THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

車の試乗記&レポート、インプレ、動画、お薦めの本等。OCNブログサービス停止に伴い、こちらに引っ越しました!

ホンダ NSX type Sに試乗! しかもドリキンとサーキット走行!!

2018-06-29 21:49:27 | ホンダ

*こちらは2001年当時に書いた文章です。

 

 それは、8月のある日のこと。いつものように、なにか面白いイベントがないか各HPを見て周っていたときに、偶然、ツインリンクもてぎのHPで”HONDA FESTA2001”の文字を発見。ふーん、去年みたいな割引イベントかな・・なに!?500円でホンダ車試乗体験!?もしかして・・・NSXも?早速、イベント事務局に電話、確認したところ、あっさり”NSX、ありますよ~”との返答が!!これは行くしかない!

・9時の開園を見込んで、都内の知人宅に前泊。5:30起床、6:00発。
 しかし、常磐道で事故渋滞にはまり、到着予定を40分も遅れ、9:10もてぎ着・・・

・予想通り、スポーツカー体験走行チケット売り場は既に長蛇の列。しかも、途中で午前分は売りきれのアナウンス・・・やむを得ず、12:45からの午後の販売に賭ける。

・カートで2回ほど知人と勝負。1回目は、俺のマシンがエンストで大幅に遅れる・・・でも、ラップタイムは俺の方が上。
2回目は、俺が勝利するが、ラップは知人が上。結果、ドローで平塚GPにもちこし。

・念を入れ、12:00頃にチケットブースへ。しかし、係員に”受付はまだです”と追い払われる。しかし、同じココロザシの連中がかなりウロウロしだす。そりゃそーだ、もてぎまで来て、NSXに乗れないんじゃ、なんの為にきたんだか。

・12:30。スポーツカー目当ての集団が大量にウロウロ。既に追い払うには無理が。
 
・12:40分。係員からアナウンスが。
”申込希望者が予想以上に集まっているようですので、スポーツカー希望者の列だけ、別の場所につくります。
 今からその場所を発表しますが、決して押し合ったりしないで下さい。”

一同、息を呑む。既に100人近い集団。

”その場所は・・・皆さんの後ろです!”

一斉に移動する集団!押し合わない程度に、ジェントルに、かつワイルドに(笑)移動。

俺と知人は、位置的に出遅れ、列の中央に。大体、50番目くらい・・・既にNSXは絶望的。

・係員からアナウンスが。
”大体、70人くらいの方まで、スポーツカーに乗れます。70番以降の方は、乗れないかもしれませんがご了承下さい。
(おいおい、100人は並んでるぞ。)
70番以前の方も、希望車種の予定がいっぱいの場合はご了承下さい。
(・・・・・)。

ホンダのスポーツカーって、NSX、S2000、インテRくらいだよなぁ。
70人分の枠があって、俺が50番目。・・・NSXは無理だな。インテにするかぁ。

・約1時間、炎天下で順番待ち。

・ようやく俺の番が。一応、NSXを希望。。。。
あった!らっきー!!NSXは3台用意されていたようだ(1台はAT)。4時半になるけど、なんとかチケットGET!!

・俺より5人ほど後ろに並んだ知人は、残念ながらNSXのMTが売りきれで、ATを予約。時間は同じく4:30。やれやれ、危ないとこだった・・・

4:30、パドックに行く。

そこには3台のNSXが。
モンツァレッド・パールのTypeS(1号)、ニューフォーミュラーレッドのAT(2号)、カスタムグレー・メタリックのノーマル(3号)。
俺のチケットは3号。知人は2号。どうせなら、TypeSに乗りたかった。

パドックで時間待ちをしていると、目の前に、マーシャルカーのライムグリーンのNSXが。
 ちょっとパンチっぽい髪型のドライバーのようだ。あれ、どっかで見たような
・ドリキン土屋選手じゃん!!おお、初めてみたよ。 なんでも、NSXオーナーに同乗体験させてるらしい。いいなあ。

そこで、試乗の呼び出しが。
スタッフ:”NSXのチケットの方~!”
俺 :”何時の分ですか?俺は4:30ですけど”
スタッフ:”4:20分の方がいないんで、お先に1号車にどうぞ~”

らっき!TypeSじゃん。
乗りこむと、以外にタイトなコックピット。シートはレカロのフルバケ、カーボン製、これ欲しい!!
ヒップポイントは低い。でもグラスエリアが広いので、視界はいい。
エンジンスタート。意外に静かなアイドリングが背後から響く。
スターティンググリッドに移動。どうやら俺が先頭らしい。

1千万円の車か・・・緊張するのう。

しかし、さらに緊張することが!

スタートを待っていると、あのライムグリーンのNSXが、俺の前に移動!げ、マジか!ドリキンの先導?
オーナーの同乗走行だけじゃないんだ!

