tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ラブホ!bat・・マイHouse -21

2018-01-07 19:33:26 | <R>ラブホ!but・・・マイHouse
式も終わり・・・騒ぎ懐かしむだろう一部の卒業生達が教室に戻りだした。
見てこいと副校長に言われ、行ってみれば自分が受け持っていた生徒達だと驚いた。

『(笑)皆でまた3年するか?物凄く嬉しくて、また逢えた嬉しさが沸いてきて泣けるぞ(笑)』
『先生(笑)残念!』
『でもない(笑)先生用にも用意したしねー』

悲鳴が上がる・・・はやした声に照れた笑い・・・期待は高まり先生に向けていた視線は誰かへ戻っていった。
盛り上がるように群がる場所の中心は何かと気にはなるが、眺めていても生徒達の背で見えずにあった。

それぞれの笑みは、早々の同級会の打ち合わせかと耳を傾ける担任だった。

少しずつ照れては唸り、喜んでは微かな叫びさえ始まった。
着信されていく音が、間隔を置いて鳴り止む事もなく続いた。

おーという笑い・・・恥ずかしそうな生徒達・・・その姿を懐かしむ担任に笑みが溢れた。
暫く眺めていたが、笑みを浮かべた生徒達が自分を見る為か一人ずつ振り向き出した。

何が起きると内心は身構えたが、自分のポケットからメールが届いた音がした。

生徒から受けるメールは、皆で決めて同じ着信音にしていた。
だから生徒からだと気づく・・・笑って見返す子達に嬉しくて一人一人と眺めていた。

『あー先生(笑)。万が一会っても絶対に声はかけないで下さいよ?』
『ん?』
何だと見返した生徒の一人を眺めると、それぞれに照れた顔や赤らめた顔があって何だと苦笑いをした。

『あー先生が照れる?私達がヤバい?』
『そこは、お互い様で大人らしく黙って離れましょー(笑)』
『サンキュなー(笑)』
『 ・・・』

サラの呟きにそうかと頷く生徒達・・・改めて挨拶をし皆へ別れを告げて帰っていく姿に思わず目頭が熱く、頑張れと声をかけて送り出していく担任だった。

『先生(笑)。色々と ありがとうございました。
本当に色んな意味で大変だったろうけど、優しく黙って見守ってくれた事に感謝します(笑)』

『(笑)大学でも、自分を持って頑張れ。また言ってあるんだろ?』
『はい(笑)一応手続きする時に話して来ました。
学名が落ちないなら大丈夫って(笑)だから頑張ります』

『頑張った先で会えたらいいな(笑)』
『(笑)先生は彼女と楽しんで!』
『あー(笑)頑張ってみる・・・』
『私のメールは保護しておかないと勿体ないですよ(笑)。遠慮なく使って下さい』
『ん?・・・』

不思議そうな担任の顔に笑み返し会釈してサラが微笑んだ。
またなという笑みに変えた担任に苦笑いだ・・・


パタパタと廊下を走り込む音がして、教室のドアは勢いよく開き激しい音が響いた。
息を切らし、携帯を握り締め・・・真っ赤な顔のミイ先生だった事に担任が驚いた。

『こっこれ何?』
『割引券と招待券です(笑)。
お世話になったので私からの(笑)お礼です・・・
使い方は下にありますから手順をふんで遠慮なく使って下さい(笑)』

『ヤバいでしょ・・・』
『だから式の後に(笑)。大人の友達へプレゼントしただけですって・・・
物凄く嬉しくて(笑)。
昔みたいな煩い子達もいなくて・・・私を心配してくれて・・・クラスの一員で過ごせた事に有り難くて感謝で一杯なんです。
(笑)本当に・・・お世話になりました』

頭を下げたサラに苦笑いをする・・・全員を送り出せた事は担任の戸川も人一倍嬉しかったのだ。

受け持つ事はなく保健室でしか会わなかった自分が感謝された事が嬉しくて涙が溢れた。

嬉しい自分の照れは隠せずに苦笑いをした・・・本当に飛び立つ姿を味合わせてくれたサラに微笑んだ。
教師という意味を持たせてくれた彼女に感謝した・・・


校庭を歩くサラが振り向き手を振っていた姿に笑み、優しい眼差しで見送る二人の先生・・・
楽しい生活が送れた事に感謝しつつ学校を出たサラ・・・・幸せな気持ちは一瞬で消え去った。

