tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ラブホ!bat・・マイHouse -34

2018-01-28 00:13:10 | <R>ラブホ!but・・・マイHouse
新たに準備しても、それが有効に使える場所が限られる。
販売数に苦笑いをする・・・

『ここでも始めないか?』
『しない(笑)。それは自分達で探したら?』
『金が嵩むだろ(笑)』
『人口を増やす為なら惜しむな(笑)』

『確かにな・・・(笑)向こうは半減したと聞いたぞ?辞めるのか?』
『手習いが上手かったと気付け(笑)。ここならシェリーの二番が適任』
『 ・・・』

『貴方達の使う部屋・・・あれは他から見えないように使えば?
(笑)楽しむ客と同じだと怖くて通えなくなる・・・
遠慮なく出来る場所だから使う(笑)ソコに交ざられたら普段の生活にまで怯えさせる立場に居ると気づいた方がいい』

『ブラック(笑)帰ろー!』
レッドが出てきて叫ぶと、呼び止める人達に構うなと鞭を振って黙らせ出ていった。

『(笑)玩具を使う頻度は上がってるので、その種類を増やしませんか?』
『お前の所のか?』
『はい(笑)。確かにブラックの言う通り一種のジェル以外は手軽な玩具で楽しんでますよね。
日毎伸びているなら試してみませんか?』

『任せよう(笑)。明日からでいい。始めてくれ』
『ありがとうございます(笑)搬入は店長へ言いますね。
じゃ帰りましょう(笑)雷が落ちる前に』
確かにと笑うブラックを促す天川・・・待てと呼び止める人に何だと振り向いた。

『お前、俺に付き合え(笑)話がある』
『 ・・・今、聞くけど?』
『 ・・・』
『花和さん? ・・・南川さんから怒られるので・・・少しだけ離れますね』

何だとムッとした彼が天川を見返したが、諦めたようにブラックを眺めた。
にじり寄る・・・そんな気がして笑みを浮かべたブラックは天川の方へスッと身を離し声にした。

『寄れと言ってない(笑)。十分に聞こえるから声にしてくれたらいい』
『 ・・・』
『ブラックは二階堂と近いのか?』
『 ・・・』

『俺がお前を囲っていいか?』
『断る。自分の居場所は知る・・・このまま、同じ距離は保てばいい』
『出来ないと言ったら?』
『レッドと手を引こう』
『俺がレッドを囲ったら?』

『レッドが囲う者が苦しめば、2度と足も踏み入れない事は宣言しておく。
貴方の居場所から出ない条件に今日まで来た。
破棄したいなら南川へ連絡を』

ムッとした花和がブラックの腕を掴み壁に押し当て体で押さえ込んだ。
動じない強さがあると気づく・・・抵抗もないブラックに彼が近付く。

『強行すれば貴方へ及ぶ事は増えると思うが?』
花和が答えようとしたが、足音が近づき駆け出して来た事で諦めた彼は思い切りため息をした。

『調べはついた・・・まさか同一人物とはな・・・
バラしたら仕事が消えるぞ?』
『新たに見つけるまで(笑)。留まる場所とも、目指した場所でもない。
それで気がすむなら、すればいい』

グッと花和の胸を押して離すとブラックは静かに離れ顔を引きつらせた天川を促した。

『花和さん・・・見なかった事にはしますが、一般の中で暮らす彼女に手は伸ばさないで下さい』
『二階堂の女でもあるだろ・・・みつになる前に貰おうと思っただけだ』

『それは・・・ブラックを囲い、ココで利用する為ですか?
彼は利用もしていませんよ?』
『潤いの恩恵に預かりたかっただけだ・・・店でも使ってんだろ?』

『一度もありません・・・二人の間に金が発生した事も、互いの職場へ足を入れる事もありません。
一般で働くのに裏へ連れ出そうとしないで下さいませんか?』

『ん?ブラックを使わないのか?』
『有り得ません・・・それは私も拒否させて頂く』
『 ・・・』
『それで足を引くのも どうかと思いました・・・次はありませんから』

深々と会釈した南川に驚きながら眺め、心配そうに待っていたブラックの姿を眺めた。
大丈夫と笑む南川にホッとしたブラックの様子が分かり苦笑いをした花和だった。



マンションにつく・・・部屋に入り込んで、ようやくホッとしたサラだった。
本職に目が止まった事に改めて実感してしまった・・・微かな震えに苦笑いしかない。

仕事場の中で、救急という特殊な場所だけに患者を選ぶ事はないが その居場所に居る人だろうと気付ける。
普通ではない傷・・・その痕・・・一般では有り得ないそれ・・・

日を追う毎に感じる違和感・・・怖さはない自分・・・湧き出す事で赤く染まり驚く人達に離れろと言って退かす。

現場にいたのだと分かる容姿や、脅し背を見せ優先しろと叫ぶ人へ気にも止めずに治療をしていた。

そんな中の一人だ・・・秘密の仕事先に・・・自分を暖める場所に・・・色んな自分が居る場所に普通に出入りしていた。

一瞬の間に自分により近い場所に入り込まれた・・・動悸なのか静かに始まる自分からの音に焦った。
携帯を手にした・・・無意識にした自分に驚いて、手にある携帯を眺めた。

呼び出し音が始まるが、彼女が枕元へ携帯を置く・・・それは途切れ彼の声に驚いた。

『あっ・・・ごめん間違って触っちゃった・・・』
『何処に?』
『ん?家・・・』
答えながら聞き入り、大丈夫だったのか確認をするように聞き入った。

『どうした?』
『あー(笑)。寝ようとしてたはずなんどけど・・・』
『 ・・・(笑)お前から、かけてくるのは初めてだよな・・・』

『(笑)だったね・・・ごめんね、仕事でしょ?きるね』
『いいのか?』
『ん?何で?』
『話があったんだろ?』

『 ・・・(笑)ない・・・何かを聞きながら寝たかった・・・ごめんなさい』
『いいや(笑)』
『(笑)じゃね!』
笑う微かな声に笑み、サラは電話を切ると音楽を静かに流し眼を閉じた。



