老いて 今
遺書を書くおもいで
一篇一篇 詩を書く
急くことなく ゆっくりと
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冬の夜空に 星がまたたく
広大な宇宙に浮かぶ 地球の上に
頼りなく生きる 我々の上に
それは本当に 奇跡的なことであると
心底から思うのだ
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魂というものの 本来の姿
人は 人生の歩みと共に
様々な業を背負い
その本来の姿を 見失っていく
そうして あらゆる欲から離れ
老いた 今
その本来の姿が 見えてくる
広々と広がる 懐かしく豊かな世界が
誰もが帰るべき 魂のふるさとが
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何千年という歴史の中に
イスラエルの民は イスラエル人でありつづける
パレスチナの民は パレスチナ人でありつづける
そして日本民族は 日本人でありつづける
この狭い地球の上に 融合することなく
同じ人間として 人類として
この地上に 何事もなく
共に生きることは できないものだろうか
人にとって 民族というものの壁は
それほどに 高いものであるのだろうか
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人は 頭によって
魂が 満たされることはない
どんなに難しい言葉を 積み重ねたところで
ただ心によってのみ 魂は満たされる
そして 豊かさと深みを増していく
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