レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

夏フェアも終わる。

2019-08-31 06:38:42 | 
 さて、8月も終わり。 
 恒例行事である文庫フェアについてはいつも話題にしているが、今年は、角川のミニクリアフィル2種が欲しくて『英語の謎』『空想科学読本』を買った。新潮は、うちわ型しおりが特に欲しいというわけではないけど阿川佐和子さんのエッセイを買った。集英社は、結局『よまにゃノート』を買って、ネコ好きの甥にあげた。
 新潮文庫は限定カバーとして、単色のものを数種類出す。今回は三島由紀夫『仮面の告白』がピンク。・・・ナチスドイツで同性愛者は迫害の対象であり、収容所ではピンクの印をつけられていた。これを考慮してのことであれば奥が深い(?)。
 集英社文庫、『世界の歴史 漫画版』(そもそもは『学習漫画 世界の歴史』20巻本を10巻にしてある)の1巻を夏の「100冊」に入れてあったことがある、私の好みでは1巻よりもむしろラストの10巻のほうを推したいと思っていた。

 各社、今年の成果はどうであったのだろうか。
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『地球バス紀行』再放送開始

2019-08-28 10:01:45 | 地理
7月に雑記カテで以下のように書いた。

4月から、BS-TBSで平日朝7時台に紀行の再放送になって嬉しい、とここに書いた。『地球絶景紀行』では、紹介されることの少ないホーエンツォレルン城やザクセンスイスを保存し損ねていたので期待していたのに、4月だけでそれが終わり、5月に『世界一周!魅惑の鉄道紀行』になってしまい、これはほとんど見ていたし、ぜひとっておきたいパートは録画保存もしてあるので有難みがなかった。また『絶景~』になってほしいと思っていたのに・・・7月はその紀行枠ですらなくなってしまった。「がっかり」という言葉は好かんのだが、がっかりどころか怒りを感じている。『絶景~』でなければほかには『地球バス紀行』でも悪くなかった。

 引用終わり。すると9月からまた紀行に戻り、『地球バス紀行』である。
「BS-TBSセレクション」

 しかし上記のページでは9月2日からになっているが、番組表では今月30日からだ、しかもドイツ、だからここで事前に宣伝する、効果があるとも思えないけど。

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亀さん執筆 世界の歴史人物事典

2019-08-27 09:09:40 | 歴史
 亀さんのサイト『歴史系倉庫』で、ツイッターまではあまり読んでいないので、『偉人たちの科学講義』の発売の件はしばらく知らなかった。
 Amazonで私もレビューを書いたので貼っておく。
「まんが偉人たちの科学講義」

 『やばい世界史』は、mixiで何度も紹介されたので知ってはいたが、これにも亀さんがマンガ描いていることは上記のツイッターで知った。そして『まんが世界の歴史人物事典』も。
「やばい世界史」
 『やばい~』は、「監修」の本村さんのお名前が最も大きく載っているが、実質的な執筆者(文章)は「滝乃みわこ」さんなのだろう。イラストが「和田ラヂヲ」さん、そしてマンガが亀さん。
「まんが世界の歴史人物事典」
 こちらは、絵描きとして10人も名前が挙がっているが、誰がどこを描いたのか不明瞭なのがよくない。『踊る!アントワネット様』のにしうら染さんがいるのはもうかった気分。モネ、ルイ16世&アントワネットがにしうらさんで、ルターが亀さんなのは嬉しい。
 上記2冊、小学生向けと大人向けの違いが興味深くて笑いを誘う。前者は、「すごい」と「やばい」と両方書いてあるけど、後者は「やばい」がほぼないし。
 ところで、『世界の歴史人物事典』は、紛らわしい題でしかも同じ西東社の本が同じ棚にあり、まえにここで言及した『世界の歴史 人物事典』成美堂出版と似た感じ。ここでのアウグストゥスの絵は、かっこいいと言えなくはないけど、なんか怖い。アグリッパも出しているのは〇。 この本では、どの絵描きがどれを描いたのかが明記してあるのに、なぜ、同じ出版社の似た傾向の本で違いがあるんだ!?
 紛らわしい題の本一覧をこの際貼っておく。
「世界の歴史人物事典」

 複数の絵描きがいるのならばどこを誰が担当しているのか明確にしてほしいという点で、『大学入試 マンガで世界史が面白いほどわかる本』は、絵のひとコマといっしょに名前を並べてあったのでこれはましなほうだと言える。

 ステイシー・シフの『クレオパトラ』はやっと読んだけど、詳しく感想を書く気がわかない。アウちゃんの外見に関して、「ぱっとしない」だの「魅力がない」だの、スエトニウスをもののみごとに無視してくれた不快さだけは言っておこう。
コメント (2)
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「儀じょう」は美しくないぞ

2019-08-24 13:11:12 |   ことばや名前
 数日前に新聞で見た雑誌の広告。
「MAMOR 美しい日本の儀じょう」
「M
AMOR152」

「自衛隊の精強さを示す
美しい日本の儀じょう
自衛隊第302保安警務中隊強く美しき男たちの肖像
特別儀じょうを行うことを許された唯一の部隊とは?
華やかな舞台の裏にある厳しさ特別儀じょう訓練に密着
そもそも「儀じょう」って何?」

「儀仗」と書くわけにはいかないのか?
「儀じょう」などという書き方で美しいと思えるか?

