tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

Aflesh

2019-07-22 10:28:10 | 序章・予告編


どこからともなく人の声が響く・・・
目の前にいた人を眺めれば口は動いていなかった。

回りの人達の話し声とは違う言葉・・・それはまるで悪魔の囁きのようで怖かった。

繋いだ手を握り締める・・・反対の手で頭を優しく撫でる手でホッとした。


いつからか誰かを探すような仕草をする妹だと眺めた。
怯えたように焦り自分のもとへ駆け込んでも来る。

迷子にならないように手を繋げば、時に怖れた目をして繋いでいた手を握り締めた。

声にはしない・・・それは両親から何度も確認のように念押しされ理由を聞かされていたからだ。

騙されないように・・・兄や皆と離されないように・・・一人連れ出されないように・・・それは妹へ分かるように言った父に驚いた・・・まだ小さな子供まで騙してくるのかと。

それは誰かも分からないが、気を付けなければならないと教え込まれた。
だから余計に妹までが声にしない・・・怖いと・・・その理由を言わないのだ。

だから握り締める手に大丈夫と教える・・・何かが妹の中で起きている事は気にするなと、どんな場所でも手を引いた。

-嘘つきだ・・・-
いつだったか、妹が無意識に呟いた事に驚いた・・・
招かれたパーティ・・・笑みながら話していた両親から少しだけ離れ、話し終わるのを待っていた。

どんな中味かは子供だから知らない・・・それでも妹の視線は両親と話していた方だった事に驚いた。
離れた時に父へ声にした・・・
-やはり-

納得したような声音で小さく呟いた事で、妹が言った理由を何となくだが理解した。
相手からの数多い連絡や待ち伏せ・・・それで真実と証明されたようなモノだった。



大事な話があると父から呼ばれた・・・なかなか離れない妹を知る事で一緒に入ってもいいと書斎へ促された。
その話に驚き不安は自分を襲った。

妹となら・・・そう思えたが父は駄目だと諭し詳細まで声にした。
自分の膝に凭れ安心したように眠る妹・・・優しく撫でた手が分かるのか口元は嬉しそうに引いた。

妹の事は両親にも話した事はない・・・呟いた言葉は、知れず こう言っていた気がするとだけ父へ伝えていた。

見聞きしたと例えた事もある・・・訝しげる事もあったが、観察を始めた事で妹へ言い聞かせ知らぬふりと二人で頑張った。

弟が産まれた頃から、執拗に父の兄弟から連絡はあり 時に自宅へ駆け込み口喧嘩のような激しい言い争いは増えた。

怯える弟を守るように妹は連れ出しては笑わせ守っていた。
幼い弟の気持ちが分かるように声にしたり世話をし始めた妹・・・それは自分ごと声にして回避する事が増えた。

狙われる日々に耐えきれず母は弟を海外へ逃がしたが、妹も一緒にと言っても聞き入れてはくれなかった。


-気づかれた・・・-
そっと耳打ちした妹の言葉で、ならばと別の方法を考え始めるのだった。

仕事を始めれば受け継いだモノは教え妹へ譲った。
それは必要な時に一緒に出向き使った。

何にでも手をだし覚えていく・・・早々に自分についた秘書まで妹を守ってくれた。

常に隣へ居させ仕事をする秘書・・・その彼女は笑って自分へ楽に仕事をさせてくれた事に感謝した。

もう一人の大切な人になった事で怖くなった自分さえ一緒に勇気づけてくれた・・・だから彼女まで声にして妹を守るようになった・・・

その彼女は妹へ何でも教え学ばせた・・・隣で・・・自分の出張した先でまで・・・素直に始めれば吸い込むスポンジのように吸収していった。

-自分を守る為よ・・・私達が居なくても出来る自分は作り上げとく(笑)それで私達は安心も出来るの。
自分で切り開く(笑)そうすると、スッと(笑)自分が行くべき道は開けるわ・・・-

