絢乃繋がりで話す事も増えるレイア・・・佐倉侑京という彼は絢乃のように似た男の子だと笑えた。
上條遼まで紹介されれば、違う意味で遊べると余計に楽しむ先が出来た事にレイアが笑み返す。
いつかは・・・
遊び疲れているのに戻せずと慌てた声で助けを求める絢乃に仕方なく行ってみれば・・・焦るような顔で昂り唸る声音を逃がして気を紛らせてもいた姿があった。
-(笑)どれだけ-
して来たのだと笑うしかない・・・中途半端に抱いてきた佐倉・・・最後のすべき快楽までは出来なかったのだと、可哀想だと事を素早く解放してやった。
手直しと教える・・ その返す佐倉の手には驚いた・・・想像より柔らかく丁寧にする事に。
ならばと教えれば自分から実戦もしてくるようになり気をつけろと言えば絶対にないと言い切った。
確かにと思えた佐倉は貸せと上條に触れる・・・またかと呟く事で皆の関係を知った。
開放的・・・激しく良い言い方にかえた言葉は皆で笑えた・・・何より、それぞれに出逢い 顔は知っている子達と気付けば苦笑いしかない。
友達だが、それも飛び越え 過ぎた親友という間柄は気に止める事もなかった事で自分にも最適な友達だとホッとした。
紺野に触れる・・・理由を探す日もあったが、最初の自分の気持ちが全てと抱いてみた。
味わえば、正解といえる反応・・・声もなく紺野の笑みで分かる気もした自分だった。
それは紺野もだと気づけた・・・声はなくとも顔で分かる・・・目が自分へ囁くようで気にならなくなった。
驚きながらもジッと見ているだけの紺野・・・自身の反応に拒否もなく、言えば本当に眠る事に笑えた。
-誉めて(笑)-
そう思いながら見返せば苦笑いだけの紺野だった・・・
別の日には・・・
やはり同じように紺野に言いながら、見せはしたが触れ続けた・・・驚く顔に笑みながら沈める・・・僅かな唸りに自分でも驚いた顔になっていた。
揺らせば確かめたいのかベッドへ寝そべった紺野もいた・・・彼を見下ろす・・・ジッと見つめ返すが 何かを感じるような視線は自分へないと苦笑いだった。
長引く事に驚く顔・・・僅かな感覚は分かるのだろう話ながら出来ると声にすれば答えも返る。
その日々は過ぎていった。
何かにつけ抱かれる習慣は怖いと声にしても、本当にそうだとは思えず微かに自分へ起きる感覚は気づけるほどに出来上がった気がした。
自分で声にもしたくない 微かな事の起こりは素早く気づき、声にしてから丁寧に切り離してくれるようになると 自分が彼女とすれは治せるのだと不思議とホッとした。
強張る事なく戻される日々になる・・・久しぶりだと体を重ねてくる彼女に期待もなかったが、いつからか 心の奥で何かが芽生えている気もした。
拒否しても笑えば笑み返せる自分・・・求めなくても触れれば彼女と分かる体は既に彼女のモノになったと笑えた。
いつの間にか、触れられた瞬間に彼女と分かる自分の体があった事に気づいた・・・嫌でもなく、待っていた訳でもない自分だったのに。
なのに気づく体は余計に昂る気もして可笑しかった。
飽きずに始める彼女・・・楽しそうな悪戯な目が自分を捉える・・・絢乃や侑京、遼にまで触れる事も嫌でもなくマッサージのような優しい触れが心地良いのだと思えた。
それは同じと彼女が呟く・・・言わなくても分かる自分もいた・・・焦がれる事もない・・・なのに彼女が触れた途端に気づき、全部が目覚めるよう出来上がっていた。
目覚めれば一瞬で焦がれていく自分を知る・・・彼女だから・・・それで十分と思える紺野だった。
普通なら、一つ一つの彼女の言葉は突飛過ぎて戸惑う・・・これが普通の彼女は気にも止めず平気な顔で誰にでも声にし触れていた。
自分の体に触る手を眺め、そのままに相手の同じ場所へ触れる・・・焦る顔に笑い狙いを定めたように動く。
驚いたと感じ、強張り始める身へ向かう間に昂りは突き抜けていく・・・照れは相手だけ・・・その姿の一言・・・その時の呟きだけで終わる。
それでも、それは最初の頃だけで・・・その執拗な触れは自分達以外へは深く運ばれなくなった。
欲しいとねだる声に、完全に拒否した物言いに落ち込む子達・・・ごめんと謝り声で教えると呟く彼女。
この差は何だと可笑しくて・・・そんな事を思えば油断した自分が一瞬で戻された。
離れない手・・・諦めずに自分へ真っ直ぐに飛び込んでくる・・・先を見たのか両親が密かに自分へ呟くようになった。
