孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

シリア 攻勢を強めるアサド政権 EUぼ反体制派への武器供与容認 6月に和平国際会議

2013-05-29 23:44:42 | 中東情勢

(盟友関係にあるヒズボラ(ハサン・ナスラッラー師)、シリア(アサド大統領)、イラン(アフマディネジャド大統領) “flickr”より By Pan-African News Wire File Ph... http://www.flickr.com/photos/53911892@N00/4398795305/)

【「今はアサドが勝っている」】
2011年3月以来のシリアでの内戦状態は未だ出口が見えません。

****死者8万人超す 市民は3万4千人****
シリア人権監視団(英国)は12日、内戦中のシリアでの死者が8万人を超えたと明らかにした。反政府デモが本格化した2011年3月以降の死者数としている。

そのうち一般市民は3万4473人で、4788人の子どもと3048人の女性が含まれる。行方不明者などは含まれず、実際の死者数はさらに上回るとみられる。
国連は2月、シリア内戦での死者が計7万人に達したとの集計を明らかにしている。【5月12日 共同】
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また、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は5月17日、シリアから近隣国に逃れた難民数が150万人を突破したと発表しています。

犠牲者の数だけが増え続けるなかで、シリア国内からの情報が制限されているため戦況がどうなっているのかよくわかりません。

昨年末にはアサド政権の後ろ盾となっているロシアから、「われわれはアサド大統領の行く末は気に掛けていない」(プーチン大統領)、「アサド政権は国土に対する統制をますます失っている」(ボグダノフ外務次官)といった、アサド政権の将来に悲観的な見方が出たりして、アサド政権の崩壊は時間の問題か・・・といった雰囲気もありました。

しかし、ここにきて戦況はむしろアサド政権側に有利に転換しているとのことです。
その背景には、全土を掌握する「反乱の鎮圧」という認識から、「内戦」において戦略拠点を確保するという認識にアサド政権が変化したことがあると指摘されています。

****アサドを蘇らせた方向転換****
シリア 内戦が長引くなかで反政府勢力からの全土奪還を諦め、戦略的拠点に力を集中させる作戦で政府軍が息を吹き返した

出口が見つからないかに思えたシリア内戦に、意外な展開が訪れている。バシヤル・アサド大統領の政府軍が大きく優位に立ったとみられるのだ。

バラク・オバマ米大統領は5月半ば、「外交・軍事両面での次の選択肢」は残っていると宣言したが、諸外国がシリア内戦に介入することは当面なさそうだ。そんななか政府軍が立て続けに成功を収めたことで、政権側か優位になったという観測が強まっている。
ジョン・マケイン米上院議員(共和党)は先頃、「今はアサドが勝っている」と言い切った。

ここ数力月の間に政府軍は戦略的拠点の支配権を取り戻し、北部と南部の補給ラインを再開した。首都ダマスカスと沿岸部を結ぶルートで極めて重要な西部の都市ホムスでも攻勢に出ている。さらにダマスカスや各地の拠点を強化し、反乱軍による首都攻撃をかわしている。

昨年夏に反政府勢力がダマスカスと商業の中心都市アレッポで攻勢を強めて以来、アサド政権は早期に崩壊すると国内外でみられていた。ところが今は予想外に勢いづいている。デービッド・キャメロン英首相も5月半ば、反政府勢力が武力で紛争を終わらせることは「期待できない」と発言した。

(中略)専門家は、アサドが反撃に成功しているのは目標を縮小したためではないかと考えている。シリア全土を奪還することから、長引く内戦の中で有利なバランスを保つことに狙いを切り替えたというのだ。

紛争への認識を変えた
軍事研究所(ワシントン)の研究員で米陸軍の情報将校だったジョセフ・ホリデーによれば、アサド側はこの紛争ついての認識を「反乱の鎮圧」から「内戦を戦っている」という理解に変えた。アサドは反政府勢力を完全に壊滅させることを諦め、生き残りに欠かせない戦線に専念しているという。
「大統領側は一部の地域で反政府勢力に対抗することを放棄し、戦略的に重要な地域に兵力を集中させるようになった」と、ホリデーは言う。

こうなるとアサド側に有利かもしれない。弱体化したとはいえ、まだ軍事拠点を確保する力は残っており、兵器でも反政府勢力を上回る。アサドに協力するイラン政府とレバノンの武装勢カヒズボラから、十分な武器の供給も受けている。
ヒズボラはホムスなどの拠点に兵士を派遣しており、イランはシリアで軍事訓練を行っていると伝えられる。政府軍は民兵組織も取り入れ、兵力を強化している。

一方の反政府勢力は内部分裂に苦しみ、サウジアラビアやカタール、個人の支持者からの支援も十分とは言えない。「政府軍がイランから毎日受けている支援に比べると、継続性がなく不安定だ」と、ホリデーは言う。(中略)

