なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

アオキ

2021年12月18日 17時45分42秒 | 樹木

ミズキ科のアオキです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する常緑の低木です。

 照葉樹林や杉林の中など、あまり日のささない場所でも見られます。

 日陰の場所でも育つことと、冬に紅色の実が付くので庭にも植えられます。

 高さは1メートルから2メートル、若い枝は緑色ですが5年ほど経つと幹が木質化してきます。

 葉は対生、先のとがった卵形で厚くつやがあります、まわりには鋸歯があります。

 春に赤紫色の花弁4枚の小さな花がさきます。雌雄異株です。

 今は果実ができています、まだ緑色で未熟なものもありますが紅色に色ついてきました。

 名前は冬でも葉が青々している木だから「アオキ」だそうです。

 


ノゲシ

2021年12月16日 16時49分26秒 | 野草

キク科のノゲシです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する越年草、空き地や道ばたで見られます。

 高さは50センチから1メートル、1本の茎が立ち上がり葉の付け根で枝分かれします。

 葉は茎を巻き、大きく三角形に切れ込みます、縁には鋸歯があります。

 葉の付け根は、茎の葉を巻いた反対側まで葉が飛び出すのが特徴です。

 茎の上部で花枝が多数枝分かれして多数の花が順にさきます。

 黄色の舌状花が多数集まってさきます。開いたきれいな花が撮れませんでした。

 つぼみは円柱状で、さいた後は三角錐型に萼が広がります。

 別名は春にさくので「ハルノノゲシ」、房総では今頃でもさいています。

  名前のよくにた「オニノゲシ」は、葉の縁がギザギザに見えるほどトゲが立つので見分けがつきます。

 ノゲシの花を撮ってきたので下に掲載します。(12月18日)

 日当たりの良い田んぼの土手でさいていました。

 


キツネノマゴ

2021年12月14日 10時48分08秒 | 野草

キツネノマゴ科のキツネノマゴです。

 本州から四国、九州に分布する1年草、空き地や道ばたで見られます。

 株から茎が数本出て分岐して立ち上がります、茎の途中に節があり葉が対生します。

 葉は先のとがった卵形で縁はなめらかです。

 茎の先端に花穂がつきます、白色から紅色の花弁が上側に1枚、先が2裂します。

 下側の花弁1枚は、少し大きく先が3裂します。

 それぞれの花には緑色の萼があり、苞が包んでいるので筒状に見えます。

 1本の花穂で1から2個の花が順に咲いて花穂がのびてゆくので、今頃が一番長い花穂が見られます。

 花は初夏から秋ですが房総ではまださいています。

 名前は、花穂がキツネの尾のようだから、花の形がキツネのようだからと言われています。

 冬になって葉が紅葉したものも見られます。草紅葉とよばれます。


ビワ

2021年12月12日 11時08分30秒 | 花たより

バラ科のビワです。

 中国南西部原産の常緑高木です。高さは10メートルほどになります。

 日本へは古代に持ち込まれました、温暖な房総地方では内房の鋸南町、南房総市、館山市で栽培されています。

 写真は山林の自生樹ですが、栽培されているものをカラスが食べて種子が蒔かれたようです。

 幹は枝分かれして広がります、葉は枝の先に集まります。

 葉は互生、長さ20センチから30センチの細長い卵形で先がとがります。

 葉は厚く、葉脈が目立ち、周りには浅い鋸歯があります。

 葉の表は光沢がありますが、裏側は褐色の細かい毛があります。

 今の時期は、枝の先に花がさいています。花弁は白色で5枚、雄しべ多数がつきます。

 花には短い花柄があり、多数の花が集まって穂状にさきます。

 「ビワ」は古代の楽器「琵琶」に果実がにているので名前が付いたそうです。

 ビワの栽培は手が掛かります、花の時期に花数を減らし、実が付くとさらに実を減らして良い実だけに袋をかけて大事に栽培するのです。

 1個の実に対して15枚の葉がないと十分な大きさや甘みができないそうです。

 果実の大きさに対して種子が大きくて食べにくいですが、園芸試験場で何年も前に種なしビワができたと新聞に載っていましたが、まだ食べたことが無いです。

 


ツルウメモドキ

2021年12月11日 09時30分20秒 | 樹木

ニシキギ科のツルウメモドキです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する、つる性の落葉樹です。

 林の縁など、近くの大きな樹木にからみついているのが見られます。

 葉は互生、短い葉柄を持つ卵形でまわりには粗い鋸歯があります。

 初夏に葉の付け根から花枝を出して数個の花がさきます。

 萼と花弁はうすい緑色で5枚ひろがります。

 雌雄異株で、雄しべの退化した雌花のつく木と、雌しべの退化した雄しべの花があります。

 今の時期は果実が黄色に熟して3枚に割れて、紅色の仮種皮に包まれた種子があらわれます。