現在、杉並区では「杉並区区立施設再編整備計画」の素案が発表され、先日終了した第3定例議会の決算特別委員会でも大きく取り上げられました。
その中の「児童館廃止」という言葉だけが独り歩きし、背景や今後の展開の説明が無い形で区民に伝えられたと思われる事から、十分な理解が得られないまま「児童館という、今まで大切にしてきた居場所が奪われるのではないか。」という区民の方からの不安の声が私の元へ届くようになり、大変心を痛めております。
以上のことから、ここでは「児童館廃止」に関する私の現在の認識について書かせていただきます。
児童館とは、児童福祉法第40条に規程されている児童(児童福祉法上0歳~18歳未満の子ども)に健全な遊びを与え、その健康を増進し、または情操を豊かにすることを目的として設置される屋内型児童厚生施設です。
杉並区では区内で42ケ所あり、その内11ケ所が築40年以上と老朽化が進んでいます。学校施設のように夏休み中に修繕をする事が出来ないまま使用しており、傷みが激しい施設も見受けられますが、児童館の数は23区中3番目に多く、地域偏在も無く充実しています。
現在の児童館では、乳幼児親子が集う場として「ゆうキッズ」事業があり、生後まもない乳児と保護者向けのプログラムがあり、年齢別やテーマ別のミニプログラムや季節のイベント、講座や講演会の企画もあり、自主的な活動も活発なおかげでママ友を作ったり育児の不安や悩みを共感できる場づくりの子育て応援事業として区民に浸透し、ご評価を頂いていると考えています。
また、小学生対象の学童クラブを併設しており、保護者が就労などにより、昼間留守になる家庭のお子さんを対象として下校後の生活の場として安心して楽しく過ごせるよう、遊びや集団活動を中心とした運営を行っています。これまで学童クラブの設置に関して国による根拠法令は無く、設置義務はありませんでした。そのため自治体によっては学童クラブが無いところもありました。これが今後は消費税8%となったことで財源が確保され、平成27年度の「子ども子育て関連3法」の本格施行により基準遵守の義務化されます。杉並区ではこれまで4年生(他自治体は3年生)まで受け入れていましたが、今後は6年生まで拡大され義務化されます。また、今後の保育需要の増大を加味していくと、現在のような児童館での学童クラブ設置では受け入れが難しくなること、また、学童クラブへの行き帰りの子どもの安全性を心配するお声があることから、区では小学校内に学童クラブ併設という方針の転換を図る方向性が示されました。これから計画される小中学校の再編整備計画に併せて学内に取り込み管理体制などの検討がされていく予定です。
それに加えて児童館では、本来でしたら18歳までの児童を受け入れる体制が望まれるところですが、学童クラブの重要増大により居場所が無く、これまでほとんど利用がありませんでした。また、学童クラブの時間帯でも本来は他の小学生や乳幼児を受け入れる余裕があれば良いのですが、需要増大によりこの時間帯はほぼ学童クラブ専用の施設利用となり、課題点として捉えられていました。
区ではこうした背景を踏まえ、全区的な取り組みである「杉並区立施設再編整備計画」に合わせ、児童館においても本来のあり方を改めて見直し、それぞれの利用状況を鑑み、より充実させる方向性で検討を進めています。
今計画はまだ(素案)の形であり、現在は様々な形で利用をしてくださっている方への意見聴取に努めるとしていますが、私としてはまずは説明会の実施をし、区民理解に努め、その上で意見聴取をするよう強く要望をしております。
今後の計画決定までのスケジュールは区議にもまだ明示されていません。区内に有る公有地の売却などの状況により計画は大きく変更される可能性もあると考えていますが、老朽化による施設の更新と人口動態に合わせた今よりも充実したサービスが提供できる体制を作り上げるために、議論を尽くすことを望んでいますし、私も区民のお声を届けるべく尽力して参ります。
ご意見やご質問、ちょっとした心配事でも結構です。お気付きの点があればどうぞお寄せください。
(ご要望があれば、ミニ区政報告会を開催いたします!)
