心のままに

おもいを言葉に

夏の暑さの中に

2023-07-29 09:50:43 | 日記

 

  夏の暑さの中に 

  わぁんわぁんと 絶え間なく 

  蝉が鳴く

  ぐんぐんと 勢いよく

  雑草が 丈を伸ばす

  老人ばかりになりつつある

  山間の集落を 蔽うように

  それでも 集落のあちこちから

  草を刈る音が 聴こえてくる

  絶えることのない 命の鼓動のように

 

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  耳を澄まし 心を向けると

  時計の秒針の音が 

  かすかに聴こえてくる

  そんな風に 五感の気づくことのない 

  大切なものが

  自然の中に 埋もれているのではないか

  そこに 心を向けさえすれば

 

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熱中症になるほどの

2023-07-18 12:14:50 | 日記

 

  熱中症になるほどの 夏の暑さの中に

  畑の草を刈る

  びっしょりと 汗を掻きながら

  そして風の吹き込む 納屋の椅子に

  ぐったりと 腰をおろし

  ペットポトルの麦茶を ごくごくと飲み干す

  そうして泥のように 椅子にへたり込む

  最早 何事も為す気力もなく

  それでも 手持ぶさたのままに

  空になったペットポトルを もぐら除けの風車にする

  そんな風車がいくつも 畑の中に回っている

  夏の日差しに 輝きながら

  そんな風に我が 老い行く夏の一日が 過ぎていく

 

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  人と人の 関わりの中に生きる

  喜びの 悲しみの 苦しみの 憎しみの中に

  決して癒されることのない 人と人の渦の中に

  互いに傷つけあいながら 心の闇の中に生きる

  微かな光さえ 見い出すこともできずに

 

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  浜辺に 打ち上げられた

  美しい 貝殻を

  ひとつひとつ 拾いあつめる

  青い青い 空の下に

  海の声の詰まった 貝殻を

 

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  楽器が ひとつあれば

  美しいメロディーが 生まれる

  人の心によって

  言葉よりも 豊かに

  永遠なるものが

 

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  夏の豊潤な 大気の中に

  それぞれの 家の窓から

  夕餉の楽し気な声が 聴こえてくる

  それは豊かに満ち足りた ひととき

  いつまでも 心に残る

 

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  どんなに難しい学問に 精を出したところで

  道端に咲く 一輪の花に

  光をあてることが できないのであれば

 

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  永遠なる 自然の中に

  自然の声を じっと聴く

  我が命の 鼓動と共に

 

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