大統領選出馬も視野に
ワイスにょれば、アサドが失ったとみられる地域は少なくない。アレッポのほか、トルコ国境に接し、反乱軍の重要な供給ルートになっている北西部のイドリブ県などだ。
「シリア全土で勝利できなくても、ダマスカスからホムスを経由して沿岸部につながる地域は取り戻せる」とワイスは言う。
「これで、レバノンのヒズボラからダマスカスヘの供給路と、ロシアやイランから補給を受ける港と空港は確保できる」

米オバマ政権は、交渉による解決が最も望ましいと主張している。反乱が始まってからアサド側を支援してきたロシアもアメリカと共に、問もなくジュネーブで開かれる予定の和平会議の実現に協調姿勢を示した(和平を目指す国際会議は昨年も聞かれたが、当時の和平案は無視されている)。

反政府側は、交渉によるいかなる決着もアサドの退陣が前提になると強く主張している。だが米オハイオ州ショーーニー州立大学の助教でシリア政府の顧問も務めたアムル・アル・アズムは、アサドはあくまで政権を担う覚悟で、来年に予定される大統領選への出馬も考えているようだと言う。

「半年前には、政府軍の目標は反政府勢力を完全に粉砕することだった」と、アズムは言う。「だが今の目標は、アサドが来年まで生き延びることだろう」【6月4日号 Newsweek日本版】
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アサド政権側が攻勢を強めているという見方は、下記の記事も同様です。

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シリアの内戦は2年以上続いているが、アサド政権は今にも崩壊するとの予想を裏切り、最近は反政府勢力への攻勢を強めている。

シリア政府軍は先週、イランの支持を受けているレバノンのヒズボラと協力して、クサイル奪還を目指して徹底的な軍事作戦を開始した。クサイルはシリア西部の町で、シリア政府が支配する地中海沿岸部やレバノンへの道路を確保する上で極めて重要な拠点である。

政府軍はさらに、ダマスカス郊外で反政府軍が占拠する地域に対して多方面から攻撃を進めた。政府は4月以降、この地域への供給ルートを断つことに成功している。”【5月28日 The Wall Street Journal】
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【周辺国・関係国を巻き込んで拡大するシリア内戦の渦】
アサド政権の攻勢を支えているひとつの要素が隣国レバノンのシーア派武装組織ヒズボラのシリア内戦への本格参戦です。(5月20日ブログ「シリアで強まる周辺国を巻き込む宗派対立 イラク国内の宗派対立激化にも影響」http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/d/20130520)

*****過激派対決」の様相=ヒズボラ対アルカイダ―死者9万人超・シリア内戦*****
シリア内戦は、アサド政権を支えるため本格参戦したレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが、反政府側のスンニ派アルカイダ系勢力と交戦し、過激派同士の戦いという側面が強まってきた。在英のシリア人権監視団によると、内戦の犠牲者は少なくとも9万4000人に達しており、さらに泥沼化が進む事態を避けられそうにない情勢だ。

シリアからの情報によると、レバノン国境に近い町クセイルでは19日以降、アルカイダ系組織「ヌスラ戦線」のメンバーを含む反体制派部隊と、アサド政権側の部隊に加わった数百人規模のヒズボラ戦闘員らが連日激しく交戦し、26日までに双方合わせて120人以上が死亡した。

レバノンのジャーナリスト、ラドワン・アキル氏は、ヒズボラの介入について「ヒズボラにとって多数の犠牲は避けられず、間違った選択かもしれない。しかし、シーア派と敵対するスンニ派過激派が各国から隣国シリアに集結する事態を看過できなかったのだろう」と分析する。【5月27日 時事】 
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一方、ヒズボラと敵対するイスラエルは、ヒズボラにイラン製武器が流れることを強く警戒しており、シリアでの内戦は周辺国・関係国を巻き込んで次第に大きな渦になりつつあります。

****シリア内戦:中東波及も イスラエルとヒズボラ緊張高まる*****
シリアのアサド政権を支援する隣国レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラと、イスラエルの緊張が高まっている。26日夜には、レバノンからイスラエル側にロケット弾が発射されたと伝えられた。シリア情勢の悪化が中東地域全体に波及する事態も懸念されるが、双方とも「全面対決」は回避したいのが本音のようだ。

レバノン国営通信によると26日夜、レバノン南部マルジャユーンからイスラエルに向けロケット弾1発が発射された。けが人はいない模様。イスラエル軍は「確認中」としているが、着弾地点付近の住民が爆発音を聞いているという。

イスラエルは今月に入って2度、シリアの首都ダマスカス近郊を空爆。イスラエル軍は公式にはコメントしていないが、シリア情勢の混乱に乗じて、イランからヒズボラにミサイルなどが供与されるのを防ぐための攻撃だったとされる。