車のドアを開け待ち構えた人を眺める。
瞬時に反対方向へ駆け出した先で笑う人に驚き、走るのを止めたサラだった。
ムッとして戻る彼女は丘崎に苦笑いをして車内へ乗り込んだ。

走り出さない車に丘崎の顔を眺める・・・飛び乗るように入り込んだ人に驚き身構えたサラ・・・滑るように走り出す車。
腕を組んで前を向く・・・着信されて耳を傾けた。

『どこよ(笑)遅いじゃん』
『 ・・・捕まった』
『えー!』
叫んだリル達の声に煩いと顔をしかめ聞き入った。

『抜け出しは?』
『夜に行く(笑)買い込んであるから頼んだ』
不意に携帯を取り彼が呟く。
『明日に変更するなら返す』
直ぐに切った携帯は彼の胸ポケットに滑り込んだ事に驚いた。

『 ・・・皆で遊ぶ予定してたのに』
『夜には終わるのか?』
『 ・・・』
『(笑)食事に付き合え。明日、送ってやる』
『飛び出るよ?』

『したら襲うぞ・・・』
『逃げれるし』
『ララとケイがお前を襲うんだぞ?(笑)』
『 ・・・』
『(笑)だよな、ヤバいだろ』

楽し気に呟く二階堂に声も出なかった。
諦めたサラに笑み、引き寄せた彼が胸に抱きキスをして笑った。
胸に凭れ見上げたが、笑む二階堂に呆れ着くまでと目を閉じたのだった。



個室へ通された・・・
楽し気な会話が始まっていた事に笑いながら二人で入り込んだ。
『少しの我慢はないのか?』
『なーい(笑)』
二階堂の呟きに即座に答えるララだった・・・

揃ってから始めるつもりだったのに、既に2品目に突入していた二人。
旨いと食べるケイが、それでも すまなそうに謝り礼を言って食べ始めた。

本当に楽しみながら、笑みを浮かべたララだった事にサラが笑み見つめた。
『この姿で嬉しいのか(笑)』
『(笑)大人しいから』

『ん?私? ここはね、騒いじゃヤバい場所なんだって。
静かに味わったら(笑)楽しく遊べる場所に連れてってくれる約束したから(笑)我慢出来るよ』
旨いと頬張りケイと話ながら食べる二人に微笑んだ。


ララを南川へ預け、サラと帰っていく姿にムッとして見送るララ。
『何で連れてくのよ!遊べないじゃん!』
『(笑)俺と遊べばいいよ。少し先にあるから2時間遊ぼ(笑)』
ララの手を繋ぎケイは案内するように、一つの建物の中へ入り込んだのだった。


何処に行くのか知らないサラは、前を眺め運転する人を眺めた。
『貴方は食事を持ってきてくれた人だね(笑)』
『(笑)はい』
『何て名前?』
『はい?』『ん?』
何でだと驚いた彼・・・急に何で聞くと訝しげた二階堂の声が漏れた。

『名前(笑)』
『あー寺嶋と言います』
『寺嶋さんが来た時、見えた?』
『っ?』『 ・・・』
息をのむ・・・

『ちょーっと気になった(笑)。怒らないから正直に話してくれる?
褒美をあげるから(笑)』
『 ・・・』
体を前に助手席を掴み、運転していた寺嶋を眺めていたサラだった。

『俺は褒美の方が(笑)気になる』
『あー特別招待券とか?』
『それは初めて聞くぞ?』
彼女の身を引いて顔を覗き何だと伺う二階堂に苦笑いをした。

『んー4階でも遊べる特券・・・別階にも変更出来て』
話の途中で彼女の顔を掴み目を合わせた彼に驚いて黙った。
何だと驚いたサラだった事に苦笑いだ・・・自分が瞬時に彼女に向けた事にも。

『他より高いし、最上階でも その券だけは使えるの(笑)。
パネルに無いけど、空室なら選びは上がってから出来るし・・・
ラブホの豪華版って体験してみたくない?』
『 ・・・』

『あ、聞いてない』
『何か分かりませんが、落とさないようトレイしか見てませんでした』
準備していたように直ぐに言った寺嶋に微笑んだ。

『映画は何だった?』
『確かアクション系かと・・・音が激しかった気もします・・・』
『へぇ(笑)。ナイス回答!』
『ありがとうございます(笑)』

フッと笑うサラに呆れ、彼が抱き込んだ・・・その手に笑む彼女が触れて外の景色を楽しむのだった。

ドライブだと笑む彼女は窓を開けて頭を凭れた・・・風に靡く髪・・・心地好さ気な顔に笑む二階堂もいた。


地下へ滑り込む・・・寺嶋がドアを開け二階堂へ封筒を手渡した。
専用エレベーターに入ると、一礼した寺嶋は乗らずに別れた。

『(笑)悪い。顔は隠したい』
上着を被せ抱き込む二階堂が呟く。
『後で教えてくれる?』
『分かった。声も出すな』
頷く事に笑み顔の場所は中から塞ぐサラに笑み、優しく押し出す二階堂に連れ歩かれるのだった。