何でと理由を聞く妹へ優しい声音で言った彼女を抱いた。
自分を助け妹の力になり本当の家族になった気がした。

息子が出来た頃・・・事故で両親は逝った・・・遺言は知らされ罵倒する親族は無視し傾き始めた会社を建て直した。

呼び戻す歳になったろうと少しずつ妹は弟の迎えの準備を始めた。
その手続きは完了し後は待つだけになった・・・

兄弟が増える事に気付かれたのか狙われ始めた事に気づく。
それは妹の声で知った・・・最後の言葉を伝える・・・間に合ったと安堵したのは云うまでもない。


兄の言葉に驚き泣きながら聞き入った。
自分は大丈夫なのに、兄の終わりを聞いているような気さえし始めた事に戸惑った。

もしもと息子を頼むとまで言った姉に嫌だと拒否しても頼まれた。
絶対に・・・大丈夫なように探ろうと彷徨く・・・それは不十分だった事は、その時に気づいた・・・

ここでかと項垂れる・・・咄嗟に庇い無事を祈った。
守りは2つ・・・その約束だけを考えた自分に勇気を出せと信じた。

久しぶりの弟の姿に笑み、頼むと言えば可愛く頷く弟の頭を撫でた。
二人だけの先・・・これからを考える時だと少しずつ先への道は何処だと探すのだった。


痛そうな姉に驚き悲しくなった。
ずっと昔に見た静かな優しい姉ではなかったが、自分の為に明るく話し自分へ接してくれる姉に安心を覚えた。

命令は数多く拒否はなくさせる姉に戸惑ったが、これは大人になる自分の為に役立つ事で必要だからと毎日更新されていく言葉に笑えた。

それでも時に真剣に話す・・・そして子供の自分達への言動で自分には姉しかいないのだと悟った。

ならば姉の助けは必要なのだと誓いのように日々を姉と過ごした。
それでも昔に会った友達やその親達に助けられ何でもこなす姉の負担は減らしたくて始めた。

面白いほどに楽しい事は笑うしかない・・・日々の暮らしに必要な事は姉と一緒に始めた。

自分が出来始めると手放し自分へ任せてくれるが・・・いいかと楽しむ自分も出来た事で気にもしなくなった。

大事な事は必ず相談してくれる・・・子供だからと濁さず本当の事を教えてくれる・・・それは悲しい事もあったが、大丈夫と・・・姉が頑張るからと声にしてくれた事でホッとした。

始める場所を眺める・・・二人だけの生活の始まりだ・・・
そんな区切りは一緒に過ごしてくれる姉だった・・・


初めて来た場所は誰のかと姉を眺めた。
『兄の家族が眠る場所・・・』
『兄さんが居たの?ここに?』
『ん・・・私より10コ上だけど(笑)覚えてた?。私達を守って死んだのよね・・・』
『 ・・・』

『(笑)大丈夫でしょ、今も私は貴方と一緒に居るじゃん(笑)』
笑いながら呟く姉に笑み返した。

『大丈夫・・・道は開けたはず(笑)だから信じて見守っててね・・・』
墓碑へ呟く姉を眺めた。

『知らなくてごめんなさい・・・
だけど大丈夫(笑)波瑠と一緒に頑張れるよ』
『ねぇ(笑)マジで呼び捨ててくの?』

『(笑)同士だろ。まだ子供だけどさ・・・仲間で家族だから呼び方は気にしないで(笑)』
『・・・・・(笑)』

笑うだけの姉に笑み返す・・・姉の笑みは大丈夫と言いたげで頼もしかったし、早く大人になりたいと思えた綾だった・・・

名しか知らない家族・・・両親の本当の話は姉から聞いた事はない・・・
たぶん取られたのだと思える・・・父さんの場所に父さんの兄弟達や親族が居たからだ・・・

姉の力で自分はココにいれるのだと知っている・・・だから安全になったのだと。

物凄く危険な場所から出してくれた事に感謝して姉と生きていこうと思うのだった。



-end-




んーゼロ・・・・ネタバレしそうで・・・表現も出来なかったtamiの頭はボロいと実感してしまった(笑)。

まーいっか! (笑)tamiの空想で作った話だしぃ!

お付き合い下さり感謝します。
本編へどーぞ! -tami-


※2
なんと2017前から思い立って始めていた話・・・その終わりは2017年の3月で止まっていた日付に驚いた。

・・・飽きたのだろう放置は一年以上の記憶しかなく・・・むくむくと飛び起きた・・・のでもなく(笑)始めよ的な感じで再開してました。
取り合えずゼロは・・・な感じで(笑)。

