山三地区福祉委員会

山三地区福祉委員会は、「誰もが安心して暮らせるすみよいまちづくり」を目差し地域で孤立を無くす活動をしています。

興味しんしん!輝くひとみ!

2018-11-28 17:09:09 | 各種の地域行事
11月28日(水)今年も山三小学校3年生と世代間交流を図りました。
今日は、福祉委員会9人と晴朗会9人とで、小学3年生2クラスを訪ね、2班に分かれ、パワーポイントで昔の生活道具のスライドショーを見ながら、児童たちと語らいました。
昔のかまどやちゃぶ台、湯たんぽ、ごみ箱、それに井戸水くみ上げポンプなどのスライドを見ながら、「何に使うのでしょう?」と質問すると、児童たちからは「知っている!」と言う声がたくさん上がり、それぞれ正解や、ちょっと違うかなって感じの回答が出てきて、高齢者の方が使い方や経験などを説明し、和やかに、にぎやかに交流しました。

また、その時間に別の班は、1階の校庭に下りて、七輪で火をおこすことから始めます。最初に新聞紙を少し丸めて置き、その上に枯れ枝や割りばしなどを重ねて炭を置き、マッチの擦りかたなどを教えてもらいますが、なかなかマッチが上手く擦れません。やっと火をつけて七輪に入れると、中の新聞紙が燃え上がり、枯れ枝にも火がつきました。好奇心旺盛な子どもたちの瞳もキラキラと輝きを増していきます。もう、サバイバルOKです。

福祉委員会のスタッフで竹の一端に節(ふし)を残して小さな穴があけてある長さ30cmぐらいの竹筒火吹竹を準備しました。それを使って火の勢いを増すようフーッと吹くと、子どもたちは、「わーっ!すごい火が上がってる」といって驚いていました。炭に火が付くと、子どもたちは、火吹竹で空気を入れる子、うちわであおぐ子など、煙の中で「煙い、煙い」と言いながら一生懸命それぞれに経験していきました。
続いて、いよいよ餅を焼きます。火がついた炭を少し少なめにして、火を弱くして七輪の上にもち網を置き、餅を焼きます。

火吹竹は、室町時代末にはすでに見られ火おこしの道具だったようで、昔は火種を絶やさず毎朝火をかきおこして吹きつけるのが主婦の重要な役目であり,このため火吹竹は重宝な道具だったようです。今日は、火吹竹の先端を火につけすぎて穴のある部分が焼けてしまい、使えなくなるハプニングもありました。
さあ!餅がプーっとふくれて焼き上がると、それぞれに先生砂糖は?醤油は?と言いながら、砂糖醤油を作り、それをつけて美味しくいただきました。
昔の子どもたちは、多くの兄弟姉妹、祖父母に囲まれて成長しました。子どもだからといって何もしないのではなく、家族の中でも役割を持っていたし家事も担っていました。でも現在は、少子化の波の中、兄弟姉妹の数は激減し、祖父母との同居も減少し、家族の中での人間関係が希薄化して学校生活が中心となっているようです。
また、高齢化の波は、老夫婦世帯や独居世帯が急増しており、生活の個人化と孤独化が進んでいます。

つまり、昔のように地域社会の中で誰かが見守ってくれた社会は、都市化・過疎化の急激な進展の中で、家族や地域のあり方が大きく変化してきました。地域社会の崩壊が危ぶまれ、子ども・青年・中年世代・高齢者の生活が個別化しています。あらゆる世代が健康に生活出来る地域社会を構築するための仕組みづくりが必要となっています。
その一環として、今日のような世代間交流もあるように思います。火おこしや昔の生活道具を学んだ子供たちは一様に「面白かった!楽しかった!」と言ってくれました。その後は、各々教室に入り、高齢者と共に給食をいただきながら楽しく歓談しました。
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「思考力を育む!」今日のワクワクのテーマは、段ボールで遊ぼうです

2018-11-22 17:54:58 | 子育て
11月22日(木)午前中は雨が降っていて、ワクワク子育てサロンが始まる頃にはやんで、寒くなりましたので、参加者数が心配でした。
前週の準備会で、スーパーでもらってきた大小の段ボール箱を、家やトンネルなど色々な形に作り直して会場で使いました。少し年長な子であれば秘密基地といって遊ぶのでしょうが、今日の参加者は幼児が主で、人数もいつもより少なくて初めて二桁を割りました。
最初にいつもの季節の歌のあと、バスごっこで円陣を組んで楽しく遊びました。

