我が子の 幼き日のアルバムを見る
その写真に生き生きと写る 幼な子と家族
それらは写真がなければ
決して思い出すことのない 過去の出来事
我々はこのように 大切な記憶のほとんどを
過去の中に 埋もれさせて生きている
忙しい 日常生活に追われ
もはや 思い出すこともなく
それらはきっと 心の土壌の奥深くに
幾ばくかの 肥料となって埋もれ
やがては 永遠に消えていくのだろう
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早春の風の 暖かく感じる日
その風の心地よさに
寒さに身を縮めた細胞の ひとつひとつが
大気の中に 解放されていく
もし 我が身が若ければ
その若き細胞は 命は
きっと この陽気に誘われ
恋を求めて 彷徨い出ていくことだろう
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この世界の
ひとりふたり 三人四人
手を取り合って こうして手を取り合って
輪になって もっと大きな輪になって
大きな大きな もっと大きな輪になって
そうして歌おう 声を合わせて
地球の歌を 我らの歌を
命の歌を ひとりひとりの命の歌を
こうして こうして このように
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この詩をいつの日か 音符のついた歌にできたなら
イマジンのように
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