今の段階でも始めたばかりでEND先は決まっておらず・・・のんびり(笑)始めさせて頂いてます。

現在20181130・・・・・(´ω`)。

色んな話に飛びすぎた・・・後悔先に立たず?そんな言葉があった気が・・・

後悔後を立たず・・・
そっちがいいか(笑)
意味さえ理解せず・・・
なんとなく使うtamiでした。

※3
・・・直しながら出す事に・・・なによりENDまで(笑)長かったぁ・・・

ありがとうございました-tami-





2019たなばた 2

2019-07-07 23:58:31 | イベント 関係の お話


その日・・・・・
賑わう街並みの中を気配を辿りながら歩いてみた・・・数日前に・・・聞いた懐かしい声がしたから・・・

他よりハザードランプの色は赤くない この地域で銀行強盗があった・・・利用者も多く、その隣は高級な宝石店も並んでいたからだ。

呼ばれても行く気も起こらず ぶらついてみれば、その地域に自分がいた事に苦笑いだった。

見学と眺めていれば、ツーとフォーが出動し対峙していた・・・スリーやファイブより手荒くもないがキレれば容赦なく事を進める二人。

今回はと眺めていたが早々に飽きて辺りを眺めていた・・・


街並みに似つかない銃声・・・どーすると新たに眺めればフォーを庇うツーの姿に苦笑いをした。

いまだ安定しないフォー・・・僅かな不具合もフォーの中では許せないのだろう身動きも止める。

丁寧に撃たれる場所はフォー自身が気に入らない所だった・・・庇い止めたツーだが、辺りの様子に諦めたのか大きな反撃をしなかった。

ガードをしながら少しずつ近寄る警官隊・・・必要以上に行かず、手前で停止させられ焦る顔を隠してもいた。

真顔のワンがバイクで乗り付ける・・・駆けた方が早いと知るのにワンだけは人と同じように乗り物で来る。

4輪より2輪が好きなワンの登場に、3人を担当する男が説明をした・・・その間に二人をバンへ乗せる。

行けと言われたワン・・・スッと見上げた姿に苦笑いだった・・・目があえば、ワンの呆れた顔が見れた。

-(笑)笑いすぎ-
-行けと(笑)言われたんじゃ?-
-(笑)ゼロも来てよ。暇そうじゃん、中からなら助かるよね?-
-弾が来る(笑)-

言い返してみれば、新たな笑いで気付いたのか男までが見上げた。


警官隊を纏めている男までが気付き何だと見上げ男を見返す。
「味方でしたか?」
「別隊の者です(笑)」
「(笑)中から出来ませんか?」
言われて仕方ないと見返してはいたが、来るかとワンを眺めた。

「 ・・・」
「暇ではある・・・」
銃声が始まる・・・本格的に動き始めたのかと口を引いた。
仕方ないと入り込む・・・


自分を知るのかと苦笑いだ・・・それでも対策まで考えてきたのだろう人質へ身を張り付かせてから自身を守るようにワンを見返した。

「アンドロイドの制約は守れよな」
分かるだろうと笑みながら言ったが、指先の震えに気付くワンは対峙し見返した。

仲間だろう一人がワンへ銃を放つが・・・その弾はワンの近くで弾道をかえ天井へ沈んだ。

「無駄と知るだろ!弾は持っとけ」
人質を抱き込んだ犯人が仲間へ呟く。
「(笑)勉強が足りないわ」
「 ・・・」
残る仲間へ早くと促す・・・

別の入り口から仲間が追加の人質を連れてきた・・・手を上げてはいたがワンと目が合い微笑んだ。

「何処に?」
「階段を下りてきた・・・」
そうかと手首を纏め縛り上げ・・・ソファーで柵のように囲われたスペースへ身を置かれた。

怯える人達に笑み人質達に視線も戻さない犯人達に笑い、仕方ないと縛られた場所を切る。

驚く人質達に苦笑いをして、彼女は壁に人が通れるほどの穴を開け逃がしていった。

事は静かに始まり怯え動けない人はソレに乗せ表へ出した。


ビルの真横から次々と人が現れた事に驚き、裏手へ回り確認をしに向かう警官・・・それが人質だった事に驚いたが静かに一人ずつ離れさせていった。

残る一人と静かに覗き込んでいた警官に苦笑いをしながら黙れと人差し指を口へあてる。
その間に驚く顔で床を眺め始めた事で手を掴んだ・・・ゆっくりと身を伏せる。

「青のシャツを来た人は犯人の仲間だった・・・中の犯人は5人。
連絡を取られる前に捕まえて」
「君は?」
「(笑)あの子の友達・・・と言えば分かるのかしら・・・」
「 ・・・」

