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「知って、考える」という作業

2024年03月20日 | ためになるお話し

 ここ2年ほどは、気に入ったNHK BSの番組を録画予約をして観ること、大好きなお相撲をテレビ観戦する以外、すっかりテレビの番組を観ることが少なくなりました 教室も終わって時間も出来たのですけれどね。そのかわりに増えたのがNetflixでの映画や海外ドラマを観ること。
 つい最近見終わったのが「ミスターサンシャイン」という、2018年制作の韓国ドラマでした。1880年年代後半から1910年あたりまでを人間模様を中心に、史実に基づき韓国併合までを描いたドラマでした。(私が高校の歴史で、すっ飛ばす勢いで習った近現代史では『日韓併合』と呼んでいました。日韓両国、という表現が、侵略者側にとって好都合の名称だったから、なのでしょうが、今ではそれを正し、韓国併合と呼ばれているということも、つい最近知りました)

 みなさんは覚えていらっしゃるでしょうか?
私がみなさんの願書のお手伝いをさせていただいた時、私が高校時代の経歴を少しだけ披露した内容を。
 私は大学も併設された女子の一貫校に通っていたため、大学受験を経験しませんでした。当時の私は、多くの高校生が経験する苦行を、結果的にスルーしてしまう自分を恥じ(ピタリとくる表現が見つからないので、敢えて強烈な「恥じる」という言葉を使います。ごめんなさい!)、それに代わる「何か、必死になること」を探していました。
 それを知った先生方が私に提案してくれたのが「国際理解のための論文コンテスト、弁論大会」への参加、でした (結果的に、どちらでも全国大会まで進み、好成績を残したおかげで、私はその後、高校生のための友好訪韓団や、国交正常化間もない中国への友好訪中団のメンバーになることができ、それは貴重な経験となっています)
 私が、その時にテーマにしたのが「ソウルの地下鉄開通」にまつわるお話。
私の母校の高校の姉妹校であるソウルの私立の女子校、淑明(スンミョン)高校の生徒が来日。私の家がホスト家庭になりました。ある日のランチの時のこと。私達の会話は英語でしたが…

チェイさん「昨日、大阪で地下鉄に乗ったでしょう。すごく楽しかった!私達ももうすぐ、地下鉄が身近になるのよ ソウルに地下鉄が開業するから。」
イーさん「もうあとひと月。楽しみなの、とっても。開業は『8月15日』なのよ
私「そうなの 今度行ったら、私も乗ってみたい!8月15日が開業なのね。その日は、終戦記念日だわー。」
チェイさん「8月15日。その日は大事な日なの。私達、大韓民国が独立を果たした日だから。」
イーさん「日本がアメリカに敗戦して、36年間の日本の支配から解放された記念すべき日が8月15日。」

 1974年8月15日。
その後も、和やかにランチは続きました。彼女達は、私に批判的に話題を提供したわけでも、挑戦的にその日のことを告げたわけでもありませんでした。唯々、会話の中の「ひとつのトピック」でした。
 でもね、だからこそ私は、不用意に、お気楽に発言した「8月15日は終戦記念日だわー」という一言に、自分で傷つきました そして、「8月15日=終戦記念日」でしかない私の知識というか、認識に、恥ずかしさと同時に大きな罪の意識を感じたのでした

 Netflixの「ミスターサンシャイン」は、本当に良く出来たドラマで、内容も濃く、日本語の字幕でではありますが、セリフの一つ一つも意味が深く、見ごたえがありました。
 このドラマでは、日本人としては辛い場面や表現も数多くありますが、それは歴史上の事実であり、番組の中では批判を目的とした誇張、も感じられません。

 知らないことを、知ること。そして、知ることによって、初めて考えることがスタートすること。こんなに大事なことがあるでしょうか
 『学びは、楽しい』私の変わらぬ持論です。
 学校時代、定期的なテストのために「学んだつもり」になったり、「覚えて、終わり(すぐに忘れる)」は、実際にはほとんど意味のないことではなかったか、と歳を重ねるごとに、苦笑とともに感じています
 最近は、老化した脳ミソのせいか、覚えてもすぐに忘れてしまうし、なかなか記憶に定着はしませんが、それでも私は「知ること」「考えること」を絶対にやめてはいけない、と思っています
 今の時代、知るための手段は山ほどあります 良い時代です。
知って、考える…ということが「生きている証ではないか」とさえ思っています

 「春の保税展 2024」 

 3月22日(金) 午後0時 ~ 午後6時まで

 3月28日(木) 午前10時半 ~ 午後6時まで

 3月30日(土) 午前10時 半~ 午後6時まで

 3月31日(日) 午前10時半 ~ 午後6時まで

 4月4日(木)~ 4月7日(日)午前10時半~午後6時まで

 日比谷線・大江戸線「六本木駅」 千代田線「乃木坂駅」下車
 東京都港区六本木7-2-7 「ガレリア UCHIHARA」 地下2階 保税蔵置場・地下ホール

 ちょっとのぞいてみようかな?と思われましたら、おいでいただける日時をメールでお知らせくださいね。(madoka.manners@gmail.com)
 保税展は性質上、来場には事前に東京税関に入場登録が必要です。残念ながら保税展のみ「時間が空いたので、フラッと行ってみるか…」というわけにはいきません。
 前々日までにお知らせくださいね。保税展は一般に公開される展示会ではありませんが、みなさまからのご紹介があればご来場いただけますし、みなさまとご一緒においでいただくことも可能です。お目にかかれることを楽しみにしています


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