Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

軽井沢万平ホテル

2012-11-29 08:16:06 | エトセト等


和洋折衷の客室.エアコンが頭の上にあり,喉が渇いて目が覚めた.
インターネットのケーブル口を,掛け軸が下がった床の間に発見するまでが大変.
猫足のバスタブは,使ったら浴室の床が洪水となった.

史料室にジョン・レノンが弾いたピアノがあったが,全くひどい状態だった.
客が少なく,寒々としていた.
駅に送迎くらいすればいいのに...お得意さんにはやっているんだろうけど.

というわけで,コストパフォーマンスは悪かったが.冥土の土産にはなった.

白糸の滝を見た.何回も軽井沢に来ているが,はじめて.箱庭的でかわいかった.
草軽電気鉄道に乗ったことがあるのが,ぼくの自慢です.
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枯葉 5度円上のコード進行

2012-11-27 07:08:52 | 新音律


ジャズの流儀では楽曲をコード進行という目で視る.いちばん素直なコード進行は5度円を半時計回りすることである.とにかくコードの最初のアルファペットと5度円を見比べてみよう...

と,言う趣旨で

刊行予定の電子書籍に載せるつもりで録音した「枯葉」だが,JASRAC が映像使用料何万円とか言うので,没になってしまった.
出版社の立場では,発行 1000 部程度では,万の大台に達する使用料は問題外らしい.

そこで出版とは関係なく Autumn Leaves; chords on the circle of fifth というタイトルでYouTubeに載せました.
絶対こちらの方が視聴者は多い !

じつは画面のガイドに従って,初めてYouTubeにアップしたが,なぜアップ人の名前が正体不明の Hiroshima-u.jp Jazz となったのか,理解できないでいる.
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お寺でジャズ

2012-11-25 08:09:07 | ジャズ


浄土真宗のお寺で,「報恩講」朝席と昼席の間にジャズを一席.講の参加者はご老体がほとんどということで,小生にもお声がかかったのかもしれない.ご覧のように,金ぴかのビブラフォンが本堂にフィット.
リベルタンゴ,6人の奏者のためのコンポジション,瀬戸の花嫁,My Favorite Things, C Jam Blues(encore) を演奏.リベルタンゴは... 反復記号だの DS だの Coda だのがやたら複雑な楽譜を老眼が追いきれず,不調法いたしました.
じつはこの写真には写っていない 6 人目,N 西が,ボーカルにパフォーマンスにと大活躍でハイライトを作った.動画がなくて残念.

リーダーが YouTube に以下をアップしていた.
http://www.youtube.com/watch?v=Ao2K-zZlfE8&feature=youtu.be

精進料理の昼食をご馳走になった.「おとき(お斎)」と言うのだそうだ.

本堂にはピアノがあったが,その裏の部屋にはマリンバが ! 定期的にここでマリンバ教室があるのだそうだ.
朝吹英一の楽譜があったので,たたいてみたら意外に残響が長くて,ペダルが欲しいくらいだった.半音が高くなっていのるので勝手が違った.

大晦日にもコンサートがあって,15 分程セッションの時間があるとのこと.マリンバを弾かせていただけるらしい.
マリンバのジャズで思いつくのは,ボビー・ハッチャーソンの Recorda Me だが,そこから類推すると,リベルタンゴも合いそう.
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ヨー・ヨー マのリベルタンゴ

2012-11-23 07:43:20 | 新音律


ピアソラのリベルタンゴをジャズバンドがやるのはあまり珍しいことではなくなった.この間の学祭のジャズ喫茶では,K 西嬢のバンドでのバリトンサックスによるアルペジオが新鮮だった,
と,思っていたら,この曲をやるよと言われて,楽譜を渡された.参考にと YouTube を検索したら,ヨー・ヨー マの演奏が沢山.

彼の他流試合 ? を最初に聴いたのは,ステファン・グラッペリとの 1989 年録音のコールポーター集の CD.ロジャー・ケラウェイの編曲をなぞっているみたいだったが,楽しそうだった.このリベルタンゴでもそうした路線は変わっていないようだが,その後進歩したようで,こっちの方が良い.

