心のままに

おもいを言葉に

日がな一日

2020-06-24 22:26:33 | 日記

 

  日がな一日 畑の草をむしる

  様々な思いが 心にわき起こる

  そのひとつひとつを 牛が反芻するように反芻する

  苦い思いも あたたかな思いも

  それが我が心の わずかばかりの糧となるように

  そう願いながら 畑の草をむしる

 

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  人はこの世に 何のために生きるのか

  業を背負い ただ悩み苦しむために生きるのか

  そうであるとしても  光を求めずに

  この世に 生きてはいられない

  一条の光を 

  そのためにこそ 芸術作品がある

  我々の 生きる助けとなるために

  詩が 音楽が 絵画が

  点々と 点々と続く

  光への 道標となって

 

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  歴史というもの

  年表に載ることのない

  それは 我々の先祖が 

  長い年月をかけて 築き上げたもの

  より良い生活を 願いながら

  その上に 我々はこうして生きている

  よくも悪しくも

 

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  すべての物事を  我々は

  言葉というブロックを積み重ねることによって

  了解しているのだろうか

  そのブロックの足場が おぼつかなくても

  たとえばここに 一輪の花が咲いている

  その花が 心の中にも咲く

  その花のすべてが 心の中に

  どんなに 言葉を積み重ねようと

  言葉の束縛から 逃れたところに

  一輪の花が 見事に咲いている

 

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  新建材によって建てられた 現代の家々

  廃屋になっても

  自然に同化することなく

  朽ちることなく

  調和することなく

 

  これが現代に生きる 我々の生活

  70億人の人々と共に

  この狭い 地球の中に

 

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新天地を求め

2020-06-16 00:11:39 | 日記

 

  新天地を求め

  人類が 宇宙へ飛び出す

  母なる地球の外へ

  地球を周回する 人工衛星となって

  広大なる宇宙に浮かぶ 地球にへばりつくように

  命を維持するため 牢獄のように狭い空間に 

  閉じこもりながら

  そしていつか 広大なる宇宙へ飛び出すことを 

  夢見ながら 地球を周回する

  果たして人類は 広大なる宇宙空間の中に 

  人間であり続けることが できるのだろうか

  母なる地球から 離れて

  そこに大切なものを 置き去りにしたまま

  詩を 歌を そして命の喜びを

 

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  詩というものの 存在意義

  それは 光を求めながら

  この世に生きる人々と 

  共に歩み 共に歌うため

  声高らかに

 

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  美というもの

  それは我々が 心豊かに生きていくために

  自然が与えてくれた 贈り物

  それは光あふれる 命の美しさ

  母なる地球の

 

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誰もがこの世に

2020-06-11 21:03:49 | 日記

  誰もがこの世に 

  特別な生を 生きているのではない

  心臓の鼓動に 違いがないように

  誰もが同じ生を 生きている

  この世に 遍く 平等に

 

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  野の 花の 木の美しさ

  それは 自然の造形の美しさ

  そして 人の造形の美しさ

  それは 年齢と共に褪せていく

  しかし 心の豊かさが 美しさが 

  姿かたちにあらわれる

  心の豊かさを増すほどに

  それは 人が自ら作り出す美しさ

  それは この世に生きる人間の

  本当の 美しさ

 

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  世界の名曲を どんなに聞いても

  世界の名画を どんなに見ても

  それだけで 魂のすべては満たされない

  人と人の 心の交流

  それで 魂のすべてが満たされる

  この世に生きる 魂の

 

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  すべての人の心は 同じ土俵の上にある

  喜びも 悲しみも

  そう信じるからこそ 人の言葉で詩を書くことができる

  そして 誰もがこの世に 光を求めながら生きている

  だからこそ 詩を書くことに意義がある

  そう信じ ここにこうして詩を綴る

  


町から離れ

2020-06-05 08:06:12 | 日記

 

  町から離れ 山深い登山道を登る

  ほとんど 人の通ることのない登山道を

  川の水が 流れ下る

  音をたて 途絶えることなく

  この山のどこに これほどの水が貯えられているのだろう

  山懐の大きさを 豊かさを思う

  そこかしこに咲く 可憐な高山植物に心和む

  そして頂上にたどり着けば そこは広々と広がる高原

  その空高く 雲雀がさえずる

  青空に消え入るほどに 空高く

  何かを 求めるように

  遮るもののない 谷にせり出した岩の上に立てば 風が吹く

  肌寒いほどの風が

  遥か眼下に 町が見える

  そこにも 風が吹く

  人間社会に吹く 寒風が

  私もまた そこに下りて行く

  そこでまた 生きるために

 

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  頭というもの

  それは 人々が幸せに生きていくための

  知恵として働けばいい

  我々の 永遠なる未来のために

  

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  母なる自然の中に

  基調となる 旋律が鳴り響いている

  遍く 深く 静かに

  心を澄ませば

  その旋律に 魂が共鳴していくのを感じる

  こうして生きている 命の

 

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