 ニュースによくある例でほかに挙げれば、「補てん」「だ捕」「ら致」など。

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「暑中見舞い」の季節

2019-08-21 08:35:19 | 雑記
すでに20年以上まえのこと。新聞で読んだ高齢女性の投書。大意:知人の若い娘さんから暑中見舞いが来た、まだ7月始めなのに、いまどきの若い人はものを知らない。
 これを読んだ私の率直な感想――なんて性格の悪いババア!もう暑くなったから「暑中お見舞い」を出したんだろう、気が早いと苦笑するくらいにしておけばいいのに、まごころをくむこともできないなんて年の功というものがない。

 暑中見舞いの時期は、従来は7月20日ごろからとされていたが、このごろはそれが早くされているようだ。いくつか検索してみた結果、

・二十四節気の小暑(7月7日頃)から立秋(8月7日頃)の前まで、という説や、夏の土用の時期(立秋の前の約18日間。7月20日頃~)、あるいは梅雨が明けてから、など。

・二十四節気の「小暑(7月7日頃)」~「立秋の前日(8月7日頃)」にかけて送るのが通例です。

・暑中見舞いを送る時期にはいくつか説があるのですが、結論を言うと、7月下旬~8月上旬。遅くとも立秋(8月7日頃)までには相手に届くようにしましょう。


 と書かれている。件のババアはもう故人になっているだろうが。夏の暑さ状況が様変わりしているからなのだろうか。

 なお私は、年長者や年上の女を軽々しくオバサンだのババアだの称することはけしからんと思っている、これは、特別な悪意をこめて敢えて使っているのである、念のため。

 「残暑見舞い」への切り替えも遅くなっても文句はない。少なくとも、印刷してしまったものはそのまま使っていいと思っている。

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『地球の歩き方』ポーランドには小人も

2019-08-13 06:25:32 | ドイツ
 図書館の「新着図書」は、「日本の読み物」「その他の文学」を毎日、「歴史」を一日おきくらいにチェックしている。「歴史」の中に紀行や旅行本も含まれているようで、『地球の歩き方』の類も混じっている。
 『地球の歩き方Planet06改訂第2版 ドイツ』というものがあったので借りてみた。ふつうの『地球の歩き方』の「ドイツ」は数年ごとに買い替えているのだが、しばらくぶりに新しい版を買った。Planetで興味をひかれた部分は新版に載っていたのでわざわざコピーをとる必要もなかった。

 そこでこの際、ポーランドもチェックしてみた。私は99年の3月に、アイヒェンドルフ詣でとして、かつてはドイツ語圏であるシュレジエン(シロンスク)を数か所訪問した、詩人の生家とお墓等。それらのうちでいちばん大きいのは、ギムナジウムに通っていたヴロツワフ(当時のドイツ名ならブレスラウ)。数年前に『世界ふれあい街歩き』で、町のあちこちに小人像があることが紹介されていた。行った当時の『歩き方』ではごく地味な紹介であったけど、新しい版を見ると、カラーも増えて、小人たちも載っている。
 以下、この件で見つけたものを貼っておく。
「ヴロツワフってどんな町?」
 ここに限らず、行った町について調べてみると、ここも行けばよかった!とか、当時はまだなかったとか、再訪できたらいいな~ということは山ほど出てくる。当時泊まったホテルがなくなっていると寂しさを感じる。ヴロツワフでは駅前の通りにあった「ポロニア」、この名前が見当たらない。
 ヴロツワフ訪問に関しては、2007年5月19日の記事(「ドイツ」カテ)をどうぞ。
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元年春之祭 刑罰

2019-08-10 13:11:33 | 
『元年春之祭(がんねんはつのまつり)』陸秋差(りく・しゅうさ ほんとは差に机ヘンの字) ハヤカワポケットミステリ。珍しい中国もの。前漢の時代。名家で当主の妹が殺害され、客である豪商の娘・葵(き)が謎ときに取り組む。数年前に当主の兄一家の惨殺事件があり、そしていままた連続殺人が起きる。
 「漢籍と、アニメ的なキャラクター表現への情熱」と作者が語るとおり、ライトノベルふうの要素も感じられるし、少女たちの愛憎があやしい。・・・マンガ家でいえばCLAMPが合いそうかな。


『刑罰』 フェルディナント・フォン・シーラッハ
 犯罪を扱った短篇集。理不尽さを感じさせる話もしばしばあり、作者が元々法曹界の人なので説得力が増す。
 『リュディア』はわりに滑稽味がある。さえないやもめ中年が「ラブドール」を購入して、名前までつけて溺愛していたが、留守中に隣の男に損壊されたので半殺しの目に合わせて有罪、しかし執行猶予つきなので本人はけっこう満足する。
 精神科医は、人形を愛することはよくあることだと説明する。
「日本では、本当の伴侶をえたとき、ラブドールの葬儀をおこなう人もいるそうです」
 こういうのも「二次元」に近い範疇なのだろうか。
 
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市外取り寄せの不便

2019-08-02 06:15:35 | 
 神奈川県の図書館の場合、市内の図書館にない本は、市外県内から借りることもできる。私はPCで検索してから用紙に記入して申し込む。(市内の本ならばPCでできる) 極端に早い場合は4日、だいたいは早くて8日、遅くて半月。
 市内の本の場合、「手配中」→「配送中」→「取り置き済み」という経過が「マイライブラリー」に記されるが、市外だとその経過がなく、いきなり「取り置き済み」になる。
 しかし最も困るのは、市内の本は「セット予約」ができる、つまり、続き物の場合は順番にしてもらえるが、市外だとその指定ができないことである。
 先日、某ミステリーの上下巻を取り寄せてもらったのだが、下巻のほうが先にきてしまった。すぐにひきとらなければならないわけではないのでひきのばしていたのだが、その期間は4日までなので、きのう借りてきた。2週間より少しは早く上巻が届いてくれないと困るんだが。長編ミステリーの下巻が先にあってどうするんだよ。・・・アマゾンレビューでは評価が低い。読み始めてほんとに面白くなければ途中でやめるけどね。
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