連絡先:yamamoto.akemi1965@gmail.com
一般質問の様子(動画):現在の課題点について質問及び提言を行いました。
「保育所と学童クラブの待機児童対策について」
平成25年 第1回定例会 2月15日
http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/25-01/250215.htm
※「杉並区区立施設再編整備」
区で現在596箇所の施設があり、その多くは人口増加や経済成長を背景に昭和40年代から50年代にかけて整備され、現在はその50%が築30年、約30%は築40年を越えています。今後はこれらの老朽化に伴い次々に更新時期を迎えますが、現在のままの規模を維持するには多大な財政負担となります。一方で、少子高齢化による人口構造の変化等により、多くの施設で設置当初と現在の利用状況が変化しています。小中一貫校整備、児童館のあり方、ゆうゆう館の利用率など、改めて施設ごとに現状と今後を把握しなおし、区民共通の財産である施設の有効利用をはかる必要があります。
施設老朽化の心配や待機児童対策の必要性など、さまざまな問題があることは理解できます。
>児童館においても本来のあり方を改めて見直し、それぞれの利用状況を鑑み、より充実させる方向性で検討を進めています。
今の児童館のよい部分をそのまま残し、さらに充実したものにしていただけるなら、それはとても嬉しいことです。
私は一人歩きした「児童館廃止」の噂を耳にしたことで、初めて区のホームページにアクセスし、施設再編計画の素案について探しました。
PDFファイルが見づらかったため、広報すぎなみで見られるのではないかとコンビニに行き入手しましたが、小さく囲まれた記事には、区役所で有料頒布とのこと。
ようやく読むことができた素案には、児童館について具体的な取り組みの前にまず「現在の児童館としての施設は廃止」との文字がありました。
素案とはいえこのような計画がされていることに驚き、周知方法の不親切さに憤りを感じました。
山本さん。説明会を実施され、区民の意見を聞いて下さるとのこと。
児童館を大切に思い必要としている利用者の声を、届けていただけると期待しています。
乳児から、大きなお兄さんお姉さんまで、さまざまな年齢の子が触れ合える場所。
母親や父親はもちろん、孫を連れたおじいちゃんおばあちゃんも気軽に立ち寄れて、いつでも安全に子供を遊ばせられる場所。
幼い子を持つ母親はここで友人を作り、悩みや情報を共有し、先輩ママさんにアドバイスを貰い、わが子より上の子供たちを見てこれからの育児を想像します。
長年利用してきた子供たちやその保護者、見守って下さる職員や地域の方が作り上げてきた、安心できる温かい空間です。
どうか、今ある素晴らしい児童館をなくさないでください。
杉並区は子育てしやすいところ、とよく区外の方から言われます。私も実際子どもができて児童、福祉のサービスの充実さを感じとても満足しています。区政のこともこうやって関心を持つのも子どもに関わることだから、子どもがいなかった頃の自分には想像もできなかったことです。
先日、児童館存続をお願いしたく区長への手紙に投稿させていただき、その回答として「児童館でのサービスを継承、発展させていく」とありました。それでも???と思います。今の身近にある児童館がなくなり、おそらく42カ所から9カ所になるということですから、手軽に通える場所ではなくなります。その時点でもう児童館の役割を継承できていません。また、児童館で行われているプログラムもどのように行っていくのかまで具体化にも示されていません。何の確証もない状態でそのまま受け入れることはとてもできません。
杉並区区立施設再編整備計画(素案)を読んで、児童館へ通うママさんたちの受け取り方も様々です。「児童館全廃」にショックを受けてどうしよう…と思う方、「だいぶ先の話でしょ」と思う方、様々です。どうか区民への説明をきちんとした形でお願いしたいです。各児童館をまわってでも児童館を利用している区民への周知をはかっていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今回の山本さんの記事を拝見しました。「学童クラブの需要増大によって他の小学生や乳幼児親子の居場所がなく、ほとんど利用できていない、学童専用の施設利用となっている」とおっしゃいますが、少なくとも私の地区の児童館は全くそんなことはなく、学童の子供たち、その他の小学生、乳幼児親子が一日を通して利用しています。区の素案でも児童館の利用実態を把握できていないのではないかと感じました。
