クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

ジュエリーの目を肥やす 2

2018年05月30日 | ためになるお話し
 去る1月20日にアップした「ジュエリーの目を肥やす」という記事が、思いのほか好評でした
 みなさんからのお声は「すごくよくわかりました」「何てことなく聞いていた言葉の意味が、初めて明確になりました」「楽しかったです、興味がわきました」等々。
 良かったです 私がいつも子ども達にも言っていること・・・「知ることは楽しい」まさにこれ、ですね
 前回、香港のお話とジュエリー展のお話をいたしましたので、今日はその二つに絡めて、「ジュエリーの目を肥やす 2」をお届けすることにいたしましょう

 香港、宝石・・・と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
もちろん、何も浮かばないという方も少なくはないとは思いますが、中には「香港…宝石…むー、翡翠(ヒスイ)?」というから方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 「翡翠(ヒスイ)」深い緑色のジュエリーですね。日本では、とっても昔からお馴染みの宝石です なぜならば、翡翠は糸魚川周辺でも産出され、翡翠で出来た勾玉は、あちこちの遺跡から出てきています。
 なので、指輪、ペンダントトップ、というような装飾品ではなく、日本では昔から翡翠の場合には「帯留め」ということを思い浮かべることもあるかもしれません。和服がまだまだ私達の暮らしの身近にあった頃から、この宝石は高級な和装小物としても知られていた、ということです

 中国・・・翡翠 というインスピレーションは極々自然だと思います。それは、象牙同様、大きな翡翠の彫刻・・・そういう美術品がむかーしむかしから中国ではたくさんあったから、でしょう。また、以前は香港が翡翠の流通を握っていたことや、風水を大切にする香港では、緑色は「健康運」の色。パワーストーンとして重用したことからでもあったでしょう。
 ただ、翡翠は「硬玉(ジェダイト)」と「軟玉(ネフライト)」という2種類に分類されて、彫刻が施されているような翡翠は軟玉(ネフライト)、のほうなんですね。

 でもね、じつは、宝石として珍重される翡翠は「硬玉(ジェダイト)」のほうで、こちらは中国では産出されません。「え――――っ」という声が聞こえてきそうです。この「硬玉(ジェダイト)」の産出国は、ミャンマーです。
 「軟玉(ネフライト)」のほうは、中国でも産出されますし、ロシア、カザフスタン、アメリカ、などでも産出され、よく耳にする〇〇ジェードという名称のものはこちらの「軟玉(ネフライト)」に分類されるもので、私達がもともと「宝石」として捉えている「硬玉(ジェダイト)」とは別物です。

 今から10年以上も前のこと。
ジュエリー・マナーズ、内原の保税展では、香港の工房から良質の翡翠のジュエリーが毎回出展されていました それはそれは美しく、手は届かなくとも見ているだけで幸せになる・・・そんなジュエリーでした まさに、風水パワー、パワーストーンとしての力だったでしょう
 ところが
毎回、保税展ではお馴染みの、香港の工房からの出展はあっても、ここ5,6年は「全く」翡翠のジュエリーを見ることはなくなってしまったのでした
 なぜでしょうか

 中国という国が豊かになり、富裕層が年々増加しているから、です。そして、こういう中国の富裕層の人達が、パワーストーンとしても意味深い翡翠を、どんどん買っていくから、なんです
 国際的な市場に出回るものがどんどんと少なくなり、中国の富裕層が買い占めていく 本当です
 今回の母との香港旅行では、私は数件の宝石店を訪れました。そして、これらのすべての店での翡翠の陳列の数の少ないことに愕然としました
 「どうして翡翠が少ないのですか?」とたずねると、「もう、ほとんど流通しなくなっているのですよ」と話してくれました。

 いかがですか?何でも、奥が深くて、とても興味深く面白いでしょう?
 

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香港、そしてジュエリー展

2018年05月20日 | 楽しいお話し
 タイトル「香港、そしてジュエリー展」を読まれて、「何なに」と思われたでしょうね。はい、ご説明いたします
 じつは私、14日(月)から3泊4日で香港に行ってまいりました 
「ちょちょちょっと待って~先生 半月前、イタリアから帰ってきたばかりじゃないですかあ
 そうなんです でもね、イタリアは主人のガン発覚で、1年間も待たせてしまったママ友とのリベンジ旅行で、今回の香港は、本来は2月に予定していた母との旅行で・・・ お姑さんが1月末に体調を崩し、母の判断でキャンセルにしたもの、だったんですね。
 ということで。もともとあった2つの旅行の計画を、やっと無事に終えられた、ということなのでした 正直、ホッとしました

