tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

slowly -02

2018-01-30 08:43:27 | 序章・予告編
久しぶりに見た二人だった・・・
何事も動じない事は知るが、笑って逃げた場所で何かを眺める姿に前にも見たなと笑う彼は近付いた。

『あ(笑)』
『また会ったね(笑)』
『(笑)あれから試験は?』
『受けたよ(笑)』
『連れてかれてねー(笑)仕方ない』
『(笑)子供だしね』

『働くか?』
『ん?』
『書類の配達(笑)。自転車に乗って確実に依頼された場所に大事に運ぶ仕事だ』
『お兄さんもしてんの?』
『俺はバイクでな(笑)』
『免許が必要だよね・・・』

『それは何回したら免許が取れる稼ぎになるの?』
『取りたいのか?』
そうだと笑みながら頷くルナに、苦笑いをした・・・

『(笑)所長がいい人でさ・・・前にお前らの事は話してあった。
見つけたら連れてこいって(笑)。行くか?』
『 ・・・まだ、中学生だよ?働ける?』
『調べてくれて許可を貰えるとか聞いた(笑)。それでも学校には行かねーと所長がヤバい』

『ちゃんと通うなら稼げるって事か(笑)らっき!』
『するの?』
『する(笑)。出されたら部屋を借りるかなー』
『(笑)寮もあるぞ。残り一年は切ったしな・・・学校に話を通さないと無理だし(笑)』

『 ・・・』
『(笑)だから働けると思えよ。新聞配達とかなら簡単に許可は貰えるそうだぞ?』
『それは無理だった(笑)。施設の所長は許可をくれなかったから』
『(笑)腕だな。こっちは上手く出来るとさ』

なら行こうと促すルナは、大丈夫かとラナを眺めた。
緊張ぎみのラナの手を繋ぐと、ルナだけがすると声にして着いてこいと歩かせた彼女だった。


申請する・・・有無はなく指摘した事で簡単に根回しまでされていた。
暫くは一緒にと動いていたが、ソコは簡単に覚える二人・・・寄り道をしたのかと思える街の情報に驚く大人達だった。

安全の為と二人一組にして仕事を回す。
配達という名目は便利だと笑うルナだった。

「十束の隣の道は明日から工事するってぇ」
「ん?全部?」
「片道って書いてある(笑)。水道だなこれ・・・」
「手前で抜けたら似た道に入れるよー(笑)」
「行けた?」


「あ(笑)手渡し完了! 」
「あー流元の国道についたぁ(笑)」
楽し気な会話は、スピーカーから流れる。
呟きながら聞き、別で残りをやり取りしていた内海が笑う。

「戻ってこい(笑)」
「了解(笑)」
「ラナー(笑)、私道って書いてあるのに車が抜けるし行こ!」
「ルナ(笑)戻れよ」
「了解(笑)。方向が同じだから行きながら・・・あ・・・一通になった。
あの看板じゃ見にくいよね・・・」

「ルナ(笑)疲れたぁ」
「(笑)掴みな。漕いであげるよ」
笑うラナの声に内海が微笑んだ。

「こんな 一通(笑)初めてだ・・・大通りを通れって看板にしとけばいいのにねー」
「車は車って(笑)集めたいんじゃない?」
「(笑)アハハ!」
確かにと呟くラナの声はルナの笑い声に重なった。



『内海(笑)楽しそうだな』
『変な音楽を聴くよりはね(笑)』
『ミスは?』
『(笑)ない。逆に道を覚える為か、遠回りして帰る(笑)』
『(笑)だから地図を広げて?』
見ているのかと笑う班長に頷いた。

『肉(笑)食いに行くぞ!』
「待っててねー(笑)それは食う!」
「食うんだ(笑)」
「ルナは要らないってぇ」
「(笑)言ってない。ただ飯サイコー!」
アハハという笑い声に、皆も笑うのだった。


それでも多くは食べない二人でもあった。
食は細いと皆も諦める・・・
『給食より旨いよ(笑)』
『先週のうどんは不味かったね』
『腕の差?』
食べながら学校の話をする二人に笑うのだった。

妹のように接する皆に、声にしても感謝するが必要以上に声にもしないルナもいた。
遠慮はいいと促すが、大丈夫というルナ・・・自立と笑う彼女に諦めて、そっと裏で手を出す大人達だった。



卒業式に・・・
所長と班長の姿に驚き、二人は苦笑いをして式を迎えた。
担任が心配だと呟くが、苦笑いをして取り合えずと礼をした二人に すまなそうに うつ向いた。


帰り道で・・・
『裏では心配してないと分かるが(笑)一応、回りの空気は呼んで声にしとかないとな。
根掘り葉掘りされたら(笑)面倒だろ』
『あー(笑)それが大人の行動なんだ』
アハハと笑うルナに、苦笑いだけの二人でもあった。


