笑顔は人格のあらゆる集積の裏打ち

2018-01-10 19:56:07 | 日記
『ビジネスエリートの新論語』(司馬遼太郎著)この中に「笑顔」についての記述が面白い。本日のセミナーで伝えた、以下に記す。『最近ある会社で中年の事務経験者を募集した。応募者二百数十名の中から三名の採用者を選んだが、人事課長の話では、笑顔が採否の尺度だったという。一見奇警ともとれる採用方針だが、真実は多分に含んでいる。魅力のある笑顔というのは一朝にして仕上がるものではなく、その人間のすべてを表現するものとして、人格内容のあらゆる集積が裏打ちされている。演技で出来た笑顔は見破られやすいが、人格で演出された笑顔は崩れることがない。魅力あるサラリーマンにとって、多少の才能よりもはるかに分のいい天禄というべきだろう。』『青少年時代の顔は、生れ出た素材そのままの顔だ。持ち主の責任はどこにもない。ところが老いるにしたがい、品性その他すべての精神内容が、その容貌に表れだす。四十を過ぎれば強盗はズバリ強盗の風ぼうを呈する。教養、経験、修養、性格、若い時代のすべての集積が、四十を越してその風ぼうに沈殿する。逆説的にいえば、四十以後の運命は顔によって決定される。「人間は、他人の眼から最も入念に隠すべきものを、人々の眼に曝して顧みない」(ヴァレリー)そして、『笑いは、全人類の謎を解く合鍵である』(カーライル)という。ちょうど音楽のようだ。笑いが胸中に漂い、そのメロディの聞こえるところでは、人生のもろもろの禍は立ち去ってしまう。きょうの楽しかったことは、○新入職員研修『自分らしく働くための気づき』(13:00~15:00)を無事に終えたこと、○笑顔の大切さをあらためて認識したこと、○夕食は家人手作りのカレーライス、美味しかったことだ。(12,540歩)

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