THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

車の試乗記&レポート、インプレ、動画、お薦めの本等。OCNブログサービス停止に伴い、こちらに引っ越しました!

ランボルギーニ・ウラカン スパイダーに試乗!(動画あり) 快適な猛牛

2019-01-25 10:46:51 | ランボルギーニ

イギリスでランボルギーニ・ウラカンに試乗してきました!

元々はグッドウッドに参加するためにイギリスに行く予定だったのですが、日曜の券は取れたのですが土曜日が既に売り切れ。。

それならば、と試乗イベントを探したところ、ちょうどロンドン郊外(しかもトップギアのテストトラック!!)で開催予定だったので申し込みました。ランボルギーニ・ウラカン560スパイダーと、マクラーレン570Sの2台を予約。ウラカンはエクステリアデザインがとにかく好みでかっこいい!!前から気になってました。早速試乗インプレです!

 

●居住性★★★★★

まずコックピットに乗り込むと、最近のランボの文法に乗っ取った直線的で未来的なインパネがお出迎え。質感もいいですね。アヴェンタドールの初期モデルの頃はイマイチ金額の割にはデザインも質感も簡素な印象でしたが、大幅に向上しています。

乗り心地も結構スムーズですね!サーキットとはいえ古い空港の滑走路なので、それなりに凹凸や地面のうねりがあるのですが、気持ちよくいなしてくれます。これなら街乗りも全く苦になりませんね。

フロントウインドウはかなり傾斜していますが、頭上のオープンスペースはそれなりにあるので気持ちいいオープンエアが楽しめます。風の巻き込みもほぼ皆無です。相当洗練されています。

 

●動力性能★★★★★

さすがに5L V10 NAエンジンはパワフルですね!低速から高回転までまったく不満はありません。そして吹け上がりがかなりスムーズ!! アヴェンタドールの時もムルシエラゴに比べて別世界の洗練度だったので、ウラカンは更にその傾向が強いだろうと予想していましたが、それでもさらにその予想を上回る洗練度です。ガヤルドの時はV10特有のバイブレーションで目の裏が痒くなったのですが、ウラカンはデッドスムーズです。 

●ハンドリング★★★★

ハンドリングも実に安定しています。初期応答こそシャープな特性でスポーティさを演出していますが、そのあとはリニア。特に4WDの安定感がすごいですね。160㎞を超える領域では、マクラーレンより全然安定しています。コーナーの侵入から脱出まで、何の破たんもありません。 

●総合評価★★★★

ものすごく完成度の高いスーパーカーです。先鋭的でシャープなエクステリア、適度に刺激的なハンドリングとエンジンサウンド、そして初心者でも難なく運転できる洗練性。。ほぼ欠点が見当たりません。ただ、個人的な感想としては、ランボルギーニというブランドから想像される刺激がもっと欲しいです。ほとんどランボの皮を被ったアウディみたいです。この安定度なら、ペルフォルマンテがニュルで一時期最速になったのも理解できます。でももう少し日常で遊べる領域が欲しいです。もしかしたら2WDはまた印象が違うかもしれませんね。

それでは、トップギア・テストトラックでの走行動画とサウンドをお楽しみください!


トラバントに試乗!(動画あり) 東ドイツの2スト国民車はかなり個性的!!

2019-01-18 11:34:54 | トラバント

 ドイツでの試乗記、続いては、なんとトラバントです!

トラバントといえば、東ドイツ時代の国民車で、トラビの相性でも親しまれています。全長3.5m、全幅1.5mのコンパクトなボディにちゃんと4人乗りのシートとトランクまでついてます。なんと言っても特徴的なのが、2ストエンジン!!今や原付でも存在しない2ストを車に載せるのどうなるのでしょうか??そんな貴重な車に、先導車付きですが、街中を試乗できるんです!素晴らしい。。今回はベルリンのチェックポイント・チャーリー近くにあるトラビワールドで試乗しました。

