心のままに

おもいを言葉に

絶えず変わりゆく

2019-11-24 10:59:10 | 日記

 

  絶えず変わりゆく すべての物事は空であり

  その空である物事にとらわれることは 心の迷いである

  そして 何ものにもとらわれない心になるように

  修行してたどり着くのが悟りである と説く

 

  しかし我々は その空であるものに支えられて生きている

  命あるものを食べ それで命をつないで生きている

  そして子孫を残しながら 少しずつ少しずつ進化している

  これはどういうことなのか

  我々は この地上に生物の一員として生きている以上

  このことに 何の意味もないはずがない

  すべては 人智の及ばないことであるのだろうか

 

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  悟りを求めて 修行し

  心を無にして 平安を得る

 

  しかし そこにあるのは停滞の世界ではないか

  進歩することのない

  そうであるのなら それはこうして生きている人間にとって

  何の意味があるのだろう

  泣いたり笑ったりしながら 生きていく

  それこそが 生きるということではないのか

 

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  それがいったい 何だというのだろう

  すべての詩に そう問いかける

  それでもなお その姿をくずすことなく

  動じることなく そこに残るもの

  それこそが信じるに足る 本物の詩

 

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学者が

2019-11-21 08:23:42 | 日記

 

  学者が 人間について 人生について語る

  それはきっと それなりのものに違いない

  学問としては

  しかし頭と心は 別のもの

  学問はどれほど 人間の真実に近づくことができるのだろう

  こうして痛みに耐えながら 汗をながしながら 涙をながしながら 

  生きている人間の

  また頭は 心に働くことはできない

  歌が 心を震わせるようには

 

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  こんこんと 湧き出る清水

  それは 母なる自然の恵み

  その清水を 分かち合う

  誰の心にも 染み渡る

 

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  たとえ 今日一日 

  話し相手が いなくとも

  自然と 素直に向き合えば 

  心を 澄ませば

  自然の声が 聞こえてくる

  豊かに 歌うように

  波紋となって

 

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  自分だけは 好い目を見たいと思う

  おそらく誰もが

  生き残っていくために

  これは命の本能

  命とは人間とは このように弱いもの

  だから我々は 強くありたいと願う

 

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山の中の

2019-11-19 00:22:23 | 日記

 

  山の中の 小さな湖

  その周りの 色づいた木々

  音を立てて吹く風に 木の葉が舞う

  湖面には さざ波が煌めく

  その中を 鴨が一羽 静かに泳ぐ

  遠く 山の稜線の色彩は 褪せ

  吹き荒ぶ風に 寒々と 

  冬の声を 聞く

 

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  秋の夕日に照る山もみじ・・・・

  歌い継がれる 日本の唱歌

  この秋の風景が 歌になることによって

  より深く 心に刻まれる

  豊かな色彩となって

  それは 詩と音楽の融合

  そこに 歌い手の魂が加われば 

  さらに豊かになって

  人々の魂を 揺り動かす

  

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  詩の核となる言葉

  その言葉の足場は しっかりしていなくてはならない

  そうでなければ 次の言葉を 支えられないために

  一編の詩として 自立するためにも

  風雨に耐え得る 確かな輪郭を持って

 

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この社会に

2019-11-15 23:49:06 | 日記

  

  この社会に 共に暮らす人々

  その誰にも 欠点がある

  その欠点を あれこれあげつらい 

  いがみ合ったところで しょうがない

  お互いにもっと 寛容な心を持てないものか

  所詮 我々は 

  心の豊かさに見合った社会しか

  持てやしないのだから

 

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  すべての人は

  同じ 時間の中に

  同じ 空気の中に

  同じ 光の中に 

  生きる

  すべて 平等に

  大いなる 自然の中に

 

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  社会の 上層にいる者

  社会の 下層にいる者

  その喜びに 悲しみに

  違いなどありはしない

  同じ人間として

  大いなる 真理の中に

 

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光は

2019-11-09 08:54:57 | 日記

 

  光は 隈なく世界を照らす

  どこであろうと 避けることなく

  万物のすべてに 平等に

  不平等は 人間世界のこと

  人間の心を通り抜ける あらゆる光が

  そこで 変形し 歪み 屈折する

  人間の心を 曲がることなく 真っすぐに照らす

  強靭な光は どこにあるのだろう

 

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  宇宙に 混沌としたカオスが 渦巻く

  その中心に 核となるものが 生まれる

  その核となるもの

  それは 原始の心

  恐怖 不安 怒り 苦しみ

  その原始の心を

  みがいて みがいて みがいて まあるくすると

  そこに 喜びが 悲しみが 平安が 生れ出る

 

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  人が 頭で考えた 思想やら 何やら

  それは 大したものに思えるけれど

  本当はそれほど 大したものではありはしない

  道端に咲く 一輪の花ほどには

 

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