Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ぼくたちがギュンターを殺そうとした日

2024-04-15 10:01:20 | 読書
ヘルマン・シュルツ, 渡辺広佐 翻訳「ぼくたちがギュンターを殺そうとした日」 徳間書店 (2020/3)

Amazon の紹介*****
いじめと同調圧力、大人が果たすべき役割……
現代にも通じる少年たちの問題を 戦争の影の下に描き出す 名手による緊迫の群像劇!
「なぜ、殺してはいけない? 戦争の時、大人は人を殺したじゃないか」
人間を深く見つめる著者が 危機的状況におちいった少年たちを 温かく見つめ ヨーロッパで感動の渦を巻き起こした ドイツ発の話題作。

終戦直後、混乱期のドイツの農村。 十代前半の少年たちは、 ある日、 難民の子ギュンターをいじめてしまう。ズボンの両ポケットに小便し、 トロッコに閉じ込め、 石をなげつける。
ギュンターはそのことを誰にも訴えないが、 大人にばれるのを恐れた仲間のリーダーは、「あいつを殺そう」と言い出す。
おもてだって反対できない 主人公フレディは、隣家の年上の少女に助けを求めるが…?

子どもたちの間の同調圧力といじめ、大人が果たすべき役割など、現代にも通じる問題を 戦争の影の下に描き出す、名手による問題作 !
*****

図書館で借用.

作者自身のこども時代の経験に基づいた作品だそうだ.16 トンもこの作品のように窮地に陥ったことがあるようにも思うが,はっきりと思い出せない.

児童文学の範疇に入るのだろうか. 最後によく解った大人ヴィリーが登場してハッピーエンドとなる.児童ならほっと安心と言うところだろう.でもこのヴィリーがナチ親衛隊 (SS) だったあたり,もっと掘り下げたら...と,ちょっと不満.
隣家の年上の少女が痛快.

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