山三地区福祉委員会

山三地区福祉委員会は、「誰もが安心して暮らせるすみよいまちづくり」を目差し地域で孤立を無くす活動をしています。

インフルエンザを軽く見ないで

2019-01-23 16:55:31 | 健康
インフルエンザが学級閉鎖も起こすような勢いで流行しています。若くて健康な方であれば、治療しなくても自然治癒することがありますが、介護施設での事故のように高齢者は重症化しやすいのです。淡路の養護老人ホームでも74人が発症し、7人が死亡しました。22日に東京メトロ日比谷線中目黒駅でホームからインフルエンザに感染していた若い女性が転落し、引き込み線から出てきた同駅発東武動物公園駅行きの電車にひかれ死亡しています。

インフルエンザの典型的な経過は、まず、寒気と頭痛とともに急速に38度から40度の熱がでます。関節痛、筋肉痛、だるさ、食欲不振、咳、くしゃみ、喉の痛みも伴うことがあります。発熱は3~4日ほど続き、症状が回復するまで1週間ほどかかります。一方、風邪はさまざまなウイルスなどによって起こる病気で、その症状はのどの痛み、鼻汁、くしゃみ、咳などが中心で、強い全身症状はあまりみられませんし、発熱もインフルエンザほど高熱とならず、重症化することはあまりありません。

インフルエンザ薬に対してアレルギーがあったり、熱が出始めてから48時間以上経過していたりした場合は、薬の効果が期待できないと言われているため、その場合は、①家で安静にして、睡眠をしっかりとる。②高熱による脱水の予防にこまめに水分をとる。③解熱のためには、頸動脈が触れる首、脇の下、太もものつけねなどを冷やす。④解熱のためには、汗をかいたら、すぐに着替える。⑤湿度40%以下でウイルスは活発になるので室内の加湿をして、新たなウイルスによる風邪などの合併症を防ぐ。⑥卵や豆腐等消化のよい食事できちんと栄養を摂取する。

インフルエンザ治療薬の効果は、高熱が出ている時間を縮めることが期待でき、乳幼児も抵抗力が弱く、熱性けいれんや中耳炎、脳症などの合併症を起こす心配がありますので、重症化を防ぐために、薬による治療を受けることが望ましく特に、65歳以上、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、腎機能障害、免疫不全疾患に当てはまる方は、インフルエンザの合併症として重症な肺炎などを起こして、命にかかわるような状態になる可能性あります。また若くて健康な方も、同居の家族に合併症になるリスクの高い方がいる場合には、薬の力を借りて早く体力を回復させた方がよいので、基本的には病院に行き、治療を受けましょう。A型はヒト以外にもブタ、ウマなどの哺乳類やカモ、ニワトリなどの鳥類などに感染しますが、B型の流行が確認されているのはヒトだけです。

インフルエンザは薬がなければ絶対に治らないという病気ではありませんが、感染力が強い病気であるため、感染した本人だけでなく、長引かせて周囲の方にうつさないように、よほどの事情がない限りは治療を受け、少しでも早く体力を回復させましょう。
学生さんは、「学校保健安全法」という法律があり、インフルエンザにかかってしまった場合、「インフルエンザ発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」休学しなければならない、ということが決められています。社会人に対しては、インフルエンザに感染した際、仕事をいつまで休まなければならない、という法律はないものの、どの会社や職場においても、たいてい「学校保健安全法」と同様な日数期間を休職しなければならないとされているようです。熱が引いたからって、すぐにスーパーなどへ買い物行くのはテロ行為ですよ。(^_-)-☆
コメント
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