老いるほどに 余分なものを脱ぎ捨て
素の日本人に かえっていく
自然の中に 溶け込むような
木と紙でできた 簡素な家に住み
食事は 家でとれた米と 豆腐の味噌汁と
裏の畑でとれた 茄子と胡瓜の浅漬けと
あとは 魚があればいい
それで 十分に満たされる
しかし 現代においては
そんな 帰るべき家が もはやどこにも 見当たらない
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老いるほどに 人間の何たるかが
多少なりとも みえてくる
人の心の 奥深くが
誰の瞳にも 影があり 濁りがある
年を取るほどに
この世に 生きた証として
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音に音階があるという 不思議
そこに 旋律とリズムが加わり
音楽が 生まれるという不思議
それが 我々の魂を揺さぶるという 不思議
それはきっと 深遠なる 母なる自然の贈り物
この世に頼りなく生きる 我々の魂のために
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人間の 一人一人の力は 小さいけれど
そんな 小さな力があつまり
そうして いつの日か
人類のすべてが 力を合わせることができたなら
そこにきっと 想像を絶するほどの
宇宙を震撼させるほどの 力が生れることだろう
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負の方向に 働く力がある
正の方向に 働く力がある
そんな力が 心の中に働く
負の方向には 闇がある
正の方向には 光がある
しかし誰もが 光を求めて生きている
夜に蛾が 光を求めて集まるように
人が この世に生きるとは
きっと こういうことに違いない
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