『ご用意は済んでおります』
『他は?』
『先ほど外出されました。明日は昼に出られるとお聞きしてます』
『(笑)サンキュ。全て不要』
『かしこまりました・・・』

少しの会話で歩かされ、開かれた場所を進むと後ろは閉ざされたようだった。

フッと抱き上げられて自分が運ばれる可笑しさに笑うサラだった。
肩へ手を置き二階堂を見つめた・・・何処へ運ぶと辺りを眺めるサラに笑みを浮かべた。

間接照明だけで室内は照らされていた・・・窓際に明かりはなく、遥か先に見える街の明かりは不思議と優しい色合いだった事に笑いながら眺めた。

不思議な空間のようで、二階堂の頭に凭れて眺めた。
『聞かないでいいのか?』
『ん(笑)。この景色で満足・・・
あれが何処かは分からないけど(笑)あの明かりの下では優しい事が多くありそうな気がして嬉しい気もする・・・遠目だから優しい明かりに見えるのかな?』
呟く彼女をそっと下ろして一緒に眺めた・・・

『淡いオレンジは橋だから?』
『 ・・・』
『あの下に居ても(笑)目は疲れないよね・・・』
きっとと笑って呟くサラ・・・ずっと眺めたままで声にする彼女に口を引いて笑みを浮かべた。

不意に気づくサラ・・・微かにガラスに写る自分の姿に驚いた。
いつの間にか彼に凭れて話していた・・・丁寧に自分の手は彼を捉え・・・自分から抱きついていた姿が見えた。

『ん?何を見た?』
『自分に・・・驚いただけ・・・』
そっと離れようとしたサラを抱き締めた二階堂もいた。

『嫌われてないと思える(笑)』
『嫌ってたら、もっと逃げてるけど?』
『だな(笑)。次は大学だ・・・何の専攻にしてる?』

『あー特に(笑)。
先生が取り合えずって選んだから、それでって(笑)
これから書類を眺めて準備するんだもん・・・(笑)今度、教えてあげるね。

で・・・何でここに? あっ(笑)卒業祝いの食事だったよね・・・ありがとう(笑)皆で食べれて嬉しかった』

『いーや(笑)』
『聞いていい?』
『何を?』
『また・・・刻むの?』
『 ・・・』
これだと手を見せたサラに笑み返し、それかと笑う二階堂もいた。

『(笑)会えたらな・・・
住む場所を替えるだろ?決まったか?』
『探してくれてる(笑)』
『南川?』
そうだと笑うサラに口を引いて見返す二階堂だった。

ラブホ!bat・・マイHouse -20

2018-01-07 00:27:02 | <R>ラブホ!but・・・マイHouse
制服を眺める・・・学校の近くにマンションを借りて、週末はララが住むガジェットへ戻るという生活を始めた。

一人の空間に やっと慣れ、リルとナナが時々遊びにやって来る。
そして独り暮らしを週末に体験もしていく・・・

制服を着込み家を出たサラ・・・気分が良くて回り道をする。
春は過ぎた・・・桜で満開だった頃は、リル達とここを通り学校へ向かう・・・帰り道さえココを通って家へ帰っていた。

歩道は並木の下にあり、桜がない今は散策をする人達しか歩かない。

枝の隙間から、晴れ渡る青空が時々だが覗き見える・・・桜が咲けば少ししか見えない空との相性は良く、気づけば同じ場所で見上げていたサラだった。

笑みながら眺めて居ると、不意に背から抱きつかれ その人の香りで笑みを浮かべたサラだった。
自分の手が持ち上げられて刻まれる・・・いつもより強めに付けられ唸りが溢れた。