あの子と言われて直ぐに気付く・・・この触れている手の感触は人と同じだと驚いた。
手袋を嵌めた彼女は行けと自分に笑み返すと静かに立ち上がった。


いまだ最後の扉が開かず焦りながらも仲間を急かす・・・既に扉を開ける者を殺してしまっていた事で焦っていた。

カウンターを飛び越えた女に驚いた犯人達に笑うワン・・・仕方ないと人質にされていた人を素早く引き離し表へ出してやった。

何だどうしたとパニックになる犯人達・・・纏めている一人が天井へ一発撃ち込んだ。

「落ち着け!もういいから出るぞ!纏めろ!」
それは駄目だと騒ぎ立てるが、新たな二発で諦め犯人達は従った。

不意にドアが開かれ・・・驚いた犯人に笑いながらワンは素早く近場に居た男を表へ突き飛ばした。

銃をワンへ向けた瞬間・・・ゼロの指先から伸びたソレが全ての銃へ突き刺さり手から離れた事に驚き身は固まった。

その固まりも入り口から外へ捨てられ・・・慌て逃げ始めた人達に笑み、ワンは素早く出していった。


裏路地で・・・
車に一人の男が乗り込む・・・・エンジンをかけようとした瞬間・・・車の前が開けた事に声を失う・・・真っ二つに分けられた車にだ。

女が笑みながら前へ押しやり・・・その笑みが自分と重なり・・・女から伸ばされた手に握手のように掴んだ自分に驚いた。

スッと何かが手首へ巻かれる事に気付き眺めれば、それは手錠のように巻かれていた・・・繋がれた手が引かれ自分は車から出され立っていた。

見返せば握手した手を離す事なく驚いた顔で自分を見ていた・・・

「貴方が昨日居た場所は何処?」
「 ・・・」
「ここへ来る前に居た場所・・・」
「 ・・・隣街の病院」
「妹の病室の番号は?」
「 ・・・」

「隣の病室・・・ソコに兄が居た・・・」
「カナリア・・・225」
「ありがとう(笑)」
「政府の病院だぞ?」
「そこへ入院出来る人が強盗の手助けを?」

「 ・・・知るんだろ・・・」
「私との会話も黙れたら、ローズへ移してやれる」
「そこは費用も」
「出してやる・・・礼にな」
「 ・・・」

静かに手を自分の後ろへ翳す・・・何だと視線を辿れば、通りから自分達がいる路地を眺め誰かを探している素振りだった。

身構えたが、動くなと呟かれ静かに待った・・・自分達がいるのに来ない事に驚く・・・行ってしまったがホッとしたのは自分だけだった。

「囮に一度身を落としたら、奴は次も仕事だと脅す。一生をかけるのか?」
何事もなかったように話を続ける事に驚くしかない。

「 ・・・一度だけと」
「(笑)全てに証拠を残してる事は知っていたか?」
「 ・・・」
「利用されてる間は金は貰えるが、守りはない・・・死んだら誰が妹の世話を?」

「 ・・・」
「今から行く。連れていけ」
分かったと頷くと、まずは歩いてみた。


「ゼロ?どこへ?」
「 ・・・」
「その子は?」
「(笑)こいつと遊んでた。帰ろうとしたからな(笑)」

「この車は誰が処分するの?」
「(笑)頼んだ」
「ゼロ・・・(笑)助かったわ」
「(笑)待ち合いのロッカーから出したか?」

「(笑)出したわ。耳が聞こえない子だったから怪我をしないですんでたみたい」
「(笑)口で読めるから頑張れと伝えて」

「了解(笑)。ゼロ、その子は逃がすの?」
「ヤツに(笑)貰ったと言っとけ。ついでに破棄したか確認するともな」
「 ・・・取ったわけ?」
「(笑)悪いか」

話ながら歩いていて離れていく・・・・それでも普通に会話をしている事に驚き、チラチラと眺めては歩く男にゼロは口を引いたのだった。



「暴れるな」
「 ・・・」
病院の裏手へ来たが不意に立ち止まり自分へ言った彼女に驚いた・・・取り合えず頷いてみれば・・・

手首を捕まれたと思えば吊り上げられた・・・身が浮いたが、驚き声を出す間にベランダのような場所に辿り着き足は地へ着いた事に驚いた。

硝子越しに見える鍵・・・指先が硝子をなぞり破片となった・・・吸着したように指先に触れた硝子は足元へ落ちた。



妹はと病室へ駆け込む・・・ふと気付くと慌てるように廊下へ出てみた。
隣の病室の扉が静かに閉まっていく・・・ここかと眺め思い出した。

暴れる患者を押さえ落ち着かせていた・・・医師や看護師が慌てるように次々と部屋へ飛び込んで行った様子を自分は見た。

そっと開く・・・誰もいない病室・・・そのベッドへ手で撫でていた彼女の姿は悲し気だった。



ベッドへ触れる・・・
予想通り姿はなかった・・・何処へと探るようにベッドへ触れた。

ここであった事が読めた・・・それは知るのか場所さえ声もない事に苦笑いだ・・・それでも思いを残してくれた事に感謝した。


-元気か(笑)、大丈夫だから探すな。動けるようにはなったが(笑)言ってない。隠れて運動するから疲れてな(笑)・・・

それから、特殊なペンキが塗られてるから声も聞こえないだろ?(笑)ドアとか窓が開けば無駄なのにな・・・アホだよな。

そう言えば(笑)七夕が近いな・・・だから思い出した・・・・・願い事は叶ったか?(笑)そうだと嬉しいな・・・俺も願う(笑)。
お前も頑張れ・・・

(笑)会いたいな・・・もう一度だけでもいい・・・
笑え(笑)笑って頑張れ・・・大丈夫と祈ってるぞ-


優しい響きが懐かしく、ゆっくりと胸を締め付けてくる何かに苦笑いだった。
入り口から覗いている男の気配が似てると思えた自分に笑えた。



目を閉じたまま泣きそうな顔で佇む彼女を眺めた・・・ベッドに居たのだろうと感じている姿は可哀想だと思えた。

会いたくて来たのに居なかったのだと寂しいのだろうと思え目は離せなかった。

口許が引かれた事に気づいた・・・その悲し気な笑みを見惚れるように眺めるのだった。

「退院したんだな・・・」
声にする男に笑み返す・・・そう言えばと立ち上がり妹を見に向かうゼロだった。

苦しそうな顔で眠る姿に、頑張れと励まし男は手に触れ妹を見ていた。
「薬で治せると聞いたぞ?」
「 ・・・」
何で知ると驚き声を失った・・・妹の存在や病名も離した記憶もない・・・

