心のままに

おもいを言葉に

梅雨の晴れ間

2022-06-26 00:06:08 | 日記

 

  梅雨の晴れ間

  田の水面の稲の苗が 

  風にそよぐ

  畑のまわりには 雑草が生い茂り

  その畑に芽を出した 瓜のまわりの雑草を

  手でむしる

  目まといが うっとうしく

  顔にまとわりつく

  林の奥から 

  ホトトギスの声が 聞こえてくる

  深く 豊かに 

  自然の声が 聞こえてくる

  我が魂の 奥深くまで

 

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  ロシア文学

  トルストイに ドストエフスキーに

  チェーホフに ツルゲーネフに ゴーゴリ

  彼らは 人類の宝ともいうべき 作家たち

  ロシアの人々の心の中に

  彼らは今もなお 生きているに違いない

  それなのに ウクライナに侵攻する

  ロシアの政治とは いったいどういうものなのか

  政治と文学は まったくの別物なのか

  どんなに 精神が豊かになっても

  そんなこととは無関係に 政治はあるのだろうか

  人間とは 人間の集団とは一筋縄ではいかない

  かくも 厄介なものであるのだろうか

 

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千日回峰行の

2022-06-15 21:21:31 | 日記

 

  千日回峰行の その行の

  一日の回峰行を 行うように

  詩をひとつ 作る

  我が魂の 修行になればと

  そう願いながら

  そのようにして ひとつひとつ

  詩を 積み重ねる

  そうして いつの日か

  魂の高みに 至ることができたならと

  そう願いながら

  ひとつひとつ 詩を作る

 

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  若い頃は 何よりも己のことが第一

  他人の 弱者の心を慮ることなく

  ただ 己のためだけに人生を生きる

  疑うことなく

 

  歳を重ねるにつれ

  すべての人は 社会の中に

  同じ命の重さを持って 生きていることを知る

  汗を流しながらも 苦しみながらも 涙を流しながらも

  そういうことを 身をもって知る

  そしてこれこそが 人生を生きることだと知る

 

  しかし老いてなお こういうことを悟ることなく

  生きている者がいる

  己の愚かさに 気がつくことなく 恥じることなく

  いったい何のための 人生であることか

 

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赤子の

2022-06-11 00:15:11 | 日記

 

  赤子の 何の疑念もない

  透きとおった まっすぐな瞳が

  我が心を 射ぬく

  大人の分別で 身をかためた

  我が心が まさに 

  天使のような 赤子の瞳の前に

  あっけなく 崩壊する

  人間にとって 本当に貴いもの

  それが 何かを 

  赤子は 神の使いとなって

  我々に 教えてくれている

  自らは 気がつくことなく

  そんな風に 思う

 

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  草間彌生の 水玉模様が

  シャボン玉のように

  宙を舞い 宙をおおう

  その水玉模様の 向こうにあるもの

  それは 人々と共に暮らす 人間にとっての真実

  それは真の芸術家が 目指すべきもの

 

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  人が 頭を使って

  さもそれらしく作った 詩の数々

  それらは 根のない浮き草のように

  この世に空しく 漂うばかりだ

 

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