日がな一日 畑の草をむしる
様々な思いが 心にわき起こる
そのひとつひとつを 牛が反芻するように反芻する
苦い思いも あたたかな思いも
それが我が心の わずかばかりの糧となるように
そう願いながら 畑の草をむしる
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人はこの世に 何のために生きるのか
業を背負い ただ悩み苦しむために生きるのか
そうであるとしても 光を求めずに
この世に 生きてはいられない
一条の光を
そのためにこそ 芸術作品がある
我々の 生きる助けとなるために
詩が 音楽が 絵画が
点々と 点々と続く
光への 道標となって
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歴史というもの
年表に載ることのない
それは 我々の先祖が
長い年月をかけて 築き上げたもの
より良い生活を 願いながら
その上に 我々はこうして生きている
よくも悪しくも
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すべての物事を 我々は
言葉というブロックを積み重ねることによって
了解しているのだろうか
そのブロックの足場が おぼつかなくても
たとえばここに 一輪の花が咲いている
その花が 心の中にも咲く
その花のすべてが 心の中に
どんなに 言葉を積み重ねようと
言葉の束縛から 逃れたところに
一輪の花が 見事に咲いている
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新建材によって建てられた 現代の家々
廃屋になっても
自然に同化することなく
朽ちることなく
調和することなく
これが現代に生きる 我々の生活
70億人の人々と共に
この狭い 地球の中に
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