メインの段ボール遊びは、長時間のおうち遊びにも限界がありますので、たまには広い会場で遊ばせることで、子供のテンションが大いに上がりました。ところで、終わった後の反省会での報告です。昔ワクワク子育てサロンに参加してワクワクの運動会で走り回っていた子が、今は小学生になっていて、お母さんから「マラソン大会で優勝しました。スタッフの皆さんに報告しておいて下さい」と言われたとの報告がありました。
段ボール遊びは、親子で一緒に遊ぶことで、親子のスキンシップやコミュニケーションにもなります。お母さんと一緒にトンネルを抜ける子、ハコバスを引いて会場を一周する子、円形の筒の中にボールを入れて落ちていくのを、喜んで遊ぶ子、箱の中に入り、しばらくそこから出てこないこともありました。その他、スタッフが相手してくれ反応があることに喜びながら、みんなおもいおもいに遊んでいました。

また、段ボールは子供の遊び具の一つとしても手軽に設置できるので保育園・幼稚園・子供会などでは小さい迷路なども作って遊ばせているところが多いようです。
また、勝手に遊ばせていると、いろいろと遊び方を発想するなど創造力もわいてくるでしょうし、小さくても遊びを工夫することが将来の学び、力に繋がるのではないでしょうか。

今の子ども達は、昔みたいに小川で遊んだり、野原で駆け回ったり、昆虫を捕まえて観察することなどが難しくなっています。幼児でも受身だけでなく、能動的に周囲とコミュニケーションを取りながら自らを成長させていく機会が必要なのではないでしょうか。
段ボール遊びは、お金をかけないで箱の大きさや形をみて自分のイメージを具現化し、感じたことをのびのびと表現して想像力や創造力も伸ばすはずです。子どもの遊びを親が邪魔したり、遊びを指図することが親の愛情の一旦と考えず、自由な時間の中で動き回り、遊びまわることを通して創造力が発達し、更に思考力も増すのではないでしょうか。

今日は、タマゴの絵本を読んでもらった後に、お誕生日が二人いて、今日の主役と書いたたすきをかけて記念撮影もしました。誕生月に当るスタッフもお母さんと共に祝って頂きました。最後は、いつものエビカニクスの体操でお終いでした。

今日のわたしは、ワクワクのあと、保健センターへ行き、「妊産婦のメンタルヘルスについて」と題して市民講演会がありましたので、参加しました。授乳中の母親に、疾患対しての薬剤投与について薬の使い方など市民レベルで講演会でした。周産期に生じやすい精神的問題をあげて、それについての様々な問題と薬剤投与に対する対処法など学びました。
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地域で仲良く防災訓練

2018-11-17 11:43:04 | 各種の地域行事
11月17日(土)に地区の小学校校庭で防災訓練がありました。
万一、大規模災害が起こった場合、多くの方が119番通報へ集中されるようですが、道路の破損・ライフラインの遮断などの要因で迅速な救出救助活動が行えない状況が一般的です。まずは自助で自分の身は自分で守ることが大切ですが、次には近隣の方々と力を合わせて、共助で力を合わせて助け合い、自分たちのまちを守ることが大切です。防災訓練の目的は、その地域のことやどんな人がいるのかを知ることで、自助・共助のための大きな一歩となる絶好の機会になりますので、普段から近隣の方と顔見知りになり、地域での協力態勢を作っておくことが大切なのです。

今日の防災訓練は、消火器やAEDの使い方をはじめ、煙の中の体験や持ち運べる放水車の実技などの経験をしました。

最後は、地域の隣保協力体制の確立を図り、明るい平和な家庭と安全な地域社会を目指している家庭防災クラブの方々が早朝から炊き出しをして下さった豚汁と五目御飯を美味しく頂きました。小さな消防士も可愛かったですね。

ちなみに、総務省消防庁の阪神・淡路大震災の確定報では、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、死者6,434人、行方不明者3人、負傷者:43,792人、住家被害639,686棟の被害だったそうです。
きしくも月は違いますが、同じ17日でした。日頃から防災訓練に参加してその目的を理解し、地域の災害に少しでも対処できるよう防災知識とともに地域の方々と顔見知りになるよう努力しましょうね。
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コクがあって、あっさりしいて美味でした。

2018-11-07 16:26:33 | 昼食会
立冬の今日7日、2ヶ月に1回のふれあい昼食会の日です。

スタッフ16名は朝から大忙しです。どうしてかというと、今日のメインディッシュは、「あっさり和風煮込みハンバーグ」と「芋ご飯」だからです。
手間がかかりますよね。まず、ミンチ肉は水と砂糖と塩を入れて少々置いておくとジューシーになります。そこに玉ねぎ、椎茸、卵、パン粉牛乳、塩、胡椒を入れ混ぜ合わせて小判型にします。
それをオーブンに入れて200度で10分焼き、鍋に醤油、みりん、酒、砂糖、本だしを入れて軽く煮た後にハンバーグを入れて煮込みます。
後はハンバーグを取り出して煮汁に片栗粉でとろみをつけて、ハンバーグの上にかけて出来上がり。

