Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

古き良き時代のロマン「赤道通過証明書」

2015-07-28 23:58:39 | ワシントンDC

ここのところ
日本の友人たちからのメールは、まずはいかに暑いかで始まります。
こちらも36度に上がる日もあって、暑いことには暑いのですが
日本のように汗をかくということがありません。

とはいえ、日差しが強いので
日傘もささずに外を歩き回るのには勇気がいります。

でも往々にして、「いいや、焼けたって。」と
書を捨てて町へ出たくなります。

昨日、素晴らしい行先を見つけました。
そろそろスミソニアンにでも行こうかと思い
どのミュージアムにしようかな、などと贅沢な選択をしていた時のこと

「National Air & Space Museum」(国立航空宇宙博物館)で
何とも興味深い小さな展示イベントをやっているのを見つけたのです。

それが「Hawaii by Air」
ハワイを飛行機の歴史から眺めたものでした。

ハワイも大好き、飛行機も大好き
どうしてじっとしていられましょう。
飛んでいきましたよ。
いえ、本当に飛んでいったのではなく、歩きとメトロとまた歩きでね(笑)。

小さな展示とは言え、驚くほどたくさん学びました。
自分でも読めないような字で(笑)
立ちんぼで何ページもメモをとるぐらい。


それらについても書きたくてたまらないのですが
あまり欲張らずに今日はこれ一本に絞ります。

これです。何だと思います?


1947年、ハワイを発って南へと向かったパンアメリカンの南太平洋線が
乗客全員に発行した「赤道通過証明書」です。

B5サイズのカラフルな紙の一番上には
天空の神ジュピター(ゼウス)が両手を広げています。

その下には

搭乗者: ロザリン・シャーロット・ウルフ
搭乗日: 1947年1月27日
登場路線: サンフランシスコ~オークランド
      (もちろんハワイ経由です。給油のためにも必要ですからね。)

そして機長のハントさんの署名が流れるような書体で書かれています。

こういう時代だったんです。
パンアメリカンが一世を風靡する憧れのエアラインで
「赤道を越える」ことが貴重な経験で
「赤道を越える」などという二つの地点を線で結ぶような発想が健在で、、、、、

戻りたく立ってもう戻れやしません。

実はこのワタクシも「赤道通過証明書」をいただいたことがあります。
パンナムではなくカンタス航空でしたが1969年のことでした。
羽田空港を発ってマニラ経由、南半球のニューギニアに飛んだ時です。

機長のサイン付きの証明書にやたら感激したことを覚えています。
もしも窓から覗いたら
まるで「スケートを履いた馬」に出てくるように
ぐるりと地球に引かれた赤い一本の線が見えるのではないかと思うほど(笑)。

ところで、10を超すスミソニアンの博物館群が並ぶモール(国会議事堂と記念塔とを結ぶ場所)でも、この国立航空宇宙博物館だけはすぐにわかります。
いつだって入り口の前に観光バスがずらりと並んでいるからです。

アポロが持ち帰った月の石などもまじかに見られるとあって
大人にも子供にも大人気です。


ちなみに太っ腹のワシントンDCでは
すべてのスミソニアン博物館・美術館が無料です。

読んでくださってありがとうございました。
今日も良い一日でありますように。
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2 コメント

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Unknown (通りすがりの者)
2016-06-13 15:38:12
海外旅行が一般に解禁される以前、商社マンだった父が見せてくれたカンタスの赤道通貨証明書について調べていて本ページに行き当たり、なつかしく拝見させていただきました。

で、気になった点がひとつ。

「天空の神ジュピター(ゼウス)」とありますが、正しくは「海神ポセイドン(ギリシャ神話)/ネプチューン(ローマ神話)」です。手に持っているのは三叉矛(トライデント)ですから。父の説明だと、帆船による航海だった時代から続く「赤道祭」の名残だとか。
Unknown (通りすがりの者さまへ)
2016-06-14 23:25:05
ブログを見つけてくださってありがとうございます!そして的確なコメントをありがとうございます!実は私もこれを見た時???と思っていたんです。確かに見た目はポセイドン(ネプチューン)ですよね。しっかりとシンボルのミツマタの鉾を持ってますもの。でもなぜか証明書には「Jupitor」と書かれていて、、、、、でもやっぱり私は「通りすがりの者さまへ」のご意見に賛同です!とはいいながら飛行機は海ではなくて空を渡るので本当は「ジュピター」(天空の大神さま)のつもりで間違って三叉矛を持たせちゃったのかしら?などと混乱しています(笑)。実は私も子供の頃からギリシャ神話が大好きです。どうぞこれからもお立ちよりくださいね。ありがとうございました!

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