Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....見づらいときは左下でフォントサイズを「大」に変更して下さい.

かってにサトヤを応援

2010-02-10 08:49:50 | エトセト等
前世紀末のオリンピックでサトヤが金メダルを穫ったときにはみんなびっくりした.ほとんどのひとがモーグルなんていう競技の存在すら知らなかったのだ.このときの報道写真だが,シャンパンのラッパ飲みに男子はほれぼれ.

でもこのときのアルコールに味をしめたのか,後には泥酔騒動 (週刊誌によれば,公然わいせつ騒動) を起こしたり,結婚したり離婚したり,なかなか忙しい.
思うに,サトヤは天才で,それも破滅型天才なんだろう.ウエムラは秀才らしい.秀才は着実で安心できるが,天才はおもしろい...でも天才は周囲をふりまわす.

モーグルをやめたらただのひと,と自覚して,がんばって5 回目のオリンピックをむかえたのに,オカザキほど話題にならないのがかわいそう.
もうお歳だし,世間は期待していない.気楽に滑って,もいちどぼくたちをびっくりさせていただきたい.
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円山応挙の小犬のつま先

2010-02-08 08:09:47 | お絵かき
開運なんでも鑑定団という番組が好きでたいてい見ている.何にでもむりやり値段を付けてしまうところがおもしろい.

書画骨董では「鑑定士」が真贋を鑑定するのだが,何で「ほんもの,まちがいありません」と自信を持っていえるのかは不思議.
とにかく,江戸時代以前の日本画はたいてい偽物.
このあいだも応挙の小犬の絵が出て,なかなか可愛いと思ったのだが,安河内さん曰く「足のさきのあたりが丁寧に描いてありません.だから応挙ではないです.」
このカットは本物の印刷のコピーだが,確かにつま先も丁寧に描いてある.

さて,CD ケース絵は描き直せないところが日本画と共通している.このまえの小犬だが,足の先としっぽの先がまずいのが気になっていた.
こういう,見られたくないところを見るヒトもいるんだなぁ.
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小池昌代「タタド」

2010-02-06 09:06:26 | 読書
新潮文庫 (2010/2)

カバーが良いと思ったら,三岸好太郎だった.

帯に曰く

「海辺のセカンドハウスに集まった四人の男女.いつしか関係がゆらめいて---
日常にたゆたうエロスを描く,傑作三編」

そのとおりだ.さらに片岡義男の解説では表題作を十行余りに要約している.

おとなが登場するおとなのための小説.著者もおとなのおんなの人.
銀座百店」というミニコミ誌に詩を連載しているというのが,ぼくの認識だった.これは小説だが,詩を読むくらいのペースでどんどんページが進んだ.
カバー折り返しによれば,著者は,現代詩花椿賞・高見順賞・講談社エッセイ賞,そしてこの「タタド」で川端康成文学賞を受賞だそうだ.
この人なに と,思ってしまった.

タタドって何だろうと,Googleに打ち込んでみたら「多々戸浜」というのが返って来た.登場人物は男性は姓で,女性は名で,やはりそれぞれカタカナで表記される.
三編の最後の「45文字」には男性ふたりと女性ひとりが登場する.男性の姓が漢字で表記されるが,女性は,結婚しているはずなのに,自然な流れで,旧姓カタカナで表記される.
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原子力ルネサンス???

2010-02-04 09:51:36 | 読書
原子力ルネサンスだそうだ.原子力発電は CO2発生が少ないからだそうだ.

私の直感では, CO2 さえ減らせばよいというのはあやしい.排出量取引なんて聞くだけでいかがわしいではないか.

地球温暖化はエネルギーを使用することそのものが究極の原因だろう.究極の解決策は人口を減らし,江戸時代のようにのんびり暮らすことだ.みんななんとなくそう思っているから,少子化がとまらず,「コンクリートからひとへ」という内閣が登場したのだろう.
しかしそれでは経済が活性化しない.金儲けの道が閉ざされる.そこで利口な人たちが,CO2 へと問題をすり替えた...というのが,私なりのうがった見方.科学的根拠はないが,この問題に関しては,おおかたの科学的根拠が疑問.

