熱中症になるほどの 夏の暑さの中に
畑の草を刈る
びっしょりと 汗を掻きながら
そして風の吹き込む 納屋の椅子に
ぐったりと 腰をおろし
ペットポトルの麦茶を ごくごくと飲み干す
そうして泥のように 椅子にへたり込む
最早 何事も為す気力もなく
それでも 手持ぶさたのままに
空になったペットポトルを もぐら除けの風車にする
そんな風車がいくつも 畑の中に回っている
夏の日差しに 輝きながら
そんな風に我が 老い行く夏の一日が 過ぎていく
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人と人の 関わりの中に生きる
喜びの 悲しみの 苦しみの 憎しみの中に
決して癒されることのない 人と人の渦の中に
互いに傷つけあいながら 心の闇の中に生きる
微かな光さえ 見い出すこともできずに
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浜辺に 打ち上げられた
美しい 貝殻を
ひとつひとつ 拾いあつめる
青い青い 空の下に
海の声の詰まった 貝殻を
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楽器が ひとつあれば
美しいメロディーが 生まれる
人の心によって
言葉よりも 豊かに
永遠なるものが
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夏の豊潤な 大気の中に
それぞれの 家の窓から
夕餉の楽し気な声が 聴こえてくる
それは豊かに満ち足りた ひととき
いつまでも 心に残る
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どんなに難しい学問に 精を出したところで
道端に咲く 一輪の花に
光をあてることが できないのであれば
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永遠なる 自然の中に
自然の声を じっと聴く
我が命の 鼓動と共に
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