車から下ろされて眺めた先に、威張るような建物があった。
『ここ何処?』
『(笑)二人が行く高校だ』
『こんな学校は無理・・・』
『ん?受かってるぞ?』
『受けてないのに?』

『(笑)特別試験で通った。
中学の成績評価と今の現状(笑)通う間の生活予定とかな・・・』
『書類選考は簡単にパスしたから(笑)今日が面接だった。
所長はルナの保護者で俺はラナの保護者で行くが(笑)。
最終的には俺一人が二人の保証人で保護者だかんな(笑)』

『 ・・・』
『取り合えず働ける先は話してもある(笑)。通うんだ!』
『 ・・・迷惑』
『(笑)かけられてない。先の為には必要で、履歴に残せば次からも楽だからな。
授業料も成績で払える(笑)だから頑張って通え』

『 ・・・』
嬉しそうなラナに対して真顔のルナの頭を撫でた。
『通うなら免許の許可も出してやる(笑)、保証人が居なくて出来なかったろ』
『 ・・・』

苦笑いだ・・・住所も貰えず出される事は、何にしても通らずに迷ってもいたルナだった。
調べても年令で止まる・・・歳が全て、子供だと言われているようなモノだった。

しっかりと頭を下げたルナに、笑えと所長が苦笑いをする・・・守られていない子供・・・他人という自分の存在を大事にしてくれる二人に感謝しかなかった。


ようやく免許が取れて乗り回す二人・・・一人飛び出していくルナもいた。
改造されて渡されたバイク・・・ヘルメットに苦笑いしかないが、自由に乗り回せる楽しさは半端ないのだと声にも出てきたルナに皆がホッとした。

どんな日も、声にせずに仕事を受ける・・・愚痴さえ溢さずに楽しむルナだと皆は見守った。

時にラナの危険に気づき対処しながら逃げ延び簡単に荷を手渡すルナもいた。

今は駄目だと呟くが、自分の行く道は教えながら進むルナ・・・何とか切り抜ける上手さは、仲間には安心していける事に所長が苦笑いした。

先に気づく不穏の的中率は、ゼロに近いほどの見分けに驚く大人達だった。

回避した先で待機し、走りながら受け取るルナもいた。
追われる間に誰かへ引き継ぎ、囮で走り抜けるルナ・・・遥かに道を知る彼女の呟きはスイッチを入れたままに聞き込む人達が微笑んだ。


迷いの呟きはラナから聞こえる・・・
時々・・・学校での事に疲れ迷いが出るとラナは呟く声が増える。
それはルナにも繋がる事で皆は聞き耳を立てて知れず対処する。

面倒さは嫌うルナから漏れ出る事はないので、ラナからの声は皆もホッとした。

喋るなと口喧嘩する声も黙って聞く・・・班長が声にして納める事もあった。
そうかと呟き互いに謝る声に、ホッとする大人達だった。

自分達の兄弟のように、優しい眼差しは二人を強くしていったのだった。


荒れた天気に苦笑いだ・・・だから余計に仕事は入り込む。
出歩きたくなくて依頼する人達に、受け取り呟きながら走り出す・・・
仕方ないと呟けば、笑って知ってると声にするようにもなったルナだった。

『○交差点で事故(笑)西方面は区間閉鎖されてるー』
「了解(笑)。ルナも安全運転だぞ。自分がしてても」
『下手な運転手に巻き込まれるな(笑)! 知ってるよー・・・・・あー渋滞だ・・・カロンの店からデパート前まで(笑)』

「ん(笑)、その先で待ってるとさ」
『おー(笑) ん?あの人だな・・・傘さしてないよ?濡らしていいの?』
「出す前に聞け(笑)、本人か観察も忘れんな」
『了解(笑)。 名前と受け取り見せて貰えますか?』
本人を確認したのだろう音と完了の声に笑むのだった・・・



鼻歌が始まる・・・走る場所の声・・・仲間へ知らせる声・・・
安全にと走らせる二人の声音に笑みを浮かべる八代だった。


-end-


お付き合い下さり感謝します。

・・・本編へ(笑)よければ、どーぞ!