・体験走行スタート。
おいおいおい、結構飛ばすぞドリキン。こちらも1速からフル加速。
さすが3.2L、低速からトルクフル。しかし、あんまり飛ばすと怒られるかなあ。ほどほどにしよう。

・と、ペースカーのウインドウから、ドリキンの手が。”こっちこっち”と手招きしとるやんけ!な、なにー!もっと速くこいってかぁ!?こちとら、サーキットは2回目なのに。

がんばって、加速!”ブブブブブ”あれ?フューエルカットが発生。試乗用に、スピードリミッターでもついてんのかなあ?
うわっレブリミットに当たってた!スムーズ過ぎて気がつかず。急いで3速にアップ。すでに150kmオーバー。
せまるコーナー。がんばって減速!
うわ、エンブレ効きすぎた。ケツが滑った。やべ(汗)。

 またドリキンの手が、手招き。まじっすか(瀧汗)。結構がんばってるっすよ。心拍数あがってるっすよ。
さらにがんばる。
既に2週目突入。

 またまたドリキンの手招き・・・・・?あれ?良く見ると、招いてないかも・・・離れろってことかぁ!??
車間をもっと空けろってことかぁ!?

ふとバックミラーをみると、誰もついてきてない・・・急いで減速。車間をあける。どおりでペース速いとおもった・・・


そんな訳で、あっというまに試乗終了。結局、手招きの意味は最後まで不明。

そんなNSX初体験の感想だけど、ありゃー でかいカートです。ミッドシップで安定してるし、ターンインも速い。車が軽く感じます。”限界は高いけど、もし滑ったらコントロールできないよ~”という無言のプレッシャーが挙動からは感じられますが、とても運転しやすい。エンジンは確かにパワフルだけど、ターボモデルほどの体感加速は感じない。トータルで考えると、確かに速いんだろうけど、なんとなく、味に欠けます(まあ、それはS2000も同じかも)。吹け上がりがフラットで、ちょっとドラマに欠ける感じ。1千万円の価値があるかどうかは、微妙なところではないでしょうか。

S2000の方が低速トルクも、絶対パワーもないけど、やっぱS2000の方が楽しいかもしれません。NSXはもてあましすぎそう・・・

ちなみにドリキンは、俺の回のペースカー走行が終わると、イベント会場へ移動。

ドリキンの先導でNSXでランデブー走行なんて、本当にめったにない機会、超ラッキーです。
そんな訳で、今回のもてぎは超満足な1日でした。

初代NSXのすべて―保存版記録集 (モーターファン別冊 世界の傑作スーパーカーシリーズ)
三栄書房
三栄書房

ホンダ S2000 タイプVに試乗!(動画あり)日本の宝と言うべき至高のNAスポーツカー!!

2018-06-22 21:35:47 | ホンダ

 

*文章は販売当時のものです。

 

○概要

 S2000typeVは、VGSという世界初の車速応動可変ギアレシオステアリングを装備した車です。つまり、低速ではまるでカートのようにクイックなステアリングレスポンス(ロックtoロック1.4回転!)で、スピードが上がるにつれノーマルステアリングと同じ感覚に可変していく、というシステムです。結構、雑誌等では賛否両論なので、興味深いところです。

○居住性 ★★★

 居住性に関しては、基本的にノーマルS2000と変わりません。前日に借りたロードスターと比較すると、やはりボディ剛性が雲泥の差です。シフトストロークも超ショート。内装といい、各部品の品質感といい、エンジンといい、全体的にワンクラス上の印象です。もしかしたら、新型ロードスターならS2000と同等の満足感が得られるかも・・と期待してロードスターをレンタルした訳ですが、よりいっそうモノの違いをマザマザと感じさせられました。ちなみに今回の試乗車は純正DVD付でした。意外に見やすいモニターでしたが、市販のカーナビと比較すると、情報量が少なく、イマイチさびしいかんじがします。ただ、S2000はオープンカーなので、一般車よりも盗難の危険性は高いので、ダッシュボードにビルドインされた純正カーナビは魅力的です。