いまのところ CO2 削減はエネルギー利用の効率化を意味しており,それはそれで悪くはない.しかしいずれエネルギー使用そのものが問題として顕在化するだろう.
そうなったとき残っているのは,原子力発電が遺した放射性廃棄物という「負の遺産」だけ?

原子力はパンドラの函と言われたが,この函はもう開いている.廃棄物処理とか古い原子炉を廃炉とするという問題に直面せざるを得ない時代が来ている.しかしこうした,いわばネガティブな問題に対処する技術者は養成されているのだろうか.
半世紀ちかく前,国立大学にはつぎつぎと「原子力工学科」が誕生した.しかし,原子力に逆風が吹くと,次々と姿を消した.場当たり的に対処して来たツケが回ってきて,「技術がない・優秀な技術者がいない」ということになっているのでは.

東大大学院の工学系研究科原子力国際専攻はじめ,あちこちの大学で「原子力」が復活している.けっこうなことである.しかし学生さんには半世紀前のようなバラ色の夢はない.彼らを待っているのは公害処理・予防という地味な使命である.


さて,この本は
石川 迪夫 「原子炉の暴走―臨界事故で何が起きたか」日刊工業新聞社; 第2版 (2008/03)

原子力推進派の原子炉事故の解説書.著者はもとの原研東海研究所から北大教授をへて,退職後は政府関係のいろいろな委員や顧問を歴任.

前半の,たとえ話などを随所にまじえた原子炉工学の解説は平易でよく理解できる (それにしても,私が学生だった頃の先生は講義がへたであった).技術者の反応度事故防止への取り組みには頭が下がるし,事故の確率は減少したし,これからも現象するだろう.

後半は原子力反対派とマスコミへの敵意が丸出しで鼻白む.
ご説に従えば,PWR,BWR では重大事故は起きる訳がなく,安全評価はあり得ない前提のもとでのシミュレーションを求めており,チェルノブイリ事故は旧式の原子炉を程度の低い運転員が操作したために起きたということになる.北陸電力志賀原子力発電所の臨界事故は,ずーっと黙っていればよかったのに...ということらしい.

事故がゼロだとしても (ゼロになるとは誰も断言出来ないと思うが),原子力発電に放射性廃棄物という大問題があることに変わりはないとは,当然かもしれないが,この本には書いてない.
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「ねぶと」という小魚

2010-02-02 08:35:13 | エトセト等
スーパーで150円の小魚パックを発見.

買ったものの,J 子は訳の分からないものには手を出さない方針.
頭を落として粉をはたいて揚げるがよいとの,ウェブのご宣託.包丁でえらのあたりを押さえると,どいつもこいつも死んでいるくせに,口をぱくりと開ける.頭を切り離すと内蔵が頭に付いて出てくる...というわけで,すぐにいやになった.
頭から食べられるのではないかと思ったが,とにかく数十匹を処理.

油がもったいないような気がしたので,ケチって5ミリくらいの深さのところに累々と寝かせた.これが成功したのか,きれいなきつね色に揚がった.外はぱりぱりだが内側は柔らかく,全体的にはしゃりしゃりという感触.塩をふって食べるとなかなかいける.J 子はヒトの反応を見ていたが,結局半分以上を平らげたようだ.

ねぶとはイシモチのこどものように書いてあるページもあったが,おなじみのイシモチとは別な種のような気がした.
べつなページには,頭に堅い石のような部分 (耳石?) があるので,石持ちというとある.やはり頭を落として良かったのか!
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ふかふかいぬ

2010-01-31 09:33:39 | お絵かき

おもちゃみたい.


尾も茶だ.


お寒いギャグだが,小学生時代に雑誌で (少年クラブ? おもしろブック?) 見て,なぜか忘れていなかったもの.

さいしょに後ろ姿を描いた.すねているみたいでかわいいと思ったのだが,J 子が猿にしか見えないというので,前からの姿も描くことにした.でもモデルがいないのでネットを漁ったら,柴犬ブリーダーさんのHPに小犬のムービーが沢山.見ているうちにみるみる時間が経ってしまった.このおもちゃ犬がどこに居たのか,いまとなっては分からない.

なお,後ろ向きのポーズは,J 子が図書館で借りた ミセス2009年11月号246ページより借用.という訳で別々な犬です.二匹さん 肖像権侵害お許しください...あまり似ていないけど.