『いっ・・・』
『(笑)元気そうだ・・・』
『ん(笑)。これはつけ過ぎ・・・』
手首を眺めながら呟くサラの首もとへ、答えずにキスを落とす彼に驚いた。

『時間が出来て(笑)歩いてたら逢った・・・学校は楽しいか?』
『以外とね(笑)』
『(笑)ここ、考えてるのか?愛した俺はいたか?』
『今、注入したじゃん(笑)』

フッと笑う彼が離れ・・・自転車の音が近づき・・・それは通り過ぎた。
穏やかな風が身を撫でていく心地好さ・・・ココと胸をつつかれた感触が残された。

その場所に手を置いて振り向くサラ・・・笑み眺めた彼の乗る車は走り出して行った。
温まる自分・・・安心をくれる人に笑み、彼女は歩き出したのだった。


絆創膏を貼るサラの姿に ため息をして彼女の前の席に座り頬杖をして観察するナナに笑み返した。

『久しぶりの印だね(笑)。忘れた頃に付くよね、それ(笑)』
『ねー(笑)。遊ばれてるね』
『嫌じゃないんだ(笑)』
『あー(笑)ないな』
そういえばと呟くサラに微笑んだ。

『サラもまじで(笑)愛してんのね』
その人をと呟くナナに、自分がかと驚き見返す・・・その姿に、逆に驚くナナもいた。

『(笑)少なくとも嫌ってないでしょ?。学校に行くのにソレはヤバいじゃん(笑)だけど嬉しそうに貼るから、好きなんだなって思えるよ』
小声で呟くナナに苦笑いをして、授業の準備をするサラだった。


色んな行事が次々と彼女達を通り過ぎる・・・次へのステップと同時に進む大変さは、高3という彼女達を巻き込んでいった。

それぞれの先は 入学して直ぐから歩かされ、目指せと促しながら頭は休めろと行事に参加させられていく。

それも受験に必要と囁かれ、メリハリだとリズムをつけられる学生たちだった。


最後の文化祭・・・
数多くの人混みは、ようやく解消されて終わりを告げた。
閉めるという知らせ・・・安全に帰れというアナウンス・・・ぞろぞろと校内から出されていく学生たちだった。

後夜祭の余韻は学生たちに残る・・・クラスごとに集まり飛び出ていく・・・それはサラのクラスもだった。

普段は遊ばない子達でも、特殊な中で纏まり団結していた今も不思議と会話も弾み、クラス委員が皆を促して場所を移動した。

食べ放題の場所・・・誰かの親が営む事でサラ達のクラスを受け入れてくれた事に皆で感謝する・・・楽しい時間が空間を明るくした・・・

『しっかしさぁ・・・何でウチの学校は大事な時期の直ぐ裏で予定を組む?』
『あー(笑)一年から慣されたから何とかなったろ』
『進学決まってねーと焦るよな(笑)』

『来週まで(笑)休んだら卒業だぞ?』
アホだよなと笑いながら、飲んで食べる男子に笑う・・・

『サラー(笑)。祝いでチケットくれよ。(笑)限定とかねーの?』
彼女を呼んだ男子・・・遊びは一番であり自由さは金沢とつるみ遊び呆けてもいた。
不意に隣へ座ると、サラの体を自分に向けさせて話をする大柴・・・何だと見返せば、それかと笑う彼女だった。

その会話に照れながら、恥ずかしそうに、それでも聞きたい皆の姿はナナやリルまで可笑しくて笑い出した。

『んー(笑)。半年間有効のチケットはある・・・だけど場所は限定だよ?』
『 ・・・頑張る(笑)』
『何だ(笑)金沢は彼女が居ないんだ』
隣で呟く彼に笑み返した。

『おっお前でいい・・・』
『えっ(笑)それは断る。何で自分家で友達とすんのよ・・・』
『(笑)探すからくれ!』
『 ・・・』
『今はバイトしてねーから金はない(笑)』
『(笑)威張るな』

驚いた・・・・正直に照れながら声にした同級生の彼・・・何より、恥ずかしくて声にはしないが、欲しいという目の数にも・・・

口を引いて皆を眺めたが、鞄から携帯を出した事で目の前の彼の顔は真っ赤になった。
『(笑)期待はするな!許可がいるし全額でもない!』
『あー多いからか(笑)』
そうだと頷くサラに期待の目は集まった。

『もしもし、終わりましたか?』
『ん(笑)今は宴会してる・・・』
『想像は容易いですが、取り合えず聞きましょう』
『(笑)6キップ40強・・・出してい?』

『それは真面目な話でしたか?』
『あー(笑)目の前に居て、目がキラキラ眩しくて確認出来ないの(笑)』
南川の笑い声が楽し気で、一緒に笑うサラだった。

『隣限定なら延長なし(笑)。それで構いませんか?サラが作って下さいね』
『了解(笑)。卒業式から始めるから言っといて・・・』

『了解(笑)。迎えは?』
『迎えはいいや(笑)』
『歩きでは?』
『(笑)平気、サンキュ!』
その声で怒濤のように唸りは始まり、一斉に溢れた苦笑いに笑うしかない。

