心のままに

おもいを言葉に

我が子の

2022-03-27 00:22:57 | 日記

 

  我が子の 幼き日のアルバムを見る

  その写真に生き生きと写る 幼な子と家族

  それらは写真がなければ 

  決して思い出すことのない 過去の出来事

  

  我々はこのように 大切な記憶のほとんどを

  過去の中に 埋もれさせて生きている

  忙しい 日常生活に追われ

  もはや 思い出すこともなく

  

  それらはきっと 心の土壌の奥深くに

  幾ばくかの 肥料となって埋もれ 

  やがては 永遠に消えていくのだろう

  

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  早春の風の 暖かく感じる日

  その風の心地よさに

  寒さに身を縮めた細胞の ひとつひとつが

  大気の中に 解放されていく

  もし 我が身が若ければ

  その若き細胞は 命は

  きっと この陽気に誘われ

  恋を求めて 彷徨い出ていくことだろう

 

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  この世界の

  ひとりふたり 三人四人

  手を取り合って こうして手を取り合って

  輪になって もっと大きな輪になって

  大きな大きな もっと大きな輪になって

  そうして歌おう 声を合わせて

  地球の歌を 我らの歌を 

  命の歌を ひとりひとりの命の歌を

  こうして こうして このように

       ~~~~~~

  この詩をいつの日か 音符のついた歌にできたなら

  イマジンのように

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3月11日は

2022-03-19 01:06:58 | 日記

 

  3月11日は 東日本大震災の日

  あの日 人々が 民家が 車が

  次々と 津波にのみ込まれていった

  その様子が テレビに映し出されていた

 

  突然の天変地異に 人々は 

  叫び声を上げる間もなく 津波にのみ込まれていった

  平穏な日常生活が 為すすべもなく

  夢でも見ているかのように あっけなく崩壊していった

 

  もし万が一 人類が

  自らの手で 自らを滅ぼすようなことがあれば

  人類はきっと このようにあっけなく

  この地上から 姿を消していくのだろうと思った

 

   ~~~

 

  若い頃 おそらく誰もが

  己の人生が 何よりも大切だと思っていた

  弱きものの 心の痛みを思いやることもなく

  己のために 人生はあるのだと思っていた

  そう思い上がり 四方八方に角を立て

  恥じることなく 生きていた

 

  その角が 川の流れに転がる石のように

  いつしか取れ 丸くなっていった

  痛みを伴いながらも

  涙を流しながらも

  

  そうして 魂が磨かれ 

  曲がりなりにも 心が豊かになっていった

  そして本物の個性が 心の内に輝くようになった

  そしてこれこそが 人生を生きることだと知った

 

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  人が この世に生まれ

  生きて そして死んでいく

  人は何のために この世に生きるのか

  どんなに頭で 小難しい言葉を並べたところで

  光は決して 見えてはこない

 

  ただ人として この世に素直に正直に生きる

  その人の嘘偽りのない言葉に 心から共感する

  ここにこそ 人がこの世に生きていくための

  確かな手がかりがあると 感じるのだ

 

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  母親が 子を産み育てる

  何よりも 大切な命を

  それだけで 母親の魂は

  きっと 救われることだろう

 

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  まるで己が 神であるかのように

  高みから 人生を見下ろし

  さもそれらしい言葉で 人生を語る

  心の通わない 乾燥した言葉で

 

  自ら汗を流し

  自らの血となり 肉となった

  自らの言葉で 人生を語る

  その言葉に誰もが 心から共感する

 

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まだ

2022-03-10 00:31:23 | 日記

 

  まだ 寒さの残る 早春の窓辺に

  赤子を抱いて 佇めば

  まだ 見えるかどうか分からぬ

  赤子のつぶらな瞳が

  青い空を じっと見つめる

  混迷する世界に広がる 青い空を

  その青い空が このままいつまでも

  美しく輝いてほしいと

  そう祈りながら

  赤子を じっと抱いている

 

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  さらさらと 落ちる

  砂の音を 聞いている

  他に何も 為すこともなく

  無為の 時間の中に

 

  さらさらと 落ちる

  砂の音を 聞いている

  あなたと共に 光の中に

  風の音を 聞きながら

  心臓の鼓動を 聞きながら

 

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  若き頃 遥か遠くの

  地球のどこかに

  真実が 幸福があると思った

 

  しかし 老いた今

  真実は 我が周辺に

  心の中にあると 悟った

  それがそのまま 宇宙の深奥へ

  大いなるものへ 繋がっている

  確かにそう 感じるのだ

 

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心の中に

2022-03-04 16:20:24 | 日記

 

  心の中に

  内に籠って 閉ざされた

  光の当たらぬ 闇の部分がある

  その心に 固執すればするほど

  心は 身動きが取れなくなり 凝り固まっていく

  そして より深い闇へと沈んでいく

  決して 解放されることのなく

 

  心の中に

  外に向かって 開かれた

  光の当たる 明るい部分がある

  その心は 他の開かれた心を求める

  そして 心と心が通い合う

  そこに 心の喜びがあり幸福がある

  そして より大きな光を求め

  世界に向かって 未来に向かって

  広がっていく

 

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  美しい ソプラノを聞くことは

  魂の幸福

  混迷する世界の 空高く

  救いを求めながら

  透き通った歌声が

  響き渡っていく

 

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  世界の国々が 領土と国益 

  そして それぞれの主義のために争う

  自国の国力と兵力を 誇りながら

  人類は未だ そのような争いから抜け出せずにいる

  人類の狭量な心のために 愚かさのために

 

  しかし今 地球上に

  人類全体にとっての大きな問題が

  立ちはだかっている

  

  年々増えつつある 今や80億人に迫る人口

  すべての人類に 行き渡ることのない食料に水

  汚染されつつある 環境

  崩壊しつつある 自然

  環境的に 行き詰まりつつあるエネルギーの供給

  世界に 常に蔓延する新たなる ウィルス

 

  これらは 人類のすべてが力を合わせ 叡智を結集し 

  立ち向かっていかなければならない 問題

  それなのに人類は未だ 国々の争いから抜け出せずにいる

  このような人類にとって 未来はあるのだろうか

 

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