心のままに

おもいを言葉に

夏の暑さの中に

2021-07-28 21:57:12 | 日記

 

  夏の暑さの中に

  ニイニイゼミの声が

  絶えることなく 

  蝉しぐれとなって

  山間の畑に 鳴り響く

  母なる自然のなかに

  充満する夏のいのちが

  あふれでるかのように

  大気の中に 鳴り響く

  それが 我がからだのなかに

  しみとおる

 

  そうして夜に 家にくつろげば

  昼の 蝉しぐれが

  余熱のように

  我がからだの中に いつまでも 

  鳴り響いているのを 感じる

  命の響き となって

 

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  詩を作るということ

  それは 山登りにたとえれば 

  より 上へ上へと

  うっそうと茂る 藪を

  搔き分けながら

  藪こぎをしながら

  より開けた 場所を求めながら

  光りを求めながら

  登って行くこと

  人生の高みへと

  真実を 求めながら

  一人の人間として

  この世に 生きている限り

 

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ひとは頭によって

2021-07-21 00:16:17 | 日記

 

  ひとは頭によって 魂の幸福に至ることができるのだろうか

  ひとはそれほどに 大した存在であるのだろうか

  神であるはずもないのに

  頭によってさもそれらしく 言葉を並べ詩をつくる

  魂に作用することのない

  そこに どれほどの真実があるというのだろう

  

  魂に作用するもの

  それはこうして生きて動いている 心臓と共に

  血のかよった 嘘偽りのない心から生まれるもの

  それだけが 魂に作用する

  そして ひとの心に感動を与える

  それは 人類が進むべき未来への道標となって

  光り輝いているのだ

 

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名のある者

2021-07-16 08:17:56 | 日記

 

  名のある者 強き者 優れた者

  そういう者たちの上に 世界があるのではない

  命の真実が あるのではない

  名もなき者 弱き者 取り残された者

  そういう者たちの 上にこそ 

  命の真実が ある

  

  光は すべてのものに

  あまねく 平等に降りそそぐ

  すべての 命の上に

  なにひとつ 選り分けることなく

  見落とすことなく

  ただ公明正大に 降りそそぐ

 

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人は常に

2021-07-12 08:05:39 | 日記

 

  人は常に 心おだやかに 生きてはいられない

  心は常に ゆれ動き 善にもなれば悪にもなる

  光にもなれば闇にもなる

  だから 魂の平安を求める

  魂の高みを目指し 人生の階段を 

  一段一段 積み上げる

  そうして 階段を積み上げては

  高みより下がったところで 心を休める

  そうしてまた 心が満たされれば

  階段を一段一段 積み上げる

  そういうことをくり返しながら 人生を生きる

  生きている限り

  そうするといつの日か

  遠くの方に 山々の頂が見えてくる

  人生の高みを目指して 生きた人々の

  個人でありながら 個人をこえて生きた人々の

  孤高の頂が 見えてくる

  その数は 数えるほどしかないけれど

  我々の希望となり 支えとなって 

  空高く 聳えているのが見えてくる

 

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梅雨の

2021-07-06 08:54:04 | 日記

 

  梅雨の 晴れ間

  ぐんぐんと 丈を伸ばす

  雑草が 濃い命の緑が

  地を おおう

  風のない 静謐な大気の中に

  水蒸気が 充満するように

  命のエネルギーが 満ちる

  そのエネルギーが 細胞の

  ひとつひとつに 沁みわたる

  すべての 生きものの中に 

  沁みわたる

 

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