CDケースに裏からアクリル.このサイズを100 枚描いても面積は 100 号に及ばない.
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「音律と音階の科学」正誤表 その2

2010-01-31 08:21:48 | 新音律
上記拙著(講談社ブルーバックス)第一版(2007年9月20日)の正誤表
http://beam-physics.kek.jp/bpc/corrections.pdf

を2009年12月11日に訂正しました.
けっこう初歩的にして重大なミスも露呈しておりますので,すでにダウンロードされた方も,申し訳ありませんが再度ご確認いただければと存じます.

お手持ちの現物の奥付と,正誤表の「備考」欄の「第○刷で訂正」の記述をご照合ください.

誤りの大多数は読者の皆様のご指摘で明らかになりました.この場を借りてお礼申し上げます.
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広島二紀展終了

2010-01-29 08:56:48 | お絵かき
県立美術館の広島二紀展が24(日)で終了.

会場で初日と最終日にはそれぞれべつな先生が解説? 批評? をなさるのが恒例らしい.

これは,お出でいただいたLabradoriteのおふたりと,100 号の J子の作品.タイトルは「シューズ・ハーモニー」だが,先生に「不協和音も発している」と評されたそうだ.
べつな先生曰く「それなら次は不協和音に徹底したら...」

広島インターネット美術館で会場のようすを見ることが出来る.
でかい絵ばかりで,100号でもしょぼい感じ.六本木では1000号という作品もあったが,広島の会場には入らないのでその先生は500号の代替え作品を展示しておられた.
J 子もひとまわり大きなキャンバスを買った.二つ折りにして車で運ぶのだが,額縁つくりも大変そう.やれやれ.
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西加奈子「通天閣」

2010-01-27 08:59:29 | 読書
ちくま文庫(2009/12).

帯の,イヤリングをぶら下げた著者近影.吹き出しで
「織田作之助賞 いただきました!」
そして
「西加奈子が ちょっとええ ほかほかの大阪 書きました」
というフレーズに惹かれた.

若い女性と中年男性が主人公で,それぞれの周囲との接触が中心だが,「ほかほか」とはほど遠い.ふたりは最後まで接触せず,女性が男性を見る場面があるだけである.
じめじめした出口のないような話が続くので,途中で放り出したくなった.

カバーには
「クライマックスでは深い感動が訪れる」
とあったが,ふーん とにかく山場をつくって終わったか やれやれ という感じ.いままでの経緯から 主人公達がこういう心情になれるだろうか ! と言う気がする一方,すなおに感動出来ないのはよる年波のせいかと思ってみたり,である.

カバー画も著者自身によるとのこと.

東京で通天閣に対応するのは伝説の浅草十二階だろうか...ということは,現代の東京ではこの話は成り立たないということか.もっとも,大阪に勤めに行っているのに,自分は通天閣を見たことがないのだけれど.
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藤田嗣治 幻の群像大作

2010-01-25 10:42:54 | お絵かき
神戸大丸ミュージアムでレオナール・フジタ展.

目玉は「構図」「争闘」のふたつの連作.前者は
http://leonardfoujita.jp/kouzu.html
で全貌から,クローズアップして細部の面相筆の筆遣いまで見ることができる.
このカットは後者から.淡い色彩による マッチョたち (犬もいる) による集団バトルロイヤルの図.「構図」ともども芸術的感興とは違うところ ? を刺激され,見ていて飽きない.

フジタは戦後,戦争画を描いて軍部に協力したと非難された.しかし肉弾戦を描いた「アッツ島玉砕」などと考え合わせると,人間が闘い争うところを画材にするのが単純に好きだったのではないか.

この連作大作は最近ぼろぼろのキャンバスから復元された.会場のビデオで復元作業を見て,フランス人って器用なんだなと思った.

上記展覧会の公式サイトでは,あと ふたつのみどころとして,アトリエ・フジタの再現と,平和の聖母礼拝堂のステンドグラスを挙げている.
家の模型,木箱,陶器への絵付けなどの手仕事も展示されている.

フジタの絵はずっと変な絵だと思って来たし,今でも好きとは言えない.子供も猫もどこか不気味.でも見たくなるのは,恐いもの見たさというやつだろうか.
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