねがありました。むー・・・なるほどね・・・

 国の名前を覚える、というカリキュラムの目的は、確かに「知識として、国の名前を知ってもらう」ということでもあります。
 でもね、私はそれ以上に、そういう国々でも、私達と同じようにご飯を食べ、親子で語り、勉強をしたり、遊んだり・・・口論したり、助け合ったり、喜びあったり・・・同じように暮らしている人達がいるのだ、ということを実感して欲しい
 また、ある国では、今この瞬間に食べるものがなかったり、医療の助けが不足したりして、亡くなっていく人もいる、ということ。私達日本人は、「足りて」いて、本当に幸せに暮らせているのだ、ということを知って欲しい
 もちろん、そういう意図があって国の名前を覚えてもらう、とも保護者の方々にはお話をしました。けれど、やっぱり、どうしても「10個覚えよう、20個言えるようになって欲しい」などと言ってしまうと、競争心を煽ることとなり、本末転倒になってしまうかな・・・
 何事も、「知識偏重」なってしまうのは、私は残念でなりません。幼児期からの知育大流行りの現代は、子ども達の多くが小さい頃から「〇が多いのがステキ、✖はダメ。〇をとりたい、もらいたい」というだけの感覚が育ってしまいがちです。
 「知ること、学ぶことの素晴らしさ」を実感させず、学んでいく過程を大切にしない傾向にあります。私はそれが残念でなりません

 みなさんは、どうお考えになりますか???

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジュエリーのお話、の続きです

2022年03月01日 | 楽しいお話し

 2月には30日がないので、今日アップすることにしました
予告通り、今日は「希少石」についてお話をするつもりでしたが・・・それはまた、別の機会にすることにします。というのも、そのお話以上に、みなさまにお伝えしたい、ということがあったからです

 今回の保税展の予告を、このブログでした後、ある卒業生のお母様が「上野で宝石展という特別展が開催中ですよ」とお知らせくださいました。小学生のお子様とそのお友達親子で出向かれたそうなのですが、展示の内容は充実度が高く、大人としてゆっくり見たかった、と書いていらっしゃいました
 お恥ずかしながら、私は全くこの催しを知らなかったので、すぐに予約(コロナ禍の今は、入場制限があり、予約がなければ入場できないことになっていました)、さっそく行ってきました
 開場時間から1時間経過した10時半に入場したのですが、会場は人、人、人 入場制限って、こんな感じで良いの?というほうどの人気ぶり。さっそく、興味深い内容なので、しっかりと見て回りたいと思ったのですが、とにかく、展示物に近寄れない行列なのです
 仕方がないので、遠くから説明文だけを読み進め、会場を歩いているうちに、ふっと気づいたのでした。
 「む?そう言えば、ほとんどの人は、解説文を読んでいないのでは?人が群がっているのは、宝石や宝石の原石の展示のところだけでは?」
 そう、そうだったのです
今はとっても便利で親切な時代で、イヤフォンを借りると、解説文は読まなくても、耳から解説が入ってきて、見るだけで済むようになってはいることはわかります。それにしても・・・の状態なのでした。
 私は人に酔うとでも言うのでしょうか・・・また、当然、みんなマスク着用ですが、ガラス内展示の前で口々に興奮気味に話されていること、大きな感動のタメイキ等々、コロナ禍ならではの人との距離感や呼気なども気になり、すっかり疲れてしまいました
 再度予約して、朝一番や夕方に来るかな・・・と考え、見るのは諦めて会場内のソファーで座って休憩をすることにしました。
 じつは、こんなふうにして、何か考え事をするでもなく、「人の様子を見る、観察する」というのも、じつはとても興味深いものであり、私の好きなことの一つ、です。
 薄暗い会場のソファでは、目よりも耳が敏感になるのでしょうね。自然とたくさんの人の声が入ってきました
 「すごいねえ・・・熱くなった」「キレイっていうか、ぐっと心に入ってくるって感じ?」「不思議な感覚を感じるんだけど・・・」「興奮するよね。目の保養なんて、安らかな感じじゃなくて。」
 私は思わず、人々が語る言葉を、スマホのアプリにメモしてしまいました
どうしてかって?そうです、この人達が思わず語っていた「熱くなった」「グッと心に入ってくる」「不思議な感覚」「興奮する」こういうものこそが、私が多くの人達に大声で叫びたくなる「宝石の持つパワー、エネルギー」「宝石の真価」だからです。

 私は、こういう数々の言葉を聞いただけでも、この特別展に行った甲斐があった、と思いました
そして、もう一つ思ったこと・・・
 宝石展という非常に稀にしか開催されない場でしか、多くの人達はこの「宝石のパワー、エネルギー」を感じれない、ということ
 もし、あの場で私がこんなふうに静かに語ったとしたら・・・
「そうですね。宝石には、そういうパワーがあるのですよね。実際にこうして近くで接していると、それを感じますよね。決してそのパワーは、この博物館内に展示されているものだから発しているのではないのですよ。指輪の小さな石の宝石にも、同じパワーがあります。だから、アクセサリーで身を飾るのも良いのですが、100個のアクセサリーよりも、小さな1個の宝石、という意味も理解し、そのパワーを自分のものになさいませんか?また、そんな機会があれば、今日のような感覚を味わわれませんか?」
 きっと、そこにいる方々の大部分の方は、私の話す意味を五感で、納得していただけたでしょう

 さあ、今日はご案内の最終回、です。
今週から、まさに保税展が始まりますのでね。もしかしたら、10日や20日の回に、実際に始まった保税展の感想を書かせていただくかもしれません。どうぞ、うるさいなあ・・・と思わず、苦笑しながら、でも、大真面目に聞いてくださいね

 以下は、春の保税展のご案内です。「保税展」についての事前学習、おさらいは、こちらに 「保税展を知りましょう」

 春の保税展 

会期
3月4日(金)、6日(日)、3月21日(祝)、3月25日(金)
3月27日(日)、4月1日(金)、4月3日(日) 以上7日間
午前10時 ~ 午後6時

5日(土)、12日(土)、26日(土) 以上3日間
 スタート時間は、近日中にお知らせ  終了時間は、午後6時

11日(金)のみ
 午後2時 ~ 午後6時

 会場
内原東京保税蔵置場( ガレリア UCHIHARA B2ホール)
 東京都港区六本木7-2-7
 *千代田線 乃木坂駅 3番出口 徒歩1分
 *大江戸線 六本木駅 7番出口 徒歩5分
 *日比谷線 六本木駅 4a出口  徒歩8分

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする