昨日の記事に関連して、
今日は慢性膵炎で一番重要とされる食事療法について。
慢性膵炎の進行を食い止める最大の方法は
食事療法だと言われています。
難病情報センターの記事にある
禁酒・禁煙
脂っこい食事を控える(1日脂質30g~40g)
満腹まで食べない(腹6分目から8分目にする)
コーヒーをやめる
炭酸飲料・香辛料を控える
といったことは、慢性膵炎であれば知っておられる方が殆どだと思います。
でも、これだけでは具体的によくわかりませんね。
というわけで、もう少しわかりやすいルールをご紹介。
1.高脂肪食を避けて、脂肪分の少ない食品を選ぶ
高脂肪な食品
ステーキ、インスタントラーメン、スナック菓子、ケーキ、パイ、アイスクリーム、青魚、トロ等。
デニッシュ生地のパン、揚げ物、チーズ、チョコレート、クッキー。
マヨネーズやドレッシングの脂質も確認。
脂質の低い食品
鶏のささみ、鶏の胸肉(脂身なし)、豚のヒレ肉、白身魚(カレイ、タラ)等
野菜や果物を1日に400g以上とる
これは脂質の代謝、排泄を促すのにビタミンが欠かせないからです。
また膵炎患者は脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)が不足しがちです。
これらのビタミンは緑黄食野菜に豊富に含まれているため、緑黄色野菜を1日に150g取ることを目標にしましょう。
3.暴飲暴食をやめて、規則正しい生活をする
内臓は日周のリズムに従って動くと無理がかかりません。
ですから、早寝早起きをして1日3食を決まった時間に食べましょう。
膵液は食事をするとその刺激で分泌が高まるため、
膵臓を刺激しないように少量ずつ1日5回ぐらいに分けて食べるのもいいでしょう。
ただし、ダラダラと食べ続けるのはいけません。
4.食事は糖質を中心に、塩分・糖分はほどほどに
三大栄養素のうち、膵臓にもっとも優しい栄養素は糖質です。
糖質は胃での滞留時間がすくないため、
膵臓にも負担が少なくてすむのです。
糖質の中でも、穀類やいも類はビタミンやミネラルも豊富なのでお勧めです。
一方、砂糖はコレステロールの生成を促進したり、
糖尿病の併発を促進するので控えめに。
調理の基本は煮る、蒸す、茹でる。
食事の基本は胃を刺激しないもの。
というのも胃に食べ物が入ると、脳から消化酵素を出せという指令が出て、
膵臓から膵液が分泌されます。
ですから、胃に長く滞留する食材を取ると
それだけ膵臓に負担が掛かるのです。
三大栄養素のうち、一番滞留時間が長いのが脂質、
その次がたんぱく質、短いのが炭水化物です。
たとえばバター。
これはなんと12時間も胃に滞留します。
一方滞留時間の短いモノといえば。
食パン、大根ー2時間、ご飯ー2時間半、3時間ーかぼちゃ、うどん、鶏肉
滞留時間の短いものは、病院の膵臓食で出てくる定番です。
他に入院中に良く出たものとしては
じゃがいも、さといも、ゆりね、キャベツ、青菜のおひたし、
豆腐、麩、白身魚、低脂肪ヨーグルト等がありました。
香辛料や炭酸飲料、熱いモノ、冷たいモノ、アルコール、たばこは
すべて胃を刺激するため、膵液の分泌を促します。
ですから、これらの食材を控えめにすることが
膵炎再発予防に繋がります。
ただし、脂質は三大栄養素の一つでもありますので、
制限しすぎると栄養障害をきたしてしまいます。
主治医の先生と相談し、自分の体調にあった脂質を摂取しましょう。
まだ、食物繊維の多いものも消化に時間がかかります。
たけのこ、レンコン、ごぼう、こんにゃく、豆類(豆の皮が繊維です)、
海草、きのこ類、玄米等。
加工している豆腐食品は問題ありません。
果物も梨・カキ・ぶどう等は繊維が多いのです。
甲殻類(イカ、タコ)や貝類は消化が悪いので、
負担が掛かります。
