クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

旅行気分を味わう?!

2022年04月30日 | 楽しいお話し

 ゴールデンウィークが始まりましたね
初日の昨日は大雨が降り、残念なスタートとなりましたが、一転、今日は春の青空が広がっています
 今年のGWは、3年ぶりに「旅行」をされる方もおいでになるかもしれません。それでも、まだまだ「新幹線の乗車率は200%!」とか「成田空港のロビーは人でごった返し…」などというニュースからはほど多いのが現状です 海外への旅行も解禁となり、ハワイへの渡航客はそれらりの数だそうですが、まだまだ以前のように「世界中、あちこちへ」というには、時間がかかりそうです。
 
 私は「青い空」を眺めていると、母と一緒に旅したエーゲ海のサントリーニ島のことを思い出します。こんな今だから、ちょっとその時のお話を
 サントリーニ島は、カレンダーや絵ハガキなどでもよく登場する「青い海、青い空、白い家々、青いドームの教会」という、あの島、です。
 その日は1日中、自由行動だったので、朝から母と私は島の中心地であるフィラという町から小さなロープーウェイに乗って、町の崖下の港に行きました。「崖下」と書いた通り、フィラの町は崖の上にあり、港からフィラの町に入るためには約600段の階段を登るか(ロバの背に揺られて登る、という手もあり)、小さなロープーウェイの乗るか、なのです。
 オールドポートの沖には、4隻の大型客船が停泊しているのが見えていましたが、まだ朝が早かったため、港にはまだ客船の乗客達は上陸してきていないため、とても静か・・・まるで映画のワンシーンのように、オジサン達が立ち話をしたり、椅子の修理をしたりしていました。
 小さな港を散策した後、母とコーヒーを飲み、フィラの町に戻りました。往復、ロープ―ウェイを使ったものの、600段の階段のジグザク道も趣があり、フィラの町に近いところになると、狭い道の両側にはお土産物屋さんやいろんなお店があり、とっても楽しそう 母がいかにも好きそうな、飾り棚に飾れそうなお人形や諸々を扱うお店もあって
 ブラブラと歩いていると、ふっと「CRIVELLI(クリヴェリ)」という看板が目に留まりました「む?CRIVELLIなんでなんで
 クリヴェリはね、イタリア最大のジュエリー企業です 自社で商品に加工する宝石を各国から輸入し、自社でデザインを興し、自社工場を持ち、自社お抱えの職人達によってジュエリーを製作する・・・という会社です。しかし、CRIVELLIというブランド名では世界に流通はさせず、すべてのクリヴェリのオリジナルジュエリーは、世界中のブランドや宝飾店に卸され、そこのブランドやお店の名前で商品となって並びます。日本にも、近年はクリヴェリのデザインをコピーしたようなイタリアンモードの宝石が並ぶようになりました。
 このような「自社ブランドでは流通しない」という事情を知っていたために、私はCRIVELLIの看板を掲げてある宝石店が気になったのです。母にもそんなことを簡単に説明し、ウインドウを覗きました
 はい、ありました、ありました そこには、イタリアのジュエリーショーや、内原の保税展で見慣れたCRIVELLIのジュエリー達が 母と二人でキャッキャッと楽しんでいると、中から素敵なオジサマが出てこられました。「あなた達は日本人?宝石が好きなのですか?」と、とっても流暢な英語で話しかけられました。そこで、私は満面の笑顔で右手を顔のところまで上げて・・・偶然にもその旅行に選んでいったクリヴェリのリングとバングルを見せたのです オジサマは大喜び「Ohhhhhhh~CRIVELLI

 私達はオジサマに誘われ、中へウインドウには、クリヴェリを始めとする、すばらしい宝石達が所狭しと並んでいました。中には、ビザンチンの時代を思い描くようなデザインのジュエリー達もあり・・・とっても小さなお店なのですよ。
 私は、どうしてこんな観光地に、それも2,3ユーロ程度のオモチャ的なお土産アクセサリーを売っているお店達と並んで、高級なジュエリー店があるのか不思議に思い、そのことをたずねてみました。
 オジサマのお返事を聞いて、唸りました
「港に行ってこられた、とおっしゃっていましたね。ご覧になったでしょう?港の沖には、客船が停泊しれいたでしょう?今日もあと1時間もすれば、あの複数の客船から、観光客がボートに乗って港にやってくるのです。そして、ロバに揺られたり、ロープ―ウェイに乗ったりして、このフィラの町にやってくるんですよ。世界中からやってくるクルーズ船のお客様達は、みなさん裕福な方ばかり。たとえ裕福な方ではなかったとしても、素敵なクルーズで気が大きくなっておられる・・・そこで、この夢のようなフィラの町で、うちのジュエリー達を見て下さると、ついつい『エーゲ海の思い出に』と宝石を買ってくださるのですよ~
 このお店では、社長がデザインするビザンチンテイストのオリジナルジュエリーもたくさんあって・・・なるほど、なるほど、と納得

 このコロナ禍にあって、観光立国であるギリシャはどうなっているのかな、と時々思い出しています。コロナだけではなく、ウクライナの情勢まで重なり、これからヨーロッパはどうなるのか・・・遠い遠い国々は、一層遠くなりました
 まだまだ海外への旅は先の先。ちょっと目先の変わった旅の話のご披露でした

 

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おばあさんの甘やかし?!

