『チェーザレ』7巻
シックな装丁。中身がどういう絵であるかを帯で見られるようになっているのは親切な工夫である。
降誕祭の場面、「キリエ・エレイゾン」が延々と続く(緻密な背景も人々の有様も観賞にたえる)。
『神曲』に秘められた謎を追求する前ふりとして、ローマ帝国以来の歴史が講釈される(私個人としては大いに興味深いが)。
こういう目立った動きのない場面も贅沢に盛り込まれていて、それが許されているとは、この作品の待遇の良さを改めて感じる。
儀式の前に頬染めたジョバンニがなんかかわいい。
初登場の若い芸術家が、鼻が曲がっているからアレか?と思ったらアタリだった。
(前巻のことだけど、ミゲルの子供のころってアンドレみたいだ)
『海の綺士団』14巻
アシェルとドラグートの約束の試合は、騎士団長の企てにより、多数騎士たちのトーナメントと化す。
最終的に当該の二人の決着になることは始めからわかっていたが。
登場する男たちが忍耐強いということが、古き良き時代の少女マンガをほうふつさせる。
『華の姫 茶々ものがたり』1巻
先月出ていた。しばらく迷ってから買った。
本命男は、茶々が子供のころからの護衛役だった若者で、鶴松はこちらの子という設定。しかしこの子はじきに死ぬことになっている。では、次に生れる拾(ひろい)、のちの秀頼はどうなるのだろうか。秀吉に対して憎しみ以外の感情も芽生えてくる兆はあるし。家康と組んでいる僧侶(天海だよね)は光秀という設定を使っている。
ところで、作者は歴史好きだそうだけど、クレオパトラが好きだとあとがきで書いている。--淀とダブる点がおおいにある。
9月のコミックスリストを見ると、藤本ひとみ原作『令嬢テレジア』10巻ーーまだやってるのか!「完」の文字もついていない。原作、そんなに長いものでもなかったのに(そりゃ、『一夢庵風流記』→『花の慶次』の例もあるけど)。官能レディースの作家でも、魔木子さんの絵でならば見たいけど、森園みるくのいまの絵では気乗りしない(昔の絵はきれいだったのに)。
シックな装丁。中身がどういう絵であるかを帯で見られるようになっているのは親切な工夫である。
降誕祭の場面、「キリエ・エレイゾン」が延々と続く(緻密な背景も人々の有様も観賞にたえる)。
『神曲』に秘められた謎を追求する前ふりとして、ローマ帝国以来の歴史が講釈される(私個人としては大いに興味深いが)。
こういう目立った動きのない場面も贅沢に盛り込まれていて、それが許されているとは、この作品の待遇の良さを改めて感じる。
儀式の前に頬染めたジョバンニがなんかかわいい。
初登場の若い芸術家が、鼻が曲がっているからアレか?と思ったらアタリだった。
(前巻のことだけど、ミゲルの子供のころってアンドレみたいだ)
『海の綺士団』14巻
アシェルとドラグートの約束の試合は、騎士団長の企てにより、多数騎士たちのトーナメントと化す。
最終的に当該の二人の決着になることは始めからわかっていたが。
登場する男たちが忍耐強いということが、古き良き時代の少女マンガをほうふつさせる。
『華の姫 茶々ものがたり』1巻
先月出ていた。しばらく迷ってから買った。
本命男は、茶々が子供のころからの護衛役だった若者で、鶴松はこちらの子という設定。しかしこの子はじきに死ぬことになっている。では、次に生れる拾(ひろい)、のちの秀頼はどうなるのだろうか。秀吉に対して憎しみ以外の感情も芽生えてくる兆はあるし。家康と組んでいる僧侶(天海だよね)は光秀という設定を使っている。
ところで、作者は歴史好きだそうだけど、クレオパトラが好きだとあとがきで書いている。--淀とダブる点がおおいにある。
9月のコミックスリストを見ると、藤本ひとみ原作『令嬢テレジア』10巻ーーまだやってるのか!「完」の文字もついていない。原作、そんなに長いものでもなかったのに(そりゃ、『一夢庵風流記』→『花の慶次』の例もあるけど)。官能レディースの作家でも、魔木子さんの絵でならば見たいけど、森園みるくのいまの絵では気乗りしない(昔の絵はきれいだったのに)。