2017・11 -tami-



今、現在・・・ENDになってない話ですが・・・少しずつ出して、終わりへ向けて空想してるtamiです。

ストップしないよう頑張ります・・・



slowly -01

2018-01-30 08:19:11 | 序章・予告編
屯する場所取りの争いは、落ち着いた頃にやって来る・・・
またかと諦め、次へと場所を探す・・・その探しも面倒で暇潰しのように、あちこちへ出向き覗いては確認までして歩いた。

それも楽しいと、置いてあった自転車に乗り彷徨くように乗り回す。
抜け道まであると楽しむ彼女・・・背後の視線に苦笑いをして道を反れた。

二人乗りで遊ぶ・・・廃屋の静けさを楽しむ・・・二人で昼寝だと、誰も居ない廃屋の天辺を探して寝転んだ。
下で拾ってきた毛布を床に敷いて・・・サンキュと二人で身を解放し眠り込んだのだった。

人の気配で目を覚ます・・・
『ガキが人ん家で何してる?』
『寝てた』
『ん?』
呟く声に笑う女の子達・・・可笑しくて笑い転げる二人を見下ろして呆れた顔になっていく事が余計に笑えると思えていたようだった。

『すっげーな(笑)』
辺りを眺めながら新たに一人がやって来た。
誰だと覗く子達に驚いた。

『ガキは帰れよ!』
『おっけー(笑)』
言われて呟く子達・・・丁寧に埃を払い畳んで返すと二人は細い場所を戻って行った。


『バイクだー(笑)』
その呟きに笑う男の子は、丁寧にも教えていく・・・女の子が聞けば答える男の子だった。
へぇと聞き出し、質問さえ答える人に笑う。

『乗ってみるね(笑)』
動かせない素人と分かると、良いぞと促す人・・・後ろに股がり彼女に抱き付く・・・バイクに乗る二人に笑って眺める人達だった。

『エンジン(笑)スタート!』
後ろに乗った子が片手を上げて笑って叫ぶ・・・
『(笑)スタートぉ!』
ハンドルを掴んでいた子がエンジンを遠慮もなくかける・・・出来た出来たと笑っていたが・・・

『しゅっ(笑)ぱーつ!』
二人の女の子が同時に叫ぶと、バイクは走り出した事に呆然と眺める。
叫びながら楽し気に乗り回していたが、廃屋から一気に飛び出し加速していった。

『あ?』
誰かの呟きに、一斉に飛び出した人達は呆然と眺めるだけだった。
『あーあ・・・』
廃屋に響く声・・・取られたと叫ぶ誰か・・・飛び出して行く誰か・・・捕まえるぞと意気込んで出て行った誰か・・・


どの位、時間が立ったのかヘコむ人に笑って宥める仲間達・・・
バイクの音が近づいて来れば、それは自分のだろうと気づき飛び出した。
走り込んできた自分のバイクは、丁寧にも廃屋の中で停車したが驚いていて誰も声が出なかった。

乗り去った子は後ろだった事にも驚きしかない・・・

楽しかったと笑う二人は・・・
『ありがとー(笑)』
そう叫ぶと走り出し廃屋から抜け出した。
その楽し気な笑い声は少しずつ遠ざかった・・・

豪快に笑う人がいた・・・バイクの状態に笑みながら確認をして持ち主の肩を組んで覗いた。
『無事で何より(笑)』
トントンと叩く人に苦笑いをするしかなかった・・・



近くでガキの喧嘩だと、笑って見学だと覗きに行った。
場所取りだったようで、激しい喧嘩だと笑って眺めた。

少し離れた場所で女の子が、廃材で倒していた姿を目に止めた。
歯向かう男の子だけを倒す・・・離れようとして蹴られ・・・その子を助けて廃材で足を拾った。

倒れた隙に逃げる・・・それでも楽し気に逃げ去る女の子に驚いた。


それは別の日にも居た事に驚いた・・・今回は関係ないと言いたげに離れ、二人で座り何かを眺めていた。
誰かに捕まるが抵抗もない・・・それでも我慢していたのか、急に男の子を離して蹴り飛ばした。

離れると捕まる・・・抱き込まれる二人だが、指先だろう手を捻り上げ怯んだ隙に走り出した。
近くの自転車に乗った二人は、これまた楽し気に逃げ去るのだった。


『なーにセコい事してんだよ・・・』
襟首を着かんで引き離すと、女の子の手にした財布を眺めた。
『触ったから見学料を貰うかなって』
『 ・・・』

『無許可だから私達が欲しい分を貰うかなって・・・』
一人が携帯から削除し、その人へ放り投げた。
『おっお前がさせたんだろ!』
助け船だと思った男が呟いた。

『人のせいにしないで!大人のくせに・・・』
『警察行こー(笑)』
女の子の呟きと指差した場所・・・眺めれば防犯カメラがあり焦る男が、お金を抜かれた財布を返せと手を出した。

仕方ないと財布を返した人・・・抜いた金は丁寧にポケットに入れた子は、捕まれた手を指を広げながら離せと促した。

痛みで唸り慌て離すと、彼女達は何処かへ走り去ってしまった。
隣で眺めていた友人・・・行った方を眺めながら笑う人・・・その行動に可笑しくて二人で場を離れたのだった。