ゲイリー・バートンによるビブラフォン版も発見.
http://www.youtube.com/watch?v=Kxtr86zmYbk
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要介護探偵の事件簿

2012-11-21 08:06:28 | 読書
中山七里 宝島社(2011/10)
同じ内容で「さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿」として2012/05に文庫化された.この改題は「売らんかな」方針が丸見えだ.

「要介護」認定を受けたあとも車椅子で精力的に会社を切り盛りする玄太郎じいさん.ある日彼の手掛けた物件から死体が発見される.完全密室での殺人.警察が頼りにならないと感じた玄太郎は,介護者のみち子を巻き込んで犯人探しに乗り出す…
これが古典的トリックを用いた「要介護探偵の冒険」.

以下,やはり古典からタイトルの一部をいただいた「要介護探偵の生還」「要介護探偵の快走」「要介護探偵と四つの署名」「要介護探偵最後の挨拶」の5編.
安楽椅子探偵と違って,要介護探偵はステロタイプだが行動的.アイアンサイドを想わせる.

探偵役は『さよならドビュッシー』に登場したとのこと.「ドビュッシー」は読んだのだが,その内容はちっとも覚えていない.この程度の読者ですみません.
最後の「最後の挨拶」でかろうじてドビュッシーにつながっている.

エンタメ小説としては,うまくできている.ミステリによくあるように,陰々滅々としていないところが買える.じいさんの部下が犯人というケースが多いな,と思っていたら,作中でそれも分析してあった.

ベストは「四つの署名」かな,回想ならぬ「快走」も題材が現代的.
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JASRACとの信託契約

2012-11-19 08:14:17 | 新音律
よくご存じの方にはあたりまえの話だろうが,何年に一回くらいの頻度でしか関係を生じないと忘れてしまうので,ここに書いておくことにした.
(じつは何年か前に体験したのだが,そのときはレコード会社の言う通りにしただけだった.)

きっかけは,電子書籍に外国に版権がある曲を入れると高いのでオリジナルに替えると言ったら,(その電子書籍の)出版社がJASRACから新曲としての信託契約申請をすすめられたこと.
結論は「契約しない」である.

JASRACは音楽の利用希望者に対する許諾や,著作権使用料を徴収して各著作権者に分配する業務などを行っているとされるが,著作権使用料の分配相手は,じつは音楽出版社である.
音楽出版社というのは,楽曲が楽譜でしか出版されなかった時代の名残りでそう言っているのであって,実際はレコード会社のこと (レコードも死語だけれど).

まず作詞/作曲家から音楽出版社が著作権を譲り受け,JASRACに届け出る.楽曲が使用されると,JASRACが当該楽曲の使用料を徴収し,そこから管理手数料を引いて,残りを音楽出版社に分配する.音楽出版社はJASRACから受け取った著作権使用料から1/2程度をピンハネし,残りを作詞/作曲家にさらに分配する.

新人が,JASRACに登録していない音楽出版社から,新曲を出版 (CDとして出すときも出版という) するに際しては,新人も新出版社もJASRACに申込金を支払わなければならない.
金額は作詞/作曲家が25,000円プラス消費税,楽譜出版社が75,000円プラス消費税.会員になるといちいち払わなくて良いが,年会費が必要.

今回の場合,電子書籍出版社とJASRACとの付き合いは一回限りと思われるので,出版社は75,000円プラス消費税を出す理由がない.そうすると,たとえ作曲家が25,000円払って登録した後,たとえ新曲が使用されたとしても使用料が入ってくるルートはない.
まあ,いろいろな解決法はあるとは思うが,面倒くさい.

じつは,音楽著作権管理団体はJASRACだけではない.
http://www.nmrc.jp/hikaku4.html
申請は無料のところが多い.これがあるべき姿だろう.
今回の新曲は,JASRAC 以外のどれかに登録しておくのが良さそうだ,
ただし,ひっかかるのは JASRAC 以外でも作曲家ではなく,楽譜出版社でないと相手にしないこと.こうした関係が出資した団体だからだろう.

というのが結論.



