絶えず変わりゆく すべての物事は空であり
その空である物事にとらわれることは 心の迷いである
そして 何ものにもとらわれない心になるように
修行してたどり着くのが悟りである と説く
しかし我々は その空であるものに支えられて生きている
命あるものを食べ それで命をつないで生きている
そして子孫を残しながら 少しずつ少しずつ進化している
これはどういうことなのか
我々は この地上に生物の一員として生きている以上
このことに 何の意味もないはずがない
すべては 人智の及ばないことであるのだろうか
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悟りを求めて 修行し
心を無にして 平安を得る
しかし そこにあるのは停滞の世界ではないか
進歩することのない
そうであるのなら それはこうして生きている人間にとって
何の意味があるのだろう
泣いたり笑ったりしながら 生きていく
それこそが 生きるということではないのか
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それがいったい 何だというのだろう
すべての詩に そう問いかける
それでもなお その姿をくずすことなく
動じることなく そこに残るもの
それこそが信じるに足る 本物の詩
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