『式終わりに配るから、それまでメアドの準備ね(笑)
それと、限定だから過ぎたら使えない事も言っとく』
『延長なし?』
『しない(笑)割り引きもなし!』

『サラ!(笑)嫌だ!』
『私も嫌だ(笑)。お金が入らないと私が大学に行けないじゃん!』
『あー』
確かにと声を溢す誰かに、確かにと呟く人達だった。

『しっかし・・・全員、避妊は必須だからね! 新生活が終わるよ?』
『だよな』
と呟く誰かに笑う・・・恥ずかしくて顔を染めても声に出来ずに聞く子達・・・

『女の子だけで行って宴会したら?(笑)最近の大学生とか、ベロベロに酔って遊んでるよ?』
『男同士は?』
『あーさすがに見ない(笑)。間違われる怖さ?』

『あー(笑)俺は気にしないな・・・部屋の興味はあるから覗きたい気持ちが先にあるしな。
そだ(笑)。期限切れて行くあてないなら俺を誘えー(笑)。遊びに行こうぜ!』
『 ・・・』

『何だよ(笑)。襲わねーぞ! 見たくね?いつかの見学(笑)してみたくね?』
『あーしたい(笑)』
『ん?女子もいいぞ(笑)』
『ちょっと!同日集団するなら平日にしてよ!週末は絶対に止めて(笑)』
『あー(笑)混む?』
『(笑)仕事あけの解放・・・』
なるほどと唸る子達に呆れ、ナナが笑って眺めていた。


窓がノックされ皆が振り向いた。
『あ・・・迎えだ・・・』
リルの呟きに振り向く・・・苦笑いをして立っていたのは東寺だった。

『やだ(笑)』
叫ぶサラに笑う東寺は、自分が中へ入って連れ出すぞという仕草だった。
『えー南川に断ったよ?』

今度は指先がバツと交差させた・・・腕を組んで眺めるサラに笑うと、隣に居た彼が鞄を持たせ上着をかけて押し出した。

『諦めろー(笑)。俺らのチケットの為に、素直に帰っとけ(笑)』
『(笑)えー』
嫌だというサラの肩を抱いて外へ促す彼は可笑しくて笑いながら連れ出した。

『いつものSPさんでしたよね(笑)。お返ししまーす』
『ありがとうございます(笑)お先に』
『どぞどぞー(笑)』
じゃーなと手を振る姿に、口を引いて見返すサラは仕方ないと皆へ手を振った。

車に乗せられたサラを、可笑しくて笑いながら見送ったクラスメイト達だった。



隣に居た人に驚いて身を固めたサラに、シートベルトをする・・・されるがままに顔を眺めていたサラもいた。

口を引き笑みながら、世話をやく自分が可笑しいとカチッとならしサラを眺めてから前を向いた事も可笑しくて笑った。

腕を組んで眺めるだけの彼・・・
『えっと・・・』
『(笑)久しぶりだ』
『何で東寺君が?』
『もともと俺の代わりに運転してたんだ(笑)。お前に取られたがな』
『 ・・・へぇ』
そう呟きながら運転している東寺を眺めると、苦笑いをしていた姿があった。

『もしかして南川が連絡してる?』
『(笑)東寺と話してたからな・・・暇で一緒に来てみた』
『 ・・・・あ、ありがと』
『(笑)いーや。
それより、チケットの変更って何だ?』

『ん?』
『(笑)南川から伝言です。今日中ならガジェットに戻り部屋で始めて欲しいそうです。確認したら泊まり当日送ると(笑)』
会話に交ざり呟く東寺を眺めながら、そうだったと頷くサラが了解と呟いた。

『だから?』
『卒業祝いに記念のプレゼントをしようかと(笑)』
『 ・・・全部決まったのか?』
『(笑)じゃないと文化祭に参加出来ないし、ポイント数が減らされるし(笑)褒美は消えるから皆は頑張るしかないの(笑)』
『学び(笑)遊べか・・・いい学校だったんだな(笑)』
呟く彼を眺め微笑んだサラも頷いた。



部屋まで着いてくる彼に苦笑いをしながら、仕方ないと帰るサラ。
驚き・・・それでも嬉しくてか彼女を出迎えたララが抱き着いて、声にしそうな時に背にいた彼に驚き黙った。