『これは捕まえろって(笑)言われてんのかな・・・』
『綾?』
何だと眺めれば、駐輪場で自転車を観察しながら探す二人の姿があった。

『みーっけ(笑)』
そう呟くと引き出して自転車を、その場から離す彼女がいた。
『(笑)みっけじゃねーよ』
『んー?』
何だと呟きながらも、通りやすく他の自転車を移動していく子に笑いながら捕まえる彼・・・抵抗もなく見返す女の子に笑った。

『取れた(笑)帰ろー』
『そだね(笑)』
掴む手へ爪を立てる彼女・・・
『いっ』
『いってーの(笑)ごめんねー』
そう呟く彼女は自転車に股がると、漕ぎ出した子は笑ってペダルを回した。


『あー(笑)まただ』
その笑う呟きに何だと眺めれば、ホテルの入り口で男を相手に喧嘩をしている姿があった。
捕まると叩き離せと叫びながら殴っていた。

もう一人・・・逃げるように飛び出てきた子は、走ったままに飛び蹴りし女の子を掴んでいた男へ立ち向かった。
追いかけてきた男が、助け起こし女の子を捕まえようとしていた。

『どーみてもヤバイよな』
友人の呟きに頷くと走り出して行った。
蹴り、殴り飛ばす人達に驚き・・・慌てて二人の男が逃げ出していった。

疲れきった彼女達は地面へ項垂れて荒い呼吸を押さえていた。
息を切らしながら一人へ大丈夫だったかと近寄る・・・抱き着いて頷き、互いに肩に凭れた。

グッと手を挟んだ彼は、彼女達の顔を上げて目を合わせた。
殴られた跡のようで唇の端は血で滲んでいた。
驚いたもう一人の彼も、隣の子の顔を上げた。

『大人を騙すからだろ』
『してない』
『やらせると連れ出したからだろ?』
『体は売らない!』
『 ・・・』

『車に連れ込まれたから・・・一緒に乗って逃げるチャンスを待ってただけだよ・・・』
『 ・・・』
驚きながら二人を眺めると、彼女達の手は怪我をしていたのか血だらけの状態だった。
持ち上げてみれば痛みで唸る二人・・・

『切られた?』
『・・・』
『飲まされた?』
『睡眠薬って・・・眠そうなふりしてから・・・』
『投げたコップが割れて・・・ソコで殴られたから・・・』

『同じ部屋で助かった・・・』
血だらけの手が繋がる・・・ヤバいと呟き、頑張れと呟く・・・後でと、頑張れと互いに励まして起き上がる二人だった。



互いに抱き着いて眠る二人を眺めた。
『八代君・・・この子達、中学生よ?』
着替えをさせていた女が呟いた。

『必需品は全部(笑)身につけてたわ』
『ポケット?』
『そ(笑)全部・・・
と言っても(笑)現金と携帯は一つと学生証だけ・・・』
ほらと携帯のケースポケットから取り出し彼らに見せた。


『いー!』
痛いと顔を歪めた・・・離されない自分の手首を眺める・・・消毒をしていた事に気づくと、諦めたように黙りこんだ。
笑いながら見返し、絆創膏を貼る・・・

『ありがと』
礼を言うと、消毒液を取り寝ていた彼女の手を眺め痛そうに消毒をして絆創膏を貼ってやった。

『ルナは家出中か?』
『夏休みだからね(笑)。遊びに出てただけだよ』
『親は?』
『貴方は警察?』
『違うと分かるだろ(笑)』
言われてフッと笑うルナに、彼はラナを眺め優しく髪を撫でた。

『それも(笑)ある意味、犯罪と呼ぶよね・・・』
『妹か?』
『(笑)親友で兄弟で家族という部類』
『(笑)なんだそれ・・・同じ名字だぞ』
その呟きも可笑しいのか笑うルナ・・・寝ていたはずのラナまで笑い出した。

『(笑)何処?』
『取り合えず安全な場所っぽい』
『帰ろ(笑)』
『(笑)そだね』
『くせーから(笑)風呂に入ってから帰れ』
笑って呟く人に、笑いながら二人は自分の体を抱いて見返した。

『襲わねーよ(笑)』
『(笑)知ってるー』
同じ仕草に同じ答えを言った二人に、その場に居た皆が笑うのだった。


友達が集まり始めた・・・苦笑いをしながら部屋を埋めていく人達の笑みに呆れる八代。
『(笑)女?妹か?』
誰かの呟き・・・
未だ風呂から出て来ない二人・・・楽し気な会話は響き丸聞こえだった。