Mr. R.N. が作曲したタイトルは,このビデオの曲のタイトルの影響と思われる.
McCoy Tyner (p), John Scofield (g), Ron Carter (b), Jack DeJohnette (d).
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石庭

2012-11-17 08:17:35 | エトセト等


大学の最寄り駅から徒歩数分のお寺の庭.
トリミングの成果.実地に行かれたら幻滅かも.



その足で珈琲店でランチ.
キノコと鶏のカレーの後に出てきたのが,これ.どれから手を付ければいいのか,迷った.
右下のコーヒーゼリーはコーヒーとバッティング? 左上はジャムを載せたアイスクリーム,その下はアップルパイ.

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乾山晩愁

2012-11-15 08:36:45 | 読書
葉室麟 角川文庫(2008).

直木賞作家の 2005 年のデビュー作の文庫化.表題作以下,5編だが,「乾山晩愁」・「永徳翔天」など,どれも戦国時代-江戸時代の画家の名前を最初の2文字とした5文字タイトル.縄田一男による解説も正統的.

むかし学生のひとりが,翻訳ミステリはカタカナの名前ばかりで分からなくなるから嫌だ,時代小説は難しい漢字の名前ばかりで分からなくなるから嫌だ,と言うのを聞いて,内心,なんだこの馬鹿と思ったことがある.
しかし,この小説が確かに漢字名前ばかりでうざったい...と思えるのは.歳のせい?

画家のその周辺 - 権力者,親族,ライバル - との葛藤がテーマで,それなりに楽しめる.最初と最後の二作は赤穂浪士の討ち入りに引っ掛けてある.
でも,この画家がどんな絵を描いたかと言う具体的な記述が少ないのが不満.時代小説と言う枠の中で,絵を文字で表現するという困難は避けたのだろうか.
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超芸術トマソン西条版

2012-11-13 08:18:00 | エトセト等


かって巨人の4番打者だったトマソンは三振ばかりで,全くの役立たずであった.彼にちなんで,無用の長物的建造物を「超芸術トマソン」と読んだのは,赤瀬川原平氏である.1980 年代のことであったと思う.本も出ていた.

トマソンの例が,東横イン脇のこの階段.行く手にあるのは電柱で,その先はブロックされている.原平氏がいうところの,無用階段・純粋階段の条件を満たしている.

Wikipedia にある2枚の写真
http://ja.wikipedia.org/wiki/トマソン
に比べると,おとなしいものだが,このあたり - 山陽本線西条駅前 - では,こんなものである.
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高く手を振る日

2012-11-11 08:54:19 | 読書
黒井 千次著 新潮文庫 (2012/08).

どの職業でも同じだが,歳を取ると若いときのようにはいかない.「芥川と菊池」の小説家の例では,ふたりのうち ひとりは自殺し,ひとりは文壇の大ボス兼実業家に転身する (科学者が研究できなくなると教授になるのを思わせる).でも,黒井さんは「老人の・老人による・老人のための小説」を開拓されたようだ.

「老人のための」と言ったが,老人自身が読むと,ひがみっぽい・小さな嘘をつく・携帯でまごまごする・異性に関心だけはある等々,老人の愚かさばかりが身につまされて,あまり愉快ではない.
若い世代に「年寄り叱るなゆく道だ」と教え諭す小説かな ?

「配偶者に先立たれた主人公が,むかしキスしたことがあるおばあさんと再会し,焼け木杭に火がつきそうになるが,火種がなく,老人ホームに入り行く相手に向かって,高く手を振ろうとするのでした」という,要約してしまえば身もふたもないストーリー.

これをアマゾンに商品説明として書くと,以下のようになる.
*****妻を看取って十余年、人生の行き止まりを意識し始めた嶺村浩平は、古いトランクからかつての大学のゼミ仲間・瀬戸重子の若々しい写真を見つける。そして甦る、重子と一度きりの接吻を交わした遠い思い出。思わぬ縁で再会した重子の勧めで、70代にさしかかり初めて携帯電話を手にした浩平は、秘めた想いをメイルに込めるが……。恋に揺れる、老いの日の戸惑いと華やぎを描く傑作小説。*****
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