『ん?いたの?』
『(笑)悪いか・・・』
『惚れた弱味か(笑)。ご苦労!』
『ん!(笑)世話になる』
『りょーかぁーい(笑)。こっちに来るな!』
『行かねーよ(笑)じゃーな!』
『おやすみー』

二人で会話を始め、それぞれに部屋に普通に戻る二人を驚いて眺める・・・
ララを眺めていたが、二階堂はサラの腕を掴むと部屋へと連れ戻った。

途中で笑う彼は抱き上げてサラを見詰めると唇へキスをした事に彼女が驚いた。
照れた笑みだと微笑んだサラ・・・そっと下ろして抱き締めた彼は満足したのかバスルームへ消えたのだった。

知らないガウンを着て出てきた彼の姿に、何でと眺める・・・ビールを取り出して寝室に戻ってきた彼に もっと驚いた。

『んー(笑)。お前と会えなくて寂しいだろって、ララが特別許可をくれてな・・・時々寝泊まりしてる(笑)』
驚いた・・・ララが二階堂と会話を普通にしていた事に・・・

『早く入って、仕事をしたらどうだ?』
『(笑)そうだった!』
飛び込むように入り込むサラに笑み、二階堂は飲み始めたのだった。



ソファーを背にパソコンを自分に乗せたサラを眺めた。
暫くすれば スーっと力なく、立てていた膝は伸びていく・・・それでも足から落とさずに押さえていたパソコンから、静かに掴む手が離れそうだった。

ソファーへ頭が凭れる・・・
『寝落ちかよ(笑)』
笑う二階堂が、彼女を眺め呟いた。
『(笑)疲れてるなら明日に回せ』
『ん・・・でも終わらせてから・・・爆睡したい・・・』
『なら(笑)頑張れよ』

分かったと言う声はなく、言おうとした唇は開くが睡魔は来ていたようだった。
笑みを浮かべた二階堂が近づき、口付けをする・・・
『ん・・・』
溢れた声に、触れていた唇が微笑んだ・・・少し離して彼が呟く。

『(笑)起きれたか?』
『ん・・・普通に起こして・・・』
『目覚めは早いと思った(笑)』
言われてフッと笑うサラは、彼の唇にキスをして遠ざけパソコンをテーブルへ戻して始めた。

彼女の指が止まる・・・気づく時間が長いと笑う二階堂・・・驚きながら振り向き彼を眺めた彼女に微笑んだ。
『(笑)ソコが騒いだのか?』
彼女へ指さし笑みながら見返した。

『 ・・・』
『何でだろうな(笑)』
『おっ驚いた・・・』
『それは俺もだ(笑)。着いてきてラッキーだった(笑)』
照れた笑みの彼を眺め、パソコンへ顔を戻したが・・・無意識に彼へキスした自分に戸惑った。

『(笑)いっか!』
『(笑)今はな。終わったら考えろ』
『そーする(笑)』
フッと元に戻ったサラに苦笑いをした・・・


ようやく終わり、背伸びしてソファーへ凭れた・・・彼の座っていた場所を眺め、自分の寝室のドアが開けたままだった場所を眺め・・・そっと目を閉じた。

理由が知りたいのに無意識にした自分・・・ふとナナが言った言葉を思い出したが、まさかと笑いでかき消した。

まっくらな場所・・・定位置は分かるのでベッドへ真っ直ぐに向かう。
『ん?』
這うように自分の枕へ向かいながら、盛り上がる場所を眺め・・・ここで寝るのかと口を引いて笑むと布団へ入り込んだ。

久しぶりの場所だった・・・週末は泊まりに来ていたが、ララと話していて寝落ちした事でベッドを使う事はほとんど無かった。

この寝室ではなく、床かソファーで過ごしていた事に改めて気づく。
寝心地が久しぶりだと感じ、眠いのに寝付けなかった自分に苦笑いだった。

そっと彼に近寄り、彼の背に額を張り付けた彼女・・・不思議と落ち着きだした自分に笑い眠りへ落ちていく感覚に浸った。


背中の温かさに笑む二階堂・・・寝付けないのか、そっと寝返りをしていたが構わずに眠った。
向きを代えた彼・・・サラを抱き込むと自分に凭れ場所を替えていく彼女に微笑んだ。

張り付くように眠る・・・温まり出すと心地好く自分も眠れる・・・穏やかな状態の寝息に彼女を見つめキスを落とし、彼も眠りへ入り込んだ。