●居住性★★★

 意外に中が広いんです!その代わり、ドアとか薄いですけどね笑。いやー、今の車って、本当に安全の為に大きく重くなってるんですね。。まあ、今の車とぶつかったらひとたまりもないと思いますが、世の中の車が全てトラビだった東ドイツでは、それなりだったのかも。エンジン音は2ストサウンドが車内に遠慮なく入ってきます。静粛性云々の車ではありませんが、まあ慣れます。乗り心地も跳ね気味ではありますが、車体が軽いので、それほど酷くはありません。

●動力性能★★★

 何しろ車重が600kgくらいなので、望外に活発に走ります!まあ昔の2ストレプリカバイクみたいにカッ飛んだりはしませんが、中々爽快な加速です。ギアはノンシンクロなのでちょっと丁寧なクラッチ操作が必要ですが、すぐ慣れるレベルです。それより問題なのが、センタリングしないコラムシフト。。。コラムシフト自体は、なれると腕を動かす距離がハンドルから近いので楽なのですが、センタリングしないので、今何速なのか、ニュートラルなのかが分かりません。。なので、毎回どのギアに入ってるか不安になります。センタリングしないことが、こんなに辛いとは。。ここが一番の難関でした。

●ハンドリング★★★

 もちろん重ステなので、クイックとまでは行きませんが、軽快で楽しいです。サスの動きがプリミティブなので、ダイレクト感はすごいです。

●総合評価★★★

 いやー、自動車の進化を感じさせてくれる車です笑。操作感といい、快適性と言い、今の車は本当に安楽ですね。これで長距離ドライブは相当辛いです。他方、これほど個性的な車もそうはないでしょうから、趣味として持つには面白いですね。でも、昔の東ドイツの人にとっては、家族や仲間と遠くまで連れていってくれる夢のような乗り物だったのでしょうね。それが乗るとよく分かります。ちなみに燃費はかなり悪そうです。あと、給油時にオイルを混合しているのが印象的でした。今でも自分でハンドルを握る機会を与えてくれるトラビワールドには感謝ですね。本当に貴重な体験でした。

では動画をどうぞ!


メルセデスベンツの新型A180に試乗!(動画あり) 確かに上質だが大絶賛とまではいかない

2019-01-11 08:49:51 | メルセデスベンツ

メルセデス新型A180に試乗しました!

 

メルセデスのエントリーモデルとして重要な位置付けであるAクラスがフルモデルチェンジしました。巷の評論家の意見では、Cクラス並みとか圧倒的な進化とか、とにかくすごい高評価。はたして期待通りの出来栄えなのでしょうか?早速インプレです!

 

居住性★★★

 まず内装の質感はかなりアップしましたね!Cクラスに近いレベルです。メータークラスターと一体化したモニターも少し小ぶりですが最近のメルセデスの文法に沿ったもので見やすいです。

 静粛性と乗り心地も先代よりワンランク上ですね!特に乗り心地は先代は固めでイマイチでしたが、後期のBクラスのようにフラットライド感が高まっています。CE程のしっとり感はありませんが、このクラスとしては良いです。

 

動力性能★★★

  1.4Lターボエンジンは、極低速から気持ちいいトルクを発生し、そのままリニアに吹け上がります。街中では何の痛痒もかんじませんし、活発でいいエンジンですね。ただ、もう少し余裕も欲しいきがします。

 

ハンドリング★★★

 リニアかつスポーティなハンドリングですね。軽快ですが、しっかりしています。

 

総合評価★★★★

 このクラスとしては望外に上質でいい車ですね。ただ、大絶賛するレベルかどうかは悩ましいところです。外装もなんとなくコストダウンっぽい雰囲気を感じます。おそらくグレードによって差があるのかもしれませんね。

では、試乗動画ではありませんが、動画をどうぞ!

 

スズキ スイフトでニュルブルクリンクを初走行!(動画あり):スイフト試乗インプレ編

2019-01-04 11:48:36 | スズキ

ドイツ・ニュルブルクリンクでの試乗記事第2段、こちらはレンタカーのスズキ・スイフトのインプレです! 

 サーキット向けにロールバーやスポーツタイヤ、ブレーキ等は強化されていますが、基本は先代のNAのスイフト・スポーツです。評論家の評価も高いこの車、ニュルではどんな走りを見せてくれるのでしょうか?早速インプレです!