自分だけに・・・念を推すように囁く・・・
その言葉が今は一番辛い・・・離れようとすれば、すがるような目が見え・・・両親の声が響く。
-小さな弟達を守ってね・・・お兄ちゃん-
たった それだけの言葉が自分の中で叫んでいるように何度も木霊する・・・他の大人達は近場で見守るだけで助けてもくれない。
あえて言うなら弁護士が親の金で守っているようだった・・・あの手この手を使い、十代の子供に囁く。
物言いは激しく驚いた顔をすれば、一瞬で思い直し優しく囁き直す・・・この苛立ちは自分の気力まで剥いだ。
バイトもしてみたが疲れが取れず勉強も捗らなかった・・・そんな日に決まって寂しいと声にされる。
仕方ないと教え頑張れと励ましてきた子達は、いつからか兄弟の場所から飛び出すようになった。
それは駄目だと諭しても、理由まで言って教えても・・・その時だけ聞き入り翌日には元に戻っていた。
眠りたくても寝れず、拒否しても二人分の力で押さえ込まれる・・・疲れた体は力が出なくなり・・・諦める・・・・それが一番早く時間が過ぎた事に気づけば終われと心の中で祈り自分の気持ちは押し殺した。
既に噂話を聞いてきたと呟かれ始めた頃・・・友達と思っていた人達までの密かな囁きは自分の疲れも倍増し全部に面倒だった。
色んな場所でも声にされ、それは親族からも貰い 大人だけで話し合ったと会いに来た。
だから・・・我慢せずにと言われ・・・確かにと転校した・・・軽く受け答えする子と知り合えば、簡単に学校内だけの時間は力も入れずにすむようになった。
付き合い始めれば佐倉達との会話は楽しく自分の中は軽くなる・・・何より最初のイメージは全く違う事に笑えた。
勝手な想像・・・これが一番怖いのだと改めて感じた。
本当の親友・・・ずっと先まで付き合える仲間が出来た気がして嬉しくなった・・・
変わらず時々だが謝りながら助けてくれる・・・それだけで自分にも有りがたく嬉しい事だった。
増えていく仲間が家族よりも近くなる・・・本当の自分に戻してくれる友達に出逢えた事に感謝した。
初めての体験のような気もした・・・勝手に昂らせ自分に笑みながら沈めた彼女に見惚れた。
その優しい眼差し・・・深い笑みは自分だけを見つめてる・・・本当に楽し気に始め・・・変な違和感も自分に起きない事に気づくと微笑んだ彼女と目があった。
揺れる彼女を見つめる・・・流れている自分の血が温まり全部へ駆け巡る疼きがこれだと小さな声で囁く・・・。
熱く苦し気な笑みまで見惚れるのに、恥ずかしくもなく・・・その疼く感じは何だと考えた。
彼女の手が自分の手を運ぶ・・・・・触れが近くなれば、自分の手を眺めた・・・何処へ運ぶと見ていれば、彼女が作った隙間に運ばれた・・・
昂る自分だと・・・苦笑いをする自分へキスを落とす彼女もいた。
自分から彼女にキスをした・・・これで始まる儀式かと苦笑いだ・・・来いと促されるが身構える事なく出来た。
不思議な子と笑う彼女への視線は、見つめあう照れは残れど外したくなかった。
心の奥深い場所で黒く蠢く何かが潜んでいる気がした・・・だから強張る身が出来た事に気づく・・・
それでも全てが想像・・・聞いた所で何も出来ない・・・ならばと考え声にしてみたのは遥かに後だった事に気づく。
気にもならず、何より笑む目の奥が悲し気だった事が気になっていた・・・身が強張る理由・・・その一瞬だけ・・・滅多に現れない方が頭から離れなかった。
拒否もなく触らせてくれる・・・何かを言えば素早いほど素直に言うことをきいた。
本当の眠りへ入る・・・無理やり落とすように深く寝入る・・・それで心を保たせていたのかと思えた。
本音は動ける自分にしたくて身を休ませるのかと観察をした・・・僅かな芽生えもあるのに違和感もなく目は覚めない。
理由は知らないがと最初の頃は、その理由が気になり触れていた・・・今それは、どーでも良くなり紺野朋慈の顔の観察はしていた自分が楽しくなった。
習慣とは凄いと思え・・・無意識の中での事、なのに ちゃんと目覚める姿になる。
じつは起きているかと眺めても、本当に深く寝ている彼と知った・・・日を追うごとに変わる・・・面白いと観察しながら遊んだ・・・
疼き悶える・・・その姿が見れず驚いた・・・ふと過ったが・・・初めて露になる・・・笑える快楽はあるのに覚醒もしない。
出来上がった昂りに優しく触れながら考えた・・・綺麗な顔で眠る顔・・・いつも目の奥は暗い闇のような何かに怯え悲し気だった。