『これさ・・・雨なら普通に外に出れるけどさー』
『(笑)もっと絞れば着れる!』
『そこ(笑)同じじゃん』
『(笑)面倒だった。走って帰れば』
『乾かないじゃん(笑)』

『分かった分かった(笑)絞り直すよ・・・』
『ルナはそっち持ってよ(笑)』
『面倒だよー』
『 ・・・お前ら! (笑)洗濯機って存在は?』
外から叫んだ班長の声にも笑う二人だった。

『やり方、知らないしー』
『ん?いつもは?』
『自分の手(笑)。洗濯機は贅沢品なんだってさ。近寄れない(笑)』
『 ・・・いえよ』
『やさしーねぇ(笑)』
『平気だよ(笑)。ラナ!早く捩って!』
ガラッと空いた音に皆が驚く・・・

『あっ脱水してくれるの?』
『シャツを着てからしろよ・・・(笑)貸してやったろ』
『アヤー(笑)、ヤバいか?』
『ガキは立たねぇよ!』
そう叫ぶ彼は、洗濯機だろう音やスイッチの音を出した。

へぇと呟く声・・・
『髪!洗い直しだ(笑)』
『面倒』
『じゃねぇ!ルナ!しねーと髪は切るぞ!』
『あ(笑)短く』『(笑)私もー』
揃う声に誰かの笑い声も消えた・・

『きっ切るから丁寧に洗い直せ』
やったという声と一緒に扉が閉まる音・・・物凄いため息をしながら出て来た人を驚きながら眺め出迎えた彼らだった。

『俺・・・する?』
『ケイの練習、出来そうだな(笑)』
それぞれに呟き出していく仲間を眺める八代・・・
『マジで妹が居なくて助かった』
誰かの呟きに確実に笑い声は室内を包んだのだった。


大きなTシャツに短パン姿の二人・・・人が多かったと驚くだけで動じない二人に驚くだけだった。
鋏と呟きながら楽し気に探す子達を眺めるだけの彼らもいた。

仕方ないとごみ袋を探す恵口・・・見つけた子は、まだかと笑って眺めた。
『食う?』
『ただ?』
『 ・・・』
『お礼は言葉しかないよ?』
続く言葉に驚くが、苦笑いをした隣に座っていた彼はパンを差し出した。

『ありがと(笑)戴きます・・・』
『あー(笑)下さい!』
両手を出したラナまで正座して 貰うと、二人で笑って食べた。

『金(笑)ポケットにあったぞ!』
『これは、おじさんに渡すの(笑)』
『ん?』
『ホームレスのおじさん(笑)。助けてくれたから・・・』
『ん?』

『熱出ちゃって(笑)家に泊めてくれてご飯くれたの。だから缶を回収して売ってきた』
『で、ついでに貰ったお金も渡そうと思った』
『 ・・・』

『哀れまないで(笑)。家に戻る前に動けなくなったから仕方ない(笑)』
『それでもな・・・』
『近所に住んでたから(笑)知らない人でもないよ?』
『ん?』

『神楽学園って施設の隣に、おっきな公園があってね(笑)』
『そこに住んでんの(笑)』
笑って食べきると、ごみ袋を被ったルナは何処でと場所を探し出した。

『ルナの所の公園が大きいよねー』
新たなため息と押し黙る人達に苦笑いしかなかった。


『あ!ルナ・・・明日からテストだ』
『夏休みじゃん』
『書いてあったの見てないでしょ』
『面倒だし・・・あー電話はそれか』
『私にも来たよ(笑)。担任が行かせないって怒ってた(笑)内申ヤバい。
就職出来なかったら(笑)仕事出来ないよ?』

『んーマキちゃんとこ行く?』
『子供ってバレバレじゃん・・・夜は怖いし』
『歳は(笑)騙す! 取り合えず貯めないと部屋も借りれないしねー』
『そっか・・・』
『ラナだけ行っといで(笑)。その間に貯めとくよ』

『平気?』
『(笑)夜は静かだからねー平気・・・いっ・・・たぁ・・・』
頭を押さえながら振り向くルナだった。
小突かれた場所を撫でながらムッとしたラナも振り向いた。

『ましな場所で働けよ』
『高校は行っとけ!』
『お金ない・・・私の場所は出される・・・住む場所を頼むと借金貰って始めなきゃならないし』
だからと言った二人・・・怒りを抑えた班長が睨んだ。

