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マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

英語の早期教育に思うこと

2024年04月20日 | 考える ひとしずく

 孫は、あと10日ほどで2歳になります。
せっかく保育園で教えてもらい、学習した「 Kくん、何歳ですか?」「 いっしゃいでしゅ!」をリセットし、またまた「にしゃいでしゅ!」を覚えなければなりません 本人は意味を理解しておらず、ただ「こう聞かれたら、こう答える」ということを学んだわけで… たぶん、混乱することなく、新しいセンテンスを覚えるのだと思うのですが、この時期の子ども達の「認知の機能」は、脳の中でどんなふうに働いているのか?とっても興味があります。

 さて、その孫に時々、どんなものを与えたら楽しんでもらえるかな?どんなものだと、脳ミソがくるくると動いてくれるかな?と考え、ネットでいろいろなオモチャや本を眺めます。そして、私としては辟易しているのが(あまり良い表現ではないことをお許しくださいね!)、何と「英語関連」のものが多いことか…ということ
 わずか1歳から3歳用、とか、幼児用、という年齢設定をしておきながら、わざわざ機能に「英語でも話します」とか、「英語も記載されています」というようなものがワンサカあるのです。
 もちろん「英語」というものを、動物、乗り物、野菜、果物…と並列に並べ、「一つの興味の対象」としているのかもしれません。けれど、まだこれから母国語をよりたくさん覚え、正しく言葉が話せるように成長していかなければいけない子ども達。私はどうしても違和感を感じずにはおれません

 確かに、世界はどんどんグローバル化されていき、昭和や平成の時代よりもはるかに「英語」は必須の言葉になっています それは十分に認識していますし、私自身、それほど堪能とは言えないまでも、旅行に行ったり、普通に人とコミュニケーションをとる程度の英語に不自由がないからこそ、とても楽しく生活をしている、ということは確かです。なので、ある意味、英語がある程度話せるということの意味の重さ、大切さは十分に理解しています
 けれど、その陰で「正しい母国語を学ぶこと」「美しく母国語が話せること」の重要性が蔑ろ(ないがしろ)にされるのには憤りを感じる

 マナーズで、みなさんが学校説明会に足を運ばれる時の注意点として、こんなことを一生懸命に語っていたことを覚えていらっしゃいますか?
 「英語教育の授業数やネイティブスピーカーの先生がいる、等々、外国語教育の部分に、あまりに気を取られてはいけませんよ。それはある意味での『人寄せパンダ』なのです。今の時代、英語とか外国語という言葉を出すと、それに飛びつく親達が多いから、学校側もそれを前面に出していることが往々にしてあるのです。見るべきこと、感じるべきことは、もっともっと他にありますから
 そう、今の時代のおもちゃや本の「英語も云々」というのは、まさにその「人寄せパンダ」であるのでしょう。親達の購買意欲をくすぐるフレーズ、「早期の英語教育」

 子どもは、成長とともに学習能力もどんどん上がっていきます。幼い頃には、一つのことを覚えるのに1週間かかったとしても、小学生になれば3日しかかからなくなる… もっと大きくなり、その必要性を重視できるようになれば1日で覚えられるかもしれません。

 「 きあきあひーかーうー、おしょあの ほしよー」と歌っている年齢の子どもには、わざわざ「きらきら光るお空の星よー、って歌ってる星、あるよね。その星はね、star なのよ、star star!」って、私は教えるつもりはありません それよりも、もっと教えてあげて楽しいこと、2歳を目前にした彼に有益なことはたくさんありますものねえ、思いません?
 ・・・なんて。
おもちゃメーカーの開発部の方や、一生懸命に英語の早期教育をされているご家庭からは非難ごうごうを覚悟しないといけませんね

 

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思い込み、は禁物ですね

2024年04月10日 | 楽しいお話し

 お子様達、ご入学、ご進級、おめでとうございます
今年は、満開の桜の下で、記念写真を撮ることが出来ましたね。10年ぶりだそうですよ。やはり、入学には桜がよく似合う気がします。

 私も今年は「お花見」に出かけました。ここ数年は、近場の桜並木をお買い物がてら、ちょこっと散策…という程度でしたが、今年は夫と一緒に「神田川の桜並木」に行きました。そうです、前回は「蕾かたし」の週に出かけた神田川。やっと満開の時期に行くことが出来ました。
 早稲田大学の裏あたりからスタートし、高田馬場あたりまで、本当に夫が言っていた通り、立派な桜並木で… 堪能しました
 「川と桜」ということ、つい中目黒を思い浮かべてしまいますが、あそこはとっても混雑しているのでねえ… コロナ前、一度出かけた時には、まるで「人の頭を見ている」ようで、すっかりげんなりしてしまい、それ以来、行ったことがありませんでした 
 けれど、神田川の桜並木は満開にも関わらず、それほど混雑せず、ゆったりと歩くことが出来て、本当に優雅な時間でした

 さて。今日は「思い込み」というテーマでお話をしたいと思います。
みなさまに数回にわたってご案内をしていた「春の保税展」が無事に4月7日に終了しました。今頃は、出展されていたジュエリー達は、それぞれの国の、それぞれの工房に戻っていっていることでしょう
 その保税展でのこと。私はAさんの到着を待っていました。Aさんが初めてジュエリーのフェアに来てくださったのは、もう今から10年以上前のこと、だったと思います。最初の頃は「今までほとんどこんな風にゆっくりジュエリーを見たこともないので、自分がどんなものが好きで、どんなものに興味があるのか、そういうこともよくわかりません」とおっしゃっていたのですが、2回、3回と足を運び、目が養われてくると、自ずと好みもはっきりしてきて… 私はAさんがおいでになるたび、一緒に会場を回るのが楽しみでなりませんでした

