「外科室」の作者
泉きょうか(鏡花)の本は、
わりと
こむらせったい(かんじ:小村雪岱)が
そうてい(装丁)を手がけていることが
多いです
小村せったいは、
大正から、昭和にかけて かつやくした
日本画家
さいたまけんは、
「川越市出身」の人らしい
ちょっと・小イキ(粋)な絵をかきます
「錦絵の祖、鈴木春信の近代画バージョン」
といえる
せったいの美人画。
チットは、
「加賀友禅の地に生まれた鏡花が、
よく、雪岱を使ったもんだね。
雪岱の絵は、
いわば
江戸小紋なのに。」
と
首をかしげますが、
たんせい(端整)で
キレイなところが、
きょくど(極度)のキレイ好きだった、
きょうか先生の
おメガネにかなったんじゃ・なかろうか?
クリンは、すいさつ(推察)しました
そういえば、
昨日行った、
「神代植物公園」にも
たくさん咲いてたね
白・べに・ピンクの あざやかな花を
うっとりと
ふか見する、クリンに向かい
チットが言いました。
「ねえ・・クリン、
牡丹のシーズンはもう終わってるよ。
それは、芍薬。」