THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

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アバルト595Cツーリズモに試乗!(動画あり) ベスト595かもしれない!

2020-03-27 09:45:14 | フィアット/アバルト

アバルト595Cツーリズモに試乗しました!

595はコンペティツォーネ、素の595(以下595)に続いて、今回は595ツーリズモをレンタカーで借りました!595よりパワフルでサスやシートも良く、でもコンペティツォーネほどハードじゃないというこのモデル。コンペティツォーネ欲しいけど、旅行や家族を考えるとなぁ。。という方も少なくないのではないでしょうか?早速、試乗インプレです!

 

●居住性★★★

 空間の広さはFIAT500と変わらず。静粛性も595と変わらないですね。ちなみに今回はオープントップのCでした。前席の上だけ、後席の上も開けるけどリアガラスはそのまま、リアガラスも畳むの3パターンのオープンが可能ですが、風の巻き込みはどのモードでも前席は少ないのですが、風切り音は結構大きいです。ちなみにオープン化によるボディへの影響は特に感じらず、上屋がブルブル震えたりすることもありません。開口部が結構大きいのに、これは見事ですね。実にガッチリしています。

 気になる乗り心地ですが、ぎゅっと引き締まったかんじですね。ボディがガッチリしていることもあって、振動は結構伝えてくるのですが、角は丸められています。不快ではありませんが、安楽というかんじではありませんね。595より固めの印象です。

 ただ、サベルトのシートが素晴らしい!表面は結構固めなのですが、座ると背中と骨盤をビシッと固定してくれます。裏地がカーボンなのもカッコいいですしね。

 

●動力性能★★★★

 ノーマルモードでは気持ちいい加速ですね。1.4Lとは思えません。もっと排気量の大きいかんじがします。変速ショックも少なめなので、街中ではシフトチェンジのときにちょっと減速感がありますが、同乗者から不満が出るほどではないでしょう。

 スポーツモードにすると、俄然イキイキと加速します!アクセルを踏み込むと、弾かれるように一気に速度を上げます。人踏みで瞬時に10kmくらいスピードが上がるイメージです。

 ツーリズモは160馬力とノーマルの595よりパワーアップしていますが、その差は感じますね。一枚上手のトルク感です。

 

●ハンドリング★★★★

 いや、ツーリズモの足回りはワインディングでは素晴らしい力を発揮しますね!鋭角なコーナーでハンドルを切りましていっても、エイペックスに吸い込まれるように曲がっていきます。多少路面が荒れていても、路面に吸い付きますね。ここもノーマルの595より一枚上手です。

 あとこれはフィアット500にも言えることですが、全長がすごく短いのに直進安定性が結構高いのです。おかげでドライバーの腕にかかる負担は少ないですし、チョロチョロと進路を変えることもないので同乗者も楽だと思います。

 

●総合評価★★★★

 結論から言うと、ツーリズモは595よりもコンペティツォーネ寄りですね。足は不快ではありませんが、快適さよりもコーナリングの良さが際立ちます。パワーもこれくらいが刺激的でちょうどいいですね。それにしても、ドイツ車のようなボディのガッチリした感じは素晴らしいですね。ベースがフィアット500とは思えません。そういう意味では、長距離ドライブでも疲れは少ないでしょう。ただ、ツーリズモだから快適かと言うと、そうではありませんね。乗り心地がどうしても気になる方は、ノーマルの595と乗り比べることをオススメします。個人的には、ほぼベストバランスだと思いますが、マニュアルがないんですよね。。。

 では、動画をどうぞ!


ポルシェ911(997)カレラの6MTに試乗!(動画あり) やはり911はマニュアルが最高に楽しい!!

2020-03-20 19:10:28 | ポルシェ

911(997)カレラの6MTに試乗しました!

997は911らしいフォルムと走り味を有しながら、中古で300万円くらいから狙えるという興味深いモデル。

しかも今では希少なマニュアルモデルも狙えます。

個人的には997のカレラSのMTモデルが購入候補なのですが、今回はSではなく素のカレラにサーキットで試乗する機会に恵まれました。

早速、試乗インプレです!

 

●居住性 ★★★★

本格的なスポーツカーとしては望外に広い室内ですね。

もちろん後部座席は子供用か荷物置きですが、いざと言う時に4人乗れるのは心強いですし、前席も狭さとは無縁です。

 

●動力性能 ★★★★

3.6Lフラット6エンジンは シャープな吹け上がりです。

低速からトルクを伴いつつ、一気に吹け上がるエンジンはポルシェならでは。

吹け上がりもリニアなので扱いやすいです。

カレラSよりも高回転の伸びが劣りますが、サウンドは いかにも精密機械が回転しているような緻密でスポーティなところがポルシェの真骨頂。

Sはもう少し排気音がスポーティに脚色されており、個人的にはそちらが好みなのですが、素のカレラの素材の良さを好む人も少なくありません。

ちょっと空冷っぽいサウンドです。

何より、6速MTを駆使して、自分の思い通りにこのエンジンを操るのは最高に楽しいですね!

シフトフィールはカッチリしたものではなく、まあ及第点といったところです。

 

●ハンドリング ★★★★★

 コーナー手前でしっかり減速、クリップ過ぎてから加速という教科書通りの走りをすれば、これ程安心できるスポーツカーはありません。

どんなにハードにブレーキングしても姿勢を乱さないような安心感があります。

ターンインは荷重がかかっていれば実に素直、コーナリング中も路面に吸い付くようです。

クリップから少し早めにアクセルを踏んでいけば、車体は横滑りすることなく、すべての力を路面に伝えながら前へと加速していきます。

 

●総合評価 ★★★★

 予想通りマニュアルの911は、すごくドライビングが楽しい車でした!