○動力性能 ★★★★★

 さて、一般道に出て、いざ試乗開始。左折して一般道へコースイン。お!確かにコブシ2つくらい左に切っただけで、90度くらい曲がるぞ!しかも、意外に違和感なし。軽くアクセルを吹かすと、後方から”ファーン”という心地よいサウンドを奏でながら、リニアに加速。・・・やはりこのエンジン、最高。アクセルひと踏みで、ロードスターは選択肢から消えてしまいます。ちょっと試しに軽く左右に振ってみると、初期応答はクイックのひとこと!まるで、カートのような切れ味です。これは楽しいかも!次の左コーナーも、軽がるとクリア。車体自体の動きがまさにカートのようにクルっと向きを変え、車の大きさや重さを感じさせません。まるで1t以下のライトウェイトカーのような挙動を見せます。ただ、ちょっと細かい点で文句をつけるとしたら、ステアリングからのフィードバックが若干希薄です。まあ、待ち乗りでは全然違和感を感じませんが、ワインディング等をせめたら、ちょっと路面からのフィードバックのなさに違和感を覚えるかもしれません。さて、ちょっと長めのストレートで、前方に車がなかったので、1速で引っ張ってみることにしました。そうそう、キーを渡されたとき、くれぐれも法廷速度を越さないように、とクギを刺されました。60kmなんて、VTECのハイカム側が使えません・・・なんの為の試乗なんだか。しょうがないので1速で全開!スムーズに吹けあがるエンジン、そして6000回転を超えると同時に、さらにパワー炸裂!す~ばらしいぃぃぃ!ホぉぉンダの技術は世界いちぃぃぃ。ふっとデジタルタコメーターに目をおとすと、8000回転!あと僅かでリミットの9000回転じゃないですか!一瞬、頭の中で天使と悪魔がバトルするも、コンマ5秒で悪魔のノックアウト勝ち。アクセルを数ミリ踏みこむと、タコメーターが点滅、9000回転のレブリミット達成!うおぉ、すげえ!ホントに9000回転まで回るなんて!感動にひたりつつ、ふっとデジタルスピードメーターに目を落とすと、ピーーという数字が・・・やああああべへええええええ!!法定速度って、60kmだっけ!?バックミラーを確認し、即座にフルブレーキ。どきどきどきどき。1速で、あそこまでスピードが出るとは・・・おそるべしS2000。多いに反省した私は、その後はきちんと法定速度を守り、安全運転に徹したのでした。途中、片道1車線の道路でバスが停止していたので、レーンチェンジ&追い越しというシチュエーションがあったのですが、そのときも、僅かコブシ1つハンドルを切るだけで、楽々レーンチェンジ可能。ホント、待ち乗りにはVGSはオススメです。

○結論 ★★★★

VGS、思っていた以上に違和感がなく、結構オススメです。ノーマルでも充分リニア感があって楽しいS2000ですが、よりライトウェイト感覚が強調されていて、待ち乗りフォーミュラーカーといった感覚。もし(中古で)ノーマルとVGSが同じ価格なら、VGSを選ぶと思います。ただ、今回の試乗で改めて感じたことは、S2000はその車格以上にライトウェイトスポーツカー感覚を目指した結果、ちょっと色々なところに違和感がでてるな、という点です。スーパー7のようなダイレクト感を求めつつ、安全対策や環境問題に対応した現代のスポーツカーを目指した、というコンセプトは立派で、確かにすばらしく良くできているとは思います。しかし、車重やディメンションといった、絶対的な物理スペックはいかんともしがたく、違和感は否定できません。あと、個人的にはVGSよりもシーケンシャルMTを開発して欲しいと思います。そのほうが、よりフォーミュラー感覚だと思うのですが・・・

では動画をどうぞ!

DVDホットバージョンVol.145 (DVDホットバージョン(J))
HVプロジェクト

講談社

S2000より気持ちいい新車FRはあるのか!?

ファイナルスペック Vol.6 S2000 (SAN-EI MOOK)
三栄書房
三栄書房

アルファロメオ ジュリア2.2Dに試乗!(動画あり) ファン待望のキレのいい上質FRセダン!

2018-06-19 09:49:16 | アルファロメオ

アルファロメオ・ファン待望のFRセダン、ジュリアに試乗しました!

 

私も以前、GTの3.2を所有していましたが、これがFRならさらにいいのに。。と感じていました。

果たして新生FRアルファは期待を超えるのでしょうか?試乗したのは日本にはないディーゼルの2.2L、8ATモデルです。では、早速インプレです!

 

●居住性★★★★

ジュリアはいわゆるDセグメントと呼ばれる競合ひしめくクラスに投入されましたが、A4や320d、Cクラス等の高級セダンと比べても快適性は劣っていません!昔のアルファを知る人からすると、拍子抜けするくらい静かで、アクセルを床まで踏み込まないとサウンドは聞こえてきません。

乗り心地は、競合のように路面に吸い付くようなフラットライドとまではいきませんが、低速で多少固めに感じるものの、高速ではピッタリと吸い付きます。

居住空間も大人4人が不満なく乗れます。ボディもしっかりしてます。

●動力性能★★★★

ディーゼルも気持ちいいトルクが低速から悠然と湧きあがりますので、あっという間にスルスルと制限速度に達します。サウンドも中々スポーティですね。競合に引けをとりません。

●ハンドリング★★★★

低速での切込みの鋭さは、これぞアルファ!とうれしくなります。BMWもスポーティですが、さらに軽快ですね。ちゃんと高速域ではスタビリティが確保されているところがMITOとの熟成の違いを感じさせます。FFと違い、コーナリング中にパワーをかけてもフロントが逃げず、お尻から押される感覚が素晴らしいですね。 