「(笑)さっきの場所で見てなかったのか?」
「 ・・・・ない」
男の言葉に苦笑いをした。
「ゼロって・・・ゼロが名前?」
思い出したのか声にした男に口を引く。

「お前はアンドロイド?」
「(笑)知ったら死ぬぞ」
「 ・・・」
「(笑)本当に転院するか?」
「 ・・・しても」
「(笑)利用する者は薬も与えてないと気づいてないか?」

「 ・・・」
「く、薬が欲しいが・・・何でゼロに返せばいい?」
「 ・・・お前に何が出来るか全部も知らない・・・何で返したい?」
「 ・・・」

「(笑)頼み事が出来たら連絡する。それでいいか?」
「いいが・・・連絡先・・・」
「(笑)ビルの屋上で名前と居場所を言うだけだ」

「 ・・・」
「それで分かる(笑)」
「ゼロと居場所?それだけ?」
そうだと笑み返すゼロをジッと眺めていた。

「アリアという女が来る。警察関係者だが声も出すな。ゼロの拾い物(笑)そう言ったら話すんだ」
「拾い物?」

「(笑)拾ったしな。名を騙り騙す者もいる。全部に声にする事は駄目だ、分かったか?」
「 ・・・」
「分かったか?」
「りょ了解・・・」

「(笑)仕事が欲しいなら彼女へ声にしてみろ、貰えたならだけどな」
「 ・・・」
怖さもない変な不思議さが次々と自分を襲う・・・それは何だと考えても分からないのに考えてしまう。
気付かれたのか見返せば笑っているゼロの姿があった・・・



見舞いと知らない女が妹のベッドへ近寄った。
笑みながらも声にせず椅子に座り妹に微笑んでいた。

「貴女がゼロの拾い物かしら・・・」
「 ・・・」
「ここへ行けと聞いていたんだけど(笑)ローズで治療を頼まれたのよね」
「・・・貴女は本当にアリアさん?」
「(笑)そうよ」

「あの・・・ずーずーしいと思うんですけど・・・仕事・・・ありませんか?
だいたい出来ると思います・・・優秀ではないですけど・・・犯罪というモノでなければ何でも・・・」

「(笑)了解。
ゼロと会ってから(笑)、全部の出来事の話は全て声にはしない事・・・噂話と声にした瞬間・・・妹さんとは一生会えない。
それでも拾い物と行く?」

「 ・・・・・お願いします」
「(笑)了解」
自分を伺いながら話す女性・・・返事をしてみれば、直ぐに電話をした。

数分後に病院のモノでもない車椅子を持った人が現れ妹を優しく抱いて座らせてくれた。

言われるままに着いていく・・・向かう途中で目覚めた妹・・・怯えさせない声音はホッとした。

色んな話を、妹にも分かるように声にする・・・それは理由までだった事に驚いたが感謝しきれない話に二人で頭を下げたのだった。



「(笑)流れ星!」
体調もよく、久しぶりに星を見ようと許可を貰い屋上へ二人で来た。
楽し気な笑みで見上げる妹にホッとし一緒に眺めた。

「何回もお願いしたから(笑)治してくれたのかな」
「(笑)だな」
「今度は(笑)お兄ちゃんが元気になるように、お願いするね(笑)」

「いいんだよ(笑)。完全に治して学校に行けるまで(笑)同じにしとこう・・・」
いいのかと悲し気な妹の目に苦笑いをし、大丈夫と安心させ見ようと空を指さし一緒に眺めた。