酸も胃を刺激しますので、
酢の物やかんきつ類にも注意が必要です。
このあたりは様子を見ながら少しずつとるようにしましょう。
食材の相性は人それぞれです。
ダメなものは自分で把握しておきましょう。
推奨食品で具合が悪くなることもあれば、その逆もあります。
例えば、膵炎推奨食の豆腐。
私の場合、トリプシンが上昇してしまいます。
(その理由はこちら「トリプシンインヒビター」)
膵炎食ってあれもダメ、これもダメで最初はストレスが掛かります。
でも、慣れてくると脂質カットの方法もわかってきて
モドキ料理でそれなりに楽しめるようになります。
制限の中でも食べる楽しみは忘れたくないですね。
ということで、次の記事に食品の脂質表を列挙します。
一家に一冊、「食品標準成分表」を置いておくのもいいですね。
<2016年4月追記あり>
今日は慢性膵炎で一番重要とされる食事療法について。
慢性膵炎の進行を食い止める最大の方法は
食事療法だと言われています。
難病情報センターの記事にある
禁酒・禁煙
脂っこい食事を控える(1日脂質30g~40g)
満腹まで食べない(腹6分目から8分目にする)
コーヒーをやめる
炭酸飲料・香辛料を控える
といったことは、慢性膵炎であれば知っておられる方が殆どだと思います。
でも、これだけでは具体的によくわかりませんね。
というわけで、もう少しわかりやすいルールをご紹介。
1.高脂肪食を避けて、脂肪分の少ない食品を選ぶ
高脂肪な食品
ステーキ、インスタントラーメン、スナック菓子、ケーキ、パイ、アイスクリーム、青魚、トロ等。
デニッシュ生地のパン、揚げ物、チーズ、チョコレート、クッキー。
マヨネーズやドレッシングの脂質も確認。
脂質の低い食品
鶏のささみ、鶏の胸肉(脂身なし)、豚のヒレ肉、白身魚(カレイ、タラ)等
野菜や果物を1日に400g以上とる
これは脂質の代謝、排泄を促すのにビタミンが欠かせないからです。
また膵炎患者は脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)が不足しがちです。
これらのビタミンは緑黄食野菜に豊富に含まれているため、緑黄色野菜を1日に150g取ることを目標にしましょう。
3.暴飲暴食をやめて、規則正しい生活をする
内臓は日周のリズムに従って動くと無理がかかりません。
ですから、早寝早起きをして1日3食を決まった時間に食べましょう。
膵液は食事をするとその刺激で分泌が高まるため、
膵臓を刺激しないように少量ずつ1日5回ぐらいに分けて食べるのもいいでしょう。
ただし、ダラダラと食べ続けるのはいけません。
4.食事は糖質を中心に、塩分・糖分はほどほどに
三大栄養素のうち、膵臓にもっとも優しい栄養素は糖質です。
糖質は胃での滞留時間がすくないため、
膵臓にも負担が少なくてすむのです。
糖質の中でも、穀類やいも類はビタミンやミネラルも豊富なのでお勧めです。
一方、砂糖はコレステロールの生成を促進したり、
糖尿病の併発を促進するので控えめに。
調理の基本は煮る、蒸す、茹でる。
食事の基本は胃を刺激しないもの。
というのも胃に食べ物が入ると、脳から消化酵素を出せという指令が出て、
膵臓から膵液が分泌されます。
ですから、胃に長く滞留する食材を取ると
それだけ膵臓に負担が掛かるのです。
三大栄養素のうち、一番滞留時間が長いのが脂質、
その次がたんぱく質、短いのが炭水化物です。
たとえばバター。
これはなんと12時間も胃に滞留します。
一方滞留時間の短いモノといえば。
食パン、大根ー2時間、ご飯ー2時間半、3時間ーかぼちゃ、うどん、鶏肉
滞留時間の短いものは、病院の膵臓食で出てくる定番です。
他に入院中に良く出たものとしては
じゃがいも、さといも、ゆりね、キャベツ、青菜のおひたし、
