心のままに

おもいを言葉に

頭によって

2023-01-31 13:48:22 | 日記

 

  頭によって 様々な知識を得る 

  自然の成り立ちを

  木々の枝葉が 生い茂るように

  そうして 様々な技術を得 様々な機器を発明する

  そうして 社会は豊かになり 便利になる

  物質的に

  我々は このようなことのために 生きているのだろうか

  木々の枝葉をささえるには 幹が必要だろう

  太い幹が

  豊かな心が

  永遠なる心が

 

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  アイスクライミングで 氷壁を登る

  アイスアックスとアイゼンを 氷に食い込ませながら

  それらがしっかりと 氷をとらえる

  それは 正直な心

  それが 身体をささえてくれる

 

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  いくら 言葉が増えたところで

  その言葉によって 真実に近づけはしない

  かえって 迷うばかりだ

  ひとつの 確かな言葉

  地中に深く根をはった

  そのような言葉が いくつかあればいい

 

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  江藤淳の絶筆となった 「幼年時代」

  幼くして母を亡くした彼が 母の手紙を読んで書く

 

  自分のことを他人事のように、へえ、そうか、やっぱりそうだったのかと、

  はじめて生みの母の筆で知らされるという驚ろきと喜びと哀しさが、胸に

  溢れないはずはない。しかし、それにも増して意外だったのは、この手紙

  の行間から、母の声が聴こえて来たという事実である。

   何度読み返しても、いや、読み返すたびに、その声は、私の耳の奥に聴こ

  えてきた。それは落ち着いていて、知的で優しく、明かるい張りのある声で

  あった。私はもう、母の声をよく覚えていないなどとはいえない。手紙を

  読み返すたびに、それは甦って来る。読み返さなくとも、私はその声を忘れ

  ることなどできない。私は、母の声を知らない子ではなかったのである。

 

  江藤淳が 母の手紙に感動したように この文章に感動する

  江藤淳は 最早この世にいないけれど、この文章の中にいきいきと生きている

  文学とは こういうものに違いない

 

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中島みゆきが

2023-01-17 20:40:19 | 日記

 

  中島みゆきが 自らの歌を 自ら歌う

  女神のように

  その豊かな 歌唱力と表現力

  それが 人々の心をゆさぶる

  こうして生きている 人々の心を

  ここに 本物の歌がある

  こうして生きている 人々の力となって

 

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  私は 私という名を背負って

  この世に生きている

  その私とは いったい何者であるのか

  私自身でさえ よくわからない

  胸の奥に あたたかなものがある

  心とも 魂ともいうべきものが

  それが 私が私であることを ささえている

  名のない私を

 

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  人はそれほど 偉くない

  そう自覚して 謙虚に生きる

  思い上がることなく

  その先にこそ 確かな未来がある

  人間社会の

  そう 確かに思う

 

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詩人のように

2023-01-14 09:18:05 | 日記

 

  詩人のように 心によって死と向き合う

  科学者のように 頭によって死を考える

  しかしどちらも 死の周辺をうろつくばかりだ

  死というものに近づこうとすると 恐怖心が心をおおう

  暗く深い穴を 覗くように

  それは自然の 大いなる深謀遠慮

  人をこの世に 生かしておくための

  人は この世の試練を乗り越え

  魂を一層の高みへ 引き上げるために こうして生きている

  これこそが 自然の大いなる摂理

  我々はこのように 自然の大いなる意志のもとに 生かされている

  我々はそれに 気がつかないだけのことなのだ

  ちょうど 地を這う蟻が 

  頭上に広大な空が広がっていることに 気がつかないように

 

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人間とは

2023-01-09 10:16:37 | 日記

 

  人間とは 何ものであるのか

  何のために 生きるのか

  その真の意味を 問いつづける

  幾たびも 幾たびも

  老いてなお

  得心することなく

  迷える子羊のごとく

  魂の満たされることなく

  そして 悟りなどという言葉が

  如何に 非現実的であるかを知る

  こうして 生きている身にとって

 

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  じわじわと 心の底から

  染み出てくるものがある

  それが ぽとりぽとりと滴り落ちる

  それを 言葉にすれば

  そこに 詩が生まれる

 

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一個の

2023-01-02 12:30:24 | 日記

 

  一個の嘘偽りのない魂

  それは海の底深く広がる 混沌としたカオスのような

  深い闇と重圧に 押しつぶされそうになりながらも

  そこから抜け出そうと もがきながら

  遥か上にきらめく 水面を見つめながら

  魂の自由と 解放を求めて

 

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  ピアノの鍵盤に

  指が跳ねて踊る

  そこに 美しい旋律が生まれる

  魔法のように

  それが 我々の心をとらえる

  まだまだ 自然の中に

  魂に作用する大いなる力が

  隠されているのではないか

  我々が 気がつかないだけのことで

  そんな風に思うのだ

 

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  私は アメリカという国を思うとき

  アジアの一国である日本の

  広島と長崎に原爆を落とした

  その行為に対する不遜な態度に

  どうしても 不信感を持たずにいられない

  しかし一方で 人間とは所詮

  この程度のものでしかないとも思うのだ

 

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  学校の試験の成績によって

  人生が左右される

  それは単に 人間社会を渡っていくための

  方便にすぎない

  人間には より大切なものがある

  人間が 人間として

  この世に生きていくための

  魂の豊かさというものが

 

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