●総合評価★★★★

ファン待望の新生アルファは、予想よりも大人な高級モデルに進化しました。もちろん細かく見ていけば、競合他社の方が優れている点もあるのですが、このクラスは本当にレベルが高いので、余裕で合格点以上を獲得しています。高級なセダンが欲しくて、その中でもっともスポーティで他の人と違う車に乗りたい方には、このジュリアが最有力候補ですね。人と違う、より上質さを求めるならジャガーXE、鉄板の快適さならCクラス、スポーティかつ全方位に優れた車ならBMW320dですね。ほぼ好みの世界で、どれを選んでも性能的にガッカリすることはないと思います。一点、残念だったのが、試乗車が150馬力のディーゼル仕様だったこと。スムーズなトルクでスピードが乗るのは良いのですが、やはりガソリンより頭打ちが早いのです。アルファならガソリンで回しながら乗りたいですね。

では、動画をどうぞ!

名車アーカイブ アルファロメオ&フィアットのすべて―100年を超えるヒストリー歴代モデル完全保存版オー (モーターファン別冊 名車アーカイブ)
三栄書房
三栄書房

S2000とRX-7(FD)、どっちがオススメ!? 比較試乗!!

2018-06-15 21:18:12 | ホンダ

*2000年頃に記載した文章です。

 

◎S2000とRX-7

 HONDA S2000とMAZDA RX-7。クルマ購入を検討する時、この2台を比較する人は、実は少ないのかもしれない。両者ともそれぞれのメーカーを代表するスポーツカーであり、それぞれに根強い固定ファンがいる。当然、そういった人々は指名買いで、他車を比較試乗することなどないだろう。しかし、多くのスポーツカー好きにとっては、この2台は非常に気になる存在ではないだろうか。確かにS2000はNAの2座オープンカーであり、RX-7はロータリーターボのピュアスポーツ、とボディタイプの違いは大きい。しかし、両車とも純粋に走りの楽しさを追求した車であり、両方とも捨てがたい魅力、というかオーラを放っている。そこで、今回車の買い替えを考えている筆者が、それぞれディーラーの試乗で感じたことをレポートすることにした。両車の購入を検討されている方に、少しでも参考になれば幸いです。

○概要

RX-7:世界唯一のロータリーエンジン搭載車であり、国産随一のピュアスポーツカー。瞬時に吹けあがる280馬力ロータリーターボユニットと、1200kg台の車重、50:50の重量配分と、まさに全身スポーツの塊。個人的には、日本でピュアスポーツカーといえるのは、RX-7だけだと思う。エクステリアデザインも秀逸。

S2000:ホンダが30年ぶりに作ったFRスポーツカー。あの素晴らしいVTECエンジンを搭載したFRスポーツがあれば!!というスポーツカーファンの期待に応え、ついに昨年発売開始。しかもオープンボディで!

2車の概要については、おそらくご存知の方が多いと思うので、ここでの説明は簡潔に済ませることにした。ちなみに、試乗前の個人的な長短所を記載すると、下記のようになる。

RX-7の長所
-ターボパワーによる、絶対的な動力性能。しかも、マフラー交換レベルで簡単にパワーアップ可能。
-色あせない流麗なエクステリアデザイン。
-おまけ程度でもリアシートがある。手荷物を置くのに便利だし、子供ができても小さいうちは大丈夫。
・短所
-燃費の悪さ。ガソリン代が高騰する近年、これは正直つらい・・

S2000の長所
-世界に誇るVTECユニット。NAのレスポンスと伸びは最高。
-オープンの爽快さは、なにものにも変え難い長所!
-ガンガン飛ばしても、リッター10kmはいくらしい。
-注目度、ブランド力はバツグンで、あまり車に興味のない人でも知ってる。
・短所
-2シーターは、やはり色々と不便。

 正直に言うと、個人的にはFCオーナーであったこともあり、RX-7に軍配を上げていた。マツダのスポーツカー作りは、なんというか体にフィットする気持ち良さがある。そう、あたかもドライバーの意思に直結されているかのようなハンドリングと味付けは、スポーツカー好きにはたまらない魅力だ。たしかにS2000は非常に気になるが、いかに250馬力とはいえ、NAユニットで1200kgのボディではRX-7の敵にはならないと思う。むしろ、トルク不足で、日常ではつまらないだけの車のような気がする(まあ、FDのトルクも低いけど)。S2000が発売されたとき、一度本社のショールームで実物を見たが、想像以上に大きなボディに軽い失望を感じた。しかも、座ってみるとサイドシルが高いせいで開放感に欠ける。これではなんのためのオープンなのか。スペックを追求するあまり、楽しさをスポイルさせてしまっている・・・これが正直な感想だった。