「お姉さんは叶ってる?」
楽し気に誰かへ声にした妹に驚いた・・・見れば少し離れた場所から見上げていた彼女の姿があった。

「いいえ(笑)」
「何回も(笑)お願いしたら少し良くなったの。だからお姉さんも頑張って」
「(笑)ありがと」

会えたか聞きたかったが、黙れと頭の中に響いた声に驚いた・・・そうだったと頷けば気づいたのか笑う彼女の姿があった。

-頑張る彼女にも恩恵を・・・-
そっと願うとフッと笑う声が聞こえ苦笑いだった・・・

驚いた顔で自分を見上げていた妹・・・
「どした?」
「 ・・・お姉さんが居たのに・・・消えちゃった・・・幽霊さんかな・・・」
「 ・・・」

居たはずの場所を見れば誰も居なかった・・・行ったのかと笑むと妹に笑み返し戻ろうと病室へ向かうのだった。



-end-



お付き合い下さり、ありがとうございます。

空想に飛べず放置した話・・・続きと読んでいたら七夕を思い出し、本編のENDより前に出来上がってしまいました。

のめり込み、フッと途切れ放置する事 数ヵ月・・・新たな空想に飛び放置したtami・・・一気に行き過ぎたから続かないのかな・・・

飛んだ話は多く・・・長々止まる話は数多く埋もれておりますが、ENDを迎えないと出したくもない自分に疲れます。

その中の一つから七夕話は出来上がりました。
どれと繋がるかは、思い出した頃に※として・・・

あ、始まりの※ではなく、終わりの※として(笑)入れる事にしよーと思います・・・忘れず頑張りますね。

tamiの空想に飛び込んで頂き感謝です・・・ありがとうございました。

誰かの願いが叶いますよーに・・・

-tami-





2019たなばた 1

2019-07-07 23:55:24 | イベント 関係の お話

少し前から夜空が いつもより輝く姿をみせた・・・


この街から見えるのかと驚いたが懐かしくて場所を探し夜空を眺めた。


-何とか流星群(笑)、そう言うんだとさ-
-(笑)何とかって?-
-あー・・・-

-その何とかは重要なんじゃないの?-
-(笑)いいんだ。消える前に見とけよ。街で見れる事は少ないだろうから-
-へぇ-

1番高い岩山に登りマットを敷いて寝そべった・・・隣へ寝転び一緒に眺める。
スーっと消え行く儚さは余計に綺麗にみせると笑みを浮かべた。

不意に現れ瞬く間に消えていく・・・その繰り返しを深い青色の中で魅せる姿に二人で見惚れた。

『たまーに(笑)願い事を叶えてくれるらしいぞ』
『へぇ(笑)』
楽し気に星を眺めながら呟く・・・

『(笑)声にしないで願い事を言え・・・お前が叶えたい事・・・あったなら流れる間に願えばいい(笑)』
『(笑)分かった』
してみると笑み星空を眺め・・・

・・・-・・・・・-・・・

そっと呟き目を閉じた。




いるはずの人が隣にいない・・・懐かしくて思い出したのに、願えと言った声を思い出した。

色んな話をして自分へ声にしてくれた・・・それが辛い事でも・・・悲しくても・・・いつかは笑える話になると、そう言っていた。

手を空へ伸ばす・・・優しい笑みで自分を見てくれる姿が空へ浮かび上がった。

会いたいと思った瞬間・・・自分の中で何かが蠢き始める・・・グッと耐えながら流れる星を見いった。

微笑む優しい眼差しが自分へ向けられる・・・心の中まで温かくなる事に嬉しくて笑み返した。
優しく撫でる手が自分へ伸びてくる・・・笑む顔が近付く・・・

撫でる手と笑みが溢れる姿が見えた・・・
「(笑)会えた・・・」
-(笑)叶ったか?-
翌年に言った言葉が自分の中で響く・・・

「叶えてくれてない・・・」
笑みを浮かべた顔・・・答えても返らない声・・・偉いと誉めて欲しいのに、自分に聞こえない事は悲しかった。
両手を胸に抱く・・・その笑みを自分の中へ押し込んだのだった。


「ゼロ!・・・仕事だ」
耳へ入り込む声の知らせに舌打ちをした・・・

星が流れる空を眺めながら静かに息を吐く・・・身を起こした彼女は自分を呼んだ場所へ向かうのだった。



荒れた街の中で銃声は時に激しく聞こえ始める・・・既に辺りは破壊され、炎や煙が あちこちから立ち上ぼり始めていた・・・観察だとその前に聳えるビルの屋上から下で暴れている人達を観察した。

連射して近付く者達の歩みを防御する・・・銃弾を止める手立てもなく防ぎ、時間を稼ぐように部隊を止めて拡がる難を止めていた。

「まだか?」
司令官が来ないのかと男を見返す。
「連絡はしたので・・・」
来るはずと見返した。

「止まらないじゃないか・・・」
「まずは試せと連絡もあり、そちらが先に始めそうですが・・・宜しいですか?」
男の隣で何処かと連絡を取りながら、スーツを着込んだ男が二人へ声にした。

「スリーとファイブが・・・」
指示されたのだと男へ許可を貰うべく声にする・・・
「ゼロは来たか?」
「(笑)様子を見てんじゃない?」
不意に現れた女の子が呟いた。

「(笑)ファイブ、直せたのか?」
「ビビるオリジナルは必要?」
「オリジナルの命令しか聞かないゼロじゃん・・・」
新たに現れた男の子が呟く。

「・・・全て殺すんじゃない・・・3人以上は残せ」
「出来るさ(笑)」
「下っぱじゃないぞ?」
「知るさ」「分かるよ!」
揃って叫んだ2人は歩き出したのだった。

飛び交う弾を弾きながら向かう・・・増える弾を避けながら倒しては近付く・・・投げられた手榴弾は丁寧に元へ返した。

炎が上がり煙は激しく辺りを熱くさせていく・・・慌て逃げていく者を倒しては奥へと向かっていた。

指示が出るかと待ち構える隊員達・・・既に廃屋のようなビルの入り口を眺めながら控えていた。

激しく響く音は止まらず銃撃戦のように聞こえ新人らしい隊員の緊張は激しく震えさせた。

一人が戻り何だと眺めれば・・・睨むように見上げた姿に驚き、焦るように視線を辿った。

その視線の先に目の前の人と似た服装だが何かで顔を隠した姿で佇み何処かを見ていた。

見上げたままにフッと笑う・・・・また何事もなかったかのようにビルの中へと消えていった。


後ろのビルの隙間を蹴りながら下りてくる・・・それは人の動きからかけ離れていた事に驚き隊員達の視線は外れなくなった。

息をのむ・・・声を失う・・・そんな隊員の姿に男が苦笑いをする・・・女の子が不意にビルから飛び出て来たかと思えば、後ろから来た人へ撃ち込む。

驚き眺めていれば素早く掌をあげ・・・それは何だと目を凝らす・・・狙いを定めていた銃弾は空中で止まっていた・・・驚く間に、その掌を下へ払った。

身を捩り睨みながら見返してはいたが、行けと叫ばれ諦めたようだ・・・その弾は元の場所へ戻されていった事に気づく・・・女の子は咄嗟に身を動かし弾を避けたのだようにみえた。

