世界は

　　世界は　頭によって動いている

　　滞ることなく　整然と

　　頭が　すべてであるかのように

　　魂の　満たされることなく

　　光の　見えることなく

　　世界は　どこへ向かって行くのだろう


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　　　　　　人生について


　　人生について　

　　多くの言葉を　費やしたところで

　　人生は　混迷するばかり

　　言葉に　言葉を重ね

　　意味に　意味を重ねるばかり

　　
　　人生の意味など　知らなくてもいい

　　ただ素直に　あるがままに生きていけばいい

　　それこそが　生きるということなのだから


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　　　　　　　時間は

　　
　　時間は　すべての人に　平等に流れる

　　光は　すべての人に　平等に降りそそぐ

　　それを人の心は　妨げる


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若い頃

　　若い頃　人生は　己のためだけにあると思った

　　しかし　伴侶を得　

　　人生には己のほかに　大切な人がいることを知った

　　そして　子が生まれ　大切な人が増えた

　　さらに　幾人もの孫が生まれ　さらに大切な人が増えた

　　そして　孫と同じ幼子のすべてを　大切に思うようになった

　　人生には己のほかに　多くの大切な人々がいることを知った

　　そして人生は　己のためだけにあるのではなく

　　多くの人々と　共にあることを知った


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　　　　　　心は


　　心は　流れる水のように

　　雲のように

　　あるいは　山にわく濃霧のように

　　ひとところに　とどまることなく

　　絶えず　その姿を変えながら

　　命と共にある

　　
　　それは　一瞬の美を閉じ込めた　絵画のようにではなく

　　常に　揺れ動きながら

　　いつの日か　永遠なる安住の地に

　　行き着くことを　願いながら


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　　　　自然が


　　自然が　脈うつ

　　命が　脈うつ

　　自然が　歌う

　　命が　歌う

　　自然と命の　ハーモニー

　　それは　命の喜び

　　魂の喜び

　　そして　生きる喜び


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一度しかない人生の

　　一度しかない人生の　行いのひとつひとつ

　　どうあるべきか　どう為すべきか

　　そう思いながら　願いながら　人生を生きる

　　より良い人生のために

　　魂のために

　　あるべき人生への　願いを込め

　　それを詩として　書き記す


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詩を書くのに

　　詩を書くのに　頭など必要ないのです

　　そこに　賢しらな頭が働けば　かえって　物事の本当の姿は　変形するのです

　　人は　森羅万象の働きのすべてを　理解するほど　偉くはないのです

　　神ではないのですから

　　人として　物事を素直に見つめる心

　　そこに　人として信ずべき　共感すべき　詩が生まれるのです


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魂を

　　魂を　高めてくれるもの

　　それは　人と人との　魂の豊かなふれあい
　　
　　すべての人々に　分け隔てなく開かれた心

　　古今東西の　豊かな魂によってつくられた　永遠なるもの

　　美しい音楽　絵画　詩歌

　　そして　美しく豊かな　母なる自然

　　そして　こうして生きていることに

　　素直に喜ぶ心　感謝する心

　　これらの向こうに

　　永遠なる一条の光が　きっと見えてくる


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