レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

なに食べ9 大奥11 ベルばら11

2014-09-01 05:34:33 | マンガ
『きのう何食べた?』9巻
 話の始めに43歳だったシロさん、節制良く若さと美貌は保っているけど、ついに50歳で老眼鏡のお世話になる!
 芸能プロダクション務めのお友達小日向さんのうちで冷蔵庫が壊れて食品を避難させてあげて、はいらないぶんを料理して、というありそうな状況で、役に立つ、そして気分の良い話になってしまう。「エシレのバター」はこれで初耳だった。
 行きつけスーパーが閉店してどうしよう?というのも、たいへん身近な話。

『大奥』11巻
 同じ作家でもこちらは重い別世界。
 12代家斉で男に戻った将軍(この先わからんけど)。この家斉は性格も頭もいい、ただし母の治済は・・・人間じゃない、鬼畜。松平定信の「寛政の改革」はあまり物語で大きく出てこないうちに、あっさりとクビになってしまった。治済の異常さに気づいた定信、なにか反撃してくれる機会がないものだろうか?
 史実を見ると、家斉も治済も長生きする。「赤面疱瘡」対策を母に逆らってでも進める覚悟の家斉、どこまで頑張れるのだろうか。
 黒木様とるい、いい年でいかつい顔のくせにけっこうラブラブで微笑ましい。子にも孫にも愛を持たない治済とその周辺の出産、我が子誕生を喜ぶ真っ当な黒木、場面の対比がくっきり。

 これの続き目当てで「メロディ」を買った。
 『ジーヴス』が最終回になっていた。
 樹なつみの前号で始まった連載は明治が舞台で、なんと重要脇役で斎藤一が出ている。(絵として美形) 単行本出たら買いそう。
 ところで「ジーヴス」といえば、舞台の宣伝を駅の看板で見た。バーティがウエンツ瑛士はまあいいとして、ジーヴスが里見浩太朗? うーん、ジーヴスは痩身のイメージあるから、里見浩太朗ではぶっといのがちょっと違和感あるな。
(実は、杉下右京さん見ていてキャラがダブるのだ。水谷豊では身長が不足だけど。右京さんが執事になりすますなんて機会があればハマると思う)

『ベルサイユのばら』11巻
 去年からちょこちょこと「マーガレット」で外伝が描かれていて、それがまとまった。ふつうのマーガレットコミックスの装丁で、しかしカラーがはいっているぶんほかより高い。やたらスペシャル装丁の高い本でなくてよかった。
 本編との整合性のおかしい部分はちらほらあるが、「JAM」のころよりは絵が見やすい。
 フェルゼンがマリー・テレーズに涙する場面は史実で、クサイといえばクサイのだけどそれだけに落ち着いた感慨がある。
 ル・ルー、『黒衣~』での初登場、JAM、今回、まるで顔が別人だぞ。
 「エピソードⅠ」となっているから「Ⅱ」はあるのだろう。やたらとは続けないでもらいたい。どうせならば、別のマンガ家に描かせるほうが私は気楽に受け止められていいのが本音である。
 「11巻」という扱いはやはり奇妙に感じる。間が40年だよ。(『ファウスト』の第1部と第2部よりもずっと長いよ!)

 コミックスリストで、『ヘタリア Axis Powers Speciale」1』というものがあり、しかも値段は安いので、いったいどういうスペシャルなのかと気になっていた。いまはHPにこう書いてある:
「ヘタリア Axis Powers」「ヘタリア2 Axis Powers」2冊分の内容を1冊に収録!!  内容盛りだくさんで超お手頃価格です♪ カバーは日丸屋先生の描き下ろしイラスト!!
 店頭で見たところ、サイズがひとまわり小さいB5版。値段が680円+税 なので、元々の2冊ぶんの3分の1くらいである。確かにお得ではある。しかし、既に持っている私が買う意味は特にないのでさしあたり買わない。
 画集の第2弾は出してもらいたいけど、次は、始めから普及版にしてくれよ~! 高い「限定版」にしたら買わないからな。やたら大きいと収納もしにくいんだ。


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