「(笑)きたか・・・」
目の前で起きた事に気にもせず、待っていたと笑みを浮かべ数歩先へ歩く男・・・顔は目だけが出ている姿に苦笑いをした。

「ゼロ・・・少し前から始めているが、終われそうか?」
「 ・・・」
「これを仕出かした者を3人ほど(笑)出してくれないか?」

聞いたゼロはビルを暫く眺めていたが上から激しく爆発を始めた事で司令官は隊員達を少し後ろへ避難させた。

「ゼロ!」
「スリー達を潰すつもりか?」
「 ・・・」
慌てて言った人の言葉で、その爆発は目の前の人がさせているのだと知り驚いていた。

逃げ延びようと窓辺へ集まる人達・・・その爆風は集まった数人を空中へ吹き飛ばしていく。

戦場のような激しさは耳を麻痺させていく気がした・・・空へ手のひらを伸ばし見上げていた。

何だと眺めれば数人が、まるでスローモーションのように静かに地面へ下りてきていた。

人形のように ぶら下がる・・・片手を何かに掴まれたように・・・怯えた顔の人達・・・身に起きている事が信じられず、それで驚き身を固めていた。

次々と落下してくる人達・・・それは地面近くで止まり、近場で地面へ ゆっくりと落とされていた。

叩き付けられず地面へ置かれていく不思議さは怯えた人達には激しく動揺し身は強張らせた。

ムッとした顔でゼロと呼ばれた人の前に立ちはだかり・・・ファイブが腕を組み睨んでいた。

スリーは怒り顔で足を振り上げ蹴り飛ばそうとしていた・・・回し蹴る・・・その動きは素早かったが蹴られるはずのゼロが居た場所を素通りした。

ダン!と一際大きな音が鳴り響く・・・何かに引火し爆発を起こしたようだった・・・一瞬で煙を吐いたが誰もが何かと知る事で身を隠すのに精一杯だった。

スリーとファイブが手を翳し自分の身を守る・・・ヒューと微かにナニかが飛んでくる音はすれど、それはゼロの近く空中で止まっていた。

ゼロの指先が揺れる・・・すると一気に元来た場所をUターンでもするように戻っていった。

新たな爆発音・・・崩れ始めたビル・・・激しくぶつかった事で砕かれた小さなコンクリート片は色んな場所へ飛び散った。

慌てるようにファイブが自分達の上司を守る・・・スリーはファイブへ飛んでくる破片を自分ごと防いでいた。

ゼロの手が隊員達が伏せた場所へ伸ばされていた・・・気づく一人の隊員が驚きながら破片を眺め仰け反った。

一時停止したように止まった破片はポトリと地面へ落ちる・・・これもかと隊員達はゼロを眺めた・・・飛び散るモノは数多く、辺り一面へ拡がり落ちていく・・・。

一つ一つは小さいが、爆風で勢いは激しく砕かれたモノは色んな場所へ飛んでいった。
大きな破片が空から降り落ちてくる・・・それは瞬く間に粉々に刻まれていくように見えた。

ゼロの指先から飛び出ていく何か・・・細いロープのように伸びていき・・・ナイフの如く切り刻む・・・その様に近い事は目の前で起こり通り過ぎた。

隙をついて やり込めたい二人もいた・・・防いでくれているのに太刀打ちも出来ず遊ばれたように軽く交わされていく。

散らばる破片が空中で固まり始めたが、ファイブの手から離れた瞬間 それは簡単にゼロの指先から伸びたモノで切り刻まれていった。

ゼロの強さは自分達には屈辱のようで、怒りは収まらなくなった。
素早く動きゼロの背後を狙う・・・スリーから仕掛けるが、取り合えずと・・・ファイブが休戦だと呟く事に口を引いた。

「次は準備万端で来るからね!」
「俺と勝負だ!」
「ゼロは裏方メインと呼ばれてもくるな!自分達で出来るんだから!」
「 ・・・」
何を言っても見返すだけで、ゼロは声にもしない・・・