また、現在42箇所という規模の大きい施設を「廃止」とするならば、まず区民に周知徹底し、意見を取り入れるべきだと思います。しかし区のホームページでもこの件についての区民意見は募集しておらず、勝手に進めてしまっている印象です。具体的な機能移転も示されていないので、早ければ来年の4月から児童館がなくなってしまう、あるいは利用形態が変わってしまうとなると、路頭に迷うと感じ、不安になるのは当然です。
私は今のまま児童館があり続けることを願っております。児童館は子供と子供が出会える、貴重な場所です。
自分より年上の小学生を見て「あんなことができるようになりたい!」とやる気を見せたり、赤ちゃんが来れば頭を撫でてあげたりする子供たちを見ながら、私も楽しく育児ができています。保育所や学童クラブの充実もそうですが、子育てが楽しいと思えることも、子育て支援ではないかと思います。
皆様からのコメントを拝見していますと、現在児童館が地域で安心して子育てをしていく上で機能を果たし、高い評価を頂いていることを知り、嬉しく思っております。
区でもこの点を十分把握・理解し今後へ活かすよう、提言をしてまいります。
私も出産後軽いうつ状態であったのか、体も思うようにならない状態の頃に、近所のママ仲間との会話で助けられながら子育てをしていました。
これからも子育てがしやすい杉並区となるように願いながら、ひとつひとつの施策を考えて行きたいと思います。
子育てに関しては保育園や学童クラブなど福祉分野での充実も必要ですが、現状ではそれを利用していない方からのご意見を寄せづらい状況なのかと感じています。
出来るだけ沢山の方々のご意見を承りながら、区政へと提言をしていきたいと考えています。
(私一人の考えでは限定的ですから。)
施設再編整備計画に関して、まずは区民の方への周知とご意見を頂くよう、これまで杉並区に対して個人的にも、また、会派としても強く要請をして参りましたので、今後具体的な動きがあると考えております。(11月ごろ?)
皆様方のご意見は私から確かにお伝えいたします。
今後はより区民に寄り添った形で、
・全体的な説明会
・分野別の説明会
・児童館での職員による手厚い説明
を求めてまいります。
お気づきの点がございましたら、お寄せいただけますよう、お願い申し上げます。
山本あけみ
杉並区の車座委員の活動で山本さんとお知り合いになれました。
児童館のことをブログに書いた後に、山本さんからのありがたいお申し出があり、ひだまりクリニックで定期的にしている母親学級のスペシャルゲストとして山本さんをお招きできることになりました。11月25日です。
子育ても政治と大きな関係があります。
予防接種の助成などでも政治が関係しています。
当日は、B型肝炎の予防接種の助成に向けての活動もされているということで、私からもB型肝炎がなぜ必要かというお話もする予定です。
(東京でもごく一部しか助成にはなっていませんが、次の定期接種を目指すものの中に入っています)
ご興味のある方は、ひだまりクリニックのブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/hidamarisalon/e/dc426c17caa3b563f9f324c98587b4f6
とありますが、今回の中間報告について、現場の児童館職員はおろか児童館の館長さんですが意見聴取はされていないと耳にしました。
本庁企画セクションの中だけで造られた中間報告ではないのでしょうか。
寝耳に水の児童館職員の方に、手厚い説明など無理でしょ。
今発表されているのは素案です。中間報告はまだです。
区議会議員として区民福祉向上に向けて、あるべき方向に向けて区に働きかけをしています。
本来、児童館利用者には身近な職員から正しい情報をお伝えするのが良いと考えています。ご心配をおかけし恐縮ですが、職員の理解と意見聴取、そして今後は区民への手厚い説明が出来ることを目標として活動をしていることをご理解ください。
よろしくお願いします。
乱文失礼いたします。