 その日は、Aさんは大学時代のお友達を伴われての来訪。お友達は、Aさんから保税展の話をお聞き「社会見学、人生経験のつもりで」とおっしゃっていたそうですが、本当にそうですよね。いくつになっても、それまで身近ではなかったことを体験すること、未経験のことを知ることは「社会見学、人生経験」以外の何ものでもありません。ワクワクしたり、ドキドキしたり… でも、その日は結局、お友達もとても楽しんでくださり、私もハッピーでした

 まあとにかく、私はいつも会場ではテンションが高く、その日も出展されているイタリアやフランス、香港からのジュエリー達の説明をあれこれ興奮気味にしていたのですが… Aさんがニコニコしながら、こんな風におっしったのでした
 「先生ったらあ、バングルの推し、圧、ずごいですよ~ 前回もそうだんたんですけれどね、ふふふ」って。
 私はね、全く気付いていなかったのです、そんな自分に。

 じつは、ここ3,4年、ヨーロッパでは急速にバングルの人気が高まってきています。
バングルとは、ブレスレットの1つの種類ですが、呼び方の違いは「留め金があるか、ないか」です。留め金のあるものがブレスレット、留め金のないものをバングル、と呼びます。

 ネックレスやピアスと違い、ブレスレットは身に付けると「自分で見える」という利点?!があります ふっと手元を見るたびに「ふふっ」となり、ハッピーな気分になれるのですが、とにかく、装う時の「留め金」が扱いにくい…
 それは、古今東西、同じ悩みだったわけです。
 そんな不便を解消したのが、ヨーロッパでの画期的な新しい技術「形状記憶の金属」を使うこと。金属であるにも関わらず、「ぐにゃっ」とか「ぐわっ」とか広げて、腕にはめることが出来るようになりました
 また、腕の形であるリング状に加工した金属の内側に「伸び縮みするワイヤー」を入れて、まるでゴムバンドのようにバングルを広げて、腕にはめる!こんなものも登場
 このような留め金の不便さを無くしたのが「バングル」なんですね

 私は、昔から「自分で見て、フフッとなること」がうれしくて、ブレスレットが大好きです。けれど、とにかく腕に付けるジュエリーのために、付けたい腕が右であれ左であれ、装う時にはもう片方の手で留め金を留めたり外したりしなければなりません。それが本当に大変… 
 留め金をいじっている間に、口がとんがってくる!なかなかうまく留め金が止まらず、一生懸命になり過ぎ、口が開き、時にはその口からヨダレだ落ちそうになる…
 そんな経験が多かった私なので、すっかり「バングルの進化」に魅せられ、ついつい相手の好みも考慮せず、すっかり「バングル推し」になっていたのですねえ。自分では気づかず、びっくりでした

 そしてそして、まだあったのですよ、思い込みが… これまたAさんに言われ、ドキッ
私はね、ここ数年、真珠のチョーカータイプや、ロングのネックレスが苦手でね。以前は大好きだったのですよ、真珠が
 ところが、です。4,5年前から、真珠のネックレス、特に長いタイプの真珠のネックレスをすると、夕方頃になるととっても辛くなる 肩が凝ってきてねえ。なぜかって?はい、それは「重い」からです。ずっしりとした真珠の重さが耐えられなくなってくる

 もう1つ、辛い事。それは、やっぱりネックレスの留め金。
首の後ろに両手を上げて、手探りでネックレスの留め金を留める作業… なかなかうまくいきません。五十肩で上手く腕が上がらない時や、腕を上げていると痛いときなど、ネックレスの留め金は最悪です(じゃあ、そこまでしてネックレスをしないで良いじゃないかって?いえいえ、それはダメです。ジュエリーは飾り物ではなく、大切なパワーストーン、私を邪気から遠ざけるお守りですし、胸元が貧相なのは悲しいですからね
 そこで、ここ4,5年、私は「すっぽりと頭からかぶれる長さのネックレス」しか、しなくなってしまいました。
 また、重いのも肩が凝って苦手なので、例えば「金属の中が中空になっていて、表面にカット等が施された」ような、オシャレで軽いジュエリーなどが、装いの主流になっています

 …とまあ、こんな事情で、私は「長くても軽いオシャレなネックレス」「留め金で苦労しないネックレス」を、熱く説明していたんですって…
 Aさんに、「ロングで少々重くても、気に入ったものがあれば大丈夫ですよ」「留め金、問題ありませんよ」と言われ、ハッとしました。

 思い込みって、ほんと、厄介ですね
Aさんの来訪以降の会期中、他の方が会場にいらっしゃるたびに私は、大阪人の大好きな自虐ネタとして、「バングル推しの話」や、「重いネックレスを遠ざけている話」などを吉本の芸人さん並みに話し、笑っていただきました。でも、中には「私も留め金は苦労しますよ。」とか「重いネックレスは肩が凝ります。同感!」と慰めていただくことも、へへへ。

 でもでも、やっぱり何事であっても「思い込み」は禁物ですね
今回のことでは、幸い、何か大失敗をしたわけではありませんが、思い込みが原因で、とんだ失敗や失態を招くことはあるでしょう。良い教訓になりました

 Aさん、ありがとうございました
(でもでもAさん、あと20年したら、私の気持ち、わかる日がくるかも~です、ふふふ。独り言

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