Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

これまで逢った"いい男"

2021-05-31 08:39:41 | エトセト等
サブタイトル 令和版「雨夜の品定め」.銀座百点 6月号冒頭の,吉行和子・関容子・冨士真奈美の鼎談.怖いものよ(み)たさで読んだがたいしたことはなかった.こちらが歳をとって感覚がにぶったせいだろうか.

冨士さんによれば「和子っぺ,羽生結弦よね」.
.....
関さんの発言「(昔のはなしだけれど,岸田) 今日子ちゃんが『表紙のきれいな本ってたいていつまらないものよ」っていったの.そしたら和子さんが『表紙だけ眺めてればいいのよ』って」...

やはり昔のはなし.吉行・冨士・岸田の3人はそれまで好みが一致したことはなかったのに,山下洋輔の演奏を聴いて「いいわね」となり,ファンレターを書いた.山下さんはビビってしまい「3人で楽屋へ行ったらあとずさりしていたわ.マクベスの3人の魔女じゃあるまいし」.

でも,おなじ銀座百点,2008年5月の恐妻家鼎談の方がおもしろかったなぁ.

地下鉄での大学への通学路線で銀座が乗り換え駅だった.懐かしくて「銀座百点」はお金を払って郵送してもらっている.
トップ画像は1982年の近岡善次郎による表紙.
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もういいかい

2021-05-30 08:48:25 | エトセト等
「もういいかい」は,テレビで視聴した小椋佳の歌.
歌謡曲の歌い手は歳をとって功なり名を遂げると,壮大な歌詞を拡張高く歌い上げたくなるらしい.「川の流れのように」あたりが始まりかもしれないが,最近のものはたいてい聞いて恥ずかしい.

そこへ行くとこの歌の歌詞は等身大で,共感できる部分が多い.

 豊かになるよい時代に恵まれた...

 この国はそもそもいい加減が大事...

この人の歌詞らしい奇抜な文句は少ない.でも最後は

 かくれんぼ 僕の役回りはいつも鬼で
 見つけきれずにずっと鬼のまま
 振り返れば 鬼のままの 我が生涯...

「もういいかい」はラストアルバムのタイトルでもり,コンセプトでもあるようだ.

トップ画像「まあだだよ」はわが貧弱な連想の結果であって,歌との関係はない.

 

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試験問題にイラストが必要か ?

2021-05-28 16:53:39 | エトセト等
きのう,新聞がいやに厚いと思ったら,小中学校の学力調査の問題 (令和3年度全国学力・学習状況調査の調査問題) と解答例掲載のためだった.
図もあって楽しそうな問題に挑戦しようと思って目を向けたのがトップの画像.中学校数学9問 / 50 分のうちの1問.正解は「①影の長さ,②経過した時間」だと思うが,国語の問題みたい.わざわざイラストを描き,表を持ち出したのに,何かを数学的に考えさせるわけではない.
おとな,というより老人の16トンがスラストを見て直感したのは,影のできる方向,朝の西側からはじまって,夕の東側にまわることが問題かな? つぎに思ったのは,三角法かな? ということだが...「雑多な情報に埋もれた問題の本質を見つけること」こそが問題なんだろうか?

国立教育政策研究所の解説によれば,平成 29 年度の下の問題



の正答率がわずか 21.1% だったので,同じように問題を出したのだそうだ.

今年のこの問題は4番だが,7番にも砂時計の砂の量と時間の関係を問題としている.「関数」という言葉を知っているかどうかのテストなら,7番にちょい足しでも良かったと思うが...

その7番は

*****学級委員の健斗さんは,2分間スピーチの時間 をはかるための砂時計をペットボトルで作ること にしました。その砂時計は,ペットボトルに砂を 入れ,砂を通すための穴をあけた厚紙をペットボ トルの間にはさんで作ります。*****

という文で始まり,下左の写真が問題のトップに,右のイラストが末尾に挿入されている.
私見では.最初の「学級委員の健斗さん」は蛇足.なんで学級委員なの? なんて疑問で引っ掛かったら (自分だったら引っ掛かったかも) 落第か !?

左の写真はともかく,右のイラストも蛇足と思う.

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住まいのイラスト

2021-05-28 07:37:00 | 読書
相変わらず古い本をぱらぱらと,それも中身も読まずにイラストだけ見て遊んでいる.