○居住性
 RX-7:★★★

タイト。このヒトコトに尽きるが、これは誉め言葉だ。着座位置、シフトの位置、メーターからインテリアデザインにいたるまで、全てがスポーツするためにデザインされており、ドライバーに軽い高揚感を促す。座った時点から、スポーツは始まっているのだ。ちなみに後部座席は、人を乗せるには不向きで、手荷物置き場程度。
 S2000:★★★

案内されたS2000は、個人的に一番好きな白だった。たしかに外見は大きい。ドアを開け、シートに座る。ホールド性は悪くないが、まあ普通のシートだ。インテリアは、デザインといい、質感といい、きわめて常識的で、スポーツムードに少々欠ける。キーをひねるが、無音。あれ?あ、そうそう、イグニッションボタンを押すんだっけ。変なところで凝ってるなあ。ワンプッシュ、と同時にVTECエンジンがヴォンと目覚める。思ったよりスポーティなエンジン音で、最近の静かなエンジン音に慣れた体には新鮮に感じる。やはり、ホンダ車はエンジンが全て、という想いが自然とよぎる。軽くレーシングすると、スムーズに、しかし想像以上に存在感を感じさせながらエンジンは呼応する。RX-7以上にエンジンの存在を主張するクルマだ。カタログではオモチャっぽいと感じていたデジタルタコメーターも悪くない。いや、正直にいうと、インテリアデザイン等の瑣末なことは、右足から伝わるVTECエンジンの鼓動による興奮にかき消されていたというのが本音だ。

○動力性能
 RX-7:★★★★★

ロータリーターボの吹けあがりは凄まじい、のヒトコト。セカンダリータービンが回り始める6000回転以上の加速は、正直私の感覚では追いつけないほどの吹けあがりを見せる(絶対的な加速性能では、インプレッサの方がすごかったけど)。ハンドリングもシャープ&ダイレクトで、スポーツカーとしても絶対性能はS2000を凌駕する。
 S2000:★★★★★

シフトを1速に入れ、静かにクラッチを繋ぐ。普通に前に進む。まあ、9000回転まで回るハイチューンエンジンとはいえ最新のクルマだ、予想通り、30km以下は極めて普通の車だ。交差点を右折すると、見通しのいいストレートが広がる。迷わず2速で全開!!小気味のいいビートを奏でつつ、スムーズかつリニアに速度を上げる車体とタコメーター。さすがホンダのスポーツカー、よく回るエンジンだな・・と感じた瞬間!!タコメーターが6000回転を超えると同じに、ターボのような加速が!!うわっ!こ、こいつは・・・速い!!私はVTEC搭載車に乗るのは初めてではない。シビックSiRやプレリュードSiRでは、そのスムーズかつ上質な吹けあがりに感動したものだ。しかし、こいつは・・・格が違う!シビックやプレリュードが、高回転域でも2次曲線を延長するように、そのまま回転を上昇させるのに対し、S2000のVTECは高速側に切り替わった瞬間、あたかもターボ車のように加速を倍増させる!誰だ、S2000のVTECを大人しいエンジンなんて言った奴は!確かに低速から高速域までスムーズに吹けあがるという表現には間違いない。しかし、高回転側カムへの切り替わりは、スムーズだが確実にそのポテンシャルを爆発させる。正直言って、街乗りの試乗では、9000回転まで回すことはおろか、6000回転以上回すことさえ、2回しかチャンスがなかった。それだけパワフルなエンジンと言える。2回目は上り勾配での2速フル加速だったが、S2000は1240kgの車重を全く意識させることなくその車体を加速させていく。比較してみれば、トルク感及び絶対的な加速スピードはRX-7に及ばない。しかし、街中レベルではその優劣を明白にさせる機会はほぼない。むしろ特筆すべきは、そのエンジンレスポンスの素晴らしさ!たとえそれが2000回転レベルの常用低回転であろうが、高回転側カムの作動した7000回転であろうが、僅かなアクセルのオンオフにも、まるで脳と直結しているかのごとくダイレクトな反応を見せる。こと気持ち良さ、リニアリティという点では、VTECエンジンの素晴らしさの前には、さしものロータリーエンジンもかなわない。エンジン屋、ホンダの面目躍如といったところだろう。
 シャーシについては、噂どおりオープンボディを意識させない高剛性ボディだった。私は評論家ではないので、理論的にボディ剛性の高さを説明できない。しかし、走り始めれば、おそらく誰もが車体のしっかり感を体感できるだろう。それは、例えばフロントウィンドウが揺れないとか、内装のきしみ音がしない、とかいった些末な剛性感とは次元が違う。加速、減速、コーナリング、すべてに時点において、あたかも一枚の巨大な金属の板に乗っているような、そんな感覚が感じられる。