豆腐、麩、白身魚、低脂肪ヨーグルト等がありました。
香辛料や炭酸飲料、熱いモノ、冷たいモノ、アルコール、たばこは
すべて胃を刺激するため、膵液の分泌を促します。
ですから、これらの食材を控えめにすることが
膵炎再発予防に繋がります。
ただし、脂質は三大栄養素の一つでもありますので、
制限しすぎると栄養障害をきたしてしまいます。
主治医の先生と相談し、自分の体調にあった脂質を摂取しましょう。
まだ、食物繊維の多いものも消化に時間がかかります。
たけのこ、レンコン、ごぼう、こんにゃく、豆類(豆の皮が繊維です)、
海草、きのこ類、玄米等。
加工している豆腐食品は問題ありません。
果物も梨・カキ・ぶどう等は繊維が多いのです。
甲殻類(イカ、タコ)や貝類は消化が悪いので、
負担が掛かります。
酸も胃を刺激しますので、
酢の物やかんきつ類にも注意が必要です。
このあたりは様子を見ながら少しずつとるようにしましょう。
食材の相性は人それぞれです。
ダメなものは自分で把握しておきましょう。
推奨食品で具合が悪くなることもあれば、その逆もあります。
例えば、膵炎推奨食の豆腐。
私の場合、トリプシンが上昇してしまいます。
(その理由はこちら「トリプシンインヒビター」)
膵炎食ってあれもダメ、これもダメで最初はストレスが掛かります。
でも、慣れてくると脂質カットの方法もわかってきて
モドキ料理でそれなりに楽しめるようになります。
制限の中でも食べる楽しみは忘れたくないですね。
ということで、次の記事に食品の脂質表を列挙します。
一家に一冊、「食品標準成分表」を置いておくのもいいですね。
<2016年4月追記あり>
結構スキで食べちゃうんですよね~!
脂質が少なければいいやぁとゆう考えも、ちょっと改めなくちゃぁ。
食べれる物がドンドン減ってくるー
小豆バーの脂質わ?(笑)
ゴボウも蓮もおいしいよねー。
体調が良ければ少しぐらいいいのでは?とは思うけど、消化に時間かかるから膵臓に負担が掛かるのは必至なわけで・・・。
控えめにしたほうがいいんだろうな。
小豆バーはね、脂質1g以下でした。
あずきがつぶあんなのが問題なのかも(笑)
ねこみみも
実は ゴボウと玄米はもともととても好きで(^-^)
退院時の食事指導でも あまり行き過ぎはいけませんと言われましたが
たまぁに 食べております☆
天ぷらや、チョコレートよりはいいのだ!
なんて 独り言をいいながら(^-^)
病院食でとてもよく出た、
じゃがいもの 薄味の煮物、
車麩、
豆腐、白身魚は、かなり意識して食事に取り入れていますが、
そのぅ(^-^)
ちょとばかり(^-^)
「飽き」やすかったり☆ 致しますぅ・・(^-^)
今夜は、コレもよくやる、
「茶わん蒸し」でした(^-^)
ねこみみ☆
玄米は身体にはとても良いものですよね。
2度目の入院時に栄養指導を受けるまで、玄米や雑穀米が消化が悪いとも知らず、毎朝紫黒米で出来たパンを食べていました。←おいしかった
豆腐も白身魚も飽き飽きしてきますよね。
たまに豆腐ハンバーグなど作ってみますが、脂質の関係上鶏のもも肉や豚ミンチは使えないので、ぱさぱさしてどうもイマイチ・・・。
脂質というのは「うまみ」なのですよね。
うまみのない食生活はやはり単調です・・・
どっちもちょっとしか食べてないよ~。まして果物なんて滅多に食べない。
規則正しい生活も無理だし、このままじゃヤバいヽ(;´Д`)ノ
400gはちょっと無理でも果物は大好きなので毎日食べてます。
さっきもメロンを食べました
うまー
400gが無理なら緑黄色野菜だけでも最低100g食べましょう
トラバ、お手数おかけしました。
こちらこそご迷惑おかけしました
まだ検査していないんですが主治医に相談して大きな病院で検査したほがいいですかー?