山三地区福祉委員会

山三地区福祉委員会は、「誰もが安心して暮らせるすみよいまちづくり」を目差し地域で孤立を無くす活動をしています。

明日に向かい成長を願って

2019-12-06 19:06:55 | 各種の地域行事
今日6日は、午後から社協による中学生の福祉教育で車いす体験のお手伝いに行きました。中学校の体育館にて社協の担当の方から、車いすを使用する方の気持ちになって下さいという事に始まり、車いすの開き方、閉じ方、乗り降りの仕方、段差の乗り越え方などの操作や注意事項の説明をされました。
その後、8つのグループに分かれて車いす体験をしました。ある生徒は、車いすを大変上手に扱って、乗っている側の生徒に不安を与えないように慎重に操作していました。反面、ずっと楽しみふざけながらゲーム感覚でやっている生徒もいました。

福祉教育は、年少者も高齢者も、障がいのある人もない人も、国籍や言葉の異なる人も、すべての人々がこの社会の中で、誇りをもって、心豊かで幸せな生活を送ることができるようにすることを、めざすものだそうです。
子どもたちが互いに人間的に成長しあえるような福祉教育を進め、障がい者や高齢者などとの出会いやふれあい体験などを通じて、生命の尊厳や人間の生き方について学び、それぞれの立場や心情を思いやり、互いに支えあうことの素晴らしさにふれることができるような体験をしてくれたと思います。

これまでも何度か福祉教育のお手伝いをしましたが、私たちも乗り手と押し手を分けて、見守りと観察をして、最後には足の悪い人になった気持ちで思いやりをもってと願って、生徒たちと一緒になってのお手伝いでしたが、総じて今の生徒たちは、まじめだと感じました。
この子達が、恥ずかしがらずに積極的に声を掛けたり、手伝ったりすることができる、やさしい気持ちを持った人間に育っていってくれることを願いながら、生徒たちの感想に聴き入っていました。

また、この生徒たちが今回の体験を通して、それぞれが感じた思いを受け止め、今後の福祉活動にも生かして欲しいとも思いました。
福祉は日常生活につながっていて、切り離せない存在です。そのため、「福祉の日常化」は福祉教育を進めるうえで、目指していきたい大切な考え方です。「福」という言葉と「祉」というそれぞれの言葉には、どちらも幸せという意味が込められているからです。
福祉という言葉は、英語で「welfare」といいますが、これは「よい暮らし」という意味で使われてきたそうです。しかし、国際機関や欧米諸国では、積極的な人権尊重の理念に立脚して、他者との関係を重視しながら自己実現を保障するという意味あいをもつ「wellbeing」という「よりよく生きる」という方がよ
り多く使われるようになってきました。
コメント
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