『義務で守られてない場所だったから自分で生きてきた。これからも自分で行く・・・少し我慢すれば大人になれるし・・・』
『いくら施設でもな・・・』

『自分で勉強もした・・・自分で調べてもきた・・・施設に戻らないのは自分よりも小さい子にご飯を回したいから。
皆がしてきた事だから、これも私の中では普通なの!』

『私の所はね、(笑)18までいれるけど売られる・・・小さな子は居ないけど勉強関係に強いから、今はルナも習いに来てるの(笑)系列は同じだから許可を取ってね』

『売るって?』
『(笑)バックマージン。ちゃんと就職させましたの諸費用は国からボーナス貰えるの(笑)。
書いてある場所で働けないけどね(笑)』

『 ・・・』
『(笑)哀れみをどーも!』
早く切れと促すルナに、苦笑いをした彼は髪へ鋏を入れていったのだった。

嬉しそうに礼を言った二人・・・じゃーねと笑って出ていく二人を眺める人達の声は出なかった。

ラブホ!bat・・マイHouse -36 -end-

2018-01-30 00:16:10 | <R>ラブホ!but・・・マイHouse
風に揺られ靡く髪を押さえるサラがいた・・・・見晴らしがよく綺麗な景色だと一人佇んだ。
揺れる裾を眺め笑みは溢れる・・・。

綺麗に整った芝・・・その先に祭壇はあり飾られたレースさえ優しく揺れていた。

柔らかな陽射しの中で次へ新たに歩める自分に微笑んだ。
優しく静かに鳴り響く鐘の音が心地好く遥か先で光り輝き照らされた波に微笑んだ。

笑みながら抱くララの笑みに、同じ幸せの中にいれた自分達を誉めた。
ケイが笑みながらララの手を繋ぎ、サラへ誓うような顔で見つめた。
声になくとも分かる互いに笑み、二人でララを眺める。

同じ気持ちだったのか、間にいたララのお腹へ触れる二人の手があった。
『ありがと(笑)ララちゃんを連れ出してくれて・・・』
ケイへ向けた言葉にララと見つめ微笑む姿にホッとした。

『特殊な式で笑ったけど(笑)・・・これが現実と分かるけど・・・本当に迷いがなかったサラに嬉しくなった(笑)
あの吾川を今度は遊んであげるね』
『ララ!ほっ褒美は求められてないよ?』

『でも偉いでしょ?(笑)辞表は鎖じゃないと預かる男っぷりは褒美は必要だよ(笑)
さっき半年後に待っとけって言っといた(笑)』
二人が答えられず、驚いた顔のケイに笑み、呆れた顔のサラにも満面の笑みで返したララがいた・・・

呆然と互いを見合う姿に寺嶋が静かに荒川を連れてやって来た。
それでも何があったと声をかけるタイミングは失っていた。

『ララちゃん・・・母になるから卒業しなきゃ・・・』
『しないしない(笑)。暇は出来るからサラちゃんも来てね!』
『えっと・・・行かないと駄目?』

『駄目に決まってるじゃない(笑)。だから体型は変えないで。
新規は作ってあるけど、ブラン2号とホワイトだけじゃ可哀想じゃん(笑)
レッドとブラックは永遠です(笑)』

『忙がしいから・・・』
『テンテン(笑)待ってるし、あの新人の腕を確かめないとねー』
動いたとお腹に笑って撫でるララを皆で眺めるしかなかった。


『なんだ?何があった?』
一人離れていた彼・・・やって来た二階堂に会釈した二人・・・
『ララ(笑)。ケイが心配するぞ!何か、やらかしたのか?』

『あー暇だから(笑)ガジェットの話をねー』
してたと言ったララに驚き皆を眺める二階堂に、それは可笑しいと笑うララだった。

止めて苦笑いするケイの肩へ触れ、一人頑張れと笑みを返した。
静かに彼だけに見せた指・・・ケイはサラを指さして笑っていた。
驚いた顔で気づいたと笑むケイは、冷えると中へ戻れとララを促した。


『ガジェットで?』
『んー復帰して吾川先生と遊ぶ約束したらしいの・・・
なんかそれが楽しみになってる気がする・・・』
『止めろよ(笑)』
『ケイに言わないとねー・・・』

自分は無理だと拒否したサラを抱き込んだ。
静かに離れていく彼らに苦笑いをした二階堂が皆から視線を遮った。

『その指輪に誓え(笑)交ざらないと声にしてくれ』
『ねぇ(笑)。それは不可能って意味が隠るの知ってて言うの?』
『(笑)俺から仕置きされたいか?』
『負けるじゃん(笑)時々だけど』

『だよな(笑)。だから鍛えて体力は落としてないぞ』
『(笑)ちっ誓う!絶対って言えないけど・・・アヤが防いでくれる?ララちゃんだけでいいから・・・』
二階堂へ腕を回して見上げたサラに笑うしかない彼だった。

『(笑)仲がいいのも新婚だから許すがな・・・サラ(笑)わしも抱け』
何だと聞こえた声に彼から離れ誰かと眺めた・・・
紋付き袴姿の老人・・・二階堂の祖父にあたる人に微笑むと、そっと近寄り抱き締めたサラだった。