イタリア車のような過剰な演出こそありませんが、操作感覚そのものがスポーティでエンターテイメントです。

減速、コーナリング、加速の全てにおいてボディも駆動系もしっかりしていて信頼できます。

特に997型は911ならではの操縦感覚が色濃く残っていて、991よりも濃い世界観が味わえます。

991はもっと手を抜いても車が何とかしてくれます。

個人的には、もう少しパワーが欲しいのとサウンドの演出も欲しいので、カレラSのマニュアルが本命かな、と思いました。

それでは動画をどうぞ!

 

 

 


フィアット500のオリジナルモデル(チンク)に試乗!(動画あり) 走りの楽しさは今でも健在!

2020-03-13 04:04:06 | フィアット/アバルト

イタリアで、フィアット500(チンクエチェント)の初代オリジナルモデルに試乗しました!

チンクといえば、ルパン3世のカリオストロの城で有名な小さくてかわいい車。現代の500もデザインをかなりオマージュして長期ヒットになる程の完成度です。初代MINIやVWビートルと並び、クラシックコンパクトカーの代表モデルと言えるこの車、走り味はどうでしょうか?早速インプレです!

 

●居住性★★

居住空間は予想以上に広いですね!ただ、薄いドアの向こうは外と隣り合わせなので、衝突安全は想像される通りだと思います 汗。

後部座席はギリギリ座れるレベル。

室内の左側はタイヤハウスがでていて狭め。

遮音性という概念はなく、盛大にエンジン音が入ってきますが、音質は不快ではありません。

風切り音やロードノイズもエンジン音にかき消されます。

意外に乗り心地もそれほど悪くありません。

エアコンはありませんが、三角窓を開ければ風も入ってくるのが楽しいです。

 

●動力性能★★★

意外によく走るのは、軽いおかげでしょうね。

エンジンは、そこそこトルクフルです。

4速で高速もいけるかも、というくらい、動力性能的には痛痒をかんじさせません。むしろ、活発な走りがたのしいです。

 

●ハンドリング★★★

 クイックですが、低速では重さを感じますね、手応えがあります。

短い車体ならではの、素材の味のクイックさを感じます。

直進安定性も悪くないですね。

ブレーキはドラムで、慣れないと効きの弱さにびっくりしますが、強く踏むとちゃんと止まります。

 

●総合評価★★★★

 意外なことに、現代でも交通の流れに乗るのに十分な性能を備えてました。

むしろ、電子制御や複雑なメカニカルな機構がない、プリミティブかつダイレクトな楽しさがあります。

ちなみに、一速ギアは停止してからでないと入りません。

キャンバストップは空もよく見えるし、風も入って爽快です。

快適性は現代の軽自動車にも及びませんが、自分で操っている感、走りの爽快さは断然チンクの方が優れていますね。幾つかクラシックコンパクトカーに乗りましたが、走りのスポーティーさはダントツで優れています。

 では、動画をお楽しみください!


レクサスの最上級SUV LX570に試乗(動画あり) アルファードを見下ろす、ただその為だけに買うクルマ

2020-03-06 10:43:24 | レクサス

レクサスの最上級SUV、LX570に試乗しました!

 レクサスLX570は、トヨタのランクルをベースにレクサスの最上級SUVとして仕立てられた車です。そのド迫力の外観と1000万円を超える価格で、中々接する機会のない車ですが、今回は試乗の機会に恵まれました。果たして、レクサスにふさわしい乗り味を実現しているのでしょうか?早速インプレです!

 

●居住性★★★★

居住空間は広大ですね!これはもう外観から想像される通りです。

3列目シートは座面が低いので、長時間はキツそうですし、その場合の荷室スペースもスーツケース1つ分といったところ。

静粛性はかなり高いですね、ここは流石レクサスです。

内装の質感は、まあがんばって化粧してるな、というかんじ。

乗り心地は基本ソフトなのですが、荒れた路面では足下がバタつきますし、ボディもふるえるは興醒めです。動画で、レインボーブリッジの下にある道路の減速帯があるところを走っているのですが、そこでの振動や騒音を見ていただければ分かると思います。

●動力性能 ★★★★

V8ガソリンエンジンは、かなりパワフルですね!

低速からドンとトルクがでるし、スポーツエンジンのように高回転も回ります。これはいいエンジンです。これを載せたスポーツカー

欲しいです。

●ハンドリング★★★

車重を考えれば、普通に運転できる方です。ただ、基本的には重厚ですね。調子に乗ると道路から飛び出しそうな感覚を受けます。

●総合評価★★★

まあ一言で言うと、アルファードを上から見下ろすためだけに乗る車ですね。

1000万円の高級感はないです。BMWの7シリーズやGLS、レンジローバーとは比べ物にならないです。がんばって高級車のように仕立ててますが、ベースの限界を感じますね。押し出し感はものすごいのですが、そのために1000万円を出すかというと微妙です。ランクルでも十分に高級ですし、非常にいい車なので、それ以上にお金を出す必要は正直あまり感じませんでした。

 では、動画をどうぞ!