草食動物を捕食して生きる トラやライオン
これは彼等が生きていくための 自然の摂理
良いも 悪いもなく
それは 人も同じこと
我々は自ら手を下すことなく 牛肉や豚肉を食べて生きる
そうではあるが 我々の心は ライオンに捕食される草食動物を 痛ましいと感じる
このように 我々の心と行いは 互いに相反しながら 自然の摂理の中にある
この自然の摂理の先に 草原に悠然と寝そべるライオンの視線の先に
我々の思い至らぬ 魂の幸福があるのだろうか
田の畦の雑草を刈る時 一面に咲くタンポポも一緒に 刈り取られる
しかし 可憐な一輪の花は 刈り残される
我々の 魂の幸福のために
ここに この世に生きる人間の かすかな希望を感じるのだ
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