ただ、イスラエルは現時点でシリアやヒズボラとの全面対決を望んでいるわけではないようだ。
警戒するのは、ヒズボラやイスラム過激派に対し、シリア政府軍の保有する化学兵器や最新鋭のミサイルが流出したり、アサド政権を支援するイランから大量の武器が供与され、イスラエル攻撃に転用される事態だ。

今月中旬、英紙タイムズは匿名のイスラエル政府幹部の言葉として、イスラエルにとっての「最悪のシナリオ」をこう伝えた。「シリアが崩壊して混沌(こんとん)状態に陥り、アラブ諸国の過激派がシリアにのさばるような悪夢を見るぐらいなら、(アサド政権という)なじみの悪魔のほうがまだまし」。イスラエルの地元メディアも最近は「アサド政権の崩壊より存続を望む」というイスラエル政府関係者の言葉を匿名で伝えている。

ヒズボラはすでに、イラン製の地対地弾道ミサイル「ファテフ110」(射程250キロ)などを数百基保有し、イスラエルのほぼ全土を攻撃可能な戦力を持つ。ネタニヤフ首相は19日、政府内の会議で「ヒズボラや他のテロリストの手に兵器が渡る事態があってはならない」と強調、混乱の拡大阻止が急務だとの認識を示した。

一方、ヒズボラは既にシリア西部クサイル周辺に数千人規模で進駐させているのに加え、最高指導者のナスララ師は25日のテレビ演説で「数万人を送り込む」と述べ、シリア内戦に戦力を集中させる意向を示した。

しかし、ヒズボラ側も、現状ではイスラエルとの正面衝突は望んでいない。ナスララ師は「シリア反体制派は、イスラエルを支持する西側諸国に操られている」と説明。世論の支持を得やすい「反イスラエル闘争」と位置付けることで、シリア介入を正当化する材料に利用しようとしている。

26日夜の砲撃も「イスラエルとの戦い」を演出するためにヒズボラが仕掛けた可能性がある。
ただ砲撃は小規模で、犯行声明も出ていない。レバノン南部に拠点を置くパレスチナの過激派勢力による攻撃の可能性もある。【5月27日 毎日】
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イスラエルにとっては、アルカイダ系組織「ヌスラ戦線」とシーア派武装組織ヒズボラが互いに潰しあってくれること自体は歓迎すべきことではないでしょうか。

アサド政権を擁護するもうひとつの勢力、ロシアは2010年の契約に基づき、シリアへの最新鋭対空ミサイルシステム「S300」(アメリカのパトリオットに相当)の引き渡し準備を進めているとされていますが、EUは反体制派への武器供給を解禁することを決定してロシアをけん制しています。

****EU:シリアへの武器禁輸制裁限定解除 反体制派に供給へ****
欧州連合(EU)は27日、外相会議を開き、内戦状態のシリアへの武器禁輸制裁を限定解除し、反体制派へ武器を供給する方針を固めた。

武器供給の実施は猶予を設け、米露やシリアのアサド政権側も参加する6月の和平会議の成果を見たうえで、8月1日までに決める。EUが武器供給態勢を整えることでアサド政権への圧力を強める狙いがある。

EUが限定的にせよ武器供給を決めれば、アサド政権を支持するロシア、イランの反発は必至で、シリアを巡る国際情勢を複雑化させる恐れもある。

EU当局者によると、武器禁輸について限定的に解除する枠組みを決定。アサド大統領退陣など具体的な成果があるかどうかを見極め、8月1日までの猶予を設ける。また、武器供給の際、イスラム過激派への拡散を防ぐため、どの武器をだれに供給するのか、ルートを明確にする保障措置を取る。シリアの原油禁輸やアサド政権幹部の渡航禁止など経済・政治制裁は1年間延長する。

これまで、シリア問題に対するEU外交は、軍の教育訓練など平和構築の色彩が強かった。武器供給を認めれば、EU外交は攻撃的な介入へと新たな一歩を踏み出すことになる。

米露は和平を目指す国際会議を来月に開く予定で、アサド政権側も参加を表明したばかり。EU内には限定的な武器供給を決め、反体制派の立場を強める狙いもある。また、和平会議を承諾する一方、アサド政権への地対空ミサイル引き渡しを決めたロシアへのけん制の意味もある。
武器禁輸を含む対シリア制裁は今月末が期限切れだった。【5月28日 毎日】
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今回のEU決定はイギリス・フランスの意向を受けたものですが、EU内部には武器供給によってアサド政権を支援するロシアやイランの武器援助をかえって加速させ、内戦が激化する恐れを指摘する向きもあります。

