「宮沢賢治」にちなんだお菓子、
『よだかの星』に つづいては
『注文の多い料理店』いきます!!
(※先に教えちゃいますが、マドレーヌみたいな焼き菓子でした~🍊)
~お話のあらすじ~
東京から狩りを楽しみにやって来た・若い2人の紳士は、
山奥で 道に迷いました。・・
連れていた犬に 死なれ
おなかも空いてきたため 弱気になっていると
ふと、
「RESTAURANT・WILDCAT HOUSE(西洋料理店「山猫軒」)
と 書かれた
立派なたてものを 見つけたので、
紳士たちは
よろこんで 中に入りました。
ところが・・、これが 少々変わったお店で、
「当軒は注文の多い料理店ですから どうかそこはご承知ください」
と
しょっぱな・ちゅうい(注意)が あり
2人は、(そんなに客が多くて注文が込み合っている人気店なのか)
と
かんちがいして 奥に進んでいきます
が・・
そのたびに
あらわれた、扉には、
「髪をきちんとして、履物の泥を落としてください」
とか
「鉄砲と弾丸を、ここに置いてください」
とか
「帽子と外套と靴をおとりください」
とか
「壺の中のクリームを、顔や手足に塗ってください」
だの、
2人への「注文」が 書かれていて、、
とうとうさいごには
「からだ中に、壺の中の塩を たくさんよくもみ込んでください」
との 注文が、、
2人は、ここで
この店が、
「来た人に、西洋料理を食べさせる店」ではなく、
「来た人を、西洋料理にして食べる店」だと気づき、
さいごに化け猫の目玉が こちらを見ていることに
おどろいて
「俺たち、こいつに喰われる!!ギャアアアァァ~~~~~~!!!▼×□※◎」
と、恐怖のどん底に落とされて、ほうほうのていで
逃げたのでした。
そんな、フォレスティ・メルヘンなホラー話に
ちなんだ・お菓子は
(化け猫の目玉のつもりなのか?)
オレンジのうす切りが 乗っかった🍊
スポンジケーキっぽい・焼き菓子でした
「宮沢賢治は、複雑な宗教観を持った人だ。」
と きいています。
その中には、
キリスト教の「原罪」っていう考え方も
あったようで、
そこに、「盛岡高等農林学校」の生徒だったころ、
とさつ(屠殺実験)を見て ショックを受け
以後、
ベジタリアンっぽくなった
という・エピソードを合わせると・・
なんだか、ケンジが書きたかったことが
見えてくるかんじ。。
さらに
『よだかの星』や、
『セロ弾きのゴーシュ』などを
読むにつけ、
どうぶつ(動物)愛に あふれていた人であるのは
明らか・・
そこら辺から、人間がこらしめられる・このストーリーを
そうさく(創作)したのかなあ~?
なんて、思いましたね
(・・それにしても、趣味で狩りに来るとか、動物の命をなんだと思っているのでしょう 人間のエゴイズムです
それって原罪じゃなくて、自罪ですよね
ですが、紳士2人は、「東京に帰った後も、恐怖でゆがんだ顔がもとに戻らなかった」というオチがついてました。
ざまあ🐻)
※次回は「賢治の宝餅」という、ゆべし(柚餅子)を ご紹介いたします