 香港は、43年ぶり。ほぼ半世紀という年月が経過し、高校生だった私も還暦を迎えました
43年前と言えば、1975年。私は高校3年生。大学受験をせず、推薦を受けて系列の大学に進学することをすでに中学生の頃から決めていた私は、何とか大学受験に替わる「打ちこんで、手ごたえが感じられることをしたいしなければ」の思いで、高校1年から、週に2回、かなり熱心に英会話の学校に通いました。始めてから丸2年が経過した頃の香港旅行でした。

 その当時の香港は・・・町の至る所で英語が飛び交う世界でねえ 
思うように英語が口から出てこない・・・ 必死に耳を傾けていてもなかなか聞き取れない・・・ まだまだ全然ダメだ もっともっとガンバラなければと、あらためて活を入れられた「英語が生きている世界」でした。
 そんな懐かしい思い出を胸に、43年ぶりに訪れた香港は・・・全く違う世界になっていました
当然と言えば当然なのですが、香港が中国に返還、主権移譲されてからすでに20余年。ほぼ、イギリスの香りは残ってはいませんでした。かなり有名なホテルでも、ネイティブのように英語が話せる人はそれほど多くはなく、ホテル内でも英語が堪能な人を探すのはなかなか骨の折れることでした。
 香港の方とお話をしている時に「私達は、香港に住む広東人です」と言われ、あらためて「そうか・・・そうなんだね。なるほどね」と感じました。
 高校3年で訪れた頃は、まだまだ公用語としての「英語」で学校教育を受けていた人が多かったのですよね。ジュディ―・オングさんや、アグネス・チャンさんなど、とても英語が堪能です でも現在は、日常に使う言語として広東語、中国人としてのスタンダードの言語、北京語が大切で、英語はその次 時代はかわったのですねえ

 さて。
直前のお知らせとなって恐縮ですが、「ガレリアフェスタ 東京 2018」のご案内です。

  日時 : 5月24日(木)午前11時 ~ 午後6時まで 
  場所: 銀座シックス 「The Grand GINZA」 

 今回のジュエリーショーは、本当にたくさんの権威ある、国内外の工房が一度に集います
 ご興味のある方は、是非ぜひ、足をお運びくださいね。ご予定と合えば・・前日までにお知らせくださいね

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フタを閉めていますか?

2018年05月10日 | ためになるお話し
 ちょっと妙なお話しかもしれませんが・・・
みなさんは、お手洗いの便器のフタを閉めていますか?
 先日、リニューアルした日比谷シャンテに行った時のことです。地下のお手洗いに入ったところ、トイレの各個室のドアの内側に「便器のフタを閉めましょう」という張り紙があり、私はとても驚きました。そして、同時に「ムフフ、いいねえ、いいじゃないの」と思ったものです。

 私の夫は、大学では化石燃料、つまり、石油や石炭の勉強をし、卒業後は石炭の会社に勤務していました。
地球温暖化が問題化されるようになって以降、二酸化炭素(CO2)を大気中に放出する化石燃料はすっかり悪者扱いされるようになり、ちょっと肩身の狭い思いをしていましたが、現在はC.C.S.(地下に二酸化炭素を埋める、というプロジェクト)に携わるようになり、微力ながら、私もCO2を減らすことを啓蒙するお手伝いが出来れば・・・と大真面目に考えています

 ということで。
この日比谷シャンテの張り紙「便器のフタをしめましょう」に、とても感動した私、でした。
というのも・・・じつは、家庭でも多くの公共の場でも、すっかり定着した「あたたかい便座」は、フタを開けっ放しにした状態では、ずっと「電気の無駄遣い」をしていること、になるのですよ、ご存知でしたか?
 考えてもみてください 便座が暖かい・・・ということは、電気であの便座を温めている、ということですよね。そして、便器のフタをしないで、開けっ放しにしているということは、ずっとお風呂のフタを開けて、追い炊き状態にしている、ということと同じなのですよね。おわかりになりましたか?

 C.C.S.に関わっているオーストラリア人が日本に来られて、私も一緒に食事をした時、大真面目に「日本中の家庭が、必ず便座のフタをするようになったら、〇〇〇の節電になります」と苦笑しながら話してくれました。この〇〇〇のところの数字は、残念ながら覚えてはいないのですが・・・
 でもね、私はお恥ずかしながら、その時までそんなことを考えたこともなく・・・あの時以来、「お手洗いのフタ」のことが気になって気になってねしかたがなかったのです

 いかがですか?
チリも積もれば山となる・・・です このことに気づいていただけたならば、ご自宅の便座のフタ、毎回、閉めませんか?そして、気候によって、こまめに便座の温度をかえてみませんか?冬は温度設定を高くしていても、春になれば低くして、夏になれば切る!とか。

 地球を守ることに、一役かってみましょう
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