「まずは、ワンと戦う準備が出来たら呼ぶ!それまで待っとけ!」
そう叫んだファイブが姿を消す・・・泣きそうなスリーも声にして姿を消したのだった。


スッとゼロが一人の男へ手を見せると、苦笑いをした男は封筒を手渡した。
中を確かめる・・・・ゼロは改めて男を見返した。

「先月初めまでソコにいたそうだ」
「確実?」
「写真を見せたそうだが、似てるとだけ聞いたらしい。だが半分は包帯で巻かれ顔は出てもいなかったからな・・・本人かは分からないが」

「 ・・・今は?」
「まだ確認中だ」
「騙し」
「騙してない・・・」
「残りを早く仕上げてみたら? ・・・壊される前に」

「お前が壊す?」
「(笑)終わりにしたいと言わなかったっけ?」
物言いの・・・その冷たさに男の表情までが変わっていった・・・笑みのない目を見返す男もいた。

「残る場所まで伸びたなら、飛んでいく・・・(笑)本家を消す努力もしてみようと思う」
「ゼロ・・・それをしたら」
「我慢の限界も覚えた・・・試すか?」

「 ・・・」
「生かしているなら会わせろと伝言を・・・競争してみようと思う」
驚いた顔でゼロを見つめる・・・ゼロが声にしスッと姿を消したのだった。


二人の会話を聞き入り声も出せなかった人達・・・その中の一人が呟いた。
「我が隊を守って頂き感謝します。ですが、本来の」

「(笑)上からの指示に逆らえるはずもないと知るでしょう。
捉えた者達が何処の居場所か知らない貴殿方も、指示に従うべきだ・・・隊員を守り短時間で守れるなら、あの子達が必要でしょう」

「 ・・・」
「この夜空に感謝ですね」
隣で控えていた男の呟きに苦笑いをした男は空を眺める・・・僅かに見える流れ星を見つけ口を引いた。

「星と関係が?」
「滅多に呼び出しも応じないが、流れ星が多い年は仕事としてゼロは姿を見せるんだよ・・・なぜだかね・・・」
「ゼロを助けないのですか?」
「 ・・・」

「少しだけ知ります・・・」
「口は」
「知ります・・・同じだったので・・・」
「 ・・・君を知るから来たか・・・」

隊員の中にいた一人が近寄り小さな声で話し出した事に驚いた・・・ゼロについて多少の事は報告を受けていた事で気づく。

その理由の検討もつけていたが、それは事実か知らされてもいなかった・・・

今・・・目の前の隊員まで声にした・・・何処かで繋がるのだとは思え見返す・・・各地へ運び仕事をさせ・・・ゼロが現れた場所で必ず一人は似た言葉や意味で声にする。

最初は捕らえ知る全てを話せと脅し調べていた・・・が、その間に不意にゼロが現れ連れ出していく。

その場を跡形もなく破壊もしていく・・・その機材・・・その設備、建物さえもだった。
理由も言わず駄目だと言うのか、全てを破壊していく・・・調べた過去で繋がりがあった事だけは分かっていた。

それも声にするなと脅し、噂が出れば本当に手助けもなくゼロは姿を見せず作戦は失敗に終わっていた。

オリジナルと来ると聞いてもいるのに一度も姿は見せず声しか上司さえ知らなかった。

ゼロに近い者達・・・同じ域へ行かず、出きそうになればゼロは破壊しに来ていた・・・そのデータさえ簡単に見つかり壊されていった。

気分屋でもない言動・・・全てはゼロの思いだった・・・オリジナルが望んでいると・・・だが、それさえ声にも出来ない・・・すればゼロが現れ、自分達が集めたモノが消されていく。

偶然に人工知能を利用し完成した数体・・・それはゼロと取引に使い破壊されずにすんだ・・・そして、それは隊員でもなく近場へおく者が決め先へ使ってもきた。

全てを知る上部・・・そこへ繋がる何処か・・・そこから始めたのに手助けもなくオリジナルを利用したい気持ちだけが先へ歩いていたが取引をした事で長引かせてもいた。

荒れた場所の鎮圧を任せてみれば数日で終わり、兵器として使おうと企めば簡単に機密にされていたモノを手にしたゼロが現れ実現もしなかった。

いろんなルールが変更されていく・・・それはゼロが促し道をつけたように思える人達もいた。



久しぶりに静かな夜になった・・・戻った場所の静けさに笑み寝転んで空を眺めた。

-(笑)疲れたろ、休めよ-
-(笑)自分が疲れたからじゃん-
-そうとも言う(笑)。それが普通なんだぞ?-
-(笑)普通の体験だ-

-だな(笑)。誰もが同じじゃない・・・それでも普通レベルに合わせた生活をしとけば(笑)自分は楽になるから覚えとけ-

流れていく星を見つめる度に、1つずつ甦る言葉・・・懐かしくて会いたくなるなと苦笑いをした。


=頑張れるぞ(笑)、自分の為に生きろ・・・大丈夫だ(笑)お前なら出来る=

何処からか優しい声音が耳元へ流れこんできた・・・久しぶりに聞く声の嬉しさにゼロはホッとしたのだった。

-見つけに行くから待っててよね-
声にしたが返事もなく・・・寝言かと口を引いたのだった。