レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

図書館利用の「こだわり」←正しい意味での

2020-09-30 10:00:33 | 
図書館で読みたい本は次々と出てくる、特にHPの「新着図書」をチェックする時に。
 そういうメモを整理し直すのも楽しい。ジャンル別に分けたり、図書館別にしたり、まだまだ順番待ちで先になるもの・そろそろ予約者がいなくなりそうなものの分類とか。
 そういうメモで、借りた本・予約いれた本を〇で囲み、読み終わったらそれを線で消し、残りタイトルが少なくなった紙は処分してまだのぶんを新たに書き写す。
 惜しむほどではないただの裏紙を使うこともあれば、それなりの品もある。『セーラームーン』とか展覧会グッズの一筆箋やメモ用紙。
 これは読んだ!と線で消す時はたいへん気持ちよい。
――だから、あらかじめメモしていなくて、棚で見つけた本をいきなり借りることにためらいがあるのだ。でもさっさと借りてしまわないと人にとられそうだったり、タイトル忘れそうだったりでやむをえないこともある。そういうわけできのう1冊、予定外のミステリーを借りた。
 つまらないことを気にするという、正しい意味での私の「こだわり」の一つである。
(ポジティブな「こだわり」濫用には断固反対する!)
 現在借りている本、予約中の本を書き並べたメモもPCに貼ってある。
 期限も書いてある。
 次に待っている人のいる本が最優先。きのう借りてきたアイスランドミステリー、昨日今日で読もうと思っていたが、面白くてきのうもう読んでしまった。明日返せる。

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主婦休みの日?

2020-09-25 16:17:49 | 雑記
 mixiで紹介された記事で、今日は「主婦休みの日」だと書いてある。「うわさはかねがね一度もきいとらんわ」ーーは、みなもと太郎『冗談新選組』のセリフでうちではよく使う。
 検索すると、

主婦休みの日はサンケイリビング新聞社が2009年から提唱する日本の記念日。 年3回、1月25日、5月25日、9月25日であるとする。 家事や育児に頑張る主婦がリフレッシュできる日。

という事である。名乗った者勝ち。
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歴史小説4作 アン、鶴姫、実朝、応為

2020-09-20 13:45:40 | 
『リチャード三世を愛した女』ジーン・プレイディー バベルプレス 2007年
  主人公はアン・ネヴィル。「キングメーカー」の娘。父の野心のために数奇な人生を送った存在だけど、ここではシェイクスピアとは違って、リチャードとは幼少期から相愛だったとして描かれている。マーガレット王妃もヘンリーに対してそれなりに愛がある。この二人の女が身近に接するうちに好意を持つようになるのはけっこういい感じ。

 歴史ものをたくさん書いている作家だそうで、思えば日本にだって永井路子さんや杉本苑子さん等いるのだからふしぎではない。(ドイツでは?とおおいに気になる)

 日本史の小説で面白いものを3冊読んだ。
赤神諒『空貝(うつせがい) 村上水軍の神姫』は、けっこう有名な、でも実在性は疑われている「鶴姫」。美少女戦士でプリンセスで悲恋の主で、少女マンガそのもの。
 題材の重なる『碧のミレニアム』もあったけど細部と結末(歴史絡みの部分)が記憶にない。
佐藤雫『言の葉は、残りて』
 主人公は鎌倉の三代将軍実朝。腹黒な周囲の中で、流血ではなく言の葉の力で治めたいと願う実朝の願いはかなわない。
 都から迎えた奥方は、永井路子さんの描き方だと鈍感で心が通じていなかったけど、こちらでは健気。
朝井まかて『眩(くらら)』
 葛飾北斎の娘お栄も絵師であったことはほかの小説でも読んだことがあるし、4コママンガでの『北斎のむすめ。』があった。
 出戻りの立場をまるっきり卑下もしないでとにかく描くことにうちこむ、でも同業者・兄弟子で気になる人がいて深い中にもなったり、厄介な甥に煩わされたり。父同様、老いてもやっぱりやる気満々。これは少女マンガよりもレディコミか。倒れた北斎を犬猿の仲の馬琴が罵倒するように見舞い、それで回復というくだりは少年マンガみたい。
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水曜の緊張