 ハンドリングについては、非常にリニアといえる。うーん、説明が難しいのだが、なんというか、味付けが絶妙!としか言えない。低速でも高速でも、ハンドルはただありのままインフォメーションを伝えてくれる。パワーアシストも、重過ぎず、軽すぎず。なんだか当たり前のことのようだが、そうではない。タイヤのゴム、サスのブッシュ、ギヤやパワステオイル、そういったあらゆる機械的なデバイスの存在を感じさせず、路面情報を伝えてくれるのだ。伝えてくれるのは外部情報だけではない。入力に対し、いまクルマがどのようなアクションを取り、どのような状態にあるか、そういったことまで伝わってくる。つまり、ハンドルにすべてのクルマとの対話がこめられているといっても過言ではない。私は今まで、ノンパワーの愛車205GTiのハンドリングが、ことインフォメーションに関してはベストだと思っていた。しかし、S2000と比較すると、ガサツな感じがぬぐえない。ダイレクトだと思っていたノンパワーの手応えも、不必要な徒労に思えてきてしまう。RX-7ですら、不必要なアシスト感を感じてしまう。さすがNSXで世界一のハンドリングマシンと評価されただけある。非常に高いレベルにおいてだが、S2000が一枚上手だ。コーナリング性能については、私のレベルではその優劣を論ずるとこまでいかなかった。すなわち、両者とも全く不満がないレベルで、これ以上はサーキットにでも持ちこんでみないと何ともいえないというレベルにあるということだ。ただ、タイトターンレベルではRX-7の方がややフロントミッドシップらしい感覚が強かった。
 そしてオープンであることについて。ホンダ本社で座ったときは、やや閉塞感を感じたが、何故か走ってみると開放感が強かった。フロントウインドウについては、傾斜もそれほどきつくないし、位置自体も結構ハンドルから遠いため、あまり気にならない。サイドシルについても、やや大柄なボディのおかげか、パッセンジャーシートの広さが空間の広さを感じさせ、窮屈な感じはしない。MR-Sはやたらと空だけ高くって、まるでバスタブで移動しているような違和感があったが、S2000はオープンの爽快感を十二分に感じさせてくれる。

 正直に告白してしまうと、今まで色々書いてきた感想なんて、読まなくてもいい(笑)。素晴らしいVTECエンジンを小気味のいい6速MTを駆使しつつ堪能し、オープンの開放感を味わう・・・それがすべて。それだけで、他車と比較することすら無意味に思えてきてしまう、そんなクルマだった。いつまでも走っていたくなるような気分にさせる。走ることが楽しい!と純粋に感じさせてくれる、それがS2000だった。
 

○結論
 何だかメーカーに配慮して白黒つけられない評論家みたいな結論だが、どっちがいい、なんて結論は出せなかった。

一つ一つのファクターを抽出して比較していけば、例えば絶対的なパワーをもとめる人はRX-7、NAのリニア感をオープンの爽快さを求める人は、S2000をどうぞ!なんてありがちな結論は出せるかもしれない。でも、そんなファクターや理由はどうでもいいことだ。っていうか、両車に興味がある人の参考になれば、と思って色々書いてきたが、それすらどうでもいい。私がヒトコト言えることは、”ぜひ実際に乗って欲しい”。RX-7、S2000、どちらか一方を検討している人、スポーツカーにちょっとでも興味がある人、いや、なんならSUVを購入している人やクルマに興味がない人だってかまわない。とにかく両車に一度、乗ってみて欲しい。クルマを運転することを純粋に楽しむ、そのことに向けて、メーカーが魂を込め、本気で作ったクルマがどういうものかが分かる。そして、この2車に優劣をつける点があるとすれば、それは、もはやその人の感性にどっちがあうか。自分のドライビングプレジャーを感じる心が、どっちとシンクロするか。この方法でしか、結論は出せないと思う。もし悩んだ末にどっちかを購入したとしても、絶対に満足できる。そんなクルマだ。


 なんて言ってみたけど、上記がすべての人に当てはまるとは限らない。何だか何を言ってるんだかよく分からないと思うかもしれないが、言ってる本人もよくわからない(笑)。というのは、400万円という金額になってくれば、中古のポルシェやNSXといった、スーパーカークラスすら候補に入ってくるレベルだからだ。私はNSXにもポルシェにも乗ったことはない。当然フェラーリもない。こういったスーパーカークラスは、もしかすると、すべての面で上記2台を凌駕するかもしれない。だが、逆に言えば、そういったスーパーカークラスを除けば、つまり私が試乗してきたクルマの中では、間違いなく”買って後悔なし!”の太鼓判を押せる、これは間違いないといえる。何度も言うけど、ぜひ試乗してみて欲しい。それだけだ。
 蛇足だが、私自身の結論については・・・まだでていない。むしろ混乱する一方だ。ヒトコト言えるとすれば、S2000のtypeRが在れば、間違いなく私は今日ハンコを押していただろう。

 

*追記

結局この後、S2000初期型を購入しました。

500種類以上の車を試乗した今となっては、S2000は街中では回す機会がないので、正直それほど楽しい車とは思えません。それでも、NAで9000回転まで回るホンダのFRオープンカーというのは唯一無二の存在だと思います。人生一度は所有して後悔のない1台です、間違いありません。

 

マツダRX‐7―ロータリーエンジンスポーツカーの開発物語
小早川 隆治
三樹書房
ファイナルスペック Vol.6 S2000 (SAN-EI MOOK)
三栄書房
三栄書房

フェラーリのレーシングモデル、F430チャレンジに試乗!(動画あり) ノーマルとは別物の本気マシン!!