また、アメリカとロシアは今月初め、アサド政権と反体制派が参加して和平を目指す国際会議を開くことで合意し、アサド政権は会議参加を表明していますが、今回のEU決定はアサド政権やロシアの反発を強め、会議の開催自体を危うくするとの懸念もあります。
更に、武器がイスラム過激派に流れる可能性もあります。

今のところ英仏以外は冷ややかで、「(武器供与を)検討しているのは(英仏)2カ国だけだ」(オランダのティマーマンス外相)という状況のようです。
イギリス・フランスにしても「あくまでも理論上の解除であり、実際には8月に入るまで武器供与の決定は行われないだろう」(フランスの政府高官)ということで、6月にジュネーブで開かれる和平国際会議までは実際の武器供与は行われない見通しです。

これについては、シリアの反体制派組織「国民連合」スポークスマンは28日、EUの反体制派に対する武器禁輸解除決定について「前向きなステップだ」と述べる一方で、「もっと前向きで、断固とした決断を望む」と指摘し、解除が8月以降になる見通しであることへの不満を示しています。【5月28日 時事より】 

ロシアはEUがシリア反体制派へ兵器を供与した場合、国連総会が4月に採択した通常兵器の取引を規制した武器貿易条約に抵触する恐れが出てくると指摘し、批判を強めています。一方で、自国による「S300」などのアサド政権向けの兵器輸出に関しては、国同士の取引として「合法な輸出」と主張します。

アメリカはEUの武器禁輸解除の決定を支持すると表明しています。しかし、アメリカ自身はこれまでに、過激派の手に武器がわたる危険があるとして、武器提供は行わないとしています。【5月29日 AFPより】

イスラエルは、もしロシアが実際にミサイル供与を行えば、対抗措置を講じると警告しています。
また、シリア北側の隣国トルコでは1月、北大西洋条約機構(NATO)が地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)の運用を開始していますが、シリアの南側隣国ヨルダンのモマニ情報相は26日、「パトリオット」をヨルダン国内に配備することを「友好国」と協議中だと明らかにしています。

更に、シリア隣国イラクではシリア内戦の影響もあって、国内のシーア派とスンニ派の宗派対立によるテロが拡大し治安が悪化しています。
レバノンでも、親シリア勢力と反シリア勢力の緊張が高まっています。

英仏・ロシア、さらにイスラエル・トルコ・ヨルダン・イラク・レバノンなどを巻き込んだシリア内戦の渦は次第に大きくなっています。

反体制派参加は「相当な難題」】
当面は、6月にジュネーブで開かれる和平国際会議の行方が注目されています。
今のところアサド政権側は参加を表明していますが、反政府勢力側は参加を明らかにしていません。
また、シリア・ヒズボラに強い影響力を持つイランの参加をアメリカはまだ認めていません。

****シリア和平会議:各国の外交工作活発化…スイスで6月開催****
6月にスイス・ジュネーブで開かれる予定のシリアに関する和平会議を巡り、米露・欧州とアサド政権側の外交工作が活発化している。

アサド政権側が反体制派への攻撃を強める一方、米露外相は27日、パリで詰めの協議を行った。欧州連合(EU)は同日、反体制派への限定的武器供給で合意、「真剣に交渉しろというアサド政権へのシグナル」(ヘイグ英外相)を発した。会議は6月10日開催案があるが、反体制派の参加は明確でなく曲折も予想される。

EU外交筋は「武器禁輸の限定的解除による武器供給には米国の賛意を得ていた」と明かす。国外での戦争から国内の経済再建へとかじを切っている米オバマ政権は、シリア反体制派への武器供給をためらっている。EUが反体制派の軍事的てこ入れに転じたことで、和平外交主導のオバマ政権と分業した形だ。

EUでは武器供給合意は外交圧力として有効とみなされており、ヘイグ英外相は「(アサド政権が)交渉を拒否すれば(反体制派への軍事支援を含む)すべての選択肢がありうる」と、アサド大統領退陣を含む真剣な対応を求めた。

ケリー米国務長官とラブロフ露外相は27日、和平会議開催へ「全力を傾ける」ことで合意した。米露外相と会談したフランスのファビウス外相は、仏独自の分析でアサド政権が化学兵器を使った疑いが強まっていることを示唆。化学兵器使用は「状況を一変させる」と、アサド政権の暴走にクギを刺した。

アサド政権側は会議参加を表明する一方、27日にレバノン国境付近やダマスカスなどで反体制派への攻撃を強化し、交渉の足場強化を図っている。
ただ、反体制派は会議参加を明言しておらず、ラブロフ氏も開催は「相当な難題」と認める。外交筋は「反体制派にとりアサド政権側との同席のリスクは大きい」と解説。裏切り者扱いされたり、政権側から暗殺の対象にされかねないからだ。

またアサド政権を支援するイランの参加をロシアは要求しているが、米国はためらっており、開催の障害になっている。【5月28日 毎日】
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