心のままに

おもいを言葉に

山里に

2015-09-29 07:31:32 | 日記


  山里に 秋の日が差す頃

  山々は うっすらと色づき

  傾いた稲穂は 黄金色にかがやく

  コスモスの白やピンクが 風にゆれ

  点在する家々に 柿が黄色く実る

  去年もその前も ずっと前の今頃も

  山里は 同じ風景の中にあった

  季節は毎年 同じ顔をしてやってくる

  その中で村人は毎年 同じことをくり返す

  しかし人は 年々老いていく

  老父にかわり息子が 農作業をしている

  傍らで幼い子が 無邪気に遊んでいる

  継ぐ者のなくなった田が ところどころ

  荒れたままになっている

  そんな風に山里の日々が 過ぎていく

  この私も同じように

  


飢えて

2015-09-28 08:21:38 | 日記


  飢えている者にとって 瀕死の者にとって

  言葉は 何の力もない

  もし 力があるとしたら

  それは 母親の言葉

  いや 言葉など必要ない

  母親の眼差しと 差し伸べた手

  それに言葉は およばない

  言葉とは そういうものだ


かたちなどは

2015-09-27 07:28:43 | 日記


  書きたいことを 書きたいように書く

  それが 詩であってもなくてもかまわない

  そんな気持で 書いている

  どうせ たいしたものではないのだから

  もし たいしたものであったとしても

  それが 詩でなくてもかまわない

  人の心に 響くのであれば 

  かたちなどは どうでもいい


山々に

2015-09-26 07:45:42 | 日記


  山々に 木々の葉がゆっくりと 色づいていく

  自然は 人類の歴史がはじまる ずっと前から 

  このようにあった

  今より 豊かで美しく

  その自然に人類は 何を見ていたのだろう

  きっと 希望を見ていたのだ

  人類の未来に 明るく輝く希望を

  


言葉が

2015-09-24 07:43:59 | 日記


  言葉が電波にのって 活字になって

  あたり一面に飛び交い あふれている

  その言葉から逃れ 自由になって

  赤子のように 真っ白になって

  自然と接してみたい

  言葉のない世界で