その他にもさつま揚げと糸こんにゃくのきんぴら風やレンコンの梅酢あえなどを副菜に作りました。

ところで、「ハンバーグ」の起源はドイツのハンブルクで労働者向けの食事として流行したタルタルステーキだそうですね。
このタルタルステーキというのは、13世紀にヨーロッパに侵入したモンゴル人の生肉料理が原型で、モンゴル人のタタール族がその名の由来といわれています。ハンバーグはまさにドイツ人とモンゴル人が生み出した東西融合料理と言えるようです。
そもそも、ハンバーグという名前は、ドイツ北部の湾岸都市ハンブルクを英語読みにしたものが「ハンバーグ」の由来と思っていたのですが、おおもとは、ドイツじゃないのです。モンゴル系の部族、タタール人が戦争のついでにヨーロッパへ紹介した物だったようです。

ヨーロッパから侵略してくるタタール人は、馬にまたがり、敵国へ向かうという、気の遠くなるような侵略行程でしたが、タタール人は食料を、数頭の馬を連れて行くことで賄うという方法をとっていたようです。
彼らは、乗りつぶした馬を殺し、肉は料理に、血は飲み水に利用し、乗りつぶした馬は筋肉が付き過ぎで肉は硬くその肉を美味しく食べられるように、馬の鞍の下に肉を置き、自分の体重で加圧することにより柔らかくするという方法をとりました。
つまり、この固い肉を柔らかいミンチにして食べる、というタタ-ル人の遠征料理がハンバーグの起源だったのです。知りませんでしたね。
現在では、この遠征料理の原形に近い料理は、箱根駅伝で有名な神奈川県の箱根町にある、「富士屋ホテル」の生の牛肉ミンチに卵やら香辛料やらを混ぜ合わせて食べる料理で、タルタルステーキなどが有名です。
もっと調べたら、「タルタル」と名のつく料理のタルタルとは、タタール人のことですから、私たちはタタール料理の恩恵にかなり預かっているということになるのでしょうね。

食事の後は、笑楽の会という演芸のボランティアグループの方々が「足踊り」といって恋女房というに合わせて演歌に合わせて足でひょっとこ面を操ったり、千恵っ子よされという演歌に合わせたスコップ三味線や、落語などで楽しさを盛上げて頂きました。その後は、健口体操を披露してくださり、ほっぺ体操やくちびる体操など皆さん真剣に聴き入っておられました。

その他、包括支援センターの方からは、現在の支援制度などを説明して頂きました。
参加者の方々は、デザートを食べながら、「今日は来てよかった」「美味しかった」等々それぞれ皆さん満足した様子で帰って行かれました。
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福祉教育でアイマスク体験

2018-11-06 14:45:27 | 広報活動
今日6日は、子ども達の思いやりと助け合いの心を培い、共に手をとりあって思いやりの心や奉仕の心を育てていき、感謝や尊敬の気持ちを表現できる児童を育てる。という思いの福祉教育の一環で「アイマスク体験」をしました。

まず、社会福祉協議会担当の方から児童たちに説明がありました。視力や視野に障がいがあり、生活に支障を来している視覚障がいの人達の為に自分たちのできることは何か、自分たちでできることからやってみようということで、もし視覚障がいの方で白杖を持っている人を見かけ、時間に余裕があったら、あなたから先に、「何かお手伝いできることはありませんか?」と声をかけて下さい。また、白杖は全盲の人だけでなく、見えにくい人も持っている道具です。視力は良くても視野が狭い障害の人もいます。この場合、足もとが見えにくいし、横から人が急に出てくると大変危険ですと説明し、児童には特に、点字ブロックの違いを問いながら、そこに自転車等が置かれていたら、視覚障がい者の方にとってどうですか?と児童の考えを促す説明もありました。

次に、実際にアイマスクをしてもらい、平坦な通路や階段の上り下りを体験してもらうことにして、そのコツはなるべく具体的な言葉で場所を説明するよう説明がありました。つまり「あっち」「こっち」ではなく相手からみて前後左右、東西南北,後何歩、何メートルなど具体的な情報を伝え、案内する時は白杖や腕を引っ張ったりしたら相手は不安な状態になるので必ず白杖を持つ反対側に立って腕のひじのあたりを持ってもらうようにと言ってスタート地点から二人一組になって開始しました。

今日は、社会福祉協議会と広報誌「子ども社協だより」や地区の福祉委員会広報誌「ふくし通信」の案内もしながら、児童と一緒に「アイマスク体験」のお手伝いをしましたが、地域の人々とのふれあいを通して交流を深め、共に助け合い支え合って共に豊かな人間関係を築きながら思いやりや助け合いの心を育て、よりよく生きようとする児童たちの成長のお手伝いが出来たのではないかと思っています。
どちらにせよ、視覚障がい者にとって、親切なひとことは嬉しく、この子たちが育ってくれれば地域での普段の外出の勇気へとつながっていくと思います。今日は、お手伝いの私たちもお良い経験になりました。
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