左 少し新しい : 渡辺 武信「住まい方の演出―私の場を支える仕掛けと小道具」中公新書(1988/10)
右 古い : 上田 篤「日本人とすまい」岩波新書(1974/3)

渡辺本の目次は,第1部 登場と退場(玄関扉;上がり框;階段;障子と襖;カーテン),第2部 大道具(テーブル;椅子;ソファー;ベッド;寝具),第3部 背景(屋根;天井;窓と壁;縁側;庭),第4部 仕掛け(本棚;鍵;冷蔵庫;食器;テレビ;電話;風呂;神棚と仏壇).

上田本の目次は,屋根,柱,壁,戸,窓,障子,床,畳,床の間,土間.天井,階段,二階,屋上,物干場,地下,物置,軒下,縁,庭,東屋,垣,門,錠.

要するに,十数年の間を空けて書かれた似たような本.内容はそれぞれ優れているが,ここでのの興味はイラストである.
渡辺本には,和田誠のイラストが随時挿入されている.サイズは統一されていない.文章の内容を具体化したものが多く,おもしろい.
上田本では,久谷政樹のイラストが各項の扉の半ページを占めている.その項の内容全般を抽象化 (紋様みたい?) した描き方だが,画風が統一されていて,かっこいい.
以下にイラストを3対.



渡辺本「第1部 : 障子と襖」より,上田本「障子」より.


渡辺本「第3部 : 縁側」より,上田本「縁」より.


渡辺本「第4部 : 鍵」より,上田本「錠」より.
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糞害に憤慨

2021-05-26 23:13:23 | お絵かき
我が家の2階より.カラスがここに止まるのを見たのは一度だけだが,この一帯は彼ら彼女らのトイレ? 愛車が汚され,J 子はカラスの勝手による糞害に憤慨している.
CDケースに内側からアクリル絵具.

前景は CD 裏蓋に,バックは表蓋に塗った.
電線は Dermatograph 油性色鉛筆 ? で書いた.三菱鉛筆.12色セットで 1200 円だそうだ.これだけを使って CD に絵を描いてみようかな.
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暗譜 : 網膜へのフォトコピー

2021-05-26 09:03:18 | ジャズ
図書館の利用もままならないので,古い本をぱらぱらとめくっていたら
 岩城宏之「楽譜の風景」岩波新書 (1983/12)
に暗譜について書いてあった.見出し画像右はストラヴィンスキー「春の祭典」の総譜の一部.指揮者たるもの,これを百数十ページ 全曲覚えなくてはならない...というものでもないらしいが,覚えていないとカッコ悪いらしい.

岩城さんはいちどだけ音楽家と暗譜の技術について話し合ったことがあるそうで,その相手はピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインであったという.彼が説くには
- 曲を覚えるのに頭を使ってはいけない.展開部の後でナニ調に転調などと,知識をつかうやりかたでは,いつ忘れるかわかったものではない.
- 耳の感覚に頼る,つまりメロディやハーモニーの流れに乗って演奏するのは危険すぎる.指先の感覚で機械的に記憶の中断を救うこともできるが,音楽的とはいいかねる.
- いちばん大事で安全な方法は目で覚えること.目の中にフォトコピーすれば,いつでも目の前に楽譜が現れる.
論理的とは言えない部分もあるが,岩城さんは共感した.フォトコピーは,岩城さんの方法でもあったのだ.

ぼくがこの網膜フォトコピー法を初めて知ったのは,ミルト・ジャクソンへのインタビュー記事からだった.ビッグバンドを別とすればジャズに楽譜はいらない,という常識を最初に破ったのが Modern jazz Quartet だったかもしれない.MJQ の公演を手伝ったことがあるのだが,ジョン・ルイスは曲によっては音符がぎっしり詰まった,おまけに蛍光ペンで色付けした総譜を見ながら演奏していた,しかしミルトさんはほとんど暗譜だった.ちなみにベースのパーシー・ヒースは,アランフェスのときだけ老眼鏡を取り出した.

インタビュー記事では,ミルトは天才だからフォトコピーができる...という書き方をしていた.
しかし岩城本を読むと,それはない らしい.岩城さんのはじめての「春の祭典」の暗譜では,1ページを3分見つめることを全ページ繰り返し,3ヶ月かかったという.記憶に集中すると顔が真っ赤になる.記憶は薄れるから,次にこの曲を公演するときには,また網膜へのコピー作業が必要となる.しかしいちど覚えたら,2度目のにらめっこは3週間ですみ,3度目は1週間...というふうに次第に短縮し,最後には数時間でコピーが鮮明になるようになった.「レパートリーとは,こういうことなんだろう」と結んでいる.
ミルトさんは しれっとしていたが,こっそり努力していたのかも...オケ総譜の暗譜とは違うけれど...