●居住性★★★

 まあこの点はサーキット仕様なので、あまりコメントできませんが、ボディもしっかりしているし、足回りも全く不安はありません。サーキットまでの一般道も走りましたが、特に不快な感じもありませんね。居住空間はコンパクトカーとしては充分以上です。

●動力性能★★★★

 排気量が大きくないので絶対的なパワーはそれ程でもありませんが、低速から十分なトルクを発生し、そのまま気持ちよくリニアに吹け上がります。この吹け上がりの素直さがスイスポの真骨頂なのでしょうね。流石にニュルではバンバン追い抜かれますが、初ニュルを安全に走るにはちょうどいい感じです。

●ハンドリング★★★★

ここも素直で気持ちいいですね!FFにしてはノーズも入りやすく、アクセルを戻せばタックインも誘発できますが、基本的に挙動がリニアなので走っていて動きが予測できるので安心です。

●総合評価★★★★

 レンタカーとしてはエントリークラスですが、ニュルの過酷なコースに負けずしっかりと走ってくれました!素材が良いのでしょうね、素直に、安心して、気持ちよく走ることができます。オススメの1台ですね、世界でも戦える日本者です。では、動画をどうぞ!


謹賀新年!ランボルギーニ・ウラカンに試乗!洗練された扱いやすい猛牛

2019-01-02 11:01:02 | ランボルギーニ

新年初投稿は、ランボルギーニ・ウラカンの試乗です!

 いやー、デザイン的にはかなり好みです。サイドのエアスクープ付近のワイド感が特にスポーティでいいですね。ライバルのフェラーリと比べて、どんな走りを見せてくれるのでしょうか?早速、市場インプレです!

●居住性★★★★

 居住空間は二人分としては十分な広さですね。流石にノーズの先は見えませんが、グラスエリアも広く、見晴らしは悪くありません。驚くのが、ストラーダモードでの扱いやすいさ!シフトは自動でまるでゴルフのようにハイギアを選択しますし、エンジンサウンドもレスポンスも極めて穏やか。まるでアウディのサルーンのようです。乗り心地は多少固めですが、ボディがしっかりしているので不快ではありません。驚くべき柔軟性です。ちなみにガヤルドの初期モデルに試乗した時は、V10ならではの振動で体が痒く感じましたが、ウラカンでは全くそのような振動はありません。極めて快適です。

●動力性能★★★★★

 ここからスポーツモードへ。。。途端に猛牛の本性を発揮します!エンジンサウンドは盛大に、レスポンスも過剰なほどクイックになります!バックファイヤもしまくりで、街中を走るにはちょっと恥ずかしくなるくらいの演出です。ちょっとストレートでアクセルを踏み込むと、硬質な金属音を奏でながら、600馬力が炸裂!一気呵成に吹け上がります!4WDなのでグリップは安定しているのですが、公道の路面だとちょっとステアリング・インフォメーションが不安になるくらいです。この炸裂感は今では貴重な大排気量NAならではですね!マクラーレンのターボエンジンほど低速からグッとトルクが湧き出るわけではなく、フェラーリのように有機的ではありませんが、ジェット機のようなマシン的な鋭い速さを感じます。

●ハンドリング★★★★

 ミッドシップならではのノーズの軽さは体感できますが、基本的には安定しています。フェラーリのようなクルクルと駒のように回る演出もなければ、マクラーレンのような路面と手のひらが直結するようなインフォメーションもないですね。まあ充分ですが。

●総合評価★★★★

 見た目やブランドを裏切らない、刺激と速さに満ちた本物のスーパーカーです。これより速い車には、そうは遭遇しないと思います。しかもストラーダ・モードの扱いやすさは特筆もの。ただ、フェラーリ程の上品なブランド力や有機的な魅力、マクラーレン程のストイックさはないですね。機械的な速さで、昔のランボのような規格外の迫力はありません。そういう意味では、見せびらかし用のスーパーカーとしてはベスト・チョイスかもしれません。中身はアウディの血筋を感じます。今後はポルシェさんかと言うことで、どのような進化を遂げるか楽しみですね。

 では、動画でサウンドをお楽しみください!

青島文化教材社 1/24 スパーカーシリーズ No.27 ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ プラモデル
青島文化教材社(AOSHIMA)
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