理由も聞いた事もないが、誰かに触れられ戻されている・・・自分で作ったモノが壊される気がして悲しかった。
だから余計に深く、優しく触れた・・・思い出せと願いながらだ・・・その感覚が 日毎に目覚める時間が短くなれば楽しくて、戻す楽しみが増えたと喜べた。
ならばと沈ませてみる・・・その疼きに怯えた顔で起きた紺野・・・それでも自分に起きた理由を知ると落ち着き出した事は何故だと見返した。
驚いた顔に微笑む・・・出来た嬉しさも楽しさも沸かない事は知るが特殊な彼はどうなると見つめた。
まだ不思議そうに見つめる事に口を引く・・・深く沈んだ中で蠢くのに、そこまでの感覚は目覚めていなかったようだった。
仕方ないと彼の手を取る・・・自分を浮かせジッと耐える・・・昂る自分を感じろと運び彼に触れさせた。
余計に驚いた顔になり、一気に昂り熱くなっていた自分の身が冷めそうだった。
ジッと見つめる・・・彼の視線が自分に向かう・・・口を引き目があう瞬間を待つ・・・・離れていく手に気づき燻りそうな自分を押し込んだ。
綺麗な目が自分を包む・・・何も言わず視線を重ねたままになった・・・彼に笑む・・・すると同じように笑み口許が引かれた。
心臓が跳ねる・・・呼び戻されていく自分に気づくと僅かに波打つ・・・口付けてみれば深く絡み付き、激しく昂る身を知った。
自分を優しく包み込む・・・大丈夫と柔らかなうねりは自身を捉え離さなくなった気がした。
自分の身が蠢く違和感はあるが、それは何か知らなかった・・・それでも触れ浸り絡み付く彼女と気付ける。
心地好さかと考えた・・・日毎に増えるが、それも気にならず奥底まで冷えていた自分が少しずつ温まり始めたのだと思えるようになった。
焦がれたのは、何時からかと思っても分からない・・・自分は大丈夫なのだと、その触れで守って貰えるような錯覚もした。
それだけで心は乱れず、それだけで彼女の声が聞こえる気もした・・・人肌が心地いいと知れたが、それは彼女だから・・・
彼女の想いが自分に沈ませていると思えば不思議と身は軽くなり重ねた肌は熱くなった。
感じるだけで心地いい・・・触れただけで彼女が分かる・・・中まで鍛え直された気もして嬉しくなった。
隣で触れていなくても彼女が自分の中で蠢いていると分かると気づいた瞬間、彼女の笑みを思い出し自分が温まった。
嬉しくて・・・楽しそうな笑みが自分を見つめる・・・一瞬で甦り微笑んだ彼女が現れる事が嬉しかった。
そして弟達からも手離された事に感謝した・・・繰り返される日々はあれど、彼女の触れが甦る・・・
自分から剥ぎ取り彼女だけを待つのかと笑えたが、心の強さを味わえた気もして全部が切り替われたのだと思えた。
ふいに現れ襲われる・・・それは可笑しくて楽しくなった・・・心の奥が疲れると抱かずに身だけ軽くしていく。
思い出せと言われなくても、触れた瞬間に甦り彼女へ自分から向かえる・・・すると深い笑みで見返され自分の身もだが心の奥から喜んだ。
彼女の手が自分へ教える・・・彼女の目が自分の中へ囁く・・・彼女の全てが自分を抱き込む。
その心地好さに浸る自分は嬉しくて・・・喜び、楽しめた。
柔らかな笑みが捉える・・・嬉しくて返せば戻った熱さに焦がれる事を知った・・・大丈夫と知れた自分・・・大丈夫と返された熱さに照れた。
それは、いつからか・・・思い出しても分からない・・・いつの間にか・・・その言葉しか思えなかった。
心の奥で繋げた・・・ 離れていても、近くで寄り添う彼女のように思える・・・そばで触れていても、彼女だけを感じ浸れる。
心の中に彼女が笑みながら浸っている・・・彼女の心に自分を忍ばせておく・・・その笑みで互いは守られている。
気がするだけと言われるが、二人だけの想いは深いと感じ取れる・・・
可愛い笑みで自分を見つめる子に笑み返す・・・彼女と同じ優しい笑みで心を穏やかにしてくれる。
頬へ触れ確認するように見つめる目に笑みは溢れた・・・小さな手が自分へ入り込むと大きく自分を温めた。
小さな手が自分を求める・・・自分へ注いでくれる想いは、笑みで溢れる・・・笑み返せば、それは大きくなり戻される。
愛しいとキスをする・・・嬉しそうな笑みで見つめる子を優しく包む・・・自分を呼ぶ可愛い声で満たされる。
頑張る彼女へ二人で視線を向ける・・・優しい笑みが自分達へ注がれる事は幸せに浸れと言われている気もした朋慈だった。