読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

2021年12月の読書記録

2022-01-01 | その他
読んだ本の数:15
読んだページ数:4913


圓朝 (中公文庫 お)圓朝 (中公文庫 お)感想
単行本が出た頃から気にはなっていたが、文庫になったので。圓朝さんのご高名は予てからではあるけれど、咄がこんなに歌舞伎の演目と関係があるとは知らなかった。波瀾万丈の人生のはずなのだが、あまり起伏を感じさせないのが奥山さんらしい。ま、好き好き。
読了日:12月28日 著者:奥山 景布子
回想の明治維新―一ロシア人革命家の手記 (岩波文庫)回想の明治維新―一ロシア人革命家の手記 (岩波文庫)感想
明治7年からたった1年半日本に滞在したロシア人の回想記。これまでこの手の外国人の滞在記はいくつか読んだが、優れて鋭い。あまりに的確なので現代日本人の書いた偽書なのかと疑ったほどぉぃ。日本の歴史等にも深く切り込んでいて非常に興味深く刺激的。これはお薦め。
読了日:12月22日 著者:レフ・イリイッチ メーチニコフ
月光亭事件 (創元推理文庫)月光亭事件 (創元推理文庫)感想
YAだとは思ったが、11年ぶりに単行本が出たと知りどんなものかと第一作を読んでみた。1991年初版、2009年創元推理から再刊。シリーズが進めばどうなるのかわからないが、主人公少年探偵狩野少年の造形が12歳にしては洞察力に優れている割には不安定なのがどうも好きになれず。
読了日:12月21日 著者:太田 忠司
第四の扉―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)第四の扉―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
最新刊を密林にお薦めされたが、ツィスト博士って誰?だったので、図書館にあった初登場作を。フランスのカーだという触れ込みなのだが、どちらみちカーにも詳しくない。古いミステリーという雰囲気でたるく進んでいくのだが、ラストそう捻るんだという意外性。この意外性のみで評価する? 原作1987年、邦訳2002年刊。
読了日:12月18日 著者:ポール アルテ
評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)評決の代償 (ハヤカワ・ミステリ 1969)感想
いちおうリーガルミステリーなのだが、まどろっこしく、主人公の女性弁護士を好きになれず、そんな解決でいいのかという終わりかたでカタルシスは得られず、正義ってなんだよという疑問。
読了日:12月18日 著者:グレアム・ムーア
羆撃ちのサムライ (河出文庫 い 44-1)羆撃ちのサムライ (河出文庫 い 44-1)感想
三河雑兵心得シリーズの井原さんが前筆名で書かれていたものを、井原名義で再刊された。熊撃ちのあれこれはそれなりに興味深かったが、この主人公に共感すること能わず。基本的に女は描けないのだなぁ。それとあんまり寒くないんだよね。
読了日:12月17日 著者:井原 忠政
古道具おもかげ屋 (ポプラ文庫 た 13-1)古道具おもかげ屋 (ポプラ文庫 た 13-1)感想
また新しいシリーズでそれも猫かい。心の機微がどうも上手く動いていない。濱次のシリーズだけでも片付けておくれでないかい?
読了日:12月15日 著者:田牧 大和
方丈の孤月 (新潮文庫)方丈の孤月 (新潮文庫)感想
鴨長明『方丈記』「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず・・・云々」 昔々古文で覚えたが、それだけで終わってしまって、で、本書。鴨長明の人生を描いて面白かった。多かれ少なかれ彼と共通するところがある人が楽しめるのかもしれないw そう言えば、物くるる友、くすし、ちえある友がいいとも言っていたこと思い出した。あまりにも即物的かとは思うが。
読了日:12月11日 著者:梓澤 要
誰も言わなかった古代史 謎の十三人を追え! (青春文庫 た- 32)誰も言わなかった古代史 謎の十三人を追え! (青春文庫 た- 32)感想
卑弥呼、応神天皇、聖徳太子、天武天皇、長屋王、藤原良房……取り上げた十三人は切り口によれば面白そうなのに、誰も言わなかったというより旧来の歴史観という風情でどうも読書が苦痛だった。
読了日:12月09日 著者:瀧音 能之
クリスマス12のミステリー (新潮文庫)クリスマス12のミステリー (新潮文庫)感想
クリスマスにはミステリーを。なんとなく再読。よくできてると思うものもあれば・・・。  これはちょっと⁇と思うぞ、クイーンファンの私でも。
読了日:12月08日 著者:アイザック・アシモフ,池 央耿
名画の生まれるとき 美術の力II (光文社新書 1161)名画の生まれるとき 美術の力II (光文社新書 1161)感想
読み終わるのに時間がかかったが、私のせいばかりではない。一人娘を亡くされた著者に同情を、憐憫を与えるべきかもしれないが、その方が上品ではあろうが、本も商品である。羊頭を掲げて狗肉を売られたよう。
読了日:12月04日 著者:宮下 規久朗
竹ノ御所鞠子 (中公文庫)竹ノ御所鞠子 (中公文庫)感想
新聞の書評で澤田瞳子さんのお薦め。源頼家に竹御所と呼ばれる娘が居たことも知らなかった。本書、少ない史実に空想を膨らませて物語に仕立て上げているが、私はあまり好まない。この人が亡くなったことで頼朝の子孫は絶えたことになるらしい。あまりにあっけないというか、鎌倉幕府ってなんだったのというか・・・。
読了日:12月02日 著者:杉本 苑子
エリザベス王女の家庭教師 (創元推理文庫)エリザベス王女の家庭教師 (創元推理文庫)感想
【再読】最近俄に英王室ファンになり、もちろんこれはフィクションではあるが、エリザベス王女の頃の姿を見たくなり再読。ここで起こる事件自体はフィクションでも他の部分ではできる限りノンフィクションなのだろうと思う。エリザベス王女とマーガレット王女の関係性、フィリップに恋こがれる様子、ウィンザー城等大変興味深かった。
読了日:12月02日 著者:スーザン・イーリア・マクニール
浄土双六浄土双六感想
『義時』を読んで奥山さんを思い出し、苦手な室町を読んでみようかなと思い本書。籤引きで将軍を決めるようになったら終わりよねと思いながら六代義教から銀閣寺八代義政をおおよそ描き、最終章では後の秀吉も登場。やっぱり室町は苦手だ。
読了日:12月01日 著者:奥山 景布子
パラダイス・ガーデンの喪失パラダイス・ガーデンの喪失感想
お久しぶりの葉崎市なのだが(よく覚えていないが)こんなテイストだったっけ? もう少しコージー色が強かったような記憶。登場人物の年齢もぐっと上がり、そのくせ人物関係が錯綜し。パッチワークのパターンを章名にし、殺人事件の関係者にもパッチワーク作家の御大を使っていて、パッチワークをやったことのある人なら意味がわかるだろうというシーンも多々。しかしながら元々若竹さんのファンならともかく、キルターが読むのはおすすめしない。(ボーダーはどうした?) 二村警部補は好き。
読了日:12月01日 著者:若竹 七海




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