2020-09-16 19:15:26 | 雑記
 私は五十肩で整形外科のリハビリに行くようになって何年も経つ。そのほかに母も2週に一度膝の注射がある。注射のうまい先生が水曜の午後担当なので、その時間帯に好んで行く。 運転は父の係であったが、3年前に故人になったので、おととし私が免許をとった。病院くらいしか車は使わない。しかし車庫入れにいつも四苦八苦するので、一人ですいすいとできない、車の角度などを見ていてもらわないと不安である。 これが済んだらほっとする。 そして夜は『刑事コロンボ』を見る。
 しかし、本来は水曜には講義なのだ。去年までは木曜だった、今年から変わった。コロナのせいで登校していないから病院行きができている。 登校が復活したらどうしたものか。
 10月からは水曜夜に『相棒』もある。・・・時間帯が重なるので『コロンボ』を録画にまわすかな。
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名前の呼び方、ベラスケス他

2020-09-08 08:44:52 | 歴史
人名を正しく呼ぶことは難しい、それは現代でも歴史上の人物に対してでも思う。長い名前の人をフルネームで呼べない場合の適切な端折り方。
 先日読んだ『名画の言い分』で知ったこと。
 スペインでフェリペ4世に徴用された「ベラスケス」、「ディエゴ・ベラスケス」のフルネームは「ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス」で、「アンダルシアの慣習によって、7人兄弟の長子のベラスケスは母親の姓を継いだ」と書いてある。
 スペイン人の名前は、名前・姓のあと、母方の姓を「イ・〇〇」とくっつけることがあるとはきいている。(「イ」はand) では、母方姓を継ぐのでなければ「ディエゴ・シルバ」と呼ばれたのだろうか。
 「レンブラント」は「レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン」、父が「ハルメン・ヘリッツゾーン」だそうで、なんとかゾーンはなんとかの息子を意味する「父称」なのだろう。「ファン・レイン」が姓にあたるか? 『神曲』の解説で、イタリアでは著名人は名前で呼ぶ慣習があると知ったけど、オランダでもそういうことがあるのだろうか。
 「ヨハネス・フェルメール」は、「ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト」。「ファン・デルフト」は「デルフトの」(ファンはドイツ語のフォンなのだろう) 父が姓のフォスを「ファン・デル・メール」に変えて、息子がそれを縮めてフェルメールに。ヤンもヨハネスも同じ系列の名前。
 同じオランダで上記レンブラントと時代も重なるのに、レンブラントはたぶん個人名の「レンブラント」と呼ばれるのに、なぜフェルメールは「フェルメール」なのだろう?
 こういう、呼び方についての疑問はたびたび感じる。
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なに食べ アデ花 カイニス~

2020-09-01 06:53:37 | マンガ
『きのう何食べた?』17巻
  テレビドラマ化が好評だったので映画化も決まり、その宣伝が帯に載っている。実写のビジュアルが絵と違和感ないことにいまさら驚く。
 フィクションの中での時間の流れは外側(連載期間)と一致するとは限らず、歴史ものみたいに元々別世界ならば気にしないけど、日常ものだとしばしば問題視される。
 『なに食べ』の場合、一致しているので、始まりでは40代カップルだったのがとっくに50代、親も年寄りで、シロさんのところでは老人ホームへ。――こういうのは絶対に少女誌(少年誌でも)ではできないな。
 「肉巻きおにぎり」おいしそう。サンマのガーリック焼き、食べてみたい。


TONO『アデライトの花』3巻
 入れ替わっていたコロナとコーラ、その秘密を知る外部者のキャンベル。親と妹からも疎んじられるいじめられっこのキャンベル(私は4代目皇帝クラウディウスを連想する)の哀れな祖母のエピといい、その嫁ペカン(キャンベルの母)といい、心をえぐる。
 主要な大人ほぼ全滅しそうな勢い。
 「花の病」の正体は解明されるのか?ある意味よしなが『大奥』を連想するけど。


『カイニスの金の鳥』3巻、順調に単行本が出ていてめでたい。
 男装して小説を書くというはみ出し者を主人公としつつ、平凡な女の幸せを享受する友達も肯定して描いてあることも好感が持てる。
 出産で命を落とすことに対する重い感情、でも男になりたいわけでもない。「器」(体を指す)を否定することはしたくないがお産で死ぬことは無念だという気持ち、ここ大切。
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