『あ・・・ごめんなさい・・・』
抱き込まれた自分・・・それが誰かと分かり声にしたサラだった。
来て直ぐに自分の隣へ来たのだろう、自分の様子を眺めている顔だった。

『こんな時は呼べ・・・直ぐに来れなくても顔は見に来れる・・・何かあったんだろ・・・』
『 ・・・』
『声に(笑)』
優しい笑みで呟く彼につられ、微笑むサラを見つめた。

『多賀谷のホテルの帰り・・・に・・・』
何だと思ったのだろう、自分を覗き込むように見つめた彼を見返した。

『自分に起きた違和感というか・・・嫌悪感に似てた気持ちが離れなくて・・・微妙に・・・不安みたいな・・・恐怖みたいな・・・嫌な感じが離れなくて』
『だから音楽を?』
かけたのかと聞く彼に、ゆっくりと頷くサラだった。

『救急にも来るけど怖さは無かった・・・・ガジェット関係で会っても同じ・・・なのに今回は自分の中で・・・』
声にもしなくなかった自分と知り、押し黙り彼に凭れた・・・フーと息を吐ききり彼を見つめ微笑んだ。

『大丈夫(笑)。消えた気がするから・・・行って(笑)』
急に気持ちを切り替えたサラに口を引いて眺めた。
『少し(笑)頼んでい?』
『ん?何を?』
『手・・・手首・・・ギュッて握ってくれない?』

突然言い出した彼女を見つめ、こうかと手首を握るが・・・強くだと言われ握り締めた。
苦笑いだけのサラの様子を見つめ、そのままベッド押さえ付けて口付けた・・・迷いなく受け入れるサラを見つめながら何だと考える二階堂もいた。

緩んだ手から離れたサラが自分へ腕を回して抱き寄せる。
何が不安をサラへ運んでいると眺めていた。

抱き付かれたままで身を起こして、サラを優しく包み直した二階堂だった。
照れ・・・笑みで返すサラを見つめた。
笑った彼女が、ありがとうと呟くと自分でベッドに潜り込んだ事に何だと訝しげた・・・



仕事を済ませ早々に戻る二階堂・・・頭まで入り込んで眠るサラに笑み 寄り添うようにベッドへ滑り込み抱き寄せた。

背から温まる自分に笑み、寝返りをして彼へ凭れ自分を深い眠りに落とした。
ゆっくりと流れる雲ような静けさは自分の中も似ていたと笑みを浮かべたサラだった。

たった これだけで自分が落ち着き出す事に・・・温まる自分が何も考えずに安心させてくれる彼に感謝した。


先に聞いてから来れば良かったと今更ながら気づく二階堂・・・何が起きたか知ればサラから剥がせるのに、それさえ忘れ腕に抱き安心させようと来てしまったのだ。

大人へ変えていくサラを見てきた・・・それでも嫌がらない自分を誉め、全部に求める言動に自分で笑った。
それでもいいと、いつかを考えサラを抱き込んだ。

無意識にか・・自分の言動を今だ驚くサラに笑み、自分から始めて欲しくて黙っていた。

その最初の一歩が現れた気もした・・・サラからの声はなかったが、何かを伝えたくてか・・・会いたいからか・・・彼女から連絡がきたのだ。

かけようとして迷い、そのままに携帯を手離し我慢したのだろうと思えた。
繋がりは静かに強くなりだした気がして嬉しくなった。



自分の携帯の明かりがつき、サラを眺める・・・さっきよりも穏やかな寝息に変わっていた事に笑み静かに離して携帯を手にした。

誰かを知る・・・それは出ずに改めて二階堂は電話をかけるのだった。


大事にしてきた場所が壊され始めたのかと項垂れた・・・静かに息を吐く二階堂もいた。

『それが違和感なのかもしれませんが・・・聞き流し留め置き下さい』
『分かってる・・・だがな・・・俺の足を崩そうとしてる場所と繋がる可能性は潰しとかないとヤバいと知るだろ』

『突き止めたらサラはガジェットから離れ、職場さえ離れる気もします。
自覚したら動けなくなる可能性だって、ないとは限りませんし。
サラ自身が自分を知らねば・・・そこから強くならねば先へ歩けませんよね?』
『 ・・・』

『サラから貴方へ連絡をしたなら、はっきりと自覚したなら自分を強く出来るはずです。

もともと決めたら動じないサラと知るでしょう・・・自分から繋げて行く事も少なくったサラが貴方を受け入れた・・・
違うと自分で否定してきたのに(笑)自分から起こす言動を受け止めてきてますし・・・』

『花和のヤツ・・・』
『サラに他から目が増えない事を祈ります・・・彼は医師という場所も知っていたと天川さんから聞きました。

大丈夫か不安そうに・・・どこまで追求されたかは知りませんが・・・
はっきり拒否し否定もしたそうですし、貴方との関係は答えずガジェットからの立場を通したそうなので』

『分かった・・・俺は俺の場所で探るだけにする(笑)。
ララの方も見張れ・・・不穏は直ぐに寺嶋へ伝えとけ、確実にだぞ(笑)』

『(笑)了解! 既にケイは手の中へいれましたし、ララを抑え守ります。
サラを・・・頼みます・・・』
南川の声にフッと笑う二階堂は静かに電話を終わらせたのだった。