2018-06-12 09:44:08 | フェラーリ

フェラーリのレーシングモデル、F430チャレンジに試乗しました!

 

色々なフェラーリに試乗してきましたが、レーシングモデルは初めてです。

内装は取り払われ、ケージが張り巡らされた室内、セラミックブレーキ、専用タイヤ、爆音のエキゾースト、1200kg台に軽量化されたボディと、500馬力をサーキットに余すところなく叩きつけることができる本気のスペシャルモデル!

富裕層の間では、サーキット限定のフェラーリこそ贅の極みとか・・今回、この貴重なモデルに試乗できるということで、早速イベントに申し込みました。もちろんサーキット試乗です。では早速インプレです!

●居住性★★

レーシングモデルなので、居住性うんぬんという車ではありませんが。。

まず室内が暑い!もちろんエアコンレスですし、窓もパチンコの景品交換レベルしか空きません。

サウンドも容赦なく車内に入ってきます。

足回りはまあサーキット試乗なのでスムーズですね。全然ロールしません。

●動力性能★★★★

パワーはノーマルとそれほど変わりませんね。低速から一気呵成にふけあがります。トルクを伴うスムーズな上昇で、どこから踏んでもパワーもでるので乗りやすいです。まあ実際は結構なパワーが出ているのでしょうが、ボディ・タイヤ・ブレーキが勝っているので、それ程不安感はありません。

 ●ハンドリング★★★★★

いやーよく曲がります!!隣にインストラクターがいることもあり、やや安全マージンを取っているので、マシンの限界の結構手前で遊んできたというかんじです。昨年、素のF430にサーキット試乗した時は、高速コーナーでもタイヤを鳴かせる程度は攻めてきましたし、ミッドシップの挙動やeデフの効果も体感できたのですが、今回はぜんぜんタイヤも鳴かなければ挙動変化もあまり感じられませんでした。

●総合評価★★★★

いや、普通の街乗りマシンとは全然違いますね!限界の高さが雲泥の差です。ブレーキも強力なので、本気で踏むとイベントレベルだとコーナーのかなり手前で減速します。ただ、予想外に安心感があって、しかも楽しいですね!より純粋に走りを楽しむために、不要な脂肪をはぎ取った、筋肉質のフェラーリというかんじで、楽しさが前面に出てきています。欲を言うなら、日本の社外マフラーのような突き抜ける高音の快感が欲しいですね。音量があって刺激的なのですが、もう少し官能的だと最高かな、と思いました。そうするとスペチアーレのサーキットモデルやF1という頂点の世界になるのでしょうね(笑)。

では、動画でサウンドをお楽しみください!(ちょっと画質が粗いのがネックですが)


フォード マスタングに試乗!2001年式(歴代マイカー) 残念ながら中身はカムリと変わらず

2018-06-08 21:05:17 | フォード

 

 

●概要:

2001年型の3.8LV6モデル。外装はいかにもアメリカンマッスルカーですが、内装は以外に普通。

●動力性能:★★★

 思ったほど速くないのぅこれ。まあ必要充分といえば充分だが、とても3.8Lもあるようには思えない。

●居住性:★★★

 結構室内も静かで、なんかカムリみたいだ。しかも、ATのできが悪い!遅すぎる。アクセル踏むと、”はい、アクセル踏んだっ、トルコンさんよろしく!””こちらトルコン、了解ですー。キックダウンしますー。””はいこちらエンジン、じゃあ回転あげときますか”・・・なんだか寿司屋伝言ゲームみたいなレスポンスの遅さだ。

●総合評価:★★

 デザインはいかにもアメリカンだが、普通に乗りやすい車。アメ車から想像するようなグイグイくるトルクを想像すると期待外れ。つまり、特に買う理由はない1台。

"50 Years Pony Horse(50年ポニー)"アルミニウムバッジカーステッカーフォードマスタング(Ford Mustang)のフロントグリル車体適用される [並行輸入品]
IJD
IJD

カマロ Z28に試乗!1995年式(歴代マイカー) 激安で体感できる、本物のマッスルカー!