岩城本を購読した時代も,MJQ公演を手伝った時代にも,自分が楽譜を見て演奏する立場になるとは思っていなかった.
今,もっぱら付き合うのはリードシート,メロディ譜 + コードネームだが,目が悪くなって暗譜に頼らざるを得なくなった.耳の感覚に頼って演奏しているが,たしかに危険を感じている.網膜コピー法に挑戦してみようか.

チエックしたら,この話題は以前にもこのブログに書いていた
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夜の薔薇 : 蕾 のち 花 のち ...

2021-05-25 08:03:27 | お絵かき
花の右上が蕾,その下は散った後の萼.この3つが同じ花瓶にあった.下に落ちているのは,ここから散った花弁.
蕾と花は絵になるが,そののち は絵にならないことを痛感した.
わが AO のサインも散っている.

CDケースに内側からアクリル絵具.
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「図書館は逃走中」

2021-05-24 08:41:13 | 読書
デイヴィッド ホワイトハウス, 堀川 志野舞 訳,早川書房 (2017/5).

4年前の刊行だが,僕的には数年来の大収穫.Amazon の紹介では*****
家にも学校にも居場所がなかった少年。彼はある日、移動図書館車の清掃員の母娘に出会う。本を通じた幸せな交流もつかの間、ある事件によって、彼らは移動図書館車に乗って逃避行の旅に出る。本と図書館を愛するすべての人に贈る、一風変わった家族ドラマ。*****

のどかな表紙イラストだが,内容は意外にシビア.
上には「家族ドラマ」とあるが,主人公 + 母娘 に脱走兵が加わって4人家族 ? を作る.娘には障害がある.主人公も.親友のサイボーグ化を信じたり,死んだ母親の帰還を妄想したり,どこか変.主人公とその父親,脱走兵とその父親 (城郭のような,しかし荒れ果てた屋敷に住む貴族) の2組の父と子が,互いに憎み合うところが鏡像的.
子どもが主人公だが,その父親の DV,主人公と障害少女へのいじめに対する報復で相手を失明 ? させるあたり,児童文学とは言えそうもない.犬が汚い靴下に執着するのがおもしろい.

全 22 章だが,目次なし.第1章のタイトルが「ジ・エンド」.初めのうちはなかなか状況が掴めず,ページが進まなかった...これは翻訳の問題ではないだろう.原文を英米人が読んでもとっつき難そう.でも各章の長さがちょうどよく,ストーリーは思わぬ展開を見せ,途中からやめられない感じになった.

ラストはややご都合主義的.
図書館で借用.
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緑のバイオリン

2021-05-23 06:32:47 | お絵かき
猫がヒトのように腰掛けて座ったらどうなるかと思って,ネットを漁ったらいくつか写真があった.実際に腰掛けた姿勢だと意外に足 (腿の部分) が長いのがわかるが,感覚に合わない.そこでキタン・クラブのフィギュアを拝借した.漫画などでも,動物を擬人化するのは難しいのだなと,思い知った.
バイオリンではなくウッドベースにすれば,(フィギュアでなく) 本物の猫でもよかった.
猫ちゃんの輪郭もセピアの方が良かったかな.陰影も描き入れてみたが消去した.結果は,絵本のいちページみたいになったが,これもいいか.

CD ケースに内側からアクリル絵具.
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コールラビ

2021-05-22 08:46:02 | 新音律
JA ショップに1個だけ残っていたのを買ってみた.Wikipedia によれば
*****
アブラナ科の越年草.地中海北部原産.球状に肥大した茎部を食用とする.語源はドイツ語で,キャベツをさす kohl とカブをさす rabi より.風味や食感はブロッコリーの茎やキャベツの芯にやや似るが,果肉部の率が高いため,柔らかく甘みがある.特に若い茎ではリンゴのようなさくさく感とみずみずしさがある.
*****

皮がかたそうなので剥いてしまったが,きんぴらになりそう.剥いたら中は赤いかも...という期待は裏切られた.
薄く切って塩で揉んでからサラダに投入したが,どこか頼りない味だった.切り口は少しぬるぬるした.

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