心のままに

おもいを言葉に

老いるほどに

2020-07-31 10:45:26 | 日記

 

  老いるほどに 余分なものを脱ぎ捨て

  素の日本人に かえっていく

  自然の中に 溶け込むような

  木と紙でできた 簡素な家に住み

  食事は 家でとれた米と 豆腐の味噌汁と

  裏の畑でとれた 茄子と胡瓜の浅漬けと

  あとは 魚があればいい

  それで 十分に満たされる

  しかし 現代においては 

  そんな 帰るべき家が もはやどこにも 見当たらない

 

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  老いるほどに 人間の何たるかが

  多少なりとも みえてくる

  人の心の 奥深くが

  誰の瞳にも 影があり 濁りがある

  年を取るほどに

  この世に 生きた証として

 

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  音に音階があるという 不思議

  そこに 旋律とリズムが加わり

  音楽が 生まれるという不思議

  それが 我々の魂を揺さぶるという 不思議

  それはきっと 深遠なる 母なる自然の贈り物

  この世に頼りなく生きる 我々の魂のために

 

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  人間の 一人一人の力は 小さいけれど

  そんな 小さな力があつまり

  そうして いつの日か

  人類のすべてが 力を合わせることができたなら

  そこにきっと 想像を絶するほどの

  宇宙を震撼させるほどの 力が生れることだろう

 

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  負の方向に 働く力がある

  正の方向に 働く力がある

  そんな力が 心の中に働く

  

  負の方向には 闇がある

  正の方向には 光がある

  

  しかし誰もが 光を求めて生きている

  夜に蛾が 光を求めて集まるように

 

  人が この世に生きるとは

  きっと こういうことに違いない

 

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混沌の中に

2020-07-24 11:26:47 | 日記

 

  混沌の中に こうして生きる

  我が魂の 求めるもの

  それは 確かなるもの 嘘偽りのないもの

  そして 永遠なるもの

  

  それは 母なる自然の中に 

  光り輝く 生きとし生けるもの

  その命の 美しさ

  そして 人々の心からの笑顔

 

  それは 人の魂が 生み出すもの

  詩に 音楽に 絵画に

  そして 歌声

  その歌声が いくつも重なって

  ひとつになって鳴り響く 合唱

 

  心を澄ませば 

  母なる自然の声が 聞こえてくる

  大気の中に 満ち満ちて

  その永遠なる声が 

  すべての命に 降りそそぐ

 

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  頭は 人が生きていくための

  生きる手段として 働くもの

  ところが 競争社会の中では

  それが 何よりも 価値あるものとして 

  あつかわれる

  心よりも

  それによって きっと

  人間社会のすべてが 間違うのだ

  神ではないのだから

     

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老いてそこに

2020-07-14 10:23:48 | 日記

 

  人類を牽引してきた 西洋文明

  西洋人 そして その白色人種

  彼らの誇りと 自尊心

  ギリシャ彫刻に象徴される 彼らの美しさ

  我々東洋人は その美に深いため息をつく

  しかし 彼らの老醜の無残さ

  顔の彫りが深いだけに 心の美醜が露わに顔に現れる

  老いてそこに 本当の姿が現れる

  人の心の 本当の姿が

 

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  人類を救済する 光

  それは 新たな土壌に生まれるのではないか

  現代文明から 遠く離れたところに

  そこに 人類の希望の光が生まれる

  そう思い 

  そうあってほしいと 心から願う

 

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  人類社会は 一隻の船

  希望の地をめざし 大海を行く

  進む方向に 迷いながらも

  もしその船に 一輪の花を咲かすことができたなら

  それはきっと人々の 心の慰みとなるに違いない

 

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  我々は てんで勝手に生きている

  誰もが そう思っている

  しかしそこに 人智を超えた大いなる力が 働いている

  誰も 気がつくことなく

 

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  私の詩が

  闇夜を照らす 一条の光になれたなら

  たとえ 蛍の光ほどであっても

 

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私は

2020-07-09 08:38:00 | 日記

 

  私は 私の命を生きる

  大切に思うことを 書きとめながら

  点々とつづく 我が足跡をたしかめながら

  それは 他人にはどうでもいいこと

  しかし私には 大切なこと

  この世に 人間として生きている限り

  私自身の 命を

 

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  どうしようもない 我が愚かさに

  暗雲が 心をおおう

  それでも こうして生きている

  心臓が 動いているばかりに

 

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  人類の思想の歴史の中に 知識人が生きる

  それが 人生の問題のすべてであるかのように

  果たして彼らは 人生の真実に行き着くことができるのだろうか

  頭によって

 

  一方 平凡な日々の中に 多くの人々が生きる

  誰もが 心臓を脈打たせながら

  正直に 素直に

  泣いたり 笑ったりしながら

  

  どちらが 本当の命を生きているのだろう

  人間としての 真実の命を

 

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心の狭さによって

2020-07-01 10:19:22 | 日記

 

  心の狭さによって 豊かさによって

  見える風景に 違いがある

  そんな風に 思う

  

  もう何年も変わることなく 同じ風景を見ている

  このまま一生 この風景を見つづけるのだろうか

  そう思いながら 日々を生きている

 

  泣いたり 笑ったりしながら

  額に皺を刻みながら 増やしながら

  何年も 何年も

  

  すると何となく 心が豊かになったような気がする

  少しばかり ほんの少しばかり

  

  何となく 風景が 

  深いところまで 遠いところまで 広いところまで

  見えるような気がする

  少しばかり ほんの少しばかり

  

  そんな風にして 日々を生きている

 

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  恋というもの

  それは遠い青春の日々の 思い出

  

  あなたのまわりに 光があふれていた

  そこにだけ 明かりが灯るように

  あなたの 一挙手一投足が 

  我が若き心を ふるわせた

  

  それは遠い昔の なつかしい思い出

 

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  オーケストラの 様々な楽器

  そのひとつひとつの 個性豊かな音色

  それらの楽器が すべて集まり

  心を合わせて 音を奏でれば

  そこに素晴らしい ハーモニーが生れる

  魂を ふるわせるほどの

 

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  仏教の経典に キリスト教の聖書

  それらは 釈迦の キリストの教えを 弟子たちが記録し 編纂したもの

  分厚い 一冊の書物となって

  そこには 弟子たちの思いによって 書き足されたものもあるだろう

  しかし その教えの核心部分の真実は 簡単明瞭なものではないか

  真実とは そういうものであるのだから

  一条の光のように 

  一篇の詩のように

  宝石のように

  そしていつしかその教えが いくつもの宗派に分かれ 現在に至った

  その教えの真実が こま切れにされ 薄められ

  そうして 力が弱まって

  釈迦もキリストも 遥か彼方に その姿の確かに見えることもなく

 

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