2018-06-01 20:57:37 | シボレー

*アメリカ赴任当時に書いた文章です。

 インターネットで在庫をチェック。車探しの始まりです。とりあえず、近場のオートセンターをブラブラ見てみることにしましょう。近場で見つかれば、それに越したことはないもんね・・・いきなりブルーのカマロ発見。はやっ!年式は95年式なので、ギリギリOKです。しかもこれは・・・Z28じゃないですか!噂の5.7L!外観は、年式相応だな。一応、ディーラー車だし(ホンダディーラーだけど)。予算は$12000ドルと2000ドルほどオーバーだが、ちょっとカマロがどういうものか乗ってみようかな・・・ということで、早々に試乗することになりました。
 エンジン始動から”ドルウンッ!デロデロデロデロ・・”これこそアメ車!というサウンド。マスタングV6とはスタートから違います。ばかでかいドアを開け、シートに身を沈めると、なんとも形容しがたいインパネが御出迎え。さて、試乗スタート!ハンドル重いなあ・・・ウインカーかたいっ!なんでこんなところが・・・しかしこのエンジン、アクセルに足を乗せておくだけで市内は充分です。なんていうか、ほとんどクリーピングで走ってるってかんじ。これが大排気量車の醍醐味かも。店員が高速に誘導してくれたので、ちょっとアクセルを踏みこんでみよっと”ズババババババ!!!!”ぐおぅふ、はええ!なんていう加速!これは、今まで乗った車の中で最速の加速です。インプレッサに匹敵します。インプレッサが宇宙船のワープなら、こちらは投石器で投げ出されたようななんともプリミティブかつホホが引きつるような加速です。これこそ俺がイメージしていたアメ車だ!!そんな訳で、最初の店で即決。でも、しっかり3000ドルも値下げしてもらいました。

◎走り:★★★

 加速命っ!このヒトコトにつきます。あとは、すべて苦手。まず、車重が1.5t以上ありますから、止まるのが大の苦手(笑)。ブレーキ、けっこう堅くて、しかもききません。もちろん、曲がるのも苦手です。っていうか、ステアリングインフォメーション?なにそれ?ってかんじなので、とても怖くて高速コーナーなんかつっこめません。足回りはとうぜん、ゆるめです。でも、のりごこちはかためです(笑)。ちょっと路面があれてくると、着陸時の飛行機みたいな振動を発生します。まがるのも苦手ですが、まっすぐはしるのも苦手です(爆笑)。これはアライメントが狂っているのかもしれませんが、ハンドルを握りしめていないと、すぐ右へ右へ行こうとします。
 まあ、かなりボロクソに書いてきましたが、当然良いところもあります。何と行っても、エンジンの余裕です。特に1500回転80kmくらいでデロロロローーーと流すときのフィーリングは、非常にGoodです。市販車最高回転数を誇るS2000オーナーから石を投げられそうな転身ブリですが、本当に低回転が気持ちいいです。高速でも2000回転くらいしか使いません。当然、アクセルをひと踏みすれば暴力的な加速が待っています。

◎居住性:★★★

 横幅がバカでかいおかげで、室内の横方向は広大です。縦方向は、外寸ほどは広くなく、後部座席はオマケに近いです。トランクも見た目より浅いのですが、ハッチバックなので後部座席を倒せば結構荷物が入ります(家具の運搬に重宝しました)。とりまわしは、結構きついです。まだアメリカは広いのでましですが、日本では確実に持て余すでしょう。最低回転半径が6mもありますから。。。典型的なクサビ型フォルムのおかげで、前も後ろも見えません。内装は、駄菓子のオマケを彷彿させるような軟質プラスチッキーさです。でも、デザインはエグさは、無国籍化が進む昨今の自動車の中では、新鮮なエグさがありGoodです。

◎まとめ:★★★★

 グローバル化が進み、車がどんどん無国籍化する中、このカマロはいかにもアメ車!といった匂いがプンプンする1台です。広大な土地、果てしなく続くフリーウェイ、そして分かりやすい価値観。カマロはそんな一昔前のアメリカらしさが詰まってます。正直、アメリカで走っている車の1/3は日本車で、1/3はヨーロッパ車です。マスタングは結構走ってますが、カマロはあまりみかけませんが、それも理解できます。ハードとしては、確実にマスタングの方が良くできているからです(ルックスも)。でも、私みたいにちょっと変わった車好きには、イマドキOHVでしかも5.7Lもあるカマロの方が楽しめるようです。なにしろ、歴代の所有者の中では、最大排気量、最大馬力&トルク、最大重量、最大サイズと最大のオンパレードですから、本当に今までとは違う味わいを堪能できます。あとは、壊れないことを祈るだけです(1年乗りましたが、窓以外は壊れませんでした)。

CAMARO 1967-2010 ~シボレー・カマロ完全読本~
マガジンボックス
マガジンボックス


カマロ (ワールド・カー・ガイド (26))
ネコ・パブリッシング
ネコ・パブリッシング