2022年04月20日 | その他

 娘の出産予定まで、あと2週間となりました
3月末近くまで仕事をしていたこともあり、昔のような「妊婦生活」を感じさせられることもなく、ここまであっという間だったように思います
 私の母は「仕事大好き人」でした。家業に携わっていたからこそ、自由にならない、自由に、好き勝手はしない、という自負心のようなものが大きかったのでしょうね。そういう母の偉さを十分に私も認識し、そういう母の姿を誇りにも思っていたので、帰省出産の私にとっては、すでに自分の家ではなくなっていた実家での臨月生活は、かえって大変でした
 そんなちょっぴり苦い思い出があるので、何とか私は「娘にはそういう思いをさせたくない」という気持ちがあり、出来る限り娘からのニーズがあれば、それに応えてやるようにしています

 娘の定期健診の帰り、私達は我が家の近所のパン屋さんに立ち寄りました 有名なお店で、いつも店内は混雑。お客なのだから、ゆっくりと選べば良いのですが、狭い店内を思えば、あまりあれこれ悩まずに、私は毎回、インスピレーション?ひらめき!で買うことにしています。
 さすがに血のつながった娘です。同じようなことを思ったらしく、大きなおなかでもありますし、ササっと数種類のパンを選び、レジの前に並びました。

 そんな時、後ろで小さな子どもの声が聞こえました。まだ「言葉」にはならない、そんな年齢の子どもです。彼女は母親と祖母と一緒のようでした。
 お母さんの声、「ダメ、さわっちゃ
すると、おばあちゃん、「仕方ないわよ、小さいんだもの」その声に続いて、お母さんの声「これを持って、これでだったらさわっても良いわよ(と言って、トングを子どもに渡したようです・・・)」
 でもね、また言葉にもならない声を発しているその子は小さく、トングを持てる大きさの手ではないでしょう むしろ、トングなんて渡したら、今度はそれを落としてしまわないか?と私は内心、ハラハラ・・・もちろん、私は見えているわけでも、その様子を凝視しているわけではないのですよ。ただ、一部始終が聞こえてくるので、そんな様子を容易に想像できたわけです。
 すると、今度はまたおばあちゃんの声「そうそう、上手上手パンさん、パンさん、トントン
 さすがに「???」と思い、思わず小さく振り返り、3人の様子を見てしまいました

 ちょっとおばあさん、何が上手なんですか
あなたの孫は、売り物のパンを、小さな手に持たされたトングで、トントンと叩いているんですよ何か、誉められることをやっているわけではありません。誉めるなんてとんでもない、やってはいけないことを、しているのです。おばあちゃん、あなたはわかっているのですか 

 孫はかわいい、と言いますよね 私の両親も、2人の孫を、本当にかわいがってくれました。私の父なんて、それまで1度も見たこともないような満面の笑顔で、猫なで声を出して、不器用にではありましたが、私の娘と遊んでいました。厳しかった父とは、私はおもちゃで遊んだ記憶もないというのに、はっはっは
 しかし、かわいい孫だからと言って、何でもかんでも許して良い、ということではないはず、です。子どもは「社会人の卵」です。幼い、無垢な幼い子どもだからこそ、日々の家族との暮らしの中で、様々なことを学び、物事の善悪を自然に会得していくもの。

 あと2週間で「おばあちゃん」になる私ですが、おばあちゃんになっても、私は息子や娘を育てた時の道徳や社会のマナーにはすこぶる厳しいおばあちゃんでいたいです まどか先生が、教室で教え子ちゃん達に、ピシリと間違いを正すように、孫にも接したいです

 あの子・・・きっと、次にパン屋さんに行った時には、おばあちゃんとの時間で「学習したこと」から、間違いなくトングを持ちたがり、誉めてもらった通り、今度もパンをトントンするのだと思います・・・間違った学習をも、まっすぐに習得してしまう幼い子ども。世の中の甘やかしが過ぎる祖父母は、そのことを学習しなければなりませんよね・・・

 

 

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ご入学、ご進学によせて

2022年04月10日 | みなさまにお願い

 ご入学、ご進学、おめでとうございます
コロナ禍での新年度は、今年で3回目。まさか、こんなに長く続くとは思いもしませんでした・・・とても悲しく、残念なことですが、2年前は「入学式がない」という学校も少なくはありませんでした。何事も「~~がなくて残念」と思うよりも、「~~できてありがたい」と思うほうが幸せ、です。
 もちろん、「当事者でないから、そんな理想を言えるのよ」とお叱りを受けるかもしれません。でも、やっぱりそれでも人生の先輩として、事が「生き死に」や「健康に関すること」ではない限り、できないことを嘆くよりも、できること、あることに感謝をするほうが辛くありません。

 ご入学やご進学を期に、ご両親の中には「秘かに」我が子の目標を決めていらっしゃる方もおいでになるかもしれませんね。確かに、何事でも目標設定をするほうががんばれるし、励みにもなるでしょう ただ、目標設定をしてしまったがために、それに振り回されてしまうこと・・・こういうことがある、ということも知っていてくださいね。
 例えば、掲げた目標が高すぎたために容易には達成できず、努力の過程を評価できない、というような悲しいことも起こります 努力もしたし、成長も成果もあったのに、目標という基準だけが目的になってしまったり、ゴールになってしまったり・・・これでは本末転倒です

 私からの切なる願いです
どうぞ、我が子の「自然体」を、我が子の「素顔」を、受け入れ、認める寛容さ、心の広さを是非ぜひ、お父様、お母様は持っていてください 私は、それがご両親の「優しさ」だと思うのです
 こうであって欲しい、という我が子の理想の姿、目標値があるが故に、我が子の現実を「ダメなこと」「悪」だと感じてしまう・・・これはあまりに悲しい・・・

 学校生活である限り、成績は付きまといますし、それが一つの評価となります。しかし、あくまでもそれは「評価の一つ」であるにすぎません。それを忘れないこと。

 お子様達の新しい1年が、豊かで、実り多く、素敵なものであるように、私は祈っております

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