レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

さらば「用心棒」の旦那がた

2008-02-11 13:30:47 | 新選組
 本日、時代劇チャンネルでの「栗塚特集」が終わった。『俺は用心棒』(「新」のほう)が最終回を迎えた。『天を斬る』のラストは、終わりらしくいちおうのカタをつけて 
いたけど、こちらはまたひょっこりと再開がありうるようなラストだった。いつものように、どこへともなく去っていく。
 最初の『俺用』は、新選組や見廻組が出ていたりして幕末という背景が意識されていたけど、『新』はわりあいそれが稀薄だ。
 私がこれらの作品で最初に大部分見たのが『天を斬る』で、あれはアンハッピーが主流だったので、その点『用心棒』シリーズのほうがハッピーエンド率が高い。その点で際立っているのは20話『廻り灯篭』、ーー小さな旅籠の女将が、贅沢で見栄っ張りな舅の世話をしながら健気に働いている。そこへヤクザになった夫が帰ってくるーー悪い奴らはみ~んなやっつけられて、善良な人々は幸せになって、実に爽快だった! 忠義なじいさんの役の人も、たびたび出てくる顔だ。
 だいたい、配役に並ぶ名前に数えるくらいはお馴染みさんがいる。
 22『ひぐらしの鳴く町』で主人殺しの疑いのかかる実直な手代の役だった大丸二郎は、『燃えよ剣』の『鬼の通る町』で、源さんのはからいが仇になって切腹した隊士。『天を斬る』には2回、『帰ってきた用心棒』では『丁半の符号』にゲスト。いかにも、だまされるような感じの顔だ。中学のときの担任の先生(新選組ファンだった)に似ているので、見るとなんとなく懐かしい。
 旦那がたトリオで、野良犬(この名前は最初の『俺用』のあと出てこない?)の旦那は用心棒、万平は宿で料理や雑用をして勘定を待ってもらう芸があるけど、・・・その点田島くんは稼ぐ力があるのか。いちばん、あやしく見えないのが特技といえば特技か。
 たいへん「キャラ立ち」した物語群なので、見やすいところで放映されたら同人誌を生むタイプだろう。
 再放送の予定はあるらしい。

 ありがとう旦那がた、出演者製作者の皆さん! もう少なからぬメンバーが鬼籍に入ってるけど、作品は語り継がれていくとも!
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