『極力(笑)努力するので・・・頑張って彼から遠ざけてくれますか?』
『固まった場所に揺らぎはもうない(笑)。わしは愛でるだけだ(笑)。
それとな(笑)あの世で指をくわえる事はしたくない・・・逝く前に抱かせろ?それだけは頼んだ』

『みやげ?そんな意味でしたか?』
『出来るだろ?』
『(笑)長生きしてくれますか?
私は仕事があるから交代してくれます?時々でも(笑)』
『よし、寺嶋に』

『えっ!自分の手があるのに?』
『サラ?』
二人の会話を割る綾へ視線を向けて笑み返す・・・

『サラは年寄りを濃き使う気でおるぞ?子を落としたら叶わん・・・』
『落とさず(笑)抱き締めるだけなのにー』
『 ・・・』
どんな話だと押し黙るが、意味は理解した二階堂に口を引く人達に苦笑いだった。


『怖くねーのか?』
『お祖父さんが?(笑)もうないです・・・アヤが居るから平気になりました』
『花和は?』
『(笑)気になりません・・・あの人が気にしてましたね』

ほらと視線を促した場所に苦笑いをして、荒川と話をしていた姿の彼を眺めた。
本来は敵対もしている組織同士でもあるが、個人で招かれた事で友人として来ていた。

だいたいが関係者でもあるが、組織という場から離し式をあげた。
だから披露宴は別で、サラ繋がりを招き離れた場所でする事は伝えていた。

夫となる人の観察は鋭いが、不思議と恐怖はないようで すんなり受け止めていた彼女の友達に感謝した。


誰もが手首の犯人と呟く事は苦笑いしかない・・・知れてスッキリすれば自分の部下へ接待だと一緒に飲み始めた姿に驚くだけだった。

繋がりのいい場所にサラがいた事に、知れてホッとした二階堂もいた。

親族間だけの式は温まる事に浸る二人の時間だった。




以外な場所で繋がっていた事に改めて驚く二人・・・間をあけてサラの知り合いを集めお披露目と招いた客・・・
その繋がりに何なんだと誰もが驚き笑うしかない。

声さえ失い頬杖をして皆を眺めるサラ・・・その姿に笑うだけの二階堂もいた。

驚く人達と、自分を落ち着かせ それぞれの居場所から繋がった場所までの話をしていく。
へぇと笑い、次ぎはと聞き出すリルとナナは相変わらずだった。

出逢う場所は遥かに遠いのに、今の場所は隣り合わせの場所だったと驚くばかりだった。

ずっと付き合っていた戸川先生の妻は荒川の妹だった。
荒川の妹の居場所に遠慮し、兄は居ないと嘘をつけと嫁がせた事を知った。

ミイ先生の事は内緒にしていた南川・・・バレたと項垂れる姿に笑うしかない。
連絡を取り合う間により近い者となっていた・・・

ナナといえば、研修で離れた観光地へ出向していて彼氏と出逢った。
彼の居場所を聞いて驚いていたが気にもならずに付き合っていた。

招かれたココへ来て驚く彼の姿・・・東寺の遠い親戚でもあり、思い出したように名前から過去へ繋ぎ遊んでいた記憶から従兄弟と判明した。

同級生に至っては、教えて居なかった同級生や幼馴染みで繋がりを見せ・・・これは容赦なく近場ですませたと誰かの囁きに唸った。

サラの呆れた顔はチラチラと眺める人達で口を引く・・・
『花嫁よ?』
『同窓会みたいじゃん・・・親族会議?食事会? 一言で纏められる・・・』
『(笑)不思議よね』
『あー・・・あ?』
確かにと漏れた声は驚きに変わった・・・サラの視線が何処にと皆が辿る。

そこには嬉しそうにララに抱き付くララの友達がいたのだ。
気づき手を振る彼女の視線が、誰だと一斉に探しだした。

緊張した顔・・・驚き焦る顔で知った。
『てっ寺嶋さん?』
『はい?』
サラの呟きに慌て返事をした寺嶋・・・
『マジか・・・』『あー・・・』
小さな呟きは彼らから漏れた・・・

『何処で?』
『あー近所の・・・』
『幼馴染み?』
『学年は違うので・・・』
『思い切り悩んできたサラの守りは凄く増えたよね(笑)』

『各自にしておく(笑)。俺はお前で手は一杯だ・・・』
『あー本当に凄い・・・確かに知り合いを呼んだけど・・・』
それだけ言って眺めるサラに、可笑しくて二階堂が引き寄せ抱き締めた。

