夏の暑さの中に
ニイニイゼミの声が
絶えることなく
蝉しぐれとなって
山間の畑に 鳴り響く
母なる自然のなかに
充満する夏のいのちが
あふれでるかのように
大気の中に 鳴り響く
それが 我がからだのなかに
しみとおる
そうして夜に 家にくつろげば
昼の 蝉しぐれが
余熱のように
我がからだの中に いつまでも
鳴り響いているのを 感じる
命の響き となって
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詩を作るということ
それは 山登りにたとえれば
より 上へ上へと
うっそうと茂る 藪を
搔き分けながら
藪こぎをしながら
より開けた 場所を求めながら
光りを求めながら
登って行くこと
人生の高みへと
真実を 求めながら
一人の人間として
この世に 生きている限り
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