『挨拶は消えたろ(笑)助かった』
『ん?』
『だいたい知る(笑)面倒だ』
確かにと笑うしかないサラに笑み、皆を眺める二人だった。


会談する人達を眺めた笑み・・・
『何か物凄くホッとした(笑)。
これはアヤだけ見てていいって言われた気がする(笑)』
『確かにな・・・それぞれで守れと声に出来る事は助かる(笑)。
それを纏める荒川と寺嶋さえ簡単に繋いでた事は何よりだな(笑)』

嬉しいのだと眺める二階堂の笑顔に笑むサラだった。
目が合えば照れる人達の姿に笑う・・・その場所に自分がいる事が嬉しかった。

『いつから仕事に?』
『んー』
考えるサラに笑う二階堂が、手首で早くと知らしめた。

『もー・・・絆創膏ないんだけどー。
刻まれなくても知るってぇ(笑)』
笑って呟くサラの声に、またかと笑う人達だった。

楽し気な笑みの二階堂に微笑むサラだった。



笑みのままに逝く人を見送る・・・姿は見せず落ち着いてから会いにいった。
ありがとな・・・笑みを浮かべて眠った顔を思い出す・・・

『先の不安は持つなよ(笑)』
『ない(笑)大丈夫だから気にしないで・・・』
産まれた子は男の子だっただけに、近場の喜びは襲われ囲われていく気がして子供を手放さなかった。

それは一瞬で、いつものサラに戻った事に二階堂も荒川達もホッとした。

それぞれの彼女や妻が行き来して世話をやく・・・時に離して気晴らしと騒いだ。
懐かしみ楽しく過ごせたからか、気落ちは早く子に会わせる事も嫌がらなくなった。

黙りはあれど、二階堂の笑みに安心したように隣で耐えていた気がした。
戻れば抱き、話をしつくしていく二人の時間で落ち着いてきた。

仕事も難なく始められた事で、上司の吾川から連絡を貰い仕事場の様子にホッとした二階堂だった。

抱き込んで離さない二階堂に笑うサラ・・・大丈夫と返す言動は今までにないほどに遠慮なく声にした。

本当だと声にする・・・特殊な場所でも自分達だけの方法だと言っていた二階堂の声は、今はサラも呟く。

『思わず吐き出す怒りは?』
『(笑)鞭の先』
『 ・・・』
一瞬は驚くが、ソコかと吹き出すほどに笑う二階堂に微笑むサラだった。


新たに子供の世話をしながら守る人が会釈する。
『疲れてねーか?』
『大丈夫ですよ(笑)』
『先生(笑)本当にその場所でいいの?』

『(笑)近場で働けて、暇は会いに行けるのよ?
(笑)妊婦にも有り難い場所だしねー近いが一番・・・逃げないように(笑)だよねー』
『南川は嫌がってないからホッとしたの(笑)』

『(笑)こんなホテルも楽しいね・・・問題は一度外に出なきゃならないのよねー』
チラッと眺めるミイ先生に笑って謝るサラだった。

戻って行く姿に笑み感謝して声にもするサラに笑む。
比較的に落ち着けた事で仕事と焦り出ていく二階堂は少くなった。
だから暇だとサラに張り付く彼に笑うしかない。

『飽きない?』
『(笑)ない。放ったら行くだろ』
『見張りか(笑)』
そうだと笑う二階堂にキスをしたサラ。

『最初から無意識にキスはしてたよな(笑)だから待てたんだ・・・』
『驚いたんだった(笑)』
『それより前からだった事は気づいてないだろ(笑)。
不意に触られたり(笑)驚く事が多かったし抱きたくて我慢してた・・・』
思い出して笑む二階堂に苦笑いで返し見つめた。

『いつからかな(笑)自分でも知らないや・・・』
彼に凭れて笑むサラに触れ見つめた彼が口付けた。
行き交う想いは深く絡まっていると思え彼へ身を預ける彼女もいた。

一つ触れた場所から愛しさが増えていく・・・浸れと広がり始める・・・その中に留まり全部が包まれていく幸せがあると気づけた自分が嬉しかった。

それを運んでくれる彼に感謝する・・・止めどなく注ぐ二階堂に、自分もだと溢れる怖さは消え溢れても埋まる幸せが自分にあった事に気付けた。

優しい眼差しは自分にある・・・愛しさは彼へ同じと注げる事に感謝した。
触れた頬に笑む・・・額を合わせ見つめる彼の笑みに照れたサラだった。



-end-



お付き合い下さり感謝します。
拙い自分に合わせ飛び込んで貰えてたら有り難いです。

空想の変換はそれぞれですが、深く妄想して置き換えれば・・・(笑)

大変しつれい致しました。

次!飛ばします